焼きたてフィーリング

４章 家庭

３２話 気になるあそこ

「んじゃ今日はこれで。」
「おう。またなー。」
色々と話をした後、智登達は菜羅と文音と別れた。

「まさかご主人様に昔馴染みの女の人がいたなんて…」
さっきの話を地味に気にしていた流卵。

「どんな人なの？」
それを聞いた秋花が話を進めた。
「うーんちょっと大人っぽいかな？」
「大人っぽ…！？」
「あぁちょっと流卵ー！？」
智登のいとこが大人っぽいと言ったら流卵は体制を崩した。

「どったの？」
「い、いえ…なんでもありません。」
その声はとても小さく暗かった。

「体は昔から大きくてねーとくに盛り上がってる部分はでかいよ。」
遠回しな事を言った智登。
デリケートな部分であり、実際今女子3人に囲まれている智登。
そこらへんのことに関しては多少気にした。
「別に気にしないわ、素直に言いなさい。」
「そう？つまり胸でかいんだよ。」
でも秋花に言い直された。
「うわーいいなー…っ！？」
大きな胸と聞いて裏やましがった模子、彼女の胸は確かに小さいが…
隣を見た模子はギョッとした。
「流卵、顔死んでる。」
「はは…ははは…そうですかー…どうせ私は子供ですー…」
「だめだこれ…」
いかにも嫉妬が渦巻くオーラを見せる流卵。
流卵も模子と同等なのである。

「まぁ流卵は小さいしなー」
「ォ"ゥッ…」
現場の空気を察していない智登はいつも通りに話を進める。
言葉を喰らった流卵のダメージ声は本当に槍をつかれたようにリアルだった。

「いとこはもう大人って感じするけど流卵って子供にしか見えないんだよなー」
「ぁぅ……」
智登としてはいとこは成長しすぎて嫌だけど流卵は子供っぽくていいよな、的な意見なのだが…
もちろん言い方の問題で流卵に致命傷を負わせた。

「はいはいそこまで、流卵元気だして。あと扶蓮はオーバーキルしない。」
様子を見る秋花はさすがに止めに入った。
「誰もキルしてないし、何をオーバーしたんだ？」
「察しなさいこのデリカシー無し。」
「あっ、察し。とか言えばいい？」
散々な言われようだが懲りない智登。

「もしかして子供っぽいの気にしてる？」
「グハッ…！？」
「注意したあとに痛恨の一撃出してんじゃないわよー！」
秋花の言うとおり察した智登。
秋花が言った察しを別の意味に捉えてしまったようだ。

「大丈夫大丈夫！菜羅みたいに子供っぽい子好きな人だっているんだし！」
あまり嬉しくないフォローをかける智登。
「…ご主人様は…？」
瀕死状態の流卵が智登に聞いてみてしまった。

「文音さんの身体はベストだと思ったかな…！」
「…」
ひねくれた根性智登も、女子を見る目は普通の男子のようだ。
「本人の前であれだけど次にいいと思ったんは秋花かなー」
「ひぇっ…！？あ…そうなの？」
次だと聞いて驚いた秋花。
少し嬉しそうだった。

身体の事は何もいっていなかったが、文音と秋花は結構あるほうだ。
…流卵と模子は慎重に見あった…いわずもがな。

その帰り道、流卵が明るい表情を見せる事は無かった。


「じゃぁ皆の理想の大きさは？男のアr…」
「それ以上はいけない…！」