22 / 68
虫よけ3
しおりを挟む
「姫!!」
「何かしら?」
『何かしら?』じゃない!
大きなお目目をパチクリして…人の苦労も知らずに…
「お兄様はいつになったら卒業出来るのでしょうか、3ヶ月後であればもう必要ないと認識していても宜しいですか?いいですよね?」
「あら、その前にお姉様になってるはずだから大丈夫よ」
本当に話が通じないっ!
「…私は仕事に行ってきます。失礼します。」
私は全力で執務室まで走った。
この際、王様に直談判だ!
アランは慣れない王宮生活で体調を崩しました!って。
うん、最悪な結果になりました…。
復帰するまでアリスに手伝わせる…という…。もしやブレイクタイム・アリスでしょうか。結婚の話をしたりしなくて楽な人材。
アリスとして仲良く…というか、接近しないと決めた矢先に!
明日にはアランは元気になったという事にしよう。
うん、それが1番の解決策!
そうに違いない!
お昼ご飯の時間…
「アランの具合はどうだ?」
「たいした事はないので、明日には来れるかと…」
「いや、無理をさせたから疲れがでたんだろう。1週間ほど休めと言っておいてくれ」
「……アランは丈夫ですから」
「それでもだ」
………それでもですか。えらくアランに優しいことで。
「そういえば、『トウモロコシ』は家に届いたか?」
「あ、はい。ありがとうございます。美味しかった(らしい)です。」
お礼言うの忘れてた。
「仕事だが…もう1ついいか?」
「はい」
逆らえませんから!
「これからは、俺の散歩につきあってくれ」
おさんぽ…
盾になれということですね。
「はい。何処へなりとも。」
アランが帰ってきたらアリス(女)として付き合わなくていいし。
「マアサは我が儘ではないか?」
「ん?」
おかずを山ほど口にいれてたから、しばらく何も言えない。
どんだけ詰め込むんだ…と言いたげな王様。
今はアリス。女の子なのにこの食べ方はしくじった。はやく食べて仕事に戻りたいが為に…。
私がおかずを飲み込んだのを見て、王様はまた話し出した。
「俺が甘やかしているからな…姫としては
どうなのかと。」
さすが本当のお兄様!可愛い妹の心配。
「アランから聞くところ、それほどでもないそうです。私にはまだそこまでわかりません。深く知らない方の事を軽々しくは口に
出来ませんので。」
いや、本当は凄く我が儘…というか、夢と現実を同じものにしようとする恐ろしさがあります!
アリスとはあまり会った事がないという事になってる…ので、その辺も答えるのに注意しなくては……
なぜ私の答える事を2つ使い分けないといけないのか…
アリアがでてきたら、3つ……
そこまで頭はよくないので、ボロが出た時が恐ろしい…
『騙してたのか!』
と言われた時、姫は助けてくれるのかな…
四面楚歌、孤立無援
そんな言葉がうかんでしまうのでした。
「何かしら?」
『何かしら?』じゃない!
大きなお目目をパチクリして…人の苦労も知らずに…
「お兄様はいつになったら卒業出来るのでしょうか、3ヶ月後であればもう必要ないと認識していても宜しいですか?いいですよね?」
「あら、その前にお姉様になってるはずだから大丈夫よ」
本当に話が通じないっ!
「…私は仕事に行ってきます。失礼します。」
私は全力で執務室まで走った。
この際、王様に直談判だ!
アランは慣れない王宮生活で体調を崩しました!って。
うん、最悪な結果になりました…。
復帰するまでアリスに手伝わせる…という…。もしやブレイクタイム・アリスでしょうか。結婚の話をしたりしなくて楽な人材。
アリスとして仲良く…というか、接近しないと決めた矢先に!
明日にはアランは元気になったという事にしよう。
うん、それが1番の解決策!
そうに違いない!
お昼ご飯の時間…
「アランの具合はどうだ?」
「たいした事はないので、明日には来れるかと…」
「いや、無理をさせたから疲れがでたんだろう。1週間ほど休めと言っておいてくれ」
「……アランは丈夫ですから」
「それでもだ」
………それでもですか。えらくアランに優しいことで。
「そういえば、『トウモロコシ』は家に届いたか?」
「あ、はい。ありがとうございます。美味しかった(らしい)です。」
お礼言うの忘れてた。
「仕事だが…もう1ついいか?」
「はい」
逆らえませんから!
「これからは、俺の散歩につきあってくれ」
おさんぽ…
盾になれということですね。
「はい。何処へなりとも。」
アランが帰ってきたらアリス(女)として付き合わなくていいし。
「マアサは我が儘ではないか?」
「ん?」
おかずを山ほど口にいれてたから、しばらく何も言えない。
どんだけ詰め込むんだ…と言いたげな王様。
今はアリス。女の子なのにこの食べ方はしくじった。はやく食べて仕事に戻りたいが為に…。
私がおかずを飲み込んだのを見て、王様はまた話し出した。
「俺が甘やかしているからな…姫としては
どうなのかと。」
さすが本当のお兄様!可愛い妹の心配。
「アランから聞くところ、それほどでもないそうです。私にはまだそこまでわかりません。深く知らない方の事を軽々しくは口に
出来ませんので。」
いや、本当は凄く我が儘…というか、夢と現実を同じものにしようとする恐ろしさがあります!
アリスとはあまり会った事がないという事になってる…ので、その辺も答えるのに注意しなくては……
なぜ私の答える事を2つ使い分けないといけないのか…
アリアがでてきたら、3つ……
そこまで頭はよくないので、ボロが出た時が恐ろしい…
『騙してたのか!』
と言われた時、姫は助けてくれるのかな…
四面楚歌、孤立無援
そんな言葉がうかんでしまうのでした。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
106
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる