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五章
その40 親友 ★
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俺はアメを探して走っていた。
こういう時だからこそスマホで連絡するべきなのだろうが、今の俺にはその考えは浮かんですらいなかった。
伝えるなら、自分の口で伝えなければならない。そう考えていたんだ。
部室棟の階段を、一段飛ばしで駆け下りていく。はやる気持ちがが足を前へ前へと動かしていっている。早く、伝えなければ!アメに伝えなければ…!
一階に辿り着いた俺は、脇目も振らずに学校側へと繋がる渡り廊下へと突っ走って行った。ほとんどの生徒は下校している時間帯である。残っているのは部活動を行っている生徒くらいなものなのだが、アメはもう部活にはきていない。ならアメも既に帰路についているだろう。
それでも探さずにはいられない。俺は目的地をアメの在席しているクラスにして、校舎を駆けていく。
普段なら走らない廊下を走る。生徒の姿は全くと言っていいほどに見当たらないので、ぶつかる危険もあまりないだろう。今日くらいは見逃してほしい。
ようやっとアメの在席しているクラスにまで、辿り着いた。だが、当たり前というべきかそこには生徒の姿は一人もいなかった。
「クソっ……!どこだ、どこなんだよ…アメ」
誰もいない教室に愚痴をこぼして、すぐさま別の場所へと足を向けた。
もうアメは教室にはいない。ならばもう校舎から出ていってしまったはずだろう。今から走って、追いつけるか……?
一瞬浮かんだ弱気な思考を振り切る。追いつかなきゃ、駄目だ。今日アメに会わないと、俺は明日も逃げてしまう。それだけは駄目だ…!
できる限りの全速力で走っていく。もう靴を入れ替える時間すらも惜しい。俺は上履きのままで、下駄箱を通り過ぎて玄関を飛び出していった。それから、正門の方向へと向かった。
すると、並んで歩く男女の姿を遠目から認識できた。どうやら、運は俺の味方をしてくれているらしかった。
彼の背中を追いかけて、俺は走る。数十メートルしか離れていないはずなのに、俺達の距離が無限に広がっていく感覚を覚えた。
遠く、遠く、遠ざかっていく彼に必死に手を伸ばす。もう見ているだけなんかじゃない。遠いからと諦めたりなんかしない。どんなに遠かろうと、あいつは文芸部の一員なのだから!
もどかしくて、俺は彼の名前を叫んだ。
「アメぇぇぇぇーー!!」
前方で仲良く談笑しながら歩いていた男女が、ピタリと動きを止めてこちらを振り向いてくる。男子生徒━━━━驚きの表情を浮かべるアメの顔が、やけに懐かしく感じられた。二週間かそこらしか経ってないのにな。
アメが立ち止まってくれたことで、俺は距離を直ぐに縮めることができた。ただ無理に体を行使したせいで呼吸が荒い。しばらく膝に手をついて呼吸を整えることに専念した。
ようやっと呼吸が落ち着いたところで、俺はアメと向き合った。
「アメ、話があるんだ」
「はぁ?いきなり私達に割り込んできて、アンタいったい何様なの?」
うわぉ。びっくりしたぁ。
なんかアメの隣に立っている━━━━おそらくアメの彼女だろう━━━━女子からもの凄い剣幕で睨まれていた。普通に怖いが、それを表情にはおくびにも出すことなくアメだけを見る。そんな無視とも取れる俺の反応に女子が一歩前に踏み出そうとしたところを、アメの腕がそれを制止した。
「ごめん。やっぱり今日は先に帰っててくれないかな?」
「でも、今日一緒に買い物行くって……」
「埋め合わせはいつか必ず。だから今日は、お願い」
「……………………わかった」
しぶしぶといった感じで女子は引き下がってくれた。どうやらこれからデートの約束だったらしいが、邪魔してしまったようだな。悪いとは思わんけど。
女子は俺をさらに睨みつけた後、アメに手を振って帰宅していった。
そうして二人きりになって、アメが俺に尋ねてくる。
「…………それで話って?」
気まずさを隠しきれていないのが、口調からでもはっきりとわかる。あの日に俺が拒絶の言葉を告げてしまって以来、会話することもなくなってしまっていたのだ。それも当然と言えるだろう。
だから俺はストレートに、簡潔に、わかりやすく伝えることにした。
「すまん」
腰を折って、アメに対する謝罪を述べた。
「え…?」
戸惑いの声を上げるアメを余所に、俺は頭を下げたままの体勢で言葉を続ける。
「本当に申し訳なかった。お前が自分の欲を優先したんじゃなくて、彼女の気持ちを考えて選んだことなんだってわかってた。それなのに、お前のことを素直に喜んでやれなくて、妙にひねくれた態度をとってしまった。感情に任せて言葉をぶつけるだけぶつけて、それで自分が正しい気持ちになってたんだ。…………これじゃまるで子供だよな」
自嘲気味に俺は笑った。
ただの嫉妬。アメが羨ましかったから。それだけの些細なこと。そんな些細なことで、俺は大切なものを失くしてしまうところだった。
「でもアメとハルが文芸部に来なくなってからさ、足りないって感じるようになったんだ。必要なパーツが抜け落ちてるみたいな、そんな風に感じてたんだ。それで気づいたよ、五人揃っての文芸部なんだってさ。本当は、恋人なんて最優先事項なんかじゃなかった。俺にとってはただ、あの居場所が一番大切なだけだったんだってさ」
あの居場所が大切だから、アメが夏休みに来なくなってそれを怒ってしまった。でもそれは、要するにただの寂しがり屋でしかなかったわけだ。
「だから、大変身勝手なのは承知してる。俺は俺の気持ちに従っているだけで、今回もお前の気持ちを考えてはやれてない。それでも、それでも俺は、お前に文芸部に戻って来てほしい」
「……………………」
「俺はさ……お前のこと、親友みたいに思ってるんだよ」
その言葉に、アメが軽く驚いた気配がした。顔を上げると、実際驚いた顔をしていた。
「そんな親友に、俺はまた文芸部に戻って来てほしい。もし、俺といるのがまだ気まずいって思うなら…」
そう言って俺は、体を起こす。
アメに視線をしっかりと合わせて、両腕を大きく広げてみせた。
「俺を、殴ってくれても構わない」
それだけのことを、殴られるだけのことを、俺はしでかした。当然の権利が、アメにはある。
でも殴られると余計に気まずくなるだろって?
違うな。男の本当の友情は、いつだって喧嘩から始まるものなんだ。俺は友情を取り戻すためになら、サンドバッグくらい何度でもなってやる。
驚いた表情を浮かべたアメは、一度うつむいた後に俺を見つめてくる。
「…………わかった。じゃあ、やるよ」
「ああ、こい」
アメが構えを取った。思いっきり左足を踏み込んで、腰を捻り、最大限に力を伝播させた右腕が唸りを上げて俺に放たれる。
運動部にも負けない筋肉量を誇るアメの拳だ。痛くないわけがない。
俺は迫りくる衝撃を想像して、思わず目をつぶる。
だが、いつまで経っても痛みが俺を襲うことはなかった。
代わりに胸にポスッと軽い衝撃が。目を開けて確認してみると、俺の左胸にアメの拳が置かれていた。
「これで、チャラだよ」
「…………いいのか?」
「いいんだよ。僕も、皆を傷つけたことには変わりない。だからそもそも僕にはシュウを殴る権利なんてないよ」
「アメ…………」
「だから、これだけだよ。ありがとうシュウ」
拳を俺の体から離して、気負いない笑顔を浮かべるアメ。
思わず目頭が熱くなった。文芸部室で泣いてしまったというのに、またここでも涙を流すところだった。危ない危ない。
ここは泣く場面なんかじゃないから。そう思って俺も、アメに笑顔を向けた。
そして、一番重要なことを問いかける。
「じゃあ、文芸部には戻ってくれるのか?」
「親友のお願いなら、断れないからね」
そんなカッコいいセリフを言って、アメはニカッと笑う。
それから俺の方へと拳を差し出してきた。
何も言わなくても、わかる。だって俺達は親友なんだから。
俺は自分の拳をアメの拳へと打ち付けた。
こういう時だからこそスマホで連絡するべきなのだろうが、今の俺にはその考えは浮かんですらいなかった。
伝えるなら、自分の口で伝えなければならない。そう考えていたんだ。
部室棟の階段を、一段飛ばしで駆け下りていく。はやる気持ちがが足を前へ前へと動かしていっている。早く、伝えなければ!アメに伝えなければ…!
一階に辿り着いた俺は、脇目も振らずに学校側へと繋がる渡り廊下へと突っ走って行った。ほとんどの生徒は下校している時間帯である。残っているのは部活動を行っている生徒くらいなものなのだが、アメはもう部活にはきていない。ならアメも既に帰路についているだろう。
それでも探さずにはいられない。俺は目的地をアメの在席しているクラスにして、校舎を駆けていく。
普段なら走らない廊下を走る。生徒の姿は全くと言っていいほどに見当たらないので、ぶつかる危険もあまりないだろう。今日くらいは見逃してほしい。
ようやっとアメの在席しているクラスにまで、辿り着いた。だが、当たり前というべきかそこには生徒の姿は一人もいなかった。
「クソっ……!どこだ、どこなんだよ…アメ」
誰もいない教室に愚痴をこぼして、すぐさま別の場所へと足を向けた。
もうアメは教室にはいない。ならばもう校舎から出ていってしまったはずだろう。今から走って、追いつけるか……?
一瞬浮かんだ弱気な思考を振り切る。追いつかなきゃ、駄目だ。今日アメに会わないと、俺は明日も逃げてしまう。それだけは駄目だ…!
できる限りの全速力で走っていく。もう靴を入れ替える時間すらも惜しい。俺は上履きのままで、下駄箱を通り過ぎて玄関を飛び出していった。それから、正門の方向へと向かった。
すると、並んで歩く男女の姿を遠目から認識できた。どうやら、運は俺の味方をしてくれているらしかった。
彼の背中を追いかけて、俺は走る。数十メートルしか離れていないはずなのに、俺達の距離が無限に広がっていく感覚を覚えた。
遠く、遠く、遠ざかっていく彼に必死に手を伸ばす。もう見ているだけなんかじゃない。遠いからと諦めたりなんかしない。どんなに遠かろうと、あいつは文芸部の一員なのだから!
もどかしくて、俺は彼の名前を叫んだ。
「アメぇぇぇぇーー!!」
前方で仲良く談笑しながら歩いていた男女が、ピタリと動きを止めてこちらを振り向いてくる。男子生徒━━━━驚きの表情を浮かべるアメの顔が、やけに懐かしく感じられた。二週間かそこらしか経ってないのにな。
アメが立ち止まってくれたことで、俺は距離を直ぐに縮めることができた。ただ無理に体を行使したせいで呼吸が荒い。しばらく膝に手をついて呼吸を整えることに専念した。
ようやっと呼吸が落ち着いたところで、俺はアメと向き合った。
「アメ、話があるんだ」
「はぁ?いきなり私達に割り込んできて、アンタいったい何様なの?」
うわぉ。びっくりしたぁ。
なんかアメの隣に立っている━━━━おそらくアメの彼女だろう━━━━女子からもの凄い剣幕で睨まれていた。普通に怖いが、それを表情にはおくびにも出すことなくアメだけを見る。そんな無視とも取れる俺の反応に女子が一歩前に踏み出そうとしたところを、アメの腕がそれを制止した。
「ごめん。やっぱり今日は先に帰っててくれないかな?」
「でも、今日一緒に買い物行くって……」
「埋め合わせはいつか必ず。だから今日は、お願い」
「……………………わかった」
しぶしぶといった感じで女子は引き下がってくれた。どうやらこれからデートの約束だったらしいが、邪魔してしまったようだな。悪いとは思わんけど。
女子は俺をさらに睨みつけた後、アメに手を振って帰宅していった。
そうして二人きりになって、アメが俺に尋ねてくる。
「…………それで話って?」
気まずさを隠しきれていないのが、口調からでもはっきりとわかる。あの日に俺が拒絶の言葉を告げてしまって以来、会話することもなくなってしまっていたのだ。それも当然と言えるだろう。
だから俺はストレートに、簡潔に、わかりやすく伝えることにした。
「すまん」
腰を折って、アメに対する謝罪を述べた。
「え…?」
戸惑いの声を上げるアメを余所に、俺は頭を下げたままの体勢で言葉を続ける。
「本当に申し訳なかった。お前が自分の欲を優先したんじゃなくて、彼女の気持ちを考えて選んだことなんだってわかってた。それなのに、お前のことを素直に喜んでやれなくて、妙にひねくれた態度をとってしまった。感情に任せて言葉をぶつけるだけぶつけて、それで自分が正しい気持ちになってたんだ。…………これじゃまるで子供だよな」
自嘲気味に俺は笑った。
ただの嫉妬。アメが羨ましかったから。それだけの些細なこと。そんな些細なことで、俺は大切なものを失くしてしまうところだった。
「でもアメとハルが文芸部に来なくなってからさ、足りないって感じるようになったんだ。必要なパーツが抜け落ちてるみたいな、そんな風に感じてたんだ。それで気づいたよ、五人揃っての文芸部なんだってさ。本当は、恋人なんて最優先事項なんかじゃなかった。俺にとってはただ、あの居場所が一番大切なだけだったんだってさ」
あの居場所が大切だから、アメが夏休みに来なくなってそれを怒ってしまった。でもそれは、要するにただの寂しがり屋でしかなかったわけだ。
「だから、大変身勝手なのは承知してる。俺は俺の気持ちに従っているだけで、今回もお前の気持ちを考えてはやれてない。それでも、それでも俺は、お前に文芸部に戻って来てほしい」
「……………………」
「俺はさ……お前のこと、親友みたいに思ってるんだよ」
その言葉に、アメが軽く驚いた気配がした。顔を上げると、実際驚いた顔をしていた。
「そんな親友に、俺はまた文芸部に戻って来てほしい。もし、俺といるのがまだ気まずいって思うなら…」
そう言って俺は、体を起こす。
アメに視線をしっかりと合わせて、両腕を大きく広げてみせた。
「俺を、殴ってくれても構わない」
それだけのことを、殴られるだけのことを、俺はしでかした。当然の権利が、アメにはある。
でも殴られると余計に気まずくなるだろって?
違うな。男の本当の友情は、いつだって喧嘩から始まるものなんだ。俺は友情を取り戻すためになら、サンドバッグくらい何度でもなってやる。
驚いた表情を浮かべたアメは、一度うつむいた後に俺を見つめてくる。
「…………わかった。じゃあ、やるよ」
「ああ、こい」
アメが構えを取った。思いっきり左足を踏み込んで、腰を捻り、最大限に力を伝播させた右腕が唸りを上げて俺に放たれる。
運動部にも負けない筋肉量を誇るアメの拳だ。痛くないわけがない。
俺は迫りくる衝撃を想像して、思わず目をつぶる。
だが、いつまで経っても痛みが俺を襲うことはなかった。
代わりに胸にポスッと軽い衝撃が。目を開けて確認してみると、俺の左胸にアメの拳が置かれていた。
「これで、チャラだよ」
「…………いいのか?」
「いいんだよ。僕も、皆を傷つけたことには変わりない。だからそもそも僕にはシュウを殴る権利なんてないよ」
「アメ…………」
「だから、これだけだよ。ありがとうシュウ」
拳を俺の体から離して、気負いない笑顔を浮かべるアメ。
思わず目頭が熱くなった。文芸部室で泣いてしまったというのに、またここでも涙を流すところだった。危ない危ない。
ここは泣く場面なんかじゃないから。そう思って俺も、アメに笑顔を向けた。
そして、一番重要なことを問いかける。
「じゃあ、文芸部には戻ってくれるのか?」
「親友のお願いなら、断れないからね」
そんなカッコいいセリフを言って、アメはニカッと笑う。
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