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2章 訪問!紫躍財閥
20話 宛て前の手紙
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入り口が見える。
レッドカーペットにシャンデリア。
赤い天井に金色の柱、純白の壁。
「いらっしゃいませ。」
目の前の沢山の従者達が一斉に頭を下げた。
「恐いなこれ。」
「奇遇ですねご主人様、私もそう思っています。」
驚愕と恐怖の立ち込めた二人。
少し帰りたい気持ちがあるが、帰る手段もないので屋敷の中に入った。
「そういや流卵…」
智登はあることを思い付いた。
「本物のメイドさんがいるんだし見習ってきたら?」
「無論、そのつもりです!」
それについて流卵はもう予定にあったそうだ。
従者、使用人の人達に許可をもらい、流卵は智登と別れた。
一体どこへ行けばいいのやら、とりあえず智登はブラブラと見回る。
広い屋敷にいくつも部屋があり、どれも似たような部屋…
まるでホテルみたいだ。
キッチンらしき場所に出た智登。
さすが豪邸、キッチンがかなり大きい。
これだけでも驚いたのだが、
「なっ…!?」
思わず声が出てしまった智登。
目の前の食堂の広さに驚いた。
学校のグラウンドぐらいある。
豪華そうな椅子がいくつもある…
智登は昔映画で見た「アリーホッター」で出てた食堂を連想させた。
別の場所へと移動した智登。
すっかりホテルを見ている気分の智登。
もうここが家という事を忘れていた。
高価そうな絵画や写真が張り巡らされている廊下、見渡す限りの黄金。
もうそこは異次元であり、気分も高ぶりそうだが…
早く帰りたい。が智登の気持ちだった。
ところが、妙なものを見つけた…
ある一室に入った智登、見た感じ従者も使用人も見えない。
他の部屋では入った途端に「いらっしゃいませ」と一礼されてたのに…違和感があった。
秋花の父の写真があり、近くには書類のような日記が机に沢山置かれている。
どうやら紫躍財閥ができるまでの過程のようだ。
写真には秋花の父ともう一人の男性が写っている。
一枚だけじゃない、何枚もだ。
ふと目にした手紙らしき物を手に取った智登。
『お前と会わなくなってから15年経つ…そろそろお前の娘さんが高校に入るな、私もだよ。』
誰かに貰った手紙だろうか…?いや、宛先は紫躍と書かれている。
送る前の手紙だろう。
『昔お前と商売やってたのを思い出すな…お前がお客を誘い、私が商品を提供する。あの頃は楽しかったな。』
昔は商売人だったのか…と思いながら続きを読む。
『久しぶりにお前に会いたいな。娘さんの顔も見たいし…今年のいつでもいいから是非家に来てくれ。私の娘も紹介したいからな。』
そこまではただ眺めているだけだった智登。
たった一文で智登は文字を読む目を止めた。
『お前の親友紫躍正文より。親友、掬羅卓郎へ送る。』
レッドカーペットにシャンデリア。
赤い天井に金色の柱、純白の壁。
「いらっしゃいませ。」
目の前の沢山の従者達が一斉に頭を下げた。
「恐いなこれ。」
「奇遇ですねご主人様、私もそう思っています。」
驚愕と恐怖の立ち込めた二人。
少し帰りたい気持ちがあるが、帰る手段もないので屋敷の中に入った。
「そういや流卵…」
智登はあることを思い付いた。
「本物のメイドさんがいるんだし見習ってきたら?」
「無論、そのつもりです!」
それについて流卵はもう予定にあったそうだ。
従者、使用人の人達に許可をもらい、流卵は智登と別れた。
一体どこへ行けばいいのやら、とりあえず智登はブラブラと見回る。
広い屋敷にいくつも部屋があり、どれも似たような部屋…
まるでホテルみたいだ。
キッチンらしき場所に出た智登。
さすが豪邸、キッチンがかなり大きい。
これだけでも驚いたのだが、
「なっ…!?」
思わず声が出てしまった智登。
目の前の食堂の広さに驚いた。
学校のグラウンドぐらいある。
豪華そうな椅子がいくつもある…
智登は昔映画で見た「アリーホッター」で出てた食堂を連想させた。
別の場所へと移動した智登。
すっかりホテルを見ている気分の智登。
もうここが家という事を忘れていた。
高価そうな絵画や写真が張り巡らされている廊下、見渡す限りの黄金。
もうそこは異次元であり、気分も高ぶりそうだが…
早く帰りたい。が智登の気持ちだった。
ところが、妙なものを見つけた…
ある一室に入った智登、見た感じ従者も使用人も見えない。
他の部屋では入った途端に「いらっしゃいませ」と一礼されてたのに…違和感があった。
秋花の父の写真があり、近くには書類のような日記が机に沢山置かれている。
どうやら紫躍財閥ができるまでの過程のようだ。
写真には秋花の父ともう一人の男性が写っている。
一枚だけじゃない、何枚もだ。
ふと目にした手紙らしき物を手に取った智登。
『お前と会わなくなってから15年経つ…そろそろお前の娘さんが高校に入るな、私もだよ。』
誰かに貰った手紙だろうか…?いや、宛先は紫躍と書かれている。
送る前の手紙だろう。
『昔お前と商売やってたのを思い出すな…お前がお客を誘い、私が商品を提供する。あの頃は楽しかったな。』
昔は商売人だったのか…と思いながら続きを読む。
『久しぶりにお前に会いたいな。娘さんの顔も見たいし…今年のいつでもいいから是非家に来てくれ。私の娘も紹介したいからな。』
そこまではただ眺めているだけだった智登。
たった一文で智登は文字を読む目を止めた。
『お前の親友紫躍正文より。親友、掬羅卓郎へ送る。』
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