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175 マルダ洞窟
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マルダ洞窟まで道が続いていた。
「昔は貯蔵庫として使ってましたが、土蔵を造ってからは使われなくなったそうです」
案内としてついてきたロズ村の狩人、ミドさんが教えてくれた。
ミドさんは狩人でもあるが冒険者でもあり、村の周辺は誰よりも知っているそうだ。
「タカト。ゴブリンだよ」
オレらの周りには結構な数のゴブリンが隠れている。気配が強いことから食料に困ってないことがよくわかる。エサで釣れそうにないのは残念だが、これなら変な臭いも出さないだろう。たぶんだけど。
「静かに殺せ」
「うん!」
メガネをかけ、草むらの中に消えていった。
オレらの中で暗視、熱探知メガネを上手く使えているのはビシャなので、暫定的にビシャに持たせているのだ。いっぱい駆除してきておくれ~。
すぐに報酬が入ってきてゴブリン惨殺劇を繰り広げ始めた。
「あの子は大丈夫なので?」
「問題ありません。ロースランでも倒す子ですから」
森や山の中ではビシャに勝てるのは……結構いるだろうが、ゴブリンぐらいでは負けないだろう。
畑の中を進み、森の中を道なりに五百メートルくらい進むと、昔貯蔵庫として使っていたと言う洞窟の入り口が見えた。
ゴブリンの出入りが激しいのか、短い草しか生えておらず、洞窟の奥にゴブリンの気配が固まっていた。
洞窟の穴の前に立ち、VHS-2につけたライトを点けて中を照らした。
「中はどうなってるんです?」
人の手が加えられており、木材で補強されている。今にも崩れそうではあるがな。
「もう入らなくなっておれもわかりませんが、奥は広くなっていると聞いたことはあります」
じゃあ、中に入るのは止めておいたほうがいいな。
念のためと持ってきた二つのスモークグレネードをリュックサックから出し、ピンを抜いて洞窟の奥へ投げ放った。
「耳を塞いでください」
ミドさんが両耳を塞いだらVHS-2を構えて天井に向けて全弾を放った。
もう入ってないと言うなら崩しても構わないだろう。今後、また使われないよう塞いでおく。
マガジンを交換してまた全弾を撃ち尽くしたら洞窟の天井が崩れ落ちてくれ、煙が漏れて来ないくらい穴を塞いでくれた。
「ゴブリンを倒すのでオレの前に立たないでくださいね」
マガジンを交換。空のはリュックサックに仕舞い、新たなマガジンを出してポーチに差した。
日の入りはまだ二時間くらいあるが、一時間くらいゴブリン駆除をやるれる。稼ぐときに稼いでおこう。
オレも森の中へと入り、ゴブリンを二十匹駆除することができた。
「今日の食費分は稼げたな」
一日分の稼ぎだが、ビシャが五十匹は駆除できた。カインゼルさんたちのほうも百匹くらいは駆除した感じだ。やっとプラスになったぜ。
「洞窟の中も十匹くらい死んだな」
穴が至るところにあるとは言ってたが、空気の流れはそんなによくないのだろうか? 逃げた数も少ないし……。
笛を鳴らしてビシャを呼ぶ。
「ミドさん。今日はこれで終わります。明日の朝、ゴブリンの片付けをお願いします。オレらは洞窟の裏に移動しますんで」
「夜はどうするので? 赤毛熊が出ますよ」
「その辺は大丈夫です。対策はしますので」
秋の駆除作戦を考えていろいろ用意して、今回はその予行練習みたいなもの。そう危険は……あるかもしれんが、その危険や問題を知るためにやるんだからがんばれ、だ。
「タカト! いっぱい殺したよ!」
「ああ。よくがんばったな。夜はステーキを出してやるぞ」
「やったー!」
「ミドさん。帰るときにまた村によりますんで、そう村長に伝えてください」
そこでミドさんと別れ、洞窟の裏へ向かった。
道はないのでマチェットで切り開いていく必要はあるが、そう生い茂っているわけでもないので三十分くらいで裏──かどうかはわからんが、ちょっと開けた場所に出た。
「よし。ここでキャンプするか。ビシャ。パイオニアを出すからこの辺を均すぞ」
「わかった」
雑草や枯れ枝を払い除け、ホームからいろいろトレーラーを繋げたパイオニアを外に出した。
ビシャに火を焚いてもらってる間にガソリンのインバーター発電機を降ろし、LEDスタンドライトを三基、配置して発電機に繋いだ。
発電機の音がちょっとうるさいが、熊よけになっていいだろう。まあ、ガソリン満タンで十時間以上は点いててくれるから寄ってはこないだろうがな。
「ビシャ。今のうちに体を拭いて着替えておけ」
ワンタッチテントを設置してお湯を運んできてやる。
ビシャがテントで体を拭いている間に背後になる木々に鳥よけネットを設置して、ブービートラップを仕掛けた。
設置が終わると、ビシャも着替えが終わっており、ホームに戻って夕飯を買い、ステーキを運んできてやる。
「メビたちはどうしてるの?」
「あちらも夕飯にするみたいだな。ホームにラダリオンがいたから」
軽く状況を教え合ったが、あちらも山の中でキャンプ設営をしているそうだ。
「またラダリオンとミーティングしてくるからちょっとの間一人で頼むな」
「わかった。ゴブリンは近くにいるの?」
「何匹かは潜んでいるが、こちらを警戒してる気配だな。赤毛熊が現れたら殺せ。マガジンはトレーラーにたくさん積んであるからな」
MINIMIも一丁と箱マガジン二つも積んである。オレが戻ってくるまで充分持ちこたえられるだろう。
ビシャがステーキを食ってからホームに戻った。
「昔は貯蔵庫として使ってましたが、土蔵を造ってからは使われなくなったそうです」
案内としてついてきたロズ村の狩人、ミドさんが教えてくれた。
ミドさんは狩人でもあるが冒険者でもあり、村の周辺は誰よりも知っているそうだ。
「タカト。ゴブリンだよ」
オレらの周りには結構な数のゴブリンが隠れている。気配が強いことから食料に困ってないことがよくわかる。エサで釣れそうにないのは残念だが、これなら変な臭いも出さないだろう。たぶんだけど。
「静かに殺せ」
「うん!」
メガネをかけ、草むらの中に消えていった。
オレらの中で暗視、熱探知メガネを上手く使えているのはビシャなので、暫定的にビシャに持たせているのだ。いっぱい駆除してきておくれ~。
すぐに報酬が入ってきてゴブリン惨殺劇を繰り広げ始めた。
「あの子は大丈夫なので?」
「問題ありません。ロースランでも倒す子ですから」
森や山の中ではビシャに勝てるのは……結構いるだろうが、ゴブリンぐらいでは負けないだろう。
畑の中を進み、森の中を道なりに五百メートルくらい進むと、昔貯蔵庫として使っていたと言う洞窟の入り口が見えた。
ゴブリンの出入りが激しいのか、短い草しか生えておらず、洞窟の奥にゴブリンの気配が固まっていた。
洞窟の穴の前に立ち、VHS-2につけたライトを点けて中を照らした。
「中はどうなってるんです?」
人の手が加えられており、木材で補強されている。今にも崩れそうではあるがな。
「もう入らなくなっておれもわかりませんが、奥は広くなっていると聞いたことはあります」
じゃあ、中に入るのは止めておいたほうがいいな。
念のためと持ってきた二つのスモークグレネードをリュックサックから出し、ピンを抜いて洞窟の奥へ投げ放った。
「耳を塞いでください」
ミドさんが両耳を塞いだらVHS-2を構えて天井に向けて全弾を放った。
もう入ってないと言うなら崩しても構わないだろう。今後、また使われないよう塞いでおく。
マガジンを交換してまた全弾を撃ち尽くしたら洞窟の天井が崩れ落ちてくれ、煙が漏れて来ないくらい穴を塞いでくれた。
「ゴブリンを倒すのでオレの前に立たないでくださいね」
マガジンを交換。空のはリュックサックに仕舞い、新たなマガジンを出してポーチに差した。
日の入りはまだ二時間くらいあるが、一時間くらいゴブリン駆除をやるれる。稼ぐときに稼いでおこう。
オレも森の中へと入り、ゴブリンを二十匹駆除することができた。
「今日の食費分は稼げたな」
一日分の稼ぎだが、ビシャが五十匹は駆除できた。カインゼルさんたちのほうも百匹くらいは駆除した感じだ。やっとプラスになったぜ。
「洞窟の中も十匹くらい死んだな」
穴が至るところにあるとは言ってたが、空気の流れはそんなによくないのだろうか? 逃げた数も少ないし……。
笛を鳴らしてビシャを呼ぶ。
「ミドさん。今日はこれで終わります。明日の朝、ゴブリンの片付けをお願いします。オレらは洞窟の裏に移動しますんで」
「夜はどうするので? 赤毛熊が出ますよ」
「その辺は大丈夫です。対策はしますので」
秋の駆除作戦を考えていろいろ用意して、今回はその予行練習みたいなもの。そう危険は……あるかもしれんが、その危険や問題を知るためにやるんだからがんばれ、だ。
「タカト! いっぱい殺したよ!」
「ああ。よくがんばったな。夜はステーキを出してやるぞ」
「やったー!」
「ミドさん。帰るときにまた村によりますんで、そう村長に伝えてください」
そこでミドさんと別れ、洞窟の裏へ向かった。
道はないのでマチェットで切り開いていく必要はあるが、そう生い茂っているわけでもないので三十分くらいで裏──かどうかはわからんが、ちょっと開けた場所に出た。
「よし。ここでキャンプするか。ビシャ。パイオニアを出すからこの辺を均すぞ」
「わかった」
雑草や枯れ枝を払い除け、ホームからいろいろトレーラーを繋げたパイオニアを外に出した。
ビシャに火を焚いてもらってる間にガソリンのインバーター発電機を降ろし、LEDスタンドライトを三基、配置して発電機に繋いだ。
発電機の音がちょっとうるさいが、熊よけになっていいだろう。まあ、ガソリン満タンで十時間以上は点いててくれるから寄ってはこないだろうがな。
「ビシャ。今のうちに体を拭いて着替えておけ」
ワンタッチテントを設置してお湯を運んできてやる。
ビシャがテントで体を拭いている間に背後になる木々に鳥よけネットを設置して、ブービートラップを仕掛けた。
設置が終わると、ビシャも着替えが終わっており、ホームに戻って夕飯を買い、ステーキを運んできてやる。
「メビたちはどうしてるの?」
「あちらも夕飯にするみたいだな。ホームにラダリオンがいたから」
軽く状況を教え合ったが、あちらも山の中でキャンプ設営をしているそうだ。
「またラダリオンとミーティングしてくるからちょっとの間一人で頼むな」
「わかった。ゴブリンは近くにいるの?」
「何匹かは潜んでいるが、こちらを警戒してる気配だな。赤毛熊が現れたら殺せ。マガジンはトレーラーにたくさん積んであるからな」
MINIMIも一丁と箱マガジン二つも積んである。オレが戻ってくるまで充分持ちこたえられるだろう。
ビシャがステーキを食ってからホームに戻った。
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