ダメ女神からゴブリンを駆除しろと命令されて異世界に転移させられたアラサーなオレ、がんばって生きていく!

AA1

文字の大きさ
350 / 459

350 RUGER-57

しおりを挟む
「それなんだが、おれたちの隊だけの拳銃が欲しいと思っていたんだ。なにかいいものはないか?」

 完全に飲み会となり、銃のことを話していたらロンダリオさんがそんなことを口にした。

「別に好みなのを選べはいいんじゃないですか? 性能はそう変わりはないんですから」

 メーカーからしたら違うと言われそうだが、素人からしたら皆同じ。ただ、デザインが違うだけだ。好みでいいじゃん、だ。

「んー。おれらでも話し合ったんだが、上手く纏まらなくてな、なら、銃に詳しいタカトに訊いてみるかになったんだよ」

 いや、オレも銃に詳しくはないんだがな……。

「うーん。つまり、ロンダリオさんたちの隊としてのシンボル──印として拳銃を統一したい、ってことですかね?」

「まぁ、そうだな。統一すれば使い回せるし」

 だったらグロックでもいい気がするが、隊としての色も出したいってことなんだろうよ。いや、知らんけどさ。

 それなら変わった拳銃にしたほうがいいか?

 なんて考えたけど、拳銃なんてサブだ。メインの弾が尽きたときの代用で、止めを刺したり、護身用だったりするもの。グロックは弾数が多いから選んだまでだ。

 ……弾数、か……。

 そういや、P90を選んだとき、5.7㎜弾の拳銃はないかと探したことあったな。

 P90を出してるメーカーのFive-seveNとRUGER-57。拳銃だかサブマシンガンだかわからないP50なんてのもあったが、拳銃ならFive-seveNとRUGER-57のどちらかだろう。

 ロンダリオさんにその二つの名前を教え、どちらがいいかを選んでもらった。

「その拳銃ならマガジンに二十発入りますし、弾なら支給できますよ」

 P90の弾もプライムデーのときに大量に買った。余裕で千発は支給できるよ。

 それぞれ請負員カードで確かめ、侃々諤々云々かんぬんと、最後は多数決でRUGER-57に決まった。ちなみにゾラさん一人だけがFive-seveN推しでした。

 四割引きながら一丁六万と高額だが、マガジンが二個もついてきた。弾はこちらから支給するからロンダリオさんたち的には美味しい買い物だろうよ。

 とりあえずマガジンに弾を込めてもらい、地上に出て試し撃ちをしてみることにした。

 ちなみにエルフたちは酒を飲むほうを選んだので、仮ベースに残ってもらいました。アルズライズもな。

 外に出ると、雪はしんしんと降り続けており、寒さが一層増していた。これならヒートソード持ってくるんだった。

「やり方はグロックとそう変わりはありません。ここに安全装置があるくらいです」

 グロックは全員撃っているので詳しい説明もいらない。好きに撃ってくださいだ。

 手頃な距離にある木に向けて撃ち始めた。

「オレはちょっとホームにいってきます。弾はたくさんあるので使い切っても構いませんから」

 ただ見てるのもなんだし、オレも在庫管理と足りないものの補充をしておこう。なんだかんだと四割引きはありがたいしな。

 ホームに入ると、ミリエルがまたハンドキャリーに段ボールを積んでいた。また奥様方に渡す献上品か?

「奥様連中まだ帰ってないのか?」

「はい。やはり雪が積もって、天候が落ち着くまで館に泊まることになりました」

 家のことはいいのか? と思ったが、まあ、奥様たちにしたらいい息抜き。数日くらい泊まるのもいいだろうさ。

「化粧品か?」

「はい。今は皆で勉強中です」

 田舎の奥様が化粧してどうするんだ? とか言ったら、オレはアシッカで死より酷い目に合うだろう。そんな未来はノーサンキュー。綺麗になって旦那が喜ぶといいな、とか返しておいた。

 中央ルームにいったらミサロはおらず、なぜかテーブルにタコス? みたいな料理が占めていた。なんで?  

「タコス、だよな?」

 映像でちょこっと見たことはあるだけで、実物は見たことはないのでタコスの定義がなんなのかも知らない。

 ここにあるってことは食べていいってことなので、一つ試しに食べてみた。

「まあ、悪くはないかな」

 まだ試作なのか、いつものように味が整ってない感じがする。

「また、なにがどうなってタコスになったんだか?」

 自分もナンを作ってみようかしら? とか数日前に言ってたと思うのだが、なんでタコスにいきついた? それともナンは止めたのか?

 まぁ、いいやと、もう一つ食べたらタブレットを持ってガレージに戻り、在庫確認と補充、また十五日間消えないよう触っていった。

 二時間ほどやったらラダリオンが雪まみれで入ってきた。

「タカト。コラウスから人がきたって」

「もうきたのか。早いな」

 頼んでいた娼婦たちのことだが、この雪でよくこれたものだ。

「移住する巨人の一家とミシニーが連れてきてくれた」

 あーミシニーな。近くにエルフがいたからミシニーのこと忘れていたよ。

「そうか。あとでミリエルに見てきてもらうとするか」

 娼館事業は、町の商業ギルドにお任せしている。一応、サイルとカナルにもお願いしてきてたし、オレがいなくても上手くやってくれるだろうさ。

「あと、砦のエルフがスナイパーライフルを貸して欲しいって。あの白熊が出たみたい」

「あの美味い熊か。まあ、スナイパーライフルは高いし、M870でいいだろう。スラッグ弾を使えば白熊でも倒せるだろうからな」

 大体の魔物は人を恐れない。どちらかと言えば人は獲物だ。隠れて狙うより近づいてきたところを狙ったほうが手っ取り早い。チームで挑めば難なく狩れるだろうよ。

 四割引きなら二、三万円で買える。ほんと、そんな値段で買えるとか、逆に怖いよな。

 十丁買い、スラッグ弾も五百発買った。

「これを渡しておいてくれ。あ、白熊が狩れたら一頭わけてくれるように言っておいてくれ」

「わかった」

 ラダリオンがM870を抱えて出ていき、オレはタコスをアルミホイルに包んでいき、バスケットに詰めて外に出た。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

レベル1のフリはやめた。貸した力を全回収

ソラ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ち、ソラ。 彼はレベル1の無能として蔑まれ、魔王討伐を目前に「お前のようなゴミはいらない」と追放を言い渡される。 だが、傲慢な勇者たちは知らなかった。 自分たちが人間最高峰の力を維持できていたのは、すべてソラの規格外のステータスを『借りていた』からだということを。 「……わかった。貸していた力、すべて返してもらうよ」 契約解除。返還されたレベルは9999。 一瞬にして力を失い、ただの凡人へと転落しパニックに陥る勇者たち。 対するソラは、星を砕くほどの万能感を取り戻しながらも、淡々と宿を去る。 静かな隠居を望むソラだったが、路地裏で「才能なし」と虐げられていた少女ミィナを助けたことで、運命が変わり始める。 「借金の利息として、君を最強にしてあげよう」 これは、世界そのものにステータスを貸し付けていた最強の『貸与者』が、不条理な世界を再定義していく物語。 (本作品はAIを活用して構成・執筆しています)

リストラされた42歳、確率の向こう側へ。~なぜか俺の選択肢がすべて正解になる件~

RIU
ファンタジー
「君には今月いっぱいで席を空けてもらいたい」 42歳、独身、社畜。会社のために尽くしてきた柏木誠は、理不尽な理由でリストラされた。 絶望の中、雨の神社で野良猫を助けた彼は、不思議な光と共に【確率固定】という異能――「無意識に正解を選び続ける豪運」を手に入れる。 試しに買った宝くじは10億円当選。 復讐心に燃える元上司を袖にし、元天才投資家の美女をパートナーに迎えた柏木は、その豪運で現代社会を無双していく。 「俺の選択に間違いはない。なぜなら、確率の方が俺に合わせるからだ」 枯れたおじさんが資産と余裕を手に入れ、美女たちに頼られながら、第2の人生を謳歌する痛快サクセスストーリー!

『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』

チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。 気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。 「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」 「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」 最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク! 本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった! 「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」 そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく! 神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ! ◆ガチャ転生×最強×スローライフ! 無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

ウルティメイド〜クビになった『元』究極メイドは、素材があれば何でも作れるクラフト系スキルで魔物の大陸を生き抜いていく〜

西館亮太
ファンタジー
「お前は今日でクビだ。」 主に突然そう宣告された究極と称されるメイドの『アミナ』。 生まれてこの方、主人の世話しかした事の無かった彼女はクビを言い渡された後、自分を陥れたメイドに魔物の巣食う島に転送されてしまう。 その大陸は、街の外に出れば魔物に襲われる危険性を伴う非常に危険な土地だった。 だがそのまま死ぬ訳にもいかず、彼女は己の必要のないスキルだと思い込んでいた、素材と知識とイメージがあればどんな物でも作れる『究極創造』を使い、『物作り屋』として冒険者や街の住人相手に商売することにした。 しかし街に到着するなり、外の世界を知らない彼女のコミュ障が露呈したり、意外と知らない事もあったりと、悩みながら自身は究極なんかでは無かったと自覚する。 そこから始まる、依頼者達とのいざこざや、素材収集の中で起こる騒動に彼女は次々と巻き込まれていく事になる。 これは、彼女が本当の究極になるまでのお話である。 ※かなり冗長です。 説明口調も多いのでそれを加味した上でお楽しみ頂けたら幸いです

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

魔法が使えない落ちこぼれ貴族の三男は、天才錬金術師のたまごでした

茜カナコ
ファンタジー
魔法使いよりも錬金術士の方が少ない世界。 貴族は生まれつき魔力を持っていることが多いが錬金術を使えるものは、ほとんどいない。 母も魔力が弱く、父から「できそこないの妻」と馬鹿にされ、こき使われている。 バレット男爵家の三男として生まれた僕は、魔力がなく、家でおちこぼれとしてぞんざいに扱われている。 しかし、僕には錬金術の才能があることに気づき、この家を出ると決めた。

処理中です...