44 / 68
A.S.A.P 2
しおりを挟む
早くここを出て行かないと。
恐ろしい事になるかもしれない!
隣の部屋で行き来自由。
何かあっても、この誰もが恐れる王様のやる事に文句を言えるはずもない。逆に子が出来ればと、喜ぶ人も少なくないはず…。
そう。
ずっと隣にいたから忘れてましたけど、この城は『アクマノ城』で、城主は物凄く怖い王様なんです。
祭の日に護衛していた時、あの時から気に入られていたとしたらどうしよう。
散歩も、あれデートですよ。ナチュラルな。
「王様っ!!仕事を辞めさせてください!」
「この書類整理がなくても、前に言った物だけやってくれればいい。」
「全体的に辞めさせてください!お散歩は
1人で行って下さい。」
「却下だ。」
こっちだって却下よ!!
…喜怒哀楽出してもいいというなら、いつもの私でいいって事ですよね…王様。
王様と話す時は、心の中でも自分も変な敬語になってるんです。これも、もう止める!
「私にも辞める権利はある!」
「……」
「これは仕事なんだったら、職業選択くらいさせてもらうから!」
「…命令だ。」
「じゃあ聞きますけど、私がだれかと…例えばロレッソ君と結婚したとしても、その散歩はつづけな……」
しまった…ここでロレッソ君の名前だけは出しちゃダメ!逆撫でするだけだし、王様の性格上よくない!
「…結婚だと?」
「例えばの話です!城下にいる人でも何でも、私が結婚したら一緒に散歩なんてしないから。」
「この国は、結婚しても別れてやり直す事を許している。」
だから?
「誰かと結婚したとしても、俺を好きになったら別れればいい。」
「…ファビアン様、貴方は一般の人と同じ振るまいが出来るわけないでしょ。別れた時に既に私に子がいたらどうするつもり?」
「もちろん引き取る。」
「…そんな事できないの!ていうか、しちゃダメなのっ!」
「何故だ?」
「王様だから!!」
恐ろしい事になるかもしれない!
隣の部屋で行き来自由。
何かあっても、この誰もが恐れる王様のやる事に文句を言えるはずもない。逆に子が出来ればと、喜ぶ人も少なくないはず…。
そう。
ずっと隣にいたから忘れてましたけど、この城は『アクマノ城』で、城主は物凄く怖い王様なんです。
祭の日に護衛していた時、あの時から気に入られていたとしたらどうしよう。
散歩も、あれデートですよ。ナチュラルな。
「王様っ!!仕事を辞めさせてください!」
「この書類整理がなくても、前に言った物だけやってくれればいい。」
「全体的に辞めさせてください!お散歩は
1人で行って下さい。」
「却下だ。」
こっちだって却下よ!!
…喜怒哀楽出してもいいというなら、いつもの私でいいって事ですよね…王様。
王様と話す時は、心の中でも自分も変な敬語になってるんです。これも、もう止める!
「私にも辞める権利はある!」
「……」
「これは仕事なんだったら、職業選択くらいさせてもらうから!」
「…命令だ。」
「じゃあ聞きますけど、私がだれかと…例えばロレッソ君と結婚したとしても、その散歩はつづけな……」
しまった…ここでロレッソ君の名前だけは出しちゃダメ!逆撫でするだけだし、王様の性格上よくない!
「…結婚だと?」
「例えばの話です!城下にいる人でも何でも、私が結婚したら一緒に散歩なんてしないから。」
「この国は、結婚しても別れてやり直す事を許している。」
だから?
「誰かと結婚したとしても、俺を好きになったら別れればいい。」
「…ファビアン様、貴方は一般の人と同じ振るまいが出来るわけないでしょ。別れた時に既に私に子がいたらどうするつもり?」
「もちろん引き取る。」
「…そんな事できないの!ていうか、しちゃダメなのっ!」
「何故だ?」
「王様だから!!」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
106
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる