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行方不明の婚約者3
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大変な事をしてしまった…。
けれど更に伯爵に気に入られてしまったのよね。
パーティーでの『私VSエドワードの恋人』の様子を見ていた方々…伯爵含め拍手喝采よ……。
この国の貴族達は『エドワード王子の恋人』の少々…ではなかったけれど、我が儘も聞き入れてたんだと思うの。相手にすると後々面倒になるし…。
それを、侍女が言い負かしてしまったものだから…
伯爵に迷惑をかけるかもしれないよね…。
でも許せなかったんだから仕方がないわ!マール君の声が出ない事をあんな風にいうんだもの!
王子が礼儀知らずなら、その恋人もやはりそうなるよね。似た者同士、類は友を呼ぶ。本当に、この国潰れちゃうんじゃないかしら。
もし伯爵に何かあった時は、『婚約者』と名乗り出るくらいの覚悟はあるのよ。
『楽しく暮らす』が遠退くとしても!
あの態度の悪い恋人との子供ができてしまえばこちらのもの。
ここは一夫多妻ではないんだから。
私より先に、さっきの恋人と子供をつくった…って事になれば、『精神的に辛くてご飯も喉を通らない。養生の為に綺麗な場所で暮らしたい…』と、別居の理由を山ほどつけるわ。
どんな女性の子でも、王家の血をひいていれば、王位継承権はあるはず。その子に将来頑張って貰いましょう!
このまま結婚せず、好きな人と結婚する。それが1番楽しい暮らしだよね。終着点はそこよ!
さて、気を取り直して、今日は隣街で求職活動よ。
いつまでも、悪い事がおこるかもしれないなんて、悩んでても仕方がないよね。
・・・・
ニーナ捜索隊が組まれ、探しはじめて2日。
捜索隊長を任されたレオンは頭を抱えた。
ニーナ様を探せ…と言われているが、水面下で動くのであれば大した人員は割けない上に、街人に聞く事も出来ないでいる。
『王家所有の邸にいた女を知らないか?』など口が裂けても言えない。
その女は何者だったのか…と勘ぐられれば、根も葉もない噂があっという間に広まってしまう。
警察でここ1ヶ月の犯罪者リストを見たがそれらしき人物はいないし、女を保護したという記載もない。
そもそもどんな顔なのかも、特徴すらもわからない女を探すなんて至難の技だ。この荒らされた邸を見る限り、何らかの事件に巻き込まれているのは確かだ。
「っていうか何もわからないって何だよ!」
仮にも婚約者として迎え入れたんだろ!相手がどんな女なのか『王とその仲間達』しか知らないって有り得ないだろっ!!
うちの国、本当に大丈夫なのか…?王子は頭の悪い女とは未だに別れる気は無さそうだし…婚約が決まれば何とかなると思っていたが、全くその気はないようだし…。
国と国を挟んだ婚約。ある意味人質をよこせと言ったようなものなんだぞ…。
邸の見取り図では8部屋だが、隠し部屋は必ずあるはずだ。
壁や天井をコンコンと叩いていくと、2階に一部分だけあきらかに音が違う場所があった。少しきつめに叩くと壁いたがクルリと反転した。
「やっぱりあった」
中にはランプと女のブラウスとスカート、子供の服がある。
なぜ子供の服があるんだ?しかも、結構高そうだ。女の服の方はそんな感じでもない。
だがここに誰かいたのは確かだ。子供から辿れば何か解るかもしれないな…。
「皆、この辺りで子供がいなくなった家がないか聞き込みしてくれ」
今はこれにかけるしかない。
けれど更に伯爵に気に入られてしまったのよね。
パーティーでの『私VSエドワードの恋人』の様子を見ていた方々…伯爵含め拍手喝采よ……。
この国の貴族達は『エドワード王子の恋人』の少々…ではなかったけれど、我が儘も聞き入れてたんだと思うの。相手にすると後々面倒になるし…。
それを、侍女が言い負かしてしまったものだから…
伯爵に迷惑をかけるかもしれないよね…。
でも許せなかったんだから仕方がないわ!マール君の声が出ない事をあんな風にいうんだもの!
王子が礼儀知らずなら、その恋人もやはりそうなるよね。似た者同士、類は友を呼ぶ。本当に、この国潰れちゃうんじゃないかしら。
もし伯爵に何かあった時は、『婚約者』と名乗り出るくらいの覚悟はあるのよ。
『楽しく暮らす』が遠退くとしても!
あの態度の悪い恋人との子供ができてしまえばこちらのもの。
ここは一夫多妻ではないんだから。
私より先に、さっきの恋人と子供をつくった…って事になれば、『精神的に辛くてご飯も喉を通らない。養生の為に綺麗な場所で暮らしたい…』と、別居の理由を山ほどつけるわ。
どんな女性の子でも、王家の血をひいていれば、王位継承権はあるはず。その子に将来頑張って貰いましょう!
このまま結婚せず、好きな人と結婚する。それが1番楽しい暮らしだよね。終着点はそこよ!
さて、気を取り直して、今日は隣街で求職活動よ。
いつまでも、悪い事がおこるかもしれないなんて、悩んでても仕方がないよね。
・・・・
ニーナ捜索隊が組まれ、探しはじめて2日。
捜索隊長を任されたレオンは頭を抱えた。
ニーナ様を探せ…と言われているが、水面下で動くのであれば大した人員は割けない上に、街人に聞く事も出来ないでいる。
『王家所有の邸にいた女を知らないか?』など口が裂けても言えない。
その女は何者だったのか…と勘ぐられれば、根も葉もない噂があっという間に広まってしまう。
警察でここ1ヶ月の犯罪者リストを見たがそれらしき人物はいないし、女を保護したという記載もない。
そもそもどんな顔なのかも、特徴すらもわからない女を探すなんて至難の技だ。この荒らされた邸を見る限り、何らかの事件に巻き込まれているのは確かだ。
「っていうか何もわからないって何だよ!」
仮にも婚約者として迎え入れたんだろ!相手がどんな女なのか『王とその仲間達』しか知らないって有り得ないだろっ!!
うちの国、本当に大丈夫なのか…?王子は頭の悪い女とは未だに別れる気は無さそうだし…婚約が決まれば何とかなると思っていたが、全くその気はないようだし…。
国と国を挟んだ婚約。ある意味人質をよこせと言ったようなものなんだぞ…。
邸の見取り図では8部屋だが、隠し部屋は必ずあるはずだ。
壁や天井をコンコンと叩いていくと、2階に一部分だけあきらかに音が違う場所があった。少しきつめに叩くと壁いたがクルリと反転した。
「やっぱりあった」
中にはランプと女のブラウスとスカート、子供の服がある。
なぜ子供の服があるんだ?しかも、結構高そうだ。女の服の方はそんな感じでもない。
だがここに誰かいたのは確かだ。子供から辿れば何か解るかもしれないな…。
「皆、この辺りで子供がいなくなった家がないか聞き込みしてくれ」
今はこれにかけるしかない。
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