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上梨西我編
3話 アニメの住民山田ちゃん!
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大ニュース、と聞いて真っ先に思いつくのは俺にとって吉報ではない。何か悪い事が起こった時にニュースだ、と思う。
そんな訳だから、星叶が大ニュースと叫びながら教室に入って来た時思わず身構えた。
しかし、星叶の嬉しいんだか困ってるんだか分からない表情で力が抜けた。星叶は走っていたのか息が上がっており、普段は白い肌が僅かに朱を帯びている。
「大ニュースなんですよ……」
「取り敢えず落ち着け星叶。椅子にでも座れ」
俺は自分の隣の席を後ろ向きにさせて星叶に座らせる。これで俺と星叶がカズミネと向かい合った形になる。
カズミネが腕を組んだ上に頭を置いているが、シクシクと聞こえるのは気のせいだろうな。カズミネの肩を叩いて、頭を上げさせる。少し目が赤いのは気のせいだろうな。
聞く準備が出来たので俺達は星叶に視線を向ける。
俺達以外には誰もいない教室は、普段では考えられない静寂を醸し出し、星叶の真剣さを後押ししているようだった。
星叶がスゥと息を吸った。
「これは、私がたまたま職員室で目にした事なんですが………」
思わずゴクッと唾を飲み込む。
こう言っては何だが、星叶に真面目な話は似合わない。もう少し明るい話題ならまだ違ったのだろうが、星叶の表情から察してそれはないだろう。
星叶は少し長い溜めを置く。どうやら言って良いのか悪いのか迷っている様だ。俺達は星叶を見て、頷く。
今から聞かさせる事を、俺達は他言しない。そういう意味合いの頷きを星叶に送る。それを見た星叶は決心したように目を閉じて、
「佐藤先生が、ごけっこ━━━━」
「はい撤収」
「おやすみシュウヤ」
「最後まで言ってないじゃないですかー!」
俺がパンパンと手を鳴らし、カズミネは呆れた様に睡眠の体勢になった。
「ホントなんですよー!信じて下さいよー!」
俺の胸ぐらを掴んでゆさゆさと揺らしてくる星叶。それを肩に手を置いて止めさせる。
「なぁ星叶、お前は明日世界が破滅すると聞いて信じるか?」
「そんなレベルで信じられないんですか!?」
星叶が言おうとしていた事、それは恐らくというより確実に佐藤先生がご結婚って言おうとしていたのだろう。
まぁ確かに佐藤先生も良い年だし、結婚して家庭を築くのも悪くはない。先生も滅多にこの学園から出ないから、お相手は同じ学園の教師かな?はたまた、生徒に手を出すという冒険をしたのかもしれない。
しかしだ、佐藤先生と数年間接してきた俺やカズミネに言わせれみれば、そんな現実は存在しない。
誰が信じる?明日世界が滅ぶと聞いて、日本が無くなると聞いて、本州が消し飛ぶと聞いて、自分達の学園が破壊されると聞いて、誰が信じるというのだ。
要するに佐藤先生の結婚は、明日地球が宇宙の塵と化す、くらいに信じられない出来事なのだ。
「そもそもどこから結婚っていうワードが出てきたんだよ………………」
「それは佐藤先生の机に結婚情報誌が乗ってたんですよー!」
「そりゃ多分アレだ、袋とじの理想の結婚相手と結婚時期とかそんな感じの奴に興味があったんだろ」
「でも子供が表紙の本もあったんです!」
「あの人、教師になる前は保育士目指してたらしいぞ。意外と面倒見とか良いし、子供大好きだし」
子供の前になると普段の佐藤先生とは思えないくらいに優しくなる。その優しさはただ甘やかすだけでなく、間違った事を間違いだと教えられる優しさだ。
因みに佐藤先生の机にそういう情報誌が置かれている事はしょっちゅうある。結婚もしたいのだろうが、何でもかんでも生徒優先の良い先生である。
そう星叶に伝えると、肩の力を抜いてフゥと息を吐いた。
「私の勘違いだったんですか……………佐藤先生のご結婚」
「今はまだありえないってだけでいつか結婚する可能性はあるけどな。でも、あの人は教師やってる限り結婚しないと思うぞ」
佐藤生徒は身だしなみさえちゃんとしておけば貰い手なんて幾らでもある。
「でも、私は佐藤先生から聞いたんですよ」
星叶がポツリと呟く。
「………………何を?」
カズミネも気になったのか、眠そうな目を擦って頭を起こした。
「佐藤先生がクラスに大ニュースがあるから楽しみにしておけって言ったんです」
そこで結婚情報誌が目に入れば、そりゃ大ニュースは結婚と思うだろうな。
「大ニュース、か。それもクラスに……一体何なんだろ」
「佐藤先生少し嬉しそうでしたから、悪い事じゃないと思うんですけど………………」
「そこまで気にする事でもないだろ、どうせ答えは佐藤先生の口から聞ける訳だしな」
「ま、そうだよね」
そう言って、カズミネは欠伸をして再び眠りに就いた。俺もそろそろ勉強しなければと思い、椅子の向きを元に戻す。星叶も少し考えながら自分の席へと戻って行った。
◆◆◆
俺達が話終えて数分後、女子生徒が1人教室に入ってきた。この時間帯で登校してくるとなると、恐らく山田さん辺りだろうな。
俺は特に気に留める事もなく脇役検定の問題集を解き進める。えーと、問5は……間違いか。意外と脇役への道は厳しいな。
女子生徒がペタペタとスリッパの音を鳴らしながら俺の近くまで歩いてくる。そして俺の隣席に通学鞄を置く。そこの席は山田さんなので、やはり彼女で正解だったのだろう。
「おはよ」
山田さんの挨拶。
「うーす」
それに俺も軽めに応える。この流れも結構習慣になってきたな。
このクラスは基本、俺が1番最初に登校してくる。次に星叶、そして山田さんが登校する。
星叶は登校してきた後、小説を読んでいたりするのでやはり活字が好きなのだろう。新聞部って言ってたし、佐藤先生が。俺は専ら検定の勉強をしているので、俺と星叶のが間に会話はあまり生まれない。そんな時に山田さんが登校してくる。
高校に入って初めて知り合ったが、かなり付き合いやすい人だ。あまりサバサバしておらず、媚び過ぎず、ザ・平凡女子みたいな所が良い。
俺が朝に勉強するようになってから話すようになったが、そのきっかけは挨拶だった。初めて話した時も多分こんな挨拶だったと思う。
それからというもの、毎日挨拶を交わす程度の仲にはなれた。残念ながらフラグが立っている様子は見せてくれないが。
そういえば、山田さんは星叶が話していた大ニュースとやらについて何か知っていないだろうか。
「なぁ山田さ━━━━」
そう、尋ねようと思って顔を上げた先にいたのは━━━━赤髪の誰かだった。
「……?何、どうかしたの」
「誰!アンタ誰!山田さんを何処にやった!?」
「失礼過ぎるでしょ!アタシよアタシ!アタシが山田!」
「嘘つけッ!俺の知ってる山田さんは黒髪で主張が控えめなポニーテールで眼鏡がよく似合う純日本人だぞ!」
目の前にいる女子生徒は赤、というより濃い目のピンクに近い色の髪を腰まで伸ばし、水晶の様に透き通った赤い瞳でこちらを見ていた。
この学園の制服を着ているから、かろうじてここの生徒だと判る。が、それがなければ何処のアニメの住民だ、とツッコんでいる所だ。
アニメの住民はその場でクルリと一回転すると、
「イメチェンよ、イメチェン。なんだか今日に合わせていろいろと変えなきゃいけない気がしたのよ」
そんな突然なイメチェンがあってたまるか。
しかし目の前にいるアニメの住民の声は確かに毎朝聞いてきた山田さんのモノだった。
「にしてもそれは変わり過ぎだろ……………今も山田さんかどうか疑わしい所なんだけど」
「まぁこればっかりは信じてもらうしかないわね。でもこの格好になってあまり良くない事が起こるし、早ければ明日元に戻すわ」
そう言ってヒラヒラ~と手を振るアニメの住民、もとい山田さん。
「良くない事?何かあったのか?」
「あまり思い出したくはないけど………………実は今朝、変態が出てきたのよ………………」
「変態………?」
「あのッ……変態、めぇ……!思い出すと腹が立つ!」
普段温厚な山田さんを激怒させるとか一体どんな猛者だよ。というよりこの学園に変態なんか存在していたのか。そっちの方が驚きだ。山田さんが、再びその変態に巡り会わなければいいのだが。
因みにその変態と俺は既に出会っていたが、この時の俺には知る由もなかった。
そんな訳だから、星叶が大ニュースと叫びながら教室に入って来た時思わず身構えた。
しかし、星叶の嬉しいんだか困ってるんだか分からない表情で力が抜けた。星叶は走っていたのか息が上がっており、普段は白い肌が僅かに朱を帯びている。
「大ニュースなんですよ……」
「取り敢えず落ち着け星叶。椅子にでも座れ」
俺は自分の隣の席を後ろ向きにさせて星叶に座らせる。これで俺と星叶がカズミネと向かい合った形になる。
カズミネが腕を組んだ上に頭を置いているが、シクシクと聞こえるのは気のせいだろうな。カズミネの肩を叩いて、頭を上げさせる。少し目が赤いのは気のせいだろうな。
聞く準備が出来たので俺達は星叶に視線を向ける。
俺達以外には誰もいない教室は、普段では考えられない静寂を醸し出し、星叶の真剣さを後押ししているようだった。
星叶がスゥと息を吸った。
「これは、私がたまたま職員室で目にした事なんですが………」
思わずゴクッと唾を飲み込む。
こう言っては何だが、星叶に真面目な話は似合わない。もう少し明るい話題ならまだ違ったのだろうが、星叶の表情から察してそれはないだろう。
星叶は少し長い溜めを置く。どうやら言って良いのか悪いのか迷っている様だ。俺達は星叶を見て、頷く。
今から聞かさせる事を、俺達は他言しない。そういう意味合いの頷きを星叶に送る。それを見た星叶は決心したように目を閉じて、
「佐藤先生が、ごけっこ━━━━」
「はい撤収」
「おやすみシュウヤ」
「最後まで言ってないじゃないですかー!」
俺がパンパンと手を鳴らし、カズミネは呆れた様に睡眠の体勢になった。
「ホントなんですよー!信じて下さいよー!」
俺の胸ぐらを掴んでゆさゆさと揺らしてくる星叶。それを肩に手を置いて止めさせる。
「なぁ星叶、お前は明日世界が破滅すると聞いて信じるか?」
「そんなレベルで信じられないんですか!?」
星叶が言おうとしていた事、それは恐らくというより確実に佐藤先生がご結婚って言おうとしていたのだろう。
まぁ確かに佐藤先生も良い年だし、結婚して家庭を築くのも悪くはない。先生も滅多にこの学園から出ないから、お相手は同じ学園の教師かな?はたまた、生徒に手を出すという冒険をしたのかもしれない。
しかしだ、佐藤先生と数年間接してきた俺やカズミネに言わせれみれば、そんな現実は存在しない。
誰が信じる?明日世界が滅ぶと聞いて、日本が無くなると聞いて、本州が消し飛ぶと聞いて、自分達の学園が破壊されると聞いて、誰が信じるというのだ。
要するに佐藤先生の結婚は、明日地球が宇宙の塵と化す、くらいに信じられない出来事なのだ。
「そもそもどこから結婚っていうワードが出てきたんだよ………………」
「それは佐藤先生の机に結婚情報誌が乗ってたんですよー!」
「そりゃ多分アレだ、袋とじの理想の結婚相手と結婚時期とかそんな感じの奴に興味があったんだろ」
「でも子供が表紙の本もあったんです!」
「あの人、教師になる前は保育士目指してたらしいぞ。意外と面倒見とか良いし、子供大好きだし」
子供の前になると普段の佐藤先生とは思えないくらいに優しくなる。その優しさはただ甘やかすだけでなく、間違った事を間違いだと教えられる優しさだ。
因みに佐藤先生の机にそういう情報誌が置かれている事はしょっちゅうある。結婚もしたいのだろうが、何でもかんでも生徒優先の良い先生である。
そう星叶に伝えると、肩の力を抜いてフゥと息を吐いた。
「私の勘違いだったんですか……………佐藤先生のご結婚」
「今はまだありえないってだけでいつか結婚する可能性はあるけどな。でも、あの人は教師やってる限り結婚しないと思うぞ」
佐藤生徒は身だしなみさえちゃんとしておけば貰い手なんて幾らでもある。
「でも、私は佐藤先生から聞いたんですよ」
星叶がポツリと呟く。
「………………何を?」
カズミネも気になったのか、眠そうな目を擦って頭を起こした。
「佐藤先生がクラスに大ニュースがあるから楽しみにしておけって言ったんです」
そこで結婚情報誌が目に入れば、そりゃ大ニュースは結婚と思うだろうな。
「大ニュース、か。それもクラスに……一体何なんだろ」
「佐藤先生少し嬉しそうでしたから、悪い事じゃないと思うんですけど………………」
「そこまで気にする事でもないだろ、どうせ答えは佐藤先生の口から聞ける訳だしな」
「ま、そうだよね」
そう言って、カズミネは欠伸をして再び眠りに就いた。俺もそろそろ勉強しなければと思い、椅子の向きを元に戻す。星叶も少し考えながら自分の席へと戻って行った。
◆◆◆
俺達が話終えて数分後、女子生徒が1人教室に入ってきた。この時間帯で登校してくるとなると、恐らく山田さん辺りだろうな。
俺は特に気に留める事もなく脇役検定の問題集を解き進める。えーと、問5は……間違いか。意外と脇役への道は厳しいな。
女子生徒がペタペタとスリッパの音を鳴らしながら俺の近くまで歩いてくる。そして俺の隣席に通学鞄を置く。そこの席は山田さんなので、やはり彼女で正解だったのだろう。
「おはよ」
山田さんの挨拶。
「うーす」
それに俺も軽めに応える。この流れも結構習慣になってきたな。
このクラスは基本、俺が1番最初に登校してくる。次に星叶、そして山田さんが登校する。
星叶は登校してきた後、小説を読んでいたりするのでやはり活字が好きなのだろう。新聞部って言ってたし、佐藤先生が。俺は専ら検定の勉強をしているので、俺と星叶のが間に会話はあまり生まれない。そんな時に山田さんが登校してくる。
高校に入って初めて知り合ったが、かなり付き合いやすい人だ。あまりサバサバしておらず、媚び過ぎず、ザ・平凡女子みたいな所が良い。
俺が朝に勉強するようになってから話すようになったが、そのきっかけは挨拶だった。初めて話した時も多分こんな挨拶だったと思う。
それからというもの、毎日挨拶を交わす程度の仲にはなれた。残念ながらフラグが立っている様子は見せてくれないが。
そういえば、山田さんは星叶が話していた大ニュースとやらについて何か知っていないだろうか。
「なぁ山田さ━━━━」
そう、尋ねようと思って顔を上げた先にいたのは━━━━赤髪の誰かだった。
「……?何、どうかしたの」
「誰!アンタ誰!山田さんを何処にやった!?」
「失礼過ぎるでしょ!アタシよアタシ!アタシが山田!」
「嘘つけッ!俺の知ってる山田さんは黒髪で主張が控えめなポニーテールで眼鏡がよく似合う純日本人だぞ!」
目の前にいる女子生徒は赤、というより濃い目のピンクに近い色の髪を腰まで伸ばし、水晶の様に透き通った赤い瞳でこちらを見ていた。
この学園の制服を着ているから、かろうじてここの生徒だと判る。が、それがなければ何処のアニメの住民だ、とツッコんでいる所だ。
アニメの住民はその場でクルリと一回転すると、
「イメチェンよ、イメチェン。なんだか今日に合わせていろいろと変えなきゃいけない気がしたのよ」
そんな突然なイメチェンがあってたまるか。
しかし目の前にいるアニメの住民の声は確かに毎朝聞いてきた山田さんのモノだった。
「にしてもそれは変わり過ぎだろ……………今も山田さんかどうか疑わしい所なんだけど」
「まぁこればっかりは信じてもらうしかないわね。でもこの格好になってあまり良くない事が起こるし、早ければ明日元に戻すわ」
そう言ってヒラヒラ~と手を振るアニメの住民、もとい山田さん。
「良くない事?何かあったのか?」
「あまり思い出したくはないけど………………実は今朝、変態が出てきたのよ………………」
「変態………?」
「あのッ……変態、めぇ……!思い出すと腹が立つ!」
普段温厚な山田さんを激怒させるとか一体どんな猛者だよ。というよりこの学園に変態なんか存在していたのか。そっちの方が驚きだ。山田さんが、再びその変態に巡り会わなければいいのだが。
因みにその変態と俺は既に出会っていたが、この時の俺には知る由もなかった。
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