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296 東拠点
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ホームでゆっくり休み、朝になって外に出ると、すっかり春の陽気だった。
「今日がピークかな?」
ダメ女神の言葉では十日くらい続くとか。もう半分以上は過ぎたのだから徐々に気温が下降していくだろうよ。
六時前だが、皆も起き出して朝飯を作っている。
外のことはギルドチーム、ロンダリオさんチーム、エルフチームの三つにわけているので、各自に任せている。
総勢二十六人+巨人四人。これを大人数と言っていいのか謎だが、この数でチーム分けするとなると、考えものだな。
まあ、ロンダリオさんチームはそのままにして、アルズライズはソロで。たまにオレとコンビ。カインゼルさんにはドワーフたちを指揮してもらい、エルフたちは四人ずつ三チームに分かれ、一人は簡易砦に残ってもらう。
もちろん、オレは残り、索敵に出た皆の情報を統合してマイセンズの地図を製作する。
朝飯を済ませたら各自自由にゴブリン駆除をやってもらう。オートマップはロンダリオさんのチームに持ってもらい、なるべく広範囲を回ってもらうことにした。まずは地理を把握しておかないといけないからな。
「タカト。堀の深さはこんなものでいいか?」
まだ地図を作るほど情報が集まってないので、巨人たちの作業を見守っています。
「ああ。底はなるべく固めておいてくれ」
いざとなればドライアイスを放り込んで二酸化炭素中毒で殺せるようにしておこう。
巨人の仕事は本当に早くて、簡易と言っていいのかわからないくらい本格的な砦になっていっている。
「寒くなってきたな」
簡易砦──改め、マイセンズの砦にきて四日。気温ががくんと下がり、冬の寒さが戻ってきた。
五日目には雪が降ってきたので、一旦駆除は中止。二日くらい休日にすることにした。
「ざっと三百匹か……」
休日が終われば皆で集まり、現在の状況を共有することにした。その話し合いでゴブリンを駆除した数が三百匹くらいだった。
「少なすぎる、か?」
カインゼルさんの返しに黙って頷いた。
「ええ。不自然なくらい少ないですね」
少なくてよかったー! なんて言える状況ではない。逆に悪い方向に転げ落ちている感覚に捕らわれて膝から崩れ落ちそうである。
「明日からオレも出ます。カインゼルさんのチームとマルテルのチームは砦に残って、薪割りをお願いします」
雪が積もる前に巨人たちは帰らせた。巨人の脚でも移動するとなると半日はかかる。それが雪が積もったらさらに時間はかかる。早めに帰しておくほうがいいだろうからな。
「撒き餌はしないのか?」
「砦の周りが死体だらけになるので止めておきます。変な病気が発生したら困りますしね」
砦の壁も三メートルもない。三千匹も集まったらあっと言う間に壁を乗り越えてくるわ。
「他のチームは、続けてゴブリンを探して駆除してください。アルズライズ。オレに付き合ってくれ」
オレ一人じゃ怖いからお願いします!
「わかった」
それで話し合いを終え、今日の夜番に任せたらホームに戻ってミーティング。話し合いばかりで嫌になるが、ゴブリン駆除ばかりしている立場ではなくなったのだからやるしかない。
「コラウスもまた雪が降り始めたか」
ミーティングが終わったら皆で炬燵に入り、まったりタイム。やはり冬は炬燵がないと始まらないな。
「積もるだろうって言ってた」
「まったく、雪が降ったときくらいゆっくりしたいよ」
団欒のときを送っている今の幸せよ。このまま春まで籠りたいぜ……。
「タカトさん。寝るならマットレスで寝てください」
母親のようにミリエルに注意されてマットレスに移動。お休み三秒で夢の中。なんの夢を見たかも思い出せずに起床。駆除いきたくない病が発症する前に起き出した。
シャワーを浴び、軽く朝飯を食べたら冬仕様の装備を着用して外に出た。
「積もったな~」
四十センチは積もっただろうか? 前回より降ってないだけマシだな。
全員で集まりミーティング。お互いの調べる場所を確認し合ったら出発する。
まずはゴブリンの気配が固まっているほうへ向かった。
二キロほど進むと、四匹のゴブリンを発見。アルズライズに始末してもらう。
「……小さい上に胃には草が入っているだけか……」
エサがないのだから当たり前だが、だからと言って共食いしている様子はなかった。
三日ほど続けるが、やはりゴブリンの数は少ない。かと言って穴を掘って隠れているわけでもなかった。
砦から五キロほど離れ、昼休憩をしてたら察知ギリギリのとこらにゴブリンの気配が。数は十数匹と言ったところだ。
「どうした?」
「あっちのほうにゴブリンの気配が十数匹いる。距離は……三キロか」
「向かうか?」
「いや、まずは安全地帯を確保する」
五百メートル移動し、拓けた場所の雪を解かし、チートタイムを発動させてウォータージェットで細い木を何本か倒し、枝を払って簡易的に組み立てた。
「アルズライズ。アリサのチームとロンダリオさんのチームを呼んできてくれ。オレはゴブリンの気配を探るから」
ヒートソードを渡した。また雪が降ってきたのでな。
「一人で動くなよ」
「動けと言われても動かないよ」
オレはラフプレーをしない主義。まあ、一人でいるところを襲われることが多いけどな!
アルズライズが砦に向かったら組み立てた木にビニールシートを被せ、ホームから業務用石油ストーブを買ってきた。
土嚢袋に土を詰めて拠点の周りに積んでいると、ロンダリオさんたちとアリサたちを連れてアルズライズが戻ってきた。ほんと、バケモノかと疑いたくなる男だよ。
「ここを東拠点と命名して、明日からこの辺を探ります。暗くなる前に寝泊まりできるように調えてください」
暗くなるまで時間がない。質問はあとと、東拠点を築くことに集中した。
「今日がピークかな?」
ダメ女神の言葉では十日くらい続くとか。もう半分以上は過ぎたのだから徐々に気温が下降していくだろうよ。
六時前だが、皆も起き出して朝飯を作っている。
外のことはギルドチーム、ロンダリオさんチーム、エルフチームの三つにわけているので、各自に任せている。
総勢二十六人+巨人四人。これを大人数と言っていいのか謎だが、この数でチーム分けするとなると、考えものだな。
まあ、ロンダリオさんチームはそのままにして、アルズライズはソロで。たまにオレとコンビ。カインゼルさんにはドワーフたちを指揮してもらい、エルフたちは四人ずつ三チームに分かれ、一人は簡易砦に残ってもらう。
もちろん、オレは残り、索敵に出た皆の情報を統合してマイセンズの地図を製作する。
朝飯を済ませたら各自自由にゴブリン駆除をやってもらう。オートマップはロンダリオさんのチームに持ってもらい、なるべく広範囲を回ってもらうことにした。まずは地理を把握しておかないといけないからな。
「タカト。堀の深さはこんなものでいいか?」
まだ地図を作るほど情報が集まってないので、巨人たちの作業を見守っています。
「ああ。底はなるべく固めておいてくれ」
いざとなればドライアイスを放り込んで二酸化炭素中毒で殺せるようにしておこう。
巨人の仕事は本当に早くて、簡易と言っていいのかわからないくらい本格的な砦になっていっている。
「寒くなってきたな」
簡易砦──改め、マイセンズの砦にきて四日。気温ががくんと下がり、冬の寒さが戻ってきた。
五日目には雪が降ってきたので、一旦駆除は中止。二日くらい休日にすることにした。
「ざっと三百匹か……」
休日が終われば皆で集まり、現在の状況を共有することにした。その話し合いでゴブリンを駆除した数が三百匹くらいだった。
「少なすぎる、か?」
カインゼルさんの返しに黙って頷いた。
「ええ。不自然なくらい少ないですね」
少なくてよかったー! なんて言える状況ではない。逆に悪い方向に転げ落ちている感覚に捕らわれて膝から崩れ落ちそうである。
「明日からオレも出ます。カインゼルさんのチームとマルテルのチームは砦に残って、薪割りをお願いします」
雪が積もる前に巨人たちは帰らせた。巨人の脚でも移動するとなると半日はかかる。それが雪が積もったらさらに時間はかかる。早めに帰しておくほうがいいだろうからな。
「撒き餌はしないのか?」
「砦の周りが死体だらけになるので止めておきます。変な病気が発生したら困りますしね」
砦の壁も三メートルもない。三千匹も集まったらあっと言う間に壁を乗り越えてくるわ。
「他のチームは、続けてゴブリンを探して駆除してください。アルズライズ。オレに付き合ってくれ」
オレ一人じゃ怖いからお願いします!
「わかった」
それで話し合いを終え、今日の夜番に任せたらホームに戻ってミーティング。話し合いばかりで嫌になるが、ゴブリン駆除ばかりしている立場ではなくなったのだからやるしかない。
「コラウスもまた雪が降り始めたか」
ミーティングが終わったら皆で炬燵に入り、まったりタイム。やはり冬は炬燵がないと始まらないな。
「積もるだろうって言ってた」
「まったく、雪が降ったときくらいゆっくりしたいよ」
団欒のときを送っている今の幸せよ。このまま春まで籠りたいぜ……。
「タカトさん。寝るならマットレスで寝てください」
母親のようにミリエルに注意されてマットレスに移動。お休み三秒で夢の中。なんの夢を見たかも思い出せずに起床。駆除いきたくない病が発症する前に起き出した。
シャワーを浴び、軽く朝飯を食べたら冬仕様の装備を着用して外に出た。
「積もったな~」
四十センチは積もっただろうか? 前回より降ってないだけマシだな。
全員で集まりミーティング。お互いの調べる場所を確認し合ったら出発する。
まずはゴブリンの気配が固まっているほうへ向かった。
二キロほど進むと、四匹のゴブリンを発見。アルズライズに始末してもらう。
「……小さい上に胃には草が入っているだけか……」
エサがないのだから当たり前だが、だからと言って共食いしている様子はなかった。
三日ほど続けるが、やはりゴブリンの数は少ない。かと言って穴を掘って隠れているわけでもなかった。
砦から五キロほど離れ、昼休憩をしてたら察知ギリギリのとこらにゴブリンの気配が。数は十数匹と言ったところだ。
「どうした?」
「あっちのほうにゴブリンの気配が十数匹いる。距離は……三キロか」
「向かうか?」
「いや、まずは安全地帯を確保する」
五百メートル移動し、拓けた場所の雪を解かし、チートタイムを発動させてウォータージェットで細い木を何本か倒し、枝を払って簡易的に組み立てた。
「アルズライズ。アリサのチームとロンダリオさんのチームを呼んできてくれ。オレはゴブリンの気配を探るから」
ヒートソードを渡した。また雪が降ってきたのでな。
「一人で動くなよ」
「動けと言われても動かないよ」
オレはラフプレーをしない主義。まあ、一人でいるところを襲われることが多いけどな!
アルズライズが砦に向かったら組み立てた木にビニールシートを被せ、ホームから業務用石油ストーブを買ってきた。
土嚢袋に土を詰めて拠点の周りに積んでいると、ロンダリオさんたちとアリサたちを連れてアルズライズが戻ってきた。ほんと、バケモノかと疑いたくなる男だよ。
「ここを東拠点と命名して、明日からこの辺を探ります。暗くなる前に寝泊まりできるように調えてください」
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