181 / 230
第6章 夢と混沌の祭典
第33話 頭脳戦
しおりを挟む
~~side プレアデス~~
「…………ッ!!」
暗い部屋で目が覚める。どうやら、意識を失っていたらしい。あの男にスタンガンを撃たれて、それで……。
「ここは、どこだ…………?」
灯りが殆どない、真っ暗な部屋。あのイベントサーバーの中にこんな空間があったのか……?そう思案していると。
「やあ、すまないね。急に呼び出してしまって」
目の前の扉が開き、男の声がする。さっき僕を捕まえたあの男とは、違う声だ。ひとまず、そのことに安堵する。正直、あの力の強さは体験したら軽くトラウマものだ。
「貴方は、誰なんですか?ここはどこですか?」
「ふむ、順番に君の疑問を解決していこうか。まず私について……私は第一サーバー管理課、代表の早瀬康太郎だ。まあ、所謂運営の人、というわけだ」
「このゲームの、運営……!?IG社の人間ってことですか!?」
「うん、そういうことだ」
「そう、なんですね……あの、これ僕も本名を言わなきゃいけない流れですか?」
「その必要はないさ、プレアデス君。私は単に、己の潔白を証明するために、わざわざこうしてリアルネームを明かしただけだ。これから色々と話を聞かせて貰うんだ、それくらいのことはして当然だろう?」
「な、なるほど……」
いくら運営の人間で、検索すれば名前が出てくる立場だからとはいえ、こうもあっさりリアルネームを話してくれるなんて……なんか、変わった人だな。でも不思議と、さっきまで感じていた不信感は薄れている。本当にこれを狙っていたのだとしたら、大した器量の持ち主だ。
「分かりました。ひとまず、貴方が運営の人間であるということは、信じましょう……。それで、ここはどこなんですか?」
「ここはイベントサーバーの隅……というより、データの余剰スペースに臨時的に生み出した仮初の空間、とでも言おうか。心配せずとも、すぐに君達を送り返してあげるつもりだよ。特に君は……次の試合が控えているからね」
「そ、それはどうも……って、君達?ってことは、他にも誰かここに?」
「ああ。雪ダルマとマグ太郎……ここに連れて来たのは君を含めてその3人だ」
雪ダルマさんと、マグ太郎さん……ははーん、大体この人が聞きたいことが分かってきたぞ。それは確かに、僕が参考人として呼ばれてもおかしくはない案件だ。
「なるほど、大体話は読めましたよ……でも、それだったら言ってくれればちゃんと着いて行きましたよ。あんな強引に気絶させることはなかったのに……」
「ふむ、それは申し訳なかったね。でも、本来このゲームの世界の中で、君達プレイヤーと私達運営が相対することはタブーだ。それは十分理解しているね?」
「それは、まあ……世界観とか色々、崩壊しますからね」
「つまりはそういうことだ。今回は私達が直接話を聞かねばならないほどの事態が起こったわけだが、だからといって自分達で作り上げた世界観を崩したくはない。ここで私達が会ったこと、話したことがプレイヤーの誰の記憶にも残らないように……意識を刈り取らせて貰っている。決して意地悪をしているわけではないということは、理解してほしい」
…………なーんか、怪しいんだよなあ。世界観を大切にしたいなら、そもそもリアルでやり取りするなり、ゲーム内でもっと秘密裏に情報を集めるなり、色々やりようはあっただろうに。IG社は何をそんなに急いでいるんだ?
「……まあ、それだけ事態が貴方がたにとって緊急を要するってことで、今回は納得してあげますよ…………」
まあ、ここでウダウダゴネても仕方ない。帰る時間が遅くなるだけだ。不本意だが、今は彼らに大人しく従おう。どうせ僕達プレイヤーは、この世界の創造主達にはどう足掻いても勝てないのだから。
「……では、早速尋問を始めようか」
~~side セイス~~
『バトル、スタートォ!!』
ユノンはまず錬金術発動のために距離を置く。なら俺は、それを上回るスピードで懐に入る!
「ッ!!」
「まずは1発!!」
鳩尾をボウガンで殴る。そしてすかさず矢を撃ち込む!!
「……甘いわよ」
「何ッ!?」
気付くとそこにユノンはいない。殴ってから撃つまでのほんの僅かな時間で脱出したのか?いや、少なくとも今のユノンにそこまでの機動力はない。となるとこれは。
「罠か!!」
「フフッ、正解♪」
途端に、身体がズシンと重くなる。地面に引っ張られるようなこの感覚……重力か!なるほど、俺が初手から接近してくることを読んで、錬金術の種子を蒔いていたのか。攻撃回避に使ったのは恐らく、テイマーのスキル【身代わり人形】。
「ファーストアタックは貰うわよ!【ボルテック・スフィア】!!」
だが、甘いな。
「消えた!?」
「こっちだ、鷹の目!!【ダブル・ショット】!!」
背後から2発の射撃。今度は命中!先にダメージを負わせたぞ。
『ユノンとセイス!開始早々、互いに策略を仕掛け合う!これは見応えのある戦いになりそうだ!!』
「……重力の影響を打ち消すなんて。どんなAGIしてるのよ?」
「フッ、極振りは伊達じゃないってことさ」
まあ、本当はカンナから借りてる『闇夜のローブ』のおかげなんだけどな。元々はカンナとのコンボ前提で影を作り出すスキルを多く習得してきたが……俺が装備すれば一気に、緊急回避の切り札に早変わり。
ただ、俺が影から出てくることに向こうはすぐに気付き対応してくるだろう。出口に種でも蒔かれたら終わりだ。計画的に使わなくてはな……。
「流石、蒼の奇術師は今も変わらず厄介ね……」
「相手の嫌がるプレイングで追い詰めるのは、PvP戦の基本だろ?」
「そうね……だからウチも、最初から本気を出させてもらうわ。七色の錬金術師としてではなく…………『鷹の目のユノン』として!」
そう言い、ユノンは胸のポケットから何かを取り出して上に投げる。あれは…………カプセルか?
「…………【従魔召喚】。来い、アーマード・ホロウファルコン!」
中から出てきたのは……プレートメイルで完全武装した、1羽の白い隼だった。
『おっと!!ここでユノンの十八番、錬金従魔の登場だ!!』
「おいおい……それってまさか、あのイベントの時の?」
「そう……親を失ったホーちゃん。あの後ね、この子、自分も戦いたいって言って聞かなかったのよ」
親を失って、ユノンだけになって。アイツは、自分の身を…………いや、ユノンすらも守ろうとしているんだろうな。今度こそ、大切なものを失わないためにも。
「そうか…………そいつぁ、俄然戦うのが楽しみだな」
「ええ。ウチらのコンビネーションに、着いて来られるかしら!?行きなさい、ホーちゃん!」
「ッ!!」
ユノンの命令が耳に届いて数瞬後、俺は反射的に身体を逸らす。翼の鎧が頬を掠め、微かに血が滲む。
「おいおい…………コイツ、めちゃくちゃ速いじゃねぇか」
鎧を全身に纏ってなおこのスピードだと?なかなかにイカれた性能してんじゃねえか。
「フフッ、もう速さはあんたの専売特許じゃないのよ!」
「…………ッ、そういえばソイツも、敏捷性に特化してたんだったな」
なるほど、これは面倒だ。普通、テイマーは扱う従魔の戦闘力を最大限に活用するべく、それを上手く制御するためのスキルを多く習得する。結果、プレイヤー自身の戦闘力は同レベル帯の他職業と比べて低くなりがちだ。
だが、あのホロウファルコンはイベント後に、ユノンが錬金従魔に変化させている。あれの厄介な所は、再召喚できるというだけでなく、錬金術によって半自律的に行動させることができることだ。そして本人は、空いた手間で錬金術による攻撃をしてくる。
つまり俺は、テイマーの従魔以上に洗練された動きをしてくる高機動型のホロウファルコンと、ユノンの多彩な錬金術、その両方を相手にしなくてはならない。テイマーとは違い、純粋な2対1を強制されるとは……厄介というか、無法だな。
「さあ……一気に畳み掛けるわよ、ホーちゃん!!」
「…………ッ!!」
暗い部屋で目が覚める。どうやら、意識を失っていたらしい。あの男にスタンガンを撃たれて、それで……。
「ここは、どこだ…………?」
灯りが殆どない、真っ暗な部屋。あのイベントサーバーの中にこんな空間があったのか……?そう思案していると。
「やあ、すまないね。急に呼び出してしまって」
目の前の扉が開き、男の声がする。さっき僕を捕まえたあの男とは、違う声だ。ひとまず、そのことに安堵する。正直、あの力の強さは体験したら軽くトラウマものだ。
「貴方は、誰なんですか?ここはどこですか?」
「ふむ、順番に君の疑問を解決していこうか。まず私について……私は第一サーバー管理課、代表の早瀬康太郎だ。まあ、所謂運営の人、というわけだ」
「このゲームの、運営……!?IG社の人間ってことですか!?」
「うん、そういうことだ」
「そう、なんですね……あの、これ僕も本名を言わなきゃいけない流れですか?」
「その必要はないさ、プレアデス君。私は単に、己の潔白を証明するために、わざわざこうしてリアルネームを明かしただけだ。これから色々と話を聞かせて貰うんだ、それくらいのことはして当然だろう?」
「な、なるほど……」
いくら運営の人間で、検索すれば名前が出てくる立場だからとはいえ、こうもあっさりリアルネームを話してくれるなんて……なんか、変わった人だな。でも不思議と、さっきまで感じていた不信感は薄れている。本当にこれを狙っていたのだとしたら、大した器量の持ち主だ。
「分かりました。ひとまず、貴方が運営の人間であるということは、信じましょう……。それで、ここはどこなんですか?」
「ここはイベントサーバーの隅……というより、データの余剰スペースに臨時的に生み出した仮初の空間、とでも言おうか。心配せずとも、すぐに君達を送り返してあげるつもりだよ。特に君は……次の試合が控えているからね」
「そ、それはどうも……って、君達?ってことは、他にも誰かここに?」
「ああ。雪ダルマとマグ太郎……ここに連れて来たのは君を含めてその3人だ」
雪ダルマさんと、マグ太郎さん……ははーん、大体この人が聞きたいことが分かってきたぞ。それは確かに、僕が参考人として呼ばれてもおかしくはない案件だ。
「なるほど、大体話は読めましたよ……でも、それだったら言ってくれればちゃんと着いて行きましたよ。あんな強引に気絶させることはなかったのに……」
「ふむ、それは申し訳なかったね。でも、本来このゲームの世界の中で、君達プレイヤーと私達運営が相対することはタブーだ。それは十分理解しているね?」
「それは、まあ……世界観とか色々、崩壊しますからね」
「つまりはそういうことだ。今回は私達が直接話を聞かねばならないほどの事態が起こったわけだが、だからといって自分達で作り上げた世界観を崩したくはない。ここで私達が会ったこと、話したことがプレイヤーの誰の記憶にも残らないように……意識を刈り取らせて貰っている。決して意地悪をしているわけではないということは、理解してほしい」
…………なーんか、怪しいんだよなあ。世界観を大切にしたいなら、そもそもリアルでやり取りするなり、ゲーム内でもっと秘密裏に情報を集めるなり、色々やりようはあっただろうに。IG社は何をそんなに急いでいるんだ?
「……まあ、それだけ事態が貴方がたにとって緊急を要するってことで、今回は納得してあげますよ…………」
まあ、ここでウダウダゴネても仕方ない。帰る時間が遅くなるだけだ。不本意だが、今は彼らに大人しく従おう。どうせ僕達プレイヤーは、この世界の創造主達にはどう足掻いても勝てないのだから。
「……では、早速尋問を始めようか」
~~side セイス~~
『バトル、スタートォ!!』
ユノンはまず錬金術発動のために距離を置く。なら俺は、それを上回るスピードで懐に入る!
「ッ!!」
「まずは1発!!」
鳩尾をボウガンで殴る。そしてすかさず矢を撃ち込む!!
「……甘いわよ」
「何ッ!?」
気付くとそこにユノンはいない。殴ってから撃つまでのほんの僅かな時間で脱出したのか?いや、少なくとも今のユノンにそこまでの機動力はない。となるとこれは。
「罠か!!」
「フフッ、正解♪」
途端に、身体がズシンと重くなる。地面に引っ張られるようなこの感覚……重力か!なるほど、俺が初手から接近してくることを読んで、錬金術の種子を蒔いていたのか。攻撃回避に使ったのは恐らく、テイマーのスキル【身代わり人形】。
「ファーストアタックは貰うわよ!【ボルテック・スフィア】!!」
だが、甘いな。
「消えた!?」
「こっちだ、鷹の目!!【ダブル・ショット】!!」
背後から2発の射撃。今度は命中!先にダメージを負わせたぞ。
『ユノンとセイス!開始早々、互いに策略を仕掛け合う!これは見応えのある戦いになりそうだ!!』
「……重力の影響を打ち消すなんて。どんなAGIしてるのよ?」
「フッ、極振りは伊達じゃないってことさ」
まあ、本当はカンナから借りてる『闇夜のローブ』のおかげなんだけどな。元々はカンナとのコンボ前提で影を作り出すスキルを多く習得してきたが……俺が装備すれば一気に、緊急回避の切り札に早変わり。
ただ、俺が影から出てくることに向こうはすぐに気付き対応してくるだろう。出口に種でも蒔かれたら終わりだ。計画的に使わなくてはな……。
「流石、蒼の奇術師は今も変わらず厄介ね……」
「相手の嫌がるプレイングで追い詰めるのは、PvP戦の基本だろ?」
「そうね……だからウチも、最初から本気を出させてもらうわ。七色の錬金術師としてではなく…………『鷹の目のユノン』として!」
そう言い、ユノンは胸のポケットから何かを取り出して上に投げる。あれは…………カプセルか?
「…………【従魔召喚】。来い、アーマード・ホロウファルコン!」
中から出てきたのは……プレートメイルで完全武装した、1羽の白い隼だった。
『おっと!!ここでユノンの十八番、錬金従魔の登場だ!!』
「おいおい……それってまさか、あのイベントの時の?」
「そう……親を失ったホーちゃん。あの後ね、この子、自分も戦いたいって言って聞かなかったのよ」
親を失って、ユノンだけになって。アイツは、自分の身を…………いや、ユノンすらも守ろうとしているんだろうな。今度こそ、大切なものを失わないためにも。
「そうか…………そいつぁ、俄然戦うのが楽しみだな」
「ええ。ウチらのコンビネーションに、着いて来られるかしら!?行きなさい、ホーちゃん!」
「ッ!!」
ユノンの命令が耳に届いて数瞬後、俺は反射的に身体を逸らす。翼の鎧が頬を掠め、微かに血が滲む。
「おいおい…………コイツ、めちゃくちゃ速いじゃねぇか」
鎧を全身に纏ってなおこのスピードだと?なかなかにイカれた性能してんじゃねえか。
「フフッ、もう速さはあんたの専売特許じゃないのよ!」
「…………ッ、そういえばソイツも、敏捷性に特化してたんだったな」
なるほど、これは面倒だ。普通、テイマーは扱う従魔の戦闘力を最大限に活用するべく、それを上手く制御するためのスキルを多く習得する。結果、プレイヤー自身の戦闘力は同レベル帯の他職業と比べて低くなりがちだ。
だが、あのホロウファルコンはイベント後に、ユノンが錬金従魔に変化させている。あれの厄介な所は、再召喚できるというだけでなく、錬金術によって半自律的に行動させることができることだ。そして本人は、空いた手間で錬金術による攻撃をしてくる。
つまり俺は、テイマーの従魔以上に洗練された動きをしてくる高機動型のホロウファルコンと、ユノンの多彩な錬金術、その両方を相手にしなくてはならない。テイマーとは違い、純粋な2対1を強制されるとは……厄介というか、無法だな。
「さあ……一気に畳み掛けるわよ、ホーちゃん!!」
15
あなたにおすすめの小説
【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
───────
自筆です。
アルファポリス、第18回ファンタジー小説大賞、奨励賞受賞
【VTuber】猫乃わん太 through Unmemory World Online【ぬいぐるみ系】
mituha
SF
「Unmemory World Online」通称「アンメモ」は実用、市販レベルでは世界初のフルダイブ方式VRMMOである。
ぬいぐるみ系VTuberとして活動している猫乃わん太は、突然送られてきたベータテスト当選通知に戸惑いつつもフルダイブVRMMO配信を始めるのだったが……
その他の配信はこちら
https://kakuyomu.jp/users/mituha/collections/16817330654179865121
777文字で書いた短編版の再編集+続きとなります。
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
────────
自筆です。
虚弱生産士は今日も死ぬ ―遊戯の世界で満喫中―
山田 武
ファンタジー
今よりも科学が発達した世界、そんな世界にVRMMOが登場した。
Every Holiday Online 休みを謳歌できるこのゲームを、俺たち家族全員が始めることになった。
最初のチュートリアルの時、俺は一つの願いを言った――そしたらステータスは最弱、スキルの大半はエラー状態!?
ゲーム開始地点は誰もいない無人の星、あるのは求めて手に入れた生産特化のスキル――:DIY:。
はたして、俺はこのゲームで大車輪ができるのか!? (大切)
1話約1000文字です
01章――バトル無し・下準備回
02章――冒険の始まり・死に続ける
03章――『超越者』・騎士の国へ
04章――森の守護獣・イベント参加
05章――ダンジョン・未知との遭遇
06章──仙人の街・帝国の進撃
07章──強さを求めて・錬金の王
08章──魔族の侵略・魔王との邂逅
09章──匠天の証明・眠る機械龍
10章──東の果てへ・物ノ怪の巫女
11章──アンヤク・封じられし人形
12章──獣人の都・蔓延る闘争
13章──当千の試練・機械仕掛けの不死者
14章──天の集い・北の果て
15章──刀の王様・眠れる妖精
16章──腕輪祭り・悪鬼騒動
17章──幽源の世界・侵略者の侵蝕
18章──タコヤキ作り・幽魔と霊王
19章──剋服の試練・ギルド問題
20章──五州騒動・迷宮イベント
21章──VS戦乙女・就職活動
22章──休日開放・家族冒険
23章──千■万■・■■の主(予定)
タイトル通りになるのは二章以降となります、予めご了承を。
癒し目的で始めたVRMMO、なぜか最強になっていた。
branche_noir
SF
<カクヨムSFジャンル週間1位>
<カクヨム週間総合ランキング最高3位>
<小説家になろうVRゲーム日間・週間1位>
現実に疲れたサラリーマン・ユウが始めたのは、超自由度の高いVRMMO《Everdawn Online》。
目的は“癒し”ただそれだけ。焚き火をし、魚を焼き、草の上で昼寝する。
モンスター討伐? レベル上げ? 知らん。俺はキャンプがしたいんだ。
ところが偶然懐いた“仔竜ルゥ”との出会いが、運命を変える。
テイムスキルなし、戦闘ログ0。それでもルゥは俺から離れない。
そして気づけば、森で焚き火してただけの俺が――
「魔物の軍勢を率いた魔王」と呼ばれていた……!?
癒し系VRMMO生活、誤認されながら進行中!
本人その気なし、でも周囲は大騒ぎ!
▶モフモフと焚き火と、ちょっとの冒険。
▶のんびり系異色VRMMOファンタジー、ここに開幕!
カクヨムで先行配信してます!
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
ゲーム内転移ー俺だけログアウト可能!?ゲームと現実がごちゃ混ぜになった世界で成り上がる!ー
びーぜろ
ファンタジー
ブラック企業『アメイジング・コーポレーション㈱』で働く経理部員、高橋翔23歳。
理不尽に会社をクビになってしまった翔だが、慎ましい生活を送れば一年位なら何とかなるかと、以前よりハマっていたフルダイブ型VRMMO『Different World』にダイブした。
今日は待ちに待った大規模イベント情報解禁日。その日から高橋翔の世界が一変する。
ゲーム世界と現実を好きに行き来出来る主人公が織り成す『ハイパーざまぁ!ストーリー。』
計画的に?無自覚に?怒涛の『ざまぁw!』がここに有る!
この物語はフィクションです。
※ノベルピア様にて3話先行配信しておりましたが、昨日、突然ログインできなくなってしまったため、ノベルピア様での配信を中止しております。
蔑ろにされましたが実は聖女でした ー できない、やめておけ、あなたには無理という言葉は全て覆させていただきます! ー
みーしゃ
ファンタジー
生まれつきMPが1しかないカテリーナは、義母や義妹たちからイジメられ、ないがしろにされた生活を送っていた。しかし、本をきっかけに女神への信仰と勉強を始め、イケメンで優秀な兄の力も借りて、宮廷大学への入学を目指す。
魔法が使えなくても、何かできる事はあるはず。
人生を変え、自分にできることを探すため、カテリーナの挑戦が始まる。
そして、カテリーナの行動により、周囲の認識は彼女を聖女へと変えていくのだった。
物語は、後期ビザンツ帝国時代に似た、魔物や魔法が存在する異世界です。だんだんと逆ハーレムな展開になっていきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる