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能條の部屋は、高層マンションの上階でリビングから綺麗な夜景が見渡せた。
「すごいな」
俊哉は思わず魅入ってしまうが、同時に地に足が着いてないような心許ない気分になる。
なんでこんなところにいるんだろう...。
「料理ができるまで少し時間がかかりますから、座っててください」
「あ、はい」
能條に促されるまま、L字型の大きな黒革のソファに腰を下ろす。
「これでも飲みながら、くつろいでてください」
シャンパンが注がれた細長いグラスをテーブルに置いて、能條はキッチンに戻った。
シャンパンかよ。用意が良すぎないか。と思いつつも喉が渇いていたこともあり、一気に全部飲んでしまう。
アルコールが入って、少し落ち着いた俊哉はあらためて部屋を観察する。
壁には絵が飾られ、座り心地のいい革張りのソファを始め、他の家具も高級そうで、まるでモデルルームのようにおしゃれなリビングだった。
その中でも大きな水槽が目立っていた。南国いるようなカラフルな小魚が泳いでいる。
「すごいですね。こんな部屋に住んでいるなんて...」
俊哉はキッチンにいる能條に言う。リビングと仕切りのないアイランドキッチンなので、料理をしている能條と対面しながら話すことができた。
細々とやっているとか言ってたが、やっぱり弁護士は儲かるのか。
能條はトマトを切っていた手を止め、俊哉の内心を読んだかのように、「違うんですよ」と苦笑する。
「この部屋は叔母のものなんです。叔母は仕事の関係で海外に行ってて、その間、魚の世話を任されてましてね。その代わり、この部屋を自由に使わせてもらってるんです。例えば、今夜のような特別な人との食事とか」
この部屋の雰囲気に飲まれているせいか、おなじみこの手の冗談も聞き流していた。
「お待たせしてすみません。急だったから、こんなものしか作れなくて」
能條は謙遜するようにそう言ったが、ダイニングテーブルに並べられた料理は、サラダからパスタに肉、魚とまるでレストランのフルコースのようだった。
俊哉は椅子に座り、豪勢な料理を作った当人に言う。
「短時間でこれだけのものを作れるなんてすごいですね。普段から料理はよくするんですか」
「普段はしません。休みの日にするくらいですよ」
向かいに座った能條が赤ワインをグラスに注ぎながら答える。
「料理を作っている時は仕事のこと考えなくていいから、気分転換になるんです。でも一人暮らしだから、せっかく作っても食べてくれる相手がいなくて。だから今日はすごく嬉しいです」
目尻に皺を寄せた人懐っこい笑顔を向けられ、俊哉もつい笑顔を返してしまう。
能條は口元に笑みを湛えたまま、グラスを持ち、手前に掲げる。
「二人の出会いに乾杯」
そして、さらっとこう言った。
悔しいことに、こんなキザなセリフさえもこの男は似合ってしまう。
雰囲気に飲まれるな、と俊哉は自分に言い聞かせながら、差し出されたグラスにグラスを合わせた。
綺麗な音が鳴った。
料理はどれも見た目同様にレストランで出されるようなレベルで感動的な美味しさだった。
「美味しいでしょ」と、言わんばかりの自信ありげな視線を送ってくる能條に、俊哉は素直に感動を伝える。
「どれも美味しくてびっくりしました。特にこのトマトソースのパスタはプロ級ですね」
「ありがとうございます。頑張って準備した甲斐がありましたよ。その生パスタ麺は取り寄せるのに一週間はかかるから、今夜に間に合うかはギリギリだったんですけどね」
準備?今夜に間に合うかはギリギリだった?
何気なく言った能條のこの発言が引っ掛かり、俊哉は手を止める。
どういうことだ?
もしかして、この日を想定して準備していたということなのか...。
胸中にある疑念が渦巻き始める。
あの時から変だと思っていた。
そういうことだったのか。
空を泳がせていた視線を能條に合わせると、「どうしました?」と訊いてくる。
「あの...」
俊哉はまずこう切り出す。
「今日、たまたま食事に誘われて、たまたまレストランが閉まってて、だから急遽、あなたが手料理を振る舞ってくれることになった。でも、あなたはさっきこう言いました。パスタが今夜に間に合うかはギリギリだった、と」
能條は薄い笑みを浮かべたまま、うなずく。
「まるで、今日に間に合わせるために準備していたみたいな言い方ですよね。もし、準備していたのなら、今夜、俺を食事に誘ったこともたまたまじゃない」
黙ったままの能條に、俊哉は胸中にあるこの疑念をぶつける。
「一週間前のファミレスで、あなたは俺がイタリアン好きだと決めつけるような発言をしていました。変だと思ったんですよね。でも、こう考えると説明がつきます。隣の席にいたあなたは俺と聡の会話を盗み聞き...とは言いませんが、会話が耳に入った。俺がイタリアン好きだと言ったことも、聡が一週間後の今日、祖母と食事に行くことも聞いてたんですね。だから、今夜、俺が夕飯をひとりで済ませることは予想できた。子連れの俺を食事に誘う絶好のタイミングだった。実際、いつものように聡が家で待ってれば、誘いは断ってましたから。たまたまじゃなかった。あなたは一週間前のあの日から、今夜のことを用意周到に準備していたんですね」
能條はイタズラが見つかった子供のようにニヤっと笑うと、「その通りです」とあっさりと認めた。
「パスタ麺は本当にギリギリ間に合ったんですよ。だからつい口を滑らせてしまった。いやあ、たまたま料理を振る舞うにしてはちょっと準備万端すぎましたね。あなたにかっこいいところを見せたくて、張り切りすぎちゃいました。ははは」
「ははは、じゃないですよ。行きつけにしている店なら、改装中で閉まっていることも事前に知ることはできたはずです。俺を騙して、最初から部屋に連れ込む計画だったんですね。あなたはいったいなにが目的なんですか」
笑って誤魔化そうとする能條に核心を突き付ける。
「食事に誘って部屋に招き入れる理由なんかひとつしかない。あなたも分かってるでしょう」
能條は意地悪くそう切り返してきた。
もちろん、もう分かっている。
この男の魂胆には気付いている。
「能條さん。あなたのそういう言動をこれまで冗談だと受け流してきました。が、ここではっきりさせましょう。あなたの本心を聞かせてください」
能條の口からはっきりと聞かなければ、こっちもはっきりと気持ちを伝えることができない。
「そうですね。ここではっきりさせましょう」
能條はそう言うと、咳払いをして、姿勢を正す。
「ファミレスで出会った時から、あなたのことを好きになりました。私とお付き合いしてください」
「すごいな」
俊哉は思わず魅入ってしまうが、同時に地に足が着いてないような心許ない気分になる。
なんでこんなところにいるんだろう...。
「料理ができるまで少し時間がかかりますから、座っててください」
「あ、はい」
能條に促されるまま、L字型の大きな黒革のソファに腰を下ろす。
「これでも飲みながら、くつろいでてください」
シャンパンが注がれた細長いグラスをテーブルに置いて、能條はキッチンに戻った。
シャンパンかよ。用意が良すぎないか。と思いつつも喉が渇いていたこともあり、一気に全部飲んでしまう。
アルコールが入って、少し落ち着いた俊哉はあらためて部屋を観察する。
壁には絵が飾られ、座り心地のいい革張りのソファを始め、他の家具も高級そうで、まるでモデルルームのようにおしゃれなリビングだった。
その中でも大きな水槽が目立っていた。南国いるようなカラフルな小魚が泳いでいる。
「すごいですね。こんな部屋に住んでいるなんて...」
俊哉はキッチンにいる能條に言う。リビングと仕切りのないアイランドキッチンなので、料理をしている能條と対面しながら話すことができた。
細々とやっているとか言ってたが、やっぱり弁護士は儲かるのか。
能條はトマトを切っていた手を止め、俊哉の内心を読んだかのように、「違うんですよ」と苦笑する。
「この部屋は叔母のものなんです。叔母は仕事の関係で海外に行ってて、その間、魚の世話を任されてましてね。その代わり、この部屋を自由に使わせてもらってるんです。例えば、今夜のような特別な人との食事とか」
この部屋の雰囲気に飲まれているせいか、おなじみこの手の冗談も聞き流していた。
「お待たせしてすみません。急だったから、こんなものしか作れなくて」
能條は謙遜するようにそう言ったが、ダイニングテーブルに並べられた料理は、サラダからパスタに肉、魚とまるでレストランのフルコースのようだった。
俊哉は椅子に座り、豪勢な料理を作った当人に言う。
「短時間でこれだけのものを作れるなんてすごいですね。普段から料理はよくするんですか」
「普段はしません。休みの日にするくらいですよ」
向かいに座った能條が赤ワインをグラスに注ぎながら答える。
「料理を作っている時は仕事のこと考えなくていいから、気分転換になるんです。でも一人暮らしだから、せっかく作っても食べてくれる相手がいなくて。だから今日はすごく嬉しいです」
目尻に皺を寄せた人懐っこい笑顔を向けられ、俊哉もつい笑顔を返してしまう。
能條は口元に笑みを湛えたまま、グラスを持ち、手前に掲げる。
「二人の出会いに乾杯」
そして、さらっとこう言った。
悔しいことに、こんなキザなセリフさえもこの男は似合ってしまう。
雰囲気に飲まれるな、と俊哉は自分に言い聞かせながら、差し出されたグラスにグラスを合わせた。
綺麗な音が鳴った。
料理はどれも見た目同様にレストランで出されるようなレベルで感動的な美味しさだった。
「美味しいでしょ」と、言わんばかりの自信ありげな視線を送ってくる能條に、俊哉は素直に感動を伝える。
「どれも美味しくてびっくりしました。特にこのトマトソースのパスタはプロ級ですね」
「ありがとうございます。頑張って準備した甲斐がありましたよ。その生パスタ麺は取り寄せるのに一週間はかかるから、今夜に間に合うかはギリギリだったんですけどね」
準備?今夜に間に合うかはギリギリだった?
何気なく言った能條のこの発言が引っ掛かり、俊哉は手を止める。
どういうことだ?
もしかして、この日を想定して準備していたということなのか...。
胸中にある疑念が渦巻き始める。
あの時から変だと思っていた。
そういうことだったのか。
空を泳がせていた視線を能條に合わせると、「どうしました?」と訊いてくる。
「あの...」
俊哉はまずこう切り出す。
「今日、たまたま食事に誘われて、たまたまレストランが閉まってて、だから急遽、あなたが手料理を振る舞ってくれることになった。でも、あなたはさっきこう言いました。パスタが今夜に間に合うかはギリギリだった、と」
能條は薄い笑みを浮かべたまま、うなずく。
「まるで、今日に間に合わせるために準備していたみたいな言い方ですよね。もし、準備していたのなら、今夜、俺を食事に誘ったこともたまたまじゃない」
黙ったままの能條に、俊哉は胸中にあるこの疑念をぶつける。
「一週間前のファミレスで、あなたは俺がイタリアン好きだと決めつけるような発言をしていました。変だと思ったんですよね。でも、こう考えると説明がつきます。隣の席にいたあなたは俺と聡の会話を盗み聞き...とは言いませんが、会話が耳に入った。俺がイタリアン好きだと言ったことも、聡が一週間後の今日、祖母と食事に行くことも聞いてたんですね。だから、今夜、俺が夕飯をひとりで済ませることは予想できた。子連れの俺を食事に誘う絶好のタイミングだった。実際、いつものように聡が家で待ってれば、誘いは断ってましたから。たまたまじゃなかった。あなたは一週間前のあの日から、今夜のことを用意周到に準備していたんですね」
能條はイタズラが見つかった子供のようにニヤっと笑うと、「その通りです」とあっさりと認めた。
「パスタ麺は本当にギリギリ間に合ったんですよ。だからつい口を滑らせてしまった。いやあ、たまたま料理を振る舞うにしてはちょっと準備万端すぎましたね。あなたにかっこいいところを見せたくて、張り切りすぎちゃいました。ははは」
「ははは、じゃないですよ。行きつけにしている店なら、改装中で閉まっていることも事前に知ることはできたはずです。俺を騙して、最初から部屋に連れ込む計画だったんですね。あなたはいったいなにが目的なんですか」
笑って誤魔化そうとする能條に核心を突き付ける。
「食事に誘って部屋に招き入れる理由なんかひとつしかない。あなたも分かってるでしょう」
能條は意地悪くそう切り返してきた。
もちろん、もう分かっている。
この男の魂胆には気付いている。
「能條さん。あなたのそういう言動をこれまで冗談だと受け流してきました。が、ここではっきりさせましょう。あなたの本心を聞かせてください」
能條の口からはっきりと聞かなければ、こっちもはっきりと気持ちを伝えることができない。
「そうですね。ここではっきりさせましょう」
能條はそう言うと、咳払いをして、姿勢を正す。
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