13 / 14
13
しおりを挟む
第二家庭科室を出て、慌ただしく寮へと向かう。人に見られるとよくないから人目を避けて、時には別行動をして、それでも二人とも急く気持ちは変わらなくて、なだれ込むように原賀の部屋に着いた。
ベッドに半ば放り投げるように乱暴に押し倒され、見上げた先にいた原賀は、興奮が抑えきれないという顔で自身のネクタイを解いた。
お互いに性急に服を脱ぎ、脱がせて、相手の素肌をなぞる。全身に触れられて、原賀を受け入れるところも待ちきれないとばかりに急いで解された。
ベッドに座った原賀の足の上にまたがって、中に原賀を受け入れる。一週間以上ご無沙汰だった感覚に、酩酊しそうになる。しかも、両想いだ。ずっと嫌われてると思ってた相手と。
「あ、ぁ……」
気持ちいい。
好きだ。原賀が、兄が好きだ。
「ルカ……」
ずっと呼ばれたかった名前で、原賀が俺を呼ぶ。
だから俺も、ずっと呼びたかった呼び名を、原賀に向ける。
「はぁ……っ、兄ちゃんっ……」
この歳になって、幼い頃に呼んでたままの呼び名も子どもっぽくてどうなんだと思うけど。中の存在感が増したから、間違ってなかったんだと分かる。
「お前にそう呼ばれると、お前がルカなんだと実感する」
「なんだそれ……。俺はずっと、ルカだよ。兄ちゃんの、ルカ」
ずっと、ずっと好きだった。
それがまだ、家族愛だった時から。
「ルカ」
確かめるように名前を呼ばれる。俺であることを。
今なら分かる。きっとずっとそうだったんだろう。何回も俺の名前を呼ぶのは、抱いてる相手が俺だと確認するためだ。
後頭部を引き寄せられて、唇が重なる。
今まで何回もこうして抱かれてきたのに、キスだけはしたことがなかった。お互いに、相手に嫌われてると思ってたから、遠慮してたんだ。
でも、もうその遠慮もいらない。だから、今までの分を埋めるように、何度も何度も唇を寄せ合って、舌を絡めては、名残惜しく離すのを繰り返した。
「ん、あっ」
唇を離した原賀が、俺の胸の尖りへと舌を這わす。最初はくすぐったいだけだったのに、度重なる行為ですっかりそこも感じるようになってしまった。
びくりと震える俺に原賀が笑う。胸を甘噛みされてるせいで、笑われると振動が伝わって、そしてまた感じてしまう。
口に含んでいないほうの胸の尖りを右手で弾かれ、さらに快感を与えられる。
「ルカ、自分で腰を動かせ。気持ち良くなりたいだろ?」
その言葉に導かれて、腰を浮かせる。抜けていく感覚に気持ち良さと物足りなさを感じて、また深く腰を落とした。
「あっ、あぁっ」
気持ちいい。胸も、中も。
「よくできました。でも、もう少し頑張れ」
労るようにゆっくり腰を撫でられて、敏感になった体はそれにすら感じて中に入ったものを締め付けてしまう。中が喜んで原賀を包み込むから、主張する重い熱が脳裏に焼き付く。
「む、り……」
「無理じゃない。ほら、頑張ったら気持ち良くなれるぞ」
「も、きもちい、から……むり」
少し動いただけでも快感を拾う体は、まともに力も入らずに原賀に寄りかかる。
「そうだな。でもこのままじゃイけないだろ?」
「うん……」
いくら気持ちいいと言っても、絶頂を迎えるほど高められるわけじゃない。ぬるま湯にずっと浸かったような状態だ。
「じゃあ動くしかないな。手伝ってやるから」
腰に両手を添えられて、上に持ち上げられる。原賀の肩にかけた腕と、ガクガクと震える膝を支えに、原賀の手に従って腰を持ち上げる。
そろそろ先端まで抜け切る、というところで、パッと手を離された。
「んぁあ!?」
自力で体を支え切るだけの力はなかったので、当然重力に従って腰が落ちる。
根元まで呑み込んで、その勢いに押し出されるように、俺の昂りから白濁が散った。
「はは、よくイけました」
笑う原賀を睨め付けるも、ぐったりと原賀の体に倒れ込む今の状態では、きっと効果はないんだろう。
「でも、ルカ。俺がまだイっていないから終わらないぞ」
「えっ、あぁっ」
力の入らない俺の体を支えながら、原賀が下から突き上げてくる。どうせ動くなら最初から動いてくれればよかったのに。俺は散々動けないって言ったのに。
内心で文句を言っても、口から出るのは意味のない音だけだ。
イったばかりなのに的確に気持ちいいところを狙われて、頭がおかしくなりそうだ。相変わらず上手い、けど、手加減してくれないかな。
「ルカ」
「また、イっ、く!」
甘い声で名前を呼ばれて、中をきつく締め付けながら達する。
少し遅れて、中に熱が広がる。
なんかいつもと違う気がする。
待て、こいつ、ゴムしてたっけ。
ベッドに半ば放り投げるように乱暴に押し倒され、見上げた先にいた原賀は、興奮が抑えきれないという顔で自身のネクタイを解いた。
お互いに性急に服を脱ぎ、脱がせて、相手の素肌をなぞる。全身に触れられて、原賀を受け入れるところも待ちきれないとばかりに急いで解された。
ベッドに座った原賀の足の上にまたがって、中に原賀を受け入れる。一週間以上ご無沙汰だった感覚に、酩酊しそうになる。しかも、両想いだ。ずっと嫌われてると思ってた相手と。
「あ、ぁ……」
気持ちいい。
好きだ。原賀が、兄が好きだ。
「ルカ……」
ずっと呼ばれたかった名前で、原賀が俺を呼ぶ。
だから俺も、ずっと呼びたかった呼び名を、原賀に向ける。
「はぁ……っ、兄ちゃんっ……」
この歳になって、幼い頃に呼んでたままの呼び名も子どもっぽくてどうなんだと思うけど。中の存在感が増したから、間違ってなかったんだと分かる。
「お前にそう呼ばれると、お前がルカなんだと実感する」
「なんだそれ……。俺はずっと、ルカだよ。兄ちゃんの、ルカ」
ずっと、ずっと好きだった。
それがまだ、家族愛だった時から。
「ルカ」
確かめるように名前を呼ばれる。俺であることを。
今なら分かる。きっとずっとそうだったんだろう。何回も俺の名前を呼ぶのは、抱いてる相手が俺だと確認するためだ。
後頭部を引き寄せられて、唇が重なる。
今まで何回もこうして抱かれてきたのに、キスだけはしたことがなかった。お互いに、相手に嫌われてると思ってたから、遠慮してたんだ。
でも、もうその遠慮もいらない。だから、今までの分を埋めるように、何度も何度も唇を寄せ合って、舌を絡めては、名残惜しく離すのを繰り返した。
「ん、あっ」
唇を離した原賀が、俺の胸の尖りへと舌を這わす。最初はくすぐったいだけだったのに、度重なる行為ですっかりそこも感じるようになってしまった。
びくりと震える俺に原賀が笑う。胸を甘噛みされてるせいで、笑われると振動が伝わって、そしてまた感じてしまう。
口に含んでいないほうの胸の尖りを右手で弾かれ、さらに快感を与えられる。
「ルカ、自分で腰を動かせ。気持ち良くなりたいだろ?」
その言葉に導かれて、腰を浮かせる。抜けていく感覚に気持ち良さと物足りなさを感じて、また深く腰を落とした。
「あっ、あぁっ」
気持ちいい。胸も、中も。
「よくできました。でも、もう少し頑張れ」
労るようにゆっくり腰を撫でられて、敏感になった体はそれにすら感じて中に入ったものを締め付けてしまう。中が喜んで原賀を包み込むから、主張する重い熱が脳裏に焼き付く。
「む、り……」
「無理じゃない。ほら、頑張ったら気持ち良くなれるぞ」
「も、きもちい、から……むり」
少し動いただけでも快感を拾う体は、まともに力も入らずに原賀に寄りかかる。
「そうだな。でもこのままじゃイけないだろ?」
「うん……」
いくら気持ちいいと言っても、絶頂を迎えるほど高められるわけじゃない。ぬるま湯にずっと浸かったような状態だ。
「じゃあ動くしかないな。手伝ってやるから」
腰に両手を添えられて、上に持ち上げられる。原賀の肩にかけた腕と、ガクガクと震える膝を支えに、原賀の手に従って腰を持ち上げる。
そろそろ先端まで抜け切る、というところで、パッと手を離された。
「んぁあ!?」
自力で体を支え切るだけの力はなかったので、当然重力に従って腰が落ちる。
根元まで呑み込んで、その勢いに押し出されるように、俺の昂りから白濁が散った。
「はは、よくイけました」
笑う原賀を睨め付けるも、ぐったりと原賀の体に倒れ込む今の状態では、きっと効果はないんだろう。
「でも、ルカ。俺がまだイっていないから終わらないぞ」
「えっ、あぁっ」
力の入らない俺の体を支えながら、原賀が下から突き上げてくる。どうせ動くなら最初から動いてくれればよかったのに。俺は散々動けないって言ったのに。
内心で文句を言っても、口から出るのは意味のない音だけだ。
イったばかりなのに的確に気持ちいいところを狙われて、頭がおかしくなりそうだ。相変わらず上手い、けど、手加減してくれないかな。
「ルカ」
「また、イっ、く!」
甘い声で名前を呼ばれて、中をきつく締め付けながら達する。
少し遅れて、中に熱が広がる。
なんかいつもと違う気がする。
待て、こいつ、ゴムしてたっけ。
42
あなたにおすすめの小説
罰ゲームって楽しいね♪
あああ
BL
「好きだ…付き合ってくれ。」
おれ七海 直也(ななみ なおや)は
告白された。
クールでかっこいいと言われている
鈴木 海(すずき かい)に、告白、
さ、れ、た。さ、れ、た!のだ。
なのにブスッと不機嫌な顔をしておれの
告白の答えを待つ…。
おれは、わかっていた────これは
罰ゲームだ。
きっと罰ゲームで『男に告白しろ』
とでも言われたのだろう…。
いいよ、なら──楽しんでやろう!!
てめぇの嫌そうなゴミを見ている顔が
こっちは好みなんだよ!どーだ、キモイだろ!
ひょんなことで海とつき合ったおれ…。
だが、それが…とんでもないことになる。
────あぁ、罰ゲームって楽しいね♪
この作品はpixivにも記載されています。
記憶の代償
槇村焔
BL
「あんたの乱れた姿がみたい」
ーダウト。
彼はとても、俺に似ている。だから、真実の言葉なんて口にできない。
そうわかっていたのに、俺は彼に抱かれてしまった。
だから、記憶がなくなったのは、その代償かもしれない。
昔書いていた記憶の代償の完結・リメイクバージョンです。
いつか完結させねばと思い、今回執筆しました。
こちらの作品は2020年BLOVEコンテストに応募した作品です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる