ヒーロー再誕 ~ヒーロー諦めた俺がもう一度ヒーローを目指す話~

秋月 銀

文字の大きさ
9 / 54
星叶美弥編

4話 逃げなきゃ逃げなきゃ

しおりを挟む
 「あああああああああああぶっ!!!」

 勢い良く前転!

 「ねえええええええええ!」

 俺が先程までいた場所に長剣が振り降ろされるのを見て背中に冷や汗が流れる。長剣は地面に接する前に動きを止めて再び大天使によって持ち上げられる。

 危ない、ホント危ない。

 防護陣プロテクトがあるから死ぬ事も怪我する事もないけどホントに心臓に悪い。今も手を当てずに心音のリズムが分かってしまう。
 
 星叶ほしかなえが出現させた、鎧の大天使は容赦なく長剣を振り回してくる。

 ほらまた━━━

 「危なっ!」


 今度は横薙!?前転する姿勢から、咄嗟にしゃがむ。防護陣が展開されているスレスレを長剣は通過する。

 殆ど地面に這いつくばる格好になりながら、ホッと一息。そして急いで立ち上がり、大天使からの距離をとる。

 星叶が大天使を出現させてまだ数分。時間制限が存在しない模擬戦じゃ時間切れは狙えないが、召喚系は能力者の集中力に左右されるのでそれを待とうと思ったが、

 「駄目っぽいな………」

 星叶は笑っている。

 この戦いを心から楽しんでいる様に。

 「私、ワクワクしてますっ!」

 見てりゃ分かる。こっちはそれどころじゃないんだぞ。戦闘で笑うってどこの主人公だ。

 俺は大天使の間合いから逃げ出すと、星叶に向き直る。随分ヒヤヒヤさせられたが、わかってきた事もある。

 まず、あの大天使は自律している様だが出現してからその場を動いていない。それは恐らく星叶も動ごいていない事から、星叶の動作と連動しているとみた。攻撃に関しては星叶と振り降ろす腕が一致しているから、攻撃も星叶の意思で出来るんだろう。本人は夢中で気が付いていないみたいだが。

 星叶が動かなきゃ大天使も動かない、この仮説が正しいなら幾らでもやりようはある。が、俺の能力は今回使わない。圧倒的勝利を持ってこの学園の厳しさを教えてやる。

 まぁ体1つでも、防護陣を壊すなんて造作もない。先程までの回避行動で切れ切れになった息が整うまで待って、片膝と両手を床に着ける。

 「………クラウチングスタート?」

 星叶が首を傾げる。何故今、その体勢なのかという事を聞いているのはわかった。

 わかったが、応えられない。

 既に右拳を引いて、星叶の防護陣に殴りかかろうとしていた俺には。

 「え?」

 気の抜けた声だ。それもそうだろう。主人公じゃない俺が誇れる数少ない自慢だ、驚いてくれなきゃ困る!

 勢いそのまま、力任せにぶん殴る。星叶の防護陣に殴られた部分から波紋が起こり、ブゥゥンと低く唸る。

 この調子で今度は左で殴ろうとしていたが、頭上から長剣が振り降ろされた。

 「危なああ!」

 緊急回避緊急回避。バク転なんてオシャレな技は出来ないので、両足で地面を蹴って後ろに跳ぶ。

 「今の…今のどうやったんですか!?速すぎて見えませんでした!」

 星叶が興奮気味に叫ぶ。

 「ふふふ…知りたいか、どうしても知りたいのなら教えない事もない」
 「言い忘れてたけど、防護陣内だと身体能力もある程度強化されるからねー」
 「ネタバレはやめろ」

 星叶にわざわざこのタイミングで教えるカズミネを睨む。せっかく、本当の実力は隠しているオーラ出していたのに。いずれは星叶も気が付くであろうが、それまで黙っておきたかった。種も仕掛けも何も無い、ただ走っただけなのだが。

 しかし予想以上に強化されている事を実感させられる。そもそもの運動神経は良い方だが、凄いスピードで振り回してくる大天使の長剣を見切って回避や一瞬で距離を詰めるなんて一般人に出来る芸当じゃない。が、それを可能に出来る程、今の俺達は強化されているのだ。

 因みに今の状態で100メートルを全力疾走したら世界記録なんて余裕で塗り替える。

 「うわわっホントだ!速く走れます!」

 星叶はいつの間にか隅から隅へと走って移動していた。その時、大天使が星叶の頭上に付いていったのを見て確信した。あの大天使は完全に星叶の支配下にある。その事を当の本人は自覚していない様だが、そこを突く。

 あの大天使が星叶の支配下にある限り、攻撃も星叶が行わなければならない。そして星叶はまだ、強化された身体能力に慣れていない。俺の全力疾走を見ることは出来るだろうが回避はおろか防御もままならない筈だ。

 なら全力で近づいて殴って逃げてを繰り返そう。それなりの強度がある防護陣だろうがそのうち壊れる。

 そうと決まれば、行動に移すか━━━━

 俺は未だに強化された身体能力に驚く星叶に接近して、殴った。今度はゴンッと鈍い音がする。

 「え!?田中さん、いつの間に!?」

 星叶がこちらに向き直りながら右腕を振り降ろす。それに呼応し、頭上の大天使は俺目掛けて長剣を振るう。

 今度は後ろではなく横に避けて、もう一撃与える。

 ゴスッ!

 「結構いてーな!」

 急いで退避。その数秒後に俺がいた場所を長剣が通り過ぎる。

 異常な速度で振るわれる長剣に風は、甲高い音を立てて斬り裂かれる。しかしどんなに大天使の長剣が速かろうが、星叶が俺を認識して攻撃をさせるまでどうしてもタイムラグが発生する。

 そのラグが1秒あれば十分だ。

 「おおおおおおらああああああ!!」

 乱打乱打乱打乱打乱打乱打。ヒットアンドアウェイをひたすら繰り返す。星叶もひたすら腕を動かすが、大天使の斬撃は俺にかすりもしない。

 良く見てみれば、長剣は一度たりとて床や壁に触れておらず、建物を傷つけてはないなかった。要するに手加減でもしてたのか。

 「安心しろ星叶!この建物は、というよりこの学園自体、能力で傷がつく事は一切無い!だから思いっきりやれ!」
 「わっかり……ましたああああああ!!」

 星叶が全力で腕を振り降ろす。刹那、俺の目の前を通り過ぎる長剣と同時に衝撃波が襲ってきた。

 躊躇いの無い、一撃。

 ありえない力で長剣を叩きつけた筈の床が傷1つついていない事を確認して、星叶は笑う。

 「いきますよッ!」

 そこから星叶は、俺に向かって走り出した。

 射程のある能力は、相手が射程に入るのを待つのではなく自分から行くべきだ。そんな当たり前の事を俺は、星叶が初心者だからと失念して、咄嗟の行動に移す事が出来なかった。

 星叶が走れば当然、大天使も後を追う。星叶が腕を振るえば、大天使も長剣を振るう。一瞬の行動停止は、俺の首に鎌を掛けていた。

 星叶がこちらに辿り着く、長剣が振るわれる。

 だから俺は━━━━

 星叶に向かって走り出した。星叶が運動部ではなかったとしても走る速度は強化された今ではそれなりのもので、全力の俺と入れ替わる様に走り抜けるのは1秒も要らなかった。

 「えっ!?」

 本日何回目になるかわからない驚愕の声をあげる星叶。

 俺達は互いを背にして、それぞれの場所をスイッチした形になった。その直後にズドォォォォォン!!と響き渡る轟音。

 「こんなん一発でも喰らったら、お終いじゃねーか!」

 本当に危機一髪だったよ!

 「でも、当たらないじゃないですかー!」

 そう言って星叶は振り向き、またもこちらに走り出す。今度は振り降ろしではなく、左手を右肩の位置まで持ってきてからの、横薙。

 大天使が長剣で薙いだ。

 「…………よっと!」

 それを体を低める事で回避。そのまま走ってきた星叶に一撃当て、飛び込み前転で大天使の間合いから外れる。どうやら追撃はこなかった様だ。

 見れば星叶は肩で息をしていた。模擬戦の時はそこそこ体力も強化されている筈なんだが、恐らく星叶の元々の体力の低さが原因だろう。

 しかしその目から闘志は失われてはいない。

 「初めての模擬戦でそこまで出来れば十分だろ……!」

 俺は自分のタイミングで走り出し、攻撃を仕掛ける。先程殴った感触から、星叶の防護陣は後一撃程で壊れる。思い切り拳を振り上げて、叩きつける様に殴る。

 だが、俺の拳が星叶の防護陣に届く事はなかった。
  代わりに俺が殴っていたのは長剣の腹。見上げてみれば、大天使が長剣を床に突き刺す様にして攻撃を防いだとわかった。そして大天使はもう一方の長剣を高く掲げる。

 振り降ろされる、そう思った時に長剣は既に衝撃波と共に床と接着しており、今度は斬り上げの動作を行い始めた。先程の斬撃より明らかに速度が上昇している。

 恐らく初撃の振り降ろしはフェイクだったのだろうが、俺には全く捉えられなかった。

 ヤバイ……!

 俺は再び、星叶と距離を詰める。長剣が斬り上げる際、斬る事の出来ない位置まで入り込む。

 「だんだん……見えて来ましたよ!」

 星叶が勢い良くその場で回転する。その動作は、斬り上げられた大天使の長剣を俺めがけての袈裟斬りを放つ為のものだった。

 仕方なく、方向転換。星叶に背を向けて走り出し、袈裟斬りから回避する。間合いから外れて安堵からではない息を吐く。

 星叶は慣れてきている、自分自身の身体能力や俺の移動速度に大天使の操作。

 異常な成長速度に驚かざるを得ない。間違いなく、星叶コイツには素質がある。
  カズミネとは全く違った方向の、主人公の素質が━━━━。

 俺は目を瞑る。そして思考の海へと落ちていく。悪役志望としてここで正しい選択とはなんだ?

 主人公に花を持たせてやる事か?
 ボコボコにする事か?
 そんなの決まっている。

 悪役は、自分の事だけ考えてりゃ良い!

 俺は、今一度星叶に向かって走り出す。しかし、俺も如何せん今回の模擬戦は体力消費が激しい為か、速度が少し落ちている。

 それを見て、星叶は突きを繰り出す。その突きは他の攻撃に比べて、避けて下さいと言わんばかりに遅い。

 恐らく罠か………………だがこれを避けなければ当たる。目の前まで迫ってきていた長剣を右斜め方向に片足で踏み切って跳ぶ。

 跳んだ先にはやはりと言うべきか、完璧なタイミングで長剣が待ち構えていた。

 この一撃は避けられない。

 「これで、決まりですッ!」
 「フハハッ………………!」

 思わず、笑いが込み上げてきた。直後に防護陣に奔る衝撃とブゥゥンと響く重低音。しかし俺はそのまま走った。

  無傷の防護陣を展開させながら。

 「あれ!?一撃で倒せる筈じゃ!?」
 「教えてやるよ星叶………!」

 大天使の長剣を受け止め、障害は無くなった。

 「俺達能力者の中には、国1つ容赦なく消し飛ばせる程の力を持った奴だっている!」

 この時点で俺と星叶の距離はまだ近距離とは言い難い。

 「そんな奴等と戦う為に防護陣に組み込まれたエンターテインメント性━━━━【完全遮断フルブロック】!!」

 俺は次の踏み込みで右手を握り締めた。

 「【完全遮断】、それは模擬戦に於いて相手の初撃であればどんな威力のものでも、一度だけ無効化出来る!」

 いわゆる初撃決着や一撃必殺を防いで少しでも模擬戦を長引かせる為のルールなのだが、今回これが上手く作用した。

 「そんな……聞いてないです!」
 「言ってないからな!」
 「悪ですね!」

 そっちも見え透いた罠を使って来ただろうに。だからこっちも罠を使っただけだ。

 先程、俺にぶつけた一撃は間違いなく星叶の全力だろう。防護陣を壊すつもりの一撃は振り降ろした後の隙も大きい筈と踏んだ俺はあえて「こんなの一番でも喰らったら終わり」と言ったのだ。

 わざわざ分かりやすく張られた罠に引っ掛かってやった上に速度もかなり落とした俺に、完全遮断を知らなかった星叶がホイホイと攻撃してくれた訳だ。

 「これで、終わらせてもらうッ!」

 勢い良く腕を振った為、体勢を崩した星叶の懐に入る。随分と逃げて来たが、これで決まりだ……!

 「…………させ、ませんよぉ!」

 星叶が腕の振りの勢いを殺さず、上半身を前方に捻る。そのまま両足を床から突き放して、空中で一回転。俺の目の前で右と左、2本の足が振り降ろされる。

 それと同時にベギッバギッ!と音を立てて何かが崩れる音が俺の耳に響く。

 「………………え?」

 今度は俺が驚愕の声を上げる番だった。

 俺の防護陣は完全なまでに破壊されており、それを壊したのは2対の大剣。床に切っ先を着けたそれらは自らの意志の様に浮き、大天使の後ろへと控える。

 「なんだよ…それ………」

 握られている長剣は両手と連動していて、気が付かなかっただけで2対の大剣も両足と連動してたってのか?

 力が抜けたように膝から崩れ落ちる。今までどこに居たのか、カズミネが俺達の間に歩いて入ってくると、腕章を掲げる。

 「模擬戦終了、勝者 星叶美弥」

 その声は俺の耳に届かなかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました

放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。 だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。 「彼女は可哀想なんだ」 「この子を跡取りにする」 そして人前で、平然と言い放つ。 ――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」 その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。 「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」

追放された悪役令嬢はシングルマザー

ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。 断罪回避に奮闘するも失敗。 国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。 この子は私の子よ!守ってみせるわ。 1人、子を育てる決心をする。 そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。 さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥ ーーーー 完結確約 9話完結です。 短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。

姉の忘れ形見を育てたいだけなのに、公爵閣下の執着が重いんですが!?~まっすぐ突き進み系令嬢の公爵家再建計画

及川えり
ファンタジー
突然届いた双子の姉からの手紙。 【これをあなたが読んでいるころにはわたしはもう死んでいることでしょう。わたしのことは探さないでね。双子を引き取ってもらえないかしら?】 姉の遺言通り双子を育てようと姉の嫁ぎ先へと突入する。 双子を顧みなかったという元夫のウィルバート公爵に何とか双子を引き取れるよう掛け合うが、話の流れからそのまま公爵家に滞在して双子を育てる羽目に。 だが、この公爵家、何かおかしい? 異常に気付いたハンナは公爵家に巣くう膿をとりのぞくべく、奮闘しはじめる。 一方ハンナを最初は適当にあしらっていたウィルバートだったが、ハンナの魅力に気付き始め……。 ハンナ・キャロライン・バーディナ 22歳      バーディナ伯爵家令嬢         ✖️ ウィルバート・アドルファス・キングスフォード 26歳      キングスフォード公爵 ブックマーク登録、いいね❤️、エール📣たくさんいただきありがとうございます。 とても励みになります。 感想もいただけたら嬉しいです。

「『お前に書く手紙などない』と言った婚約者へ、私は7年間手紙を書き続けた——ただし、届け先は別の人でした」

歩人
ファンタジー
辺境伯令嬢リゼットは、婚約者に7年間手紙を書き続けた。返事は一度もなかった。 「お前に書く手紙などない。顔も覚えていない」——婚約破棄。しかしリゼットは 泣かなかった。手紙の本当の届け先は、最初から別にあったから。前世の情報分析 能力で辺境の異変を読み解き、暗号として織り込んだ7年分の手紙。それを受け取り 続けていたのは第一王子。リゼットは誰にも知られず、王国を守っていた。 婚約破棄の翌朝、王子からの手紙が届く。「7年間、ありがとう。迎えに行く」

公爵家の家政を10年回した私が出ていったら、3ヶ月で領地が破綻しました

歩人
ファンタジー
エレナは公爵家に嫁いで10年、夫は愛人に入れ込み、義母には「家政婦代わり」と 罵られた。だが領地の財務も、商会との交渉も、使用人の管理も、全部エレナが やっていた。ある日、義母から「あなたの代わりなんていくらでもいる」と言われ、 エレナは静かに離縁届を出した。「では、代わりの方にお任せください」 辺境の町で小さな商会を開いたエレナ。10年間の実務経験は伊達ではなかった。 商会はたちまち繁盛する。一方、エレナがいなくなった公爵家は3ヶ月で経営破綻。 元夫が「戻ってこい」と泣きつくが—— 「お断りです。あと、10年分の未払い給金を請求いたしますね」

没落貴族とバカにしますが、実は私、王族の者でして。

亜綺羅もも
恋愛
ティファ・レーベルリンは没落貴族と学園の友人たちから毎日イジメられていた。 しかし皆は知らないのだ ティファが、ロードサファルの王女だとは。 そんなティファはキラ・ファンタムに惹かれていき、そして自分の正体をキラに明かすのであったが……

処理中です...