349 / 459
349 スパイダー
しおりを挟む
東の洞窟に大量にゴブリンが出たからか、南の洞窟は静かなものだった。
「こちらは水が多いな」
「たぶん、こちらが低いか、近くの川から流れてくるんだろう」
エルフの一人がそんなこと言ってました。
ゴブリンの気配がないとは言え、用心しながら進み、大空間に到着した。
そこを仮ベースとしたようで、テントが三つ張ってあり、ロンダリオさんたちを支援しているエルフたちがいた。
「ご苦労様。差し入れだ。皆で食べてくれ」
食料はギルドから用意しているが、嗜好品は各自で買ってもらっている。ってまあ、酒なんだけど、ほんとエルフは酒好きである。あればあっただけ飲むとか困った種族である。
……まあ、酒のために過酷な労働も厭わずやってくれるからいいんだけどな……。
「ありがとうございます!」
渡した側から飲み出すエルフたち。この種族の未来が心配で仕方がないよ……。
「それで、探索はどうだ?」
「三十メートルほど進むと、急激に傾斜が出てきて、安全帯を設置しながらの探索になってます。今は百メートルと言ったところです」
それでそこからゴブリンが出てこなかったわけか。当たりを引いたけど困難な道でした~、とかだったら笑えんな。
とりあえず、傾斜があるところまでいってみた。
「……確かに、なにかにつかまってないと下までまっ逆さま、だな……」
ちょっとした滑り台だ。ロンダリオさんたち、よく進めているな。
一応、電ドラとアンカー、アイボルト、ロープを渡してあったんだが、それを使わず下りているっぽい。冒険者はスパイダーな能力を持ってんのか?
笛を短く二回鳴らし、少し間を置いてまた短く二回吹いた。
気づいてくれたようで、長く吹いて返してくる。
しばらくしてラインサーさんが上がってきた。スパイダーな感じで。
「タカトか。どうかしたのか?」
「ちょっとご報告です。急遽、今日だけ四割引きで買える日になりました。もし、買うものがあれば上がってきてください」
「四割引き?」
あれ? 計算苦手な人?
「まあ、たとえるなら銀貨一枚で矢が十本買えるとして、今日だけは大銅貨二枚くらいで十本買えるみたいな感じです」
合っていなかったらごめんなさい。
「それは凄いな。半額みたいなもんじゃないか」
「ええ。今日は休みにして欲しいものを買ったらどうです?」
「わかった。ロンダリオたちと相談してくる」
またスパイダーな感じで、ひょいひょい下りていった。冒険者ってスゲーな!
「仮ベースで待つか」
「そうだな。おれも酒が飲みたくなった」
そう言われたらオレも飲みたくなるじゃないか。昨日は飲めなかったんだからさ。
仮ベースに戻り、施しはから麦と芋の徳用サイズを持ってきた。あと、ヤカンとヒートソードも。
エルフたちも誘い、ロンダリオさんたちが戻ってくるまでに用意を済ませた。
「待たせたな」
「なんだ、酒盛りか?」
「ええ。ゴブリンの気配もないですし、深酒しなければ問題ないでしょう」
周辺にランタンを吊るして明かりは確保し、怪しい穴は崩したときに出た岩で塞いである。
「まあ、まずは着替えてきたらどうです? びしょびしょですし」
金テコバールで穴を開け、そこに刺してヒートソードの柄を紐で括ってぶら下げた。
三百度だから金テコバールが溶けることもないだろうし、濡れてても乾くかもしれないが、せっかくなら着替えたほうがいいだろうよ。
「ああ、そうだな。せっかくの酒を美味く飲みたいしな」
そう言ってテントに入り、代えの装備に着替えてきた。
「なんの酒だ? 嗅いだことがない匂いだが」
「麦と芋から作ったものですね。好みがあるので飲み比べてください」
オレは麦だな。芋はちょっと甘く感じてあまり好みじゃないんだよ。
それぞれ飲み比べするロンダリオさんたち。それぜれの好みがわかればお湯割りを教える。寒い日はお湯割りが一番だからだ。
元々酒飲みなチームなだけに、麦だ芋だと関係なく飲み出し、慣れたらストレートで飲み始めてしまった。
「それで、四割引きになったそうだが、またどうしてだ?」
ロンダリオさんの疑問に東洞窟でのことを話した。
「それは混ぜて欲しかったな」
「まあ、そう嘆くこともありませんよ。まだ一万匹以上残ってますからね。今回買えなくても来年のプライムデーに取っておくのも手ですよ」
欲しいものがあるなら今日買うのもいいだろうが、特にないのなら貯めておくのもいいはずだ。日常品ならそうかからないしな。
「……一万匹?」
「はい。それだけの数が地下にいます」
五人の目がオレに集中する。
「……女神の神託か……?」
とは、ゾラさん。魔法を使う人は神の存在を近くに感じるなかね?
「ええ、まあ。残り四分の三だからがんばれとのことでした」
だれかがゴクリと唾を飲んだ音がした。
「これを知るのはここにいる者だけです。もし、やってられるか! と言うなら早々に立ち去るといいですよ。お前たちもだ。立ち去るのならオレが適当に理由をつけて長老たちには言っておくよ」
雇ったとは言え、エルフたちに命を懸ける義務もない。逃げたいのなら止めはしない。命は大事だからな。
「フッ。稼ぎ時に逃げるようでは冒険者失格だ」
「ああ。これがおれたちだけってんなら逃げ出すが、タカトがいるなら勝機はあるってことだ」
「なんの用意もなく挑むとは思えんしな」
「お前さんもその口でタカトにくっついているんだろう?」
ゾラさんがアルズライズに焼酎を注ぎながら可笑しそうに尋ねた。
「そうだな。タカトの側にいると美味いものが食え、美味い酒が飲め、倒すのに苦労したロースランすら一撃で倒せる武器が手に入る。竜を倒したいおれとしては一万匹はありがたい数だ」
「それはおれたちも同意だ。美味いものが食え、こうして美味い酒が飲めている。こんな味を知ったら元の不味いものなんてもう食いたかない」
「ああ。一万匹もいるならありがたい。いっきに稼げる」
「いつまでも冒険者は続けられないしな。稼げるときに稼いでおくべきだ」
「おれたちエルフも同じです。タカト様となら一万匹は好機。逃げ出すなど愚行です」
なにかオレに期待の目を向けてくるが、好機と言うならそれはオレもだ。銀印や金印の冒険者がいて、協力的なエルフもいる。このときを逃して地下に挑むことはできないだろう。
「そうですね。稼いで稼いで稼ぎまくるとしましょう」
コップを掲げ、景気づけとばかりにいっき飲みした。
「こちらは水が多いな」
「たぶん、こちらが低いか、近くの川から流れてくるんだろう」
エルフの一人がそんなこと言ってました。
ゴブリンの気配がないとは言え、用心しながら進み、大空間に到着した。
そこを仮ベースとしたようで、テントが三つ張ってあり、ロンダリオさんたちを支援しているエルフたちがいた。
「ご苦労様。差し入れだ。皆で食べてくれ」
食料はギルドから用意しているが、嗜好品は各自で買ってもらっている。ってまあ、酒なんだけど、ほんとエルフは酒好きである。あればあっただけ飲むとか困った種族である。
……まあ、酒のために過酷な労働も厭わずやってくれるからいいんだけどな……。
「ありがとうございます!」
渡した側から飲み出すエルフたち。この種族の未来が心配で仕方がないよ……。
「それで、探索はどうだ?」
「三十メートルほど進むと、急激に傾斜が出てきて、安全帯を設置しながらの探索になってます。今は百メートルと言ったところです」
それでそこからゴブリンが出てこなかったわけか。当たりを引いたけど困難な道でした~、とかだったら笑えんな。
とりあえず、傾斜があるところまでいってみた。
「……確かに、なにかにつかまってないと下までまっ逆さま、だな……」
ちょっとした滑り台だ。ロンダリオさんたち、よく進めているな。
一応、電ドラとアンカー、アイボルト、ロープを渡してあったんだが、それを使わず下りているっぽい。冒険者はスパイダーな能力を持ってんのか?
笛を短く二回鳴らし、少し間を置いてまた短く二回吹いた。
気づいてくれたようで、長く吹いて返してくる。
しばらくしてラインサーさんが上がってきた。スパイダーな感じで。
「タカトか。どうかしたのか?」
「ちょっとご報告です。急遽、今日だけ四割引きで買える日になりました。もし、買うものがあれば上がってきてください」
「四割引き?」
あれ? 計算苦手な人?
「まあ、たとえるなら銀貨一枚で矢が十本買えるとして、今日だけは大銅貨二枚くらいで十本買えるみたいな感じです」
合っていなかったらごめんなさい。
「それは凄いな。半額みたいなもんじゃないか」
「ええ。今日は休みにして欲しいものを買ったらどうです?」
「わかった。ロンダリオたちと相談してくる」
またスパイダーな感じで、ひょいひょい下りていった。冒険者ってスゲーな!
「仮ベースで待つか」
「そうだな。おれも酒が飲みたくなった」
そう言われたらオレも飲みたくなるじゃないか。昨日は飲めなかったんだからさ。
仮ベースに戻り、施しはから麦と芋の徳用サイズを持ってきた。あと、ヤカンとヒートソードも。
エルフたちも誘い、ロンダリオさんたちが戻ってくるまでに用意を済ませた。
「待たせたな」
「なんだ、酒盛りか?」
「ええ。ゴブリンの気配もないですし、深酒しなければ問題ないでしょう」
周辺にランタンを吊るして明かりは確保し、怪しい穴は崩したときに出た岩で塞いである。
「まあ、まずは着替えてきたらどうです? びしょびしょですし」
金テコバールで穴を開け、そこに刺してヒートソードの柄を紐で括ってぶら下げた。
三百度だから金テコバールが溶けることもないだろうし、濡れてても乾くかもしれないが、せっかくなら着替えたほうがいいだろうよ。
「ああ、そうだな。せっかくの酒を美味く飲みたいしな」
そう言ってテントに入り、代えの装備に着替えてきた。
「なんの酒だ? 嗅いだことがない匂いだが」
「麦と芋から作ったものですね。好みがあるので飲み比べてください」
オレは麦だな。芋はちょっと甘く感じてあまり好みじゃないんだよ。
それぞれ飲み比べするロンダリオさんたち。それぜれの好みがわかればお湯割りを教える。寒い日はお湯割りが一番だからだ。
元々酒飲みなチームなだけに、麦だ芋だと関係なく飲み出し、慣れたらストレートで飲み始めてしまった。
「それで、四割引きになったそうだが、またどうしてだ?」
ロンダリオさんの疑問に東洞窟でのことを話した。
「それは混ぜて欲しかったな」
「まあ、そう嘆くこともありませんよ。まだ一万匹以上残ってますからね。今回買えなくても来年のプライムデーに取っておくのも手ですよ」
欲しいものがあるなら今日買うのもいいだろうが、特にないのなら貯めておくのもいいはずだ。日常品ならそうかからないしな。
「……一万匹?」
「はい。それだけの数が地下にいます」
五人の目がオレに集中する。
「……女神の神託か……?」
とは、ゾラさん。魔法を使う人は神の存在を近くに感じるなかね?
「ええ、まあ。残り四分の三だからがんばれとのことでした」
だれかがゴクリと唾を飲んだ音がした。
「これを知るのはここにいる者だけです。もし、やってられるか! と言うなら早々に立ち去るといいですよ。お前たちもだ。立ち去るのならオレが適当に理由をつけて長老たちには言っておくよ」
雇ったとは言え、エルフたちに命を懸ける義務もない。逃げたいのなら止めはしない。命は大事だからな。
「フッ。稼ぎ時に逃げるようでは冒険者失格だ」
「ああ。これがおれたちだけってんなら逃げ出すが、タカトがいるなら勝機はあるってことだ」
「なんの用意もなく挑むとは思えんしな」
「お前さんもその口でタカトにくっついているんだろう?」
ゾラさんがアルズライズに焼酎を注ぎながら可笑しそうに尋ねた。
「そうだな。タカトの側にいると美味いものが食え、美味い酒が飲め、倒すのに苦労したロースランすら一撃で倒せる武器が手に入る。竜を倒したいおれとしては一万匹はありがたい数だ」
「それはおれたちも同意だ。美味いものが食え、こうして美味い酒が飲めている。こんな味を知ったら元の不味いものなんてもう食いたかない」
「ああ。一万匹もいるならありがたい。いっきに稼げる」
「いつまでも冒険者は続けられないしな。稼げるときに稼いでおくべきだ」
「おれたちエルフも同じです。タカト様となら一万匹は好機。逃げ出すなど愚行です」
なにかオレに期待の目を向けてくるが、好機と言うならそれはオレもだ。銀印や金印の冒険者がいて、協力的なエルフもいる。このときを逃して地下に挑むことはできないだろう。
「そうですね。稼いで稼いで稼ぎまくるとしましょう」
コップを掲げ、景気づけとばかりにいっき飲みした。
0
あなたにおすすめの小説
レベル1のフリはやめた。貸した力を全回収
ソラ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ち、ソラ。
彼はレベル1の無能として蔑まれ、魔王討伐を目前に「お前のようなゴミはいらない」と追放を言い渡される。
だが、傲慢な勇者たちは知らなかった。
自分たちが人間最高峰の力を維持できていたのは、すべてソラの規格外のステータスを『借りていた』からだということを。
「……わかった。貸していた力、すべて返してもらうよ」
契約解除。返還されたレベルは9999。
一瞬にして力を失い、ただの凡人へと転落しパニックに陥る勇者たち。
対するソラは、星を砕くほどの万能感を取り戻しながらも、淡々と宿を去る。
静かな隠居を望むソラだったが、路地裏で「才能なし」と虐げられていた少女ミィナを助けたことで、運命が変わり始める。
「借金の利息として、君を最強にしてあげよう」
これは、世界そのものにステータスを貸し付けていた最強の『貸与者』が、不条理な世界を再定義していく物語。
(本作品はAIを活用して構成・執筆しています)
リストラされた42歳、確率の向こう側へ。~なぜか俺の選択肢がすべて正解になる件~
RIU
ファンタジー
「君には今月いっぱいで席を空けてもらいたい」 42歳、独身、社畜。会社のために尽くしてきた柏木誠は、理不尽な理由でリストラされた。 絶望の中、雨の神社で野良猫を助けた彼は、不思議な光と共に【確率固定】という異能――「無意識に正解を選び続ける豪運」を手に入れる。
試しに買った宝くじは10億円当選。 復讐心に燃える元上司を袖にし、元天才投資家の美女をパートナーに迎えた柏木は、その豪運で現代社会を無双していく。
「俺の選択に間違いはない。なぜなら、確率の方が俺に合わせるからだ」
枯れたおじさんが資産と余裕を手に入れ、美女たちに頼られながら、第2の人生を謳歌する痛快サクセスストーリー!
ウルティメイド〜クビになった『元』究極メイドは、素材があれば何でも作れるクラフト系スキルで魔物の大陸を生き抜いていく〜
西館亮太
ファンタジー
「お前は今日でクビだ。」
主に突然そう宣告された究極と称されるメイドの『アミナ』。
生まれてこの方、主人の世話しかした事の無かった彼女はクビを言い渡された後、自分を陥れたメイドに魔物の巣食う島に転送されてしまう。
その大陸は、街の外に出れば魔物に襲われる危険性を伴う非常に危険な土地だった。
だがそのまま死ぬ訳にもいかず、彼女は己の必要のないスキルだと思い込んでいた、素材と知識とイメージがあればどんな物でも作れる『究極創造』を使い、『物作り屋』として冒険者や街の住人相手に商売することにした。
しかし街に到着するなり、外の世界を知らない彼女のコミュ障が露呈したり、意外と知らない事もあったりと、悩みながら自身は究極なんかでは無かったと自覚する。
そこから始まる、依頼者達とのいざこざや、素材収集の中で起こる騒動に彼女は次々と巻き込まれていく事になる。
これは、彼女が本当の究極になるまでのお話である。
※かなり冗長です。
説明口調も多いのでそれを加味した上でお楽しみ頂けたら幸いです
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
結婚結婚煩いので、愛人持ちの幼馴染と偽装結婚してみた
夏菜しの
恋愛
幼馴染のルーカスの態度は、年頃になっても相変わらず気安い。
彼のその変わらぬ態度のお陰で、周りから男女の仲だと勘違いされて、公爵令嬢エーデルトラウトの相手はなかなか決まらない。
そんな現状をヤキモキしているというのに、ルーカスの方は素知らぬ顔。
彼は思いのままに平民の娘と恋人関係を持っていた。
いっそそのまま結婚してくれれば、噂は間違いだったと知れるのに、あちらもやっぱり公爵家で、平民との結婚など許さんと反対されていた。
のらりくらりと躱すがもう限界。
いよいよ親が煩くなってきたころ、ルーカスがやってきて『偽装結婚しないか?』と提案された。
彼の愛人を黙認する代わりに、贅沢と自由が得られる。
これで煩く言われないとすると、悪くない提案じゃない?
エーデルトラウトは軽い気持ちでその提案に乗った。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
魔法が使えない落ちこぼれ貴族の三男は、天才錬金術師のたまごでした
茜カナコ
ファンタジー
魔法使いよりも錬金術士の方が少ない世界。
貴族は生まれつき魔力を持っていることが多いが錬金術を使えるものは、ほとんどいない。
母も魔力が弱く、父から「できそこないの妻」と馬鹿にされ、こき使われている。
バレット男爵家の三男として生まれた僕は、魔力がなく、家でおちこぼれとしてぞんざいに扱われている。
しかし、僕には錬金術の才能があることに気づき、この家を出ると決めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる