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2章
17 銀杏の罠と抜け落ちた記憶
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「最近、なつめと仲が良いわね」
坂戸が由加里にぽつりと言った。ふたりも蘭とつぼみから離れた所で夕食を摂っていた。
「前に言ったことを憶えてるかしら?」
「なつめには気をつけろってやつだろ。無茶言うなよ、練習がある日はどうしてもいっしょになるし、しかもアンタがいない間に住所まで聞かれたんだよ」
「まさか答えたりしてないでしょうね」
「バカだな。言うわけないだろうよ。なんとかごまかしたけど、時間の問題だな」
由加里の言葉を坂戸が継いだ。
「うちに訪ねて来るようになったら……終わりね」
「そうなる前に追い出せそうか?」
「どうかしらね」
坂戸は眉間を揉んだ。
確たる証拠もなしに逮捕できないと同様に、まだ何も起こってないのに追い出すのは愚策としか思えないし、やってはいけない禁じ手である。どんなにチームのためによくても、それを説いたとしても、応援や出資してくれている企業や個人は不信感を持つし、何よりふたりの雇用先の社長の逆鱗(げきりん)に触れてもおかしくなかった。
「職人を怒らすと厄介よ」
「そうだよな。飯酒盃(いさはい)社長は、いかにもって感じの人だからな」
由加里は飯酒盃社長こと一番の出資者である飯酒盃巧次(たくじ)の姿を思い浮かべた。
痩身(そうしん)かつ短く刈り込んだ白髪頭。顔中皺だらけで眉毛も白く、浅黒い肌に常時苦虫を噛み潰したような表情をしている。今は丸くなったとは言えども勝手なことをすれば、杖を振り回して怒り狂うかもしれない。
不意に寒気がして由加里は総身を震わせた。
「なつめ対策をしたいから、あとで電気屋さんに行くわよ」
「わかった。……なあ、それより蘭って奴には気をつけなくていいのか」
「どうして気をつける必要があるの?」
「いや、なつめどころかつぼみともつるんでるし」
「……あの蘭が偽者って言いたいの?」
「クサイと思わないのか。元の世界ではチームを抜けていったふたりとつるんでる事実を」
由加里の言うとおりである。元の世界でチームの崩壊に追いやった危険分子とつるんでいる限り、蘭には疑いの目を向け続けるべきなのだ。いくら監督である坂戸のお眼鏡に適う選手であったとしてもである。
「偶然と片づけたいところだけど……一応警戒しておこうか。なつめの由加里に対する猛アタックも、何かの目くらましの可能性もある」
由加里の分のトレーも持って席を立った。配膳口(はいぜんぐち)に持っていく道すがら、蘭たちのほうへ何気を装いながら近づいてみる。
「どうかしら平瀬さん。練習には慣れた?」
蘭はおもねるような声で答えた。
「まだまだですぅ。さすがはクラブナンバーワンのチームは練習の質が違うっていうかぁ」
「そんなことないわよ。毎日やってるわけでもないしね。それより、平瀬さんはとても3年間ブランクがあったとは思えないわ。動きがいいもの」
「やですねぇ。褒めても何も出ませんよ~」
坂戸が見るともなく蘭の食べ終わった食器を見ると、のっぺの具の銀杏(ぎんなん)が大量に残っていた。
「あら、平瀬さんは好きな物は最後に食べるの?」
笑顔が崩れ、当惑した顔になる。蘭は坂戸の視線を追った。
「そうなんですよぅ。やっぱりぃ、好きな物はゆっくり味を噛み締めて食べたいですからねぇ」
蘭は笑顔を作り直しながら答える。
「うんうん。つぼみも気をきかして平瀬さんに銀杏をあげなさい」
「……うす」
唇をとがらせてつぼみは、まだ手をつけていなかったのっぺから銀杏をすくい、蘭ののっぺの器に入れようとする。が、その瞬間につぼみが怯えだした。
「どうかした?」
「な、なんでもないッス……」
震える手で移していくつぼみ。何をそんなに怯える必要があるのか、と坂戸は気になって蘭の顔を見る。媚びたような笑顔を浮かべていた
「至近距離で蘭の顔を見ないでくださーいっ。心臓(ハート)がキュンキュンしちゃいますからぁ~」
両手で顔を覆って大げさな動作で首を横に振る。
「いいから、私に気にしないで食べて食べて」
「そ、それでは……」
蘭は引きつったような笑みを浮かべ、ひと噛みして飲み込みを繰り返す。ある程度食べたところで、
「うーん、おいし――」
「いくら大好物だからってよく噛んで食べないとダメよ?」
感想を言おうとした瞬間、坂戸に遮(さえぎ)られる。他意にも何もなく、純粋に心配したからである。
「蘭ってぇ、おいしいものほど丸のみに近い状態で食べたいんですよぅ~」
お茶でのどに引っかかり気味の銀杏を流しながら、蘭は若干うめきが混じった声音で持論を述べる。
「ふむふむ。やっぱり、いい選手ほど変わってるのね」
感心とも呆れともつかない言葉を残し、坂戸はその場から離れた。
「大丈夫か……?」
つぼみがお茶をついでやる。
「んなわけないでしょ……」
地の底から響くような苦しみに満ちた声である。
「蘭は、蘭はねぇ……」
苦悶の表情で何かを言いたげであるが、言葉より先にロクに咀嚼(そしゃく)されていない銀杏が食道を駆け上ってきそうだった。
「銀杏がきうぅっ……」
口元を両手で押さえ、イスを蹴って立ち上がり、早足でどこかへ去っていった。
「限りなく黒に近いグレーね」
さっき食事をしていた席に戻ってきた坂戸は、一連の流れを見守っていた由加里に缶ジュースを渡した。
「なんだそりゃ」
「銀杏が大好物なのに、いかにも食べ過ぎて具合悪そうな反応をされちゃあね」
坂戸は恩着せがましく言って、白々しく首をすくめて見せる。
「それはアンタが食わせ過ぎたからじゃないのか?」
「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」
「どっちだよ」
「……まあ、確かにやりすぎな感はあった。でも、つぼみの奴が蘭の器に銀杏を移すとき物凄い形相していた」
「角度的に見えんかったんじゃないんか」
「蘭の顔は見てない。けど、つぼみを見ていた。ビビりのつぼみの反応が正解だよ。蛇(へび)に睨(にら)まれた蛙(かえる)そのもの。それに、奴に演技なんて器用なことはできやしない」
「拝藤組に引き抜かれて出て行かれたのにも関わらず?」
もうひとりの自分は容赦なく痛い所をついてきた。しかも公衆であまりしたくない話だ。坂戸はプルタブを引きかけたジュースを持って、由加里とともに監督室へ移動した。
「勘違いしないでもらいたいわね。拝藤組のやり方は選手の周りも潤沢(じゅんたく)な金と物で抱き込むのよ。アイツが大根役者でも、両親だのじいちゃんばあちゃんが役者なら話は別」
元の世界のつぼみの退団理由は、父親と祖父がと病気で倒れて働き手が足りなくなり、家業を手伝わなくてはならなくなったからだった。理由としては筋が通っている。つぼみが倉本監督とキャプテンの由加里に話したときはしどろもどろな説明で不信感が先行したが、のちに母親と祖母が説明しにやってきて実際に見舞いにもいった。点滴に繋がれ、呼吸器もつけている病人をこれ以上疑うことができるはずがなかったのである。
一方、つぼみが退団して間をおかずしてなつめの両親も、アメリカでの事業が失敗して連絡がつかなくなってしまう事態になった。気が動転したなつめは退団を倉本監督と由加里に申し出る。ふたりは落ち着いたら戻ってくればいい、と籍だけ残すよう何度か説得した。が、なつめは固辞(こじ)し続けて失踪(しっそう)同然に退団してしまった。
その後つぼみとなつめは、何食わぬ顔で拝藤組のユニフォームに袖を通し、新後アイリスに公然と反旗(はんき)を翻(ひるがえ)したのだった。ここに至ってすべて嘘だったことに気づいたが、時すでに遅しであった。当然、つぼみの父親と祖父が倒れたのは嘘だし、なつめの両親が事業が失敗したというのも嘘だった。ちゃんと事実確認をしなかった新後アイリス側の失策である。
「私たちも倉本監督でさえ騙(だま)されたわ。欲に目がくらんだ人間って、何をしでかすかわからないし、自分でも認知していなかった未知の能力(ちから)を発揮するのよね」
「その騙しに潜入した人間の名前とか特徴は憶えてないのか?」
坂戸は口元を歪め、頭を振った。
「いくら思い出そうとしても記憶がないのよ」
「記憶がないだって? 重要なことだろうに」
「そうなのよ。だけど思い出せない。すっぽりと抜け落ちているの。記憶が操作されたか書き換えられて元々なかったことにされているかもしれない」
自分でも言っていてゾッとする思いに駆られた。そんなことをできる存在がいるはずがない。元の世界ではオカルトだの陰謀論で笑って済まされただろう。しかし今は元の世界ではいなかった――存在を感知できなかっただけかもしれないが――。とても怪しくて、記憶の改ざんをたやすくできそうな存在がいるのだ。
「しっかり見極めないと……ね。同じ失敗を繰り返したら、私の存在理由がなくなる。なんのためにここにいるかわからなくなってしまう。幸い、今は抱き込み作戦をしてないみたいだけど……」
由加里が心配そうに聞いた。
「万が一失敗したらどうなる?」
「決まってるじゃない」
坂戸は飲み干した缶を握りつぶした。
「もう一度死ぬだけよ」
坂戸が由加里にぽつりと言った。ふたりも蘭とつぼみから離れた所で夕食を摂っていた。
「前に言ったことを憶えてるかしら?」
「なつめには気をつけろってやつだろ。無茶言うなよ、練習がある日はどうしてもいっしょになるし、しかもアンタがいない間に住所まで聞かれたんだよ」
「まさか答えたりしてないでしょうね」
「バカだな。言うわけないだろうよ。なんとかごまかしたけど、時間の問題だな」
由加里の言葉を坂戸が継いだ。
「うちに訪ねて来るようになったら……終わりね」
「そうなる前に追い出せそうか?」
「どうかしらね」
坂戸は眉間を揉んだ。
確たる証拠もなしに逮捕できないと同様に、まだ何も起こってないのに追い出すのは愚策としか思えないし、やってはいけない禁じ手である。どんなにチームのためによくても、それを説いたとしても、応援や出資してくれている企業や個人は不信感を持つし、何よりふたりの雇用先の社長の逆鱗(げきりん)に触れてもおかしくなかった。
「職人を怒らすと厄介よ」
「そうだよな。飯酒盃(いさはい)社長は、いかにもって感じの人だからな」
由加里は飯酒盃社長こと一番の出資者である飯酒盃巧次(たくじ)の姿を思い浮かべた。
痩身(そうしん)かつ短く刈り込んだ白髪頭。顔中皺だらけで眉毛も白く、浅黒い肌に常時苦虫を噛み潰したような表情をしている。今は丸くなったとは言えども勝手なことをすれば、杖を振り回して怒り狂うかもしれない。
不意に寒気がして由加里は総身を震わせた。
「なつめ対策をしたいから、あとで電気屋さんに行くわよ」
「わかった。……なあ、それより蘭って奴には気をつけなくていいのか」
「どうして気をつける必要があるの?」
「いや、なつめどころかつぼみともつるんでるし」
「……あの蘭が偽者って言いたいの?」
「クサイと思わないのか。元の世界ではチームを抜けていったふたりとつるんでる事実を」
由加里の言うとおりである。元の世界でチームの崩壊に追いやった危険分子とつるんでいる限り、蘭には疑いの目を向け続けるべきなのだ。いくら監督である坂戸のお眼鏡に適う選手であったとしてもである。
「偶然と片づけたいところだけど……一応警戒しておこうか。なつめの由加里に対する猛アタックも、何かの目くらましの可能性もある」
由加里の分のトレーも持って席を立った。配膳口(はいぜんぐち)に持っていく道すがら、蘭たちのほうへ何気を装いながら近づいてみる。
「どうかしら平瀬さん。練習には慣れた?」
蘭はおもねるような声で答えた。
「まだまだですぅ。さすがはクラブナンバーワンのチームは練習の質が違うっていうかぁ」
「そんなことないわよ。毎日やってるわけでもないしね。それより、平瀬さんはとても3年間ブランクがあったとは思えないわ。動きがいいもの」
「やですねぇ。褒めても何も出ませんよ~」
坂戸が見るともなく蘭の食べ終わった食器を見ると、のっぺの具の銀杏(ぎんなん)が大量に残っていた。
「あら、平瀬さんは好きな物は最後に食べるの?」
笑顔が崩れ、当惑した顔になる。蘭は坂戸の視線を追った。
「そうなんですよぅ。やっぱりぃ、好きな物はゆっくり味を噛み締めて食べたいですからねぇ」
蘭は笑顔を作り直しながら答える。
「うんうん。つぼみも気をきかして平瀬さんに銀杏をあげなさい」
「……うす」
唇をとがらせてつぼみは、まだ手をつけていなかったのっぺから銀杏をすくい、蘭ののっぺの器に入れようとする。が、その瞬間につぼみが怯えだした。
「どうかした?」
「な、なんでもないッス……」
震える手で移していくつぼみ。何をそんなに怯える必要があるのか、と坂戸は気になって蘭の顔を見る。媚びたような笑顔を浮かべていた
「至近距離で蘭の顔を見ないでくださーいっ。心臓(ハート)がキュンキュンしちゃいますからぁ~」
両手で顔を覆って大げさな動作で首を横に振る。
「いいから、私に気にしないで食べて食べて」
「そ、それでは……」
蘭は引きつったような笑みを浮かべ、ひと噛みして飲み込みを繰り返す。ある程度食べたところで、
「うーん、おいし――」
「いくら大好物だからってよく噛んで食べないとダメよ?」
感想を言おうとした瞬間、坂戸に遮(さえぎ)られる。他意にも何もなく、純粋に心配したからである。
「蘭ってぇ、おいしいものほど丸のみに近い状態で食べたいんですよぅ~」
お茶でのどに引っかかり気味の銀杏を流しながら、蘭は若干うめきが混じった声音で持論を述べる。
「ふむふむ。やっぱり、いい選手ほど変わってるのね」
感心とも呆れともつかない言葉を残し、坂戸はその場から離れた。
「大丈夫か……?」
つぼみがお茶をついでやる。
「んなわけないでしょ……」
地の底から響くような苦しみに満ちた声である。
「蘭は、蘭はねぇ……」
苦悶の表情で何かを言いたげであるが、言葉より先にロクに咀嚼(そしゃく)されていない銀杏が食道を駆け上ってきそうだった。
「銀杏がきうぅっ……」
口元を両手で押さえ、イスを蹴って立ち上がり、早足でどこかへ去っていった。
「限りなく黒に近いグレーね」
さっき食事をしていた席に戻ってきた坂戸は、一連の流れを見守っていた由加里に缶ジュースを渡した。
「なんだそりゃ」
「銀杏が大好物なのに、いかにも食べ過ぎて具合悪そうな反応をされちゃあね」
坂戸は恩着せがましく言って、白々しく首をすくめて見せる。
「それはアンタが食わせ過ぎたからじゃないのか?」
「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」
「どっちだよ」
「……まあ、確かにやりすぎな感はあった。でも、つぼみの奴が蘭の器に銀杏を移すとき物凄い形相していた」
「角度的に見えんかったんじゃないんか」
「蘭の顔は見てない。けど、つぼみを見ていた。ビビりのつぼみの反応が正解だよ。蛇(へび)に睨(にら)まれた蛙(かえる)そのもの。それに、奴に演技なんて器用なことはできやしない」
「拝藤組に引き抜かれて出て行かれたのにも関わらず?」
もうひとりの自分は容赦なく痛い所をついてきた。しかも公衆であまりしたくない話だ。坂戸はプルタブを引きかけたジュースを持って、由加里とともに監督室へ移動した。
「勘違いしないでもらいたいわね。拝藤組のやり方は選手の周りも潤沢(じゅんたく)な金と物で抱き込むのよ。アイツが大根役者でも、両親だのじいちゃんばあちゃんが役者なら話は別」
元の世界のつぼみの退団理由は、父親と祖父がと病気で倒れて働き手が足りなくなり、家業を手伝わなくてはならなくなったからだった。理由としては筋が通っている。つぼみが倉本監督とキャプテンの由加里に話したときはしどろもどろな説明で不信感が先行したが、のちに母親と祖母が説明しにやってきて実際に見舞いにもいった。点滴に繋がれ、呼吸器もつけている病人をこれ以上疑うことができるはずがなかったのである。
一方、つぼみが退団して間をおかずしてなつめの両親も、アメリカでの事業が失敗して連絡がつかなくなってしまう事態になった。気が動転したなつめは退団を倉本監督と由加里に申し出る。ふたりは落ち着いたら戻ってくればいい、と籍だけ残すよう何度か説得した。が、なつめは固辞(こじ)し続けて失踪(しっそう)同然に退団してしまった。
その後つぼみとなつめは、何食わぬ顔で拝藤組のユニフォームに袖を通し、新後アイリスに公然と反旗(はんき)を翻(ひるがえ)したのだった。ここに至ってすべて嘘だったことに気づいたが、時すでに遅しであった。当然、つぼみの父親と祖父が倒れたのは嘘だし、なつめの両親が事業が失敗したというのも嘘だった。ちゃんと事実確認をしなかった新後アイリス側の失策である。
「私たちも倉本監督でさえ騙(だま)されたわ。欲に目がくらんだ人間って、何をしでかすかわからないし、自分でも認知していなかった未知の能力(ちから)を発揮するのよね」
「その騙しに潜入した人間の名前とか特徴は憶えてないのか?」
坂戸は口元を歪め、頭を振った。
「いくら思い出そうとしても記憶がないのよ」
「記憶がないだって? 重要なことだろうに」
「そうなのよ。だけど思い出せない。すっぽりと抜け落ちているの。記憶が操作されたか書き換えられて元々なかったことにされているかもしれない」
自分でも言っていてゾッとする思いに駆られた。そんなことをできる存在がいるはずがない。元の世界ではオカルトだの陰謀論で笑って済まされただろう。しかし今は元の世界ではいなかった――存在を感知できなかっただけかもしれないが――。とても怪しくて、記憶の改ざんをたやすくできそうな存在がいるのだ。
「しっかり見極めないと……ね。同じ失敗を繰り返したら、私の存在理由がなくなる。なんのためにここにいるかわからなくなってしまう。幸い、今は抱き込み作戦をしてないみたいだけど……」
由加里が心配そうに聞いた。
「万が一失敗したらどうなる?」
「決まってるじゃない」
坂戸は飲み干した缶を握りつぶした。
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