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初夜2 ☆
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「こう言ったら悪いが……。君は見た目がふんわりしているのとは裏腹に、とてもよく物事を捉えているな」
「嬉しいです。わたしも……、わたしなりに懸命に生きていますから」
深窓の令嬢として育てられたのは確かだが、シャーロットは父を見て『正しい貴族とは何か』ということを常に考えていた。
確かに政治のことは分からない。
耳に入るのは社交界のゴシップや、流行のドレスや髪型のことばかり。
戦争が終わって国内が落ち着き、約一年前ぐらいから社交界は爆発的に活気づいた。
享楽にふけるのは楽しいが、そればかりでは大切なものを見失ってしまうと感じたのも確かだ。
ゆっくりとボタンが外され、シャーロットの肌が晒されてゆく。
外気を感じて肌がかすかに粟立ち、羞恥も沸き起こる。
けれどシャーロットはもっとギルバートと話したいと思った。
「わたし……、ギルさまに相応しい妻になりたいです。良妻賢母としてギルさまにも、将来の子供たちにも、誇りに思ってもらえるような……。そんな女性になりたいです」
「ではまず最初に、私の妻として初夜を受け入れてくれ」
「あ……、はい」
なめらかな肌を大きな手がなで回し、思わずシャーロットは「ん……っ」と甘い吐息を漏らしていた。
「私たちは夫婦になったんだから、話はいつでもできる。できれば……、真面目な話はティータイムにしておこう。ベッドはリラックスする場所だから」
「そう……ですね」
せっかくギルバートの妻になっての初夜なのに、自分は妻としての役目を果たす前に、自身の生き方を主張しようとしていた。
(まずは妻としてのお役目を果たさないと……)
「失敗した」と思ったシャーロットだが、それを叱らないギルバートに改めて優しさを感じる。
「……ここは? 感じるか?」
今度は直接シャーロットの乳首をいじり回し、ぷっくりと勃ち上がった蕾をこする。
「あ……っ」
焦らすように何度もしつこくこすられると、下腹がジワッと甘く疼くのを感じた。
「お……お腹が……。熱くて……痺れているようで……。変、です……」
「ん……? ここか?」
腰骨の左右にリボン結びがある下着の上を撫でると、シャーロットが膝をすり合わせる。
トントンと恥丘をノックされると、その奥でシャーロットの本能が返事をしそうになった。
「あっ……そこ……っ。なんか、……ジワジワします……」
頼りない声に、ギルバートは妖艶に笑う。
「シャルの体がちゃんと開くように、順番に解していくから、少し待っていなさい」
「はい……」
ギルバートのすることに身を任せていれば、きっと間違いない。そう思ったシャーロットは、できるだけ体の力を抜こうとする。
ギルバートの手はシャーロットの胸を優しく包み、やわやわと揉み始めた。
「まだ成熟するには早い歳なのに、君は胸がふくよかだな」
「二十一になったのですが……。私の体はまだ成熟していないんですか?」
優しい刺激にはぁ……っと吐息をつき、シャーロットは何でも知っていそうなギルバートに訊く。
「女性は男を知ってから、腰が丸くなったり体に変化があるらしい。君の体はもう少しすれば、私に開発されてふしだらな体になるだろう」
「や……。ふしだらって……」
柔らかな胸を揉まれ、時折りクリクリと先端を弄られる。
ずっとその優しい刺激を与えてほしいと思うほど、シャーロットはギルバートの手に夢中になっていた。
うっとりと目蓋の力を抜き、安心しきった体はギルバートにすべてを任せている。
「君のような無垢な乙女を、私好みに育てるのも夫の務めだ」
ギルバートの言葉は、シャーロットに大人の世界を見せる。言葉だけでも背徳めいたものを感じるのに、実際それをされたら自分はどうなってしまうのだろう?
期待と不安が混じり、シャーロットの胸はトクトクと熱い鼓動を繰り返す。
「君の肌は真っ白だな。ほんの少しでも力を入れれば、痛々しい赤い跡がついてしまいそうだ」
「ギルさまが守ってくださると……、ぁ、……信じています」
か細い声で言うシャーロットの頭を撫で、ギルバートは優しく彼女の胸元に吸い付いた。
「あ……」
唇が熱い。
冷酷無比と言われている元帥の唇は、とても柔らかく熱い。
それを知っているのは自分だけだと思うと、シャーロットは堪らなく誇らしい。
「ギルさまの髪の毛……つやつやしていて柔らかい……」
優しくかき回すギルバートの黒髪は、いい匂いがして指通りもなめらかだ。いつまでも触っていたくなる髪の感触も、きっと他の人は知らない。
「君の肌は……美味しい……」
胸の谷間に唇を落とし、そこから舌を覗かせて肌を移動してゆく。
「あ……っ、舐めちゃ……だめ」
ギルバートの両手はシュルシュルとシャーロットの肌を這い回り、柔らかな腹部やまるい腰をなでる。
そして夫の唇は、妻の胸に吸い付いた。
「ん……っ、ぁ」
柔らかく温かく、ぬめらかな舌がシャーロットの乳首に絡みつく。ベルベットのような舌が乳首を転がしたかと思うと、唇がすぼまってチュウッと濡れた音をたてた。
「や……っ、ぁ、あぁ……っ」
ギルバートが刺激を与えるたび、シャーロットの下腹部がズキズキと疼く。知らずとモゾモゾと膝頭を合わせていると、その太腿をギルバートがなで上げた。
「あぁ……、あ……」
ギルバートは口腔にシャーロットの胸の肉を吸い込み、舌先でチロチロと乳首を刺激する。それにシャーロットは喉を晒し呼吸を乱した。
大きな手がシャーロットの腿をなで上げ、同時に左右に押し広げる。その間に腰を入れたギルバートは、自分の脚で彼女の脚が閉じないようにしてしまった。
「はずかし……、です……っ」
「恥ずかしくしている。慣れていきなさい」
下着の下からほんの少し盛り上がっている突起に触れられ、シャーロットがひゅっと息を吸い込んだ。
「知らなかったらいけないから、教えておく。ここに私の体の一部が入る。指よりも大きなものだから、たくさん感じて濡らしなさい」
「は……、はい……」
ギルバートが下着の上から秘部をなで回すと、すでに濡れているそこはヌチヌチと淫靡な音をたてる。
(わたしの体、どうなっているのかしら? これが……、この音が『濡れている』ということ……?)
羞恥と不安とで、シャーロットは指で唇に触れ、自らの不安を解消しようとしていた。
――が。
「嬉しいです。わたしも……、わたしなりに懸命に生きていますから」
深窓の令嬢として育てられたのは確かだが、シャーロットは父を見て『正しい貴族とは何か』ということを常に考えていた。
確かに政治のことは分からない。
耳に入るのは社交界のゴシップや、流行のドレスや髪型のことばかり。
戦争が終わって国内が落ち着き、約一年前ぐらいから社交界は爆発的に活気づいた。
享楽にふけるのは楽しいが、そればかりでは大切なものを見失ってしまうと感じたのも確かだ。
ゆっくりとボタンが外され、シャーロットの肌が晒されてゆく。
外気を感じて肌がかすかに粟立ち、羞恥も沸き起こる。
けれどシャーロットはもっとギルバートと話したいと思った。
「わたし……、ギルさまに相応しい妻になりたいです。良妻賢母としてギルさまにも、将来の子供たちにも、誇りに思ってもらえるような……。そんな女性になりたいです」
「ではまず最初に、私の妻として初夜を受け入れてくれ」
「あ……、はい」
なめらかな肌を大きな手がなで回し、思わずシャーロットは「ん……っ」と甘い吐息を漏らしていた。
「私たちは夫婦になったんだから、話はいつでもできる。できれば……、真面目な話はティータイムにしておこう。ベッドはリラックスする場所だから」
「そう……ですね」
せっかくギルバートの妻になっての初夜なのに、自分は妻としての役目を果たす前に、自身の生き方を主張しようとしていた。
(まずは妻としてのお役目を果たさないと……)
「失敗した」と思ったシャーロットだが、それを叱らないギルバートに改めて優しさを感じる。
「……ここは? 感じるか?」
今度は直接シャーロットの乳首をいじり回し、ぷっくりと勃ち上がった蕾をこする。
「あ……っ」
焦らすように何度もしつこくこすられると、下腹がジワッと甘く疼くのを感じた。
「お……お腹が……。熱くて……痺れているようで……。変、です……」
「ん……? ここか?」
腰骨の左右にリボン結びがある下着の上を撫でると、シャーロットが膝をすり合わせる。
トントンと恥丘をノックされると、その奥でシャーロットの本能が返事をしそうになった。
「あっ……そこ……っ。なんか、……ジワジワします……」
頼りない声に、ギルバートは妖艶に笑う。
「シャルの体がちゃんと開くように、順番に解していくから、少し待っていなさい」
「はい……」
ギルバートのすることに身を任せていれば、きっと間違いない。そう思ったシャーロットは、できるだけ体の力を抜こうとする。
ギルバートの手はシャーロットの胸を優しく包み、やわやわと揉み始めた。
「まだ成熟するには早い歳なのに、君は胸がふくよかだな」
「二十一になったのですが……。私の体はまだ成熟していないんですか?」
優しい刺激にはぁ……っと吐息をつき、シャーロットは何でも知っていそうなギルバートに訊く。
「女性は男を知ってから、腰が丸くなったり体に変化があるらしい。君の体はもう少しすれば、私に開発されてふしだらな体になるだろう」
「や……。ふしだらって……」
柔らかな胸を揉まれ、時折りクリクリと先端を弄られる。
ずっとその優しい刺激を与えてほしいと思うほど、シャーロットはギルバートの手に夢中になっていた。
うっとりと目蓋の力を抜き、安心しきった体はギルバートにすべてを任せている。
「君のような無垢な乙女を、私好みに育てるのも夫の務めだ」
ギルバートの言葉は、シャーロットに大人の世界を見せる。言葉だけでも背徳めいたものを感じるのに、実際それをされたら自分はどうなってしまうのだろう?
期待と不安が混じり、シャーロットの胸はトクトクと熱い鼓動を繰り返す。
「君の肌は真っ白だな。ほんの少しでも力を入れれば、痛々しい赤い跡がついてしまいそうだ」
「ギルさまが守ってくださると……、ぁ、……信じています」
か細い声で言うシャーロットの頭を撫で、ギルバートは優しく彼女の胸元に吸い付いた。
「あ……」
唇が熱い。
冷酷無比と言われている元帥の唇は、とても柔らかく熱い。
それを知っているのは自分だけだと思うと、シャーロットは堪らなく誇らしい。
「ギルさまの髪の毛……つやつやしていて柔らかい……」
優しくかき回すギルバートの黒髪は、いい匂いがして指通りもなめらかだ。いつまでも触っていたくなる髪の感触も、きっと他の人は知らない。
「君の肌は……美味しい……」
胸の谷間に唇を落とし、そこから舌を覗かせて肌を移動してゆく。
「あ……っ、舐めちゃ……だめ」
ギルバートの両手はシュルシュルとシャーロットの肌を這い回り、柔らかな腹部やまるい腰をなでる。
そして夫の唇は、妻の胸に吸い付いた。
「ん……っ、ぁ」
柔らかく温かく、ぬめらかな舌がシャーロットの乳首に絡みつく。ベルベットのような舌が乳首を転がしたかと思うと、唇がすぼまってチュウッと濡れた音をたてた。
「や……っ、ぁ、あぁ……っ」
ギルバートが刺激を与えるたび、シャーロットの下腹部がズキズキと疼く。知らずとモゾモゾと膝頭を合わせていると、その太腿をギルバートがなで上げた。
「あぁ……、あ……」
ギルバートは口腔にシャーロットの胸の肉を吸い込み、舌先でチロチロと乳首を刺激する。それにシャーロットは喉を晒し呼吸を乱した。
大きな手がシャーロットの腿をなで上げ、同時に左右に押し広げる。その間に腰を入れたギルバートは、自分の脚で彼女の脚が閉じないようにしてしまった。
「はずかし……、です……っ」
「恥ずかしくしている。慣れていきなさい」
下着の下からほんの少し盛り上がっている突起に触れられ、シャーロットがひゅっと息を吸い込んだ。
「知らなかったらいけないから、教えておく。ここに私の体の一部が入る。指よりも大きなものだから、たくさん感じて濡らしなさい」
「は……、はい……」
ギルバートが下着の上から秘部をなで回すと、すでに濡れているそこはヌチヌチと淫靡な音をたてる。
(わたしの体、どうなっているのかしら? これが……、この音が『濡れている』ということ……?)
羞恥と不安とで、シャーロットは指で唇に触れ、自らの不安を解消しようとしていた。
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