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Lv.13 新たな証言者による防衛
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チームを組んだからには手は抜けない。
ブルースさんとレッドビーさんとのチーム練習もしながら、俺はシロサイとの連携プレイを磨き始めた。
オンラインでも出来るのたが、やはりその場で同じ画面を見ながらの方がやりやすい。
ということで事務所の一室を借りてはいたが、事務所が閉まってしまう時間になると強制的に追い出される。
なのでいやらしい気持ちはなしに、シロサイが俺の部屋に通うようになった。
そんな中、和葉の襲来を受ける機会に見舞われた。
和葉に腹を立てられた俺は、シロサイの前で詰め寄られることになる。
3画面あるうちのメインモニターに、2人して向かって居た時、ふと座ってるシロサイの横顔が目に入った。
真剣な顔に見惚れたのは俺が先だったが、俺の視線に気づいたシロサイの顔がこっちに向くと、見つめ合ったのち俺がたまらずキスをした。
最初は驚いたシロサイも受け入れるように目を閉じて、お互いの唇に集中した時。
いきなり開いたドアの向こうから、こちらを睨みつける不穏な空気に包まれた。
そう、それが和葉襲来である。
対 俺。
「付き合ってないのよね?」
「何遍言ったら分かるんだお前は」
対 シロサイ。
「恋人でもないのにおかしいじゃない」
「お、おかしいかな? ごめんなさい」
強気で攻められるとシロサイは、叱られている子供のように素直にしゅんとした。
何も悪くないのに謝らされるのは見てられん。
「和葉、帰れよ」
「付き合ってないのになんでキスなんかしてるのよ」
「別にいいだろ。もうそれ以上のことしてんだから」
「わっ分かってるけど!目に余るんだもん」
「えぇ島田さんに言ったの?」
思わず言ってしまうとシロサイが狼狽えた。
シロサイは俺と和葉の間にあった、あの押し問答を知らないんだった。
「とにかく、和葉には関係ないから」
「恋人だっていうなら分かるけど違うんでしょ!」
「良いだろ俺とこいつが納得してんだから」
「白井さんもそれでいいの? 絶対ダメだよね」
「あ……えと……」
はっきり言わないシロサイに溜まりかねた和葉は急に伝家の宝刀を抜いた。
「達也、お姉さんの麻央ちゃんともそういうことしてるんだよ!」
「えっ?」
「おい」
「女なら誰でもいいのよ! 結局、えっちだけが目的なんだから!」
こないだ話したことも忘れたのか。
ただ勢いのままに喋ってるみたいだが、その話題を他者に持ち出すのは俺の逆鱗に触れることを忘れてないか?
「お前さ、こないだ話したよな? まだそんなこと言うの? いい加減うぜーよ」
「おかしいと思ってるよ! 達也だって自分の貞操観念がおかしいって思わないの?」
もう放っておいてくれよ。
シロサイの前で麻央の話出すのは、それはルール違反だろ。
「麻央ちゃんはお姉ちゃんなんだよ? 白井さんも彼女じゃない!」
「俺とヤリたがったのはお前も同じだろ」
溜め息と同時にイラついた声が出ると、和葉の顔色が変わった。
俺の息子を無理やり握ったあの日を思い出したのだろう。羞恥心に打ちひしがれながら、言い返す言葉を探しているようだ。
「何しようとしたか言ってみろよ。彼女でも何でもないお前が、俺に」
「……」
「あの時お前、やめるタイミングなかったらどうしてた? あわよくば俺とヤること考えてただろ」
和葉がどすどすと近づいてきた次の瞬間、強烈な平手打ちが俺の頬に打ち付けられた。少し口の端を切って血の味がする。
「そんなわけ、ないじゃない」
俺の拳が握りしめられたのに気づいたシロサイが、その手を包むように握った。
反射的に和葉を相手に殴りそうになったことに、俺自身も気づき力を緩めようとするが怒りは収まらない。
ブルースさんとレッドビーさんとのチーム練習もしながら、俺はシロサイとの連携プレイを磨き始めた。
オンラインでも出来るのたが、やはりその場で同じ画面を見ながらの方がやりやすい。
ということで事務所の一室を借りてはいたが、事務所が閉まってしまう時間になると強制的に追い出される。
なのでいやらしい気持ちはなしに、シロサイが俺の部屋に通うようになった。
そんな中、和葉の襲来を受ける機会に見舞われた。
和葉に腹を立てられた俺は、シロサイの前で詰め寄られることになる。
3画面あるうちのメインモニターに、2人して向かって居た時、ふと座ってるシロサイの横顔が目に入った。
真剣な顔に見惚れたのは俺が先だったが、俺の視線に気づいたシロサイの顔がこっちに向くと、見つめ合ったのち俺がたまらずキスをした。
最初は驚いたシロサイも受け入れるように目を閉じて、お互いの唇に集中した時。
いきなり開いたドアの向こうから、こちらを睨みつける不穏な空気に包まれた。
そう、それが和葉襲来である。
対 俺。
「付き合ってないのよね?」
「何遍言ったら分かるんだお前は」
対 シロサイ。
「恋人でもないのにおかしいじゃない」
「お、おかしいかな? ごめんなさい」
強気で攻められるとシロサイは、叱られている子供のように素直にしゅんとした。
何も悪くないのに謝らされるのは見てられん。
「和葉、帰れよ」
「付き合ってないのになんでキスなんかしてるのよ」
「別にいいだろ。もうそれ以上のことしてんだから」
「わっ分かってるけど!目に余るんだもん」
「えぇ島田さんに言ったの?」
思わず言ってしまうとシロサイが狼狽えた。
シロサイは俺と和葉の間にあった、あの押し問答を知らないんだった。
「とにかく、和葉には関係ないから」
「恋人だっていうなら分かるけど違うんでしょ!」
「良いだろ俺とこいつが納得してんだから」
「白井さんもそれでいいの? 絶対ダメだよね」
「あ……えと……」
はっきり言わないシロサイに溜まりかねた和葉は急に伝家の宝刀を抜いた。
「達也、お姉さんの麻央ちゃんともそういうことしてるんだよ!」
「えっ?」
「おい」
「女なら誰でもいいのよ! 結局、えっちだけが目的なんだから!」
こないだ話したことも忘れたのか。
ただ勢いのままに喋ってるみたいだが、その話題を他者に持ち出すのは俺の逆鱗に触れることを忘れてないか?
「お前さ、こないだ話したよな? まだそんなこと言うの? いい加減うぜーよ」
「おかしいと思ってるよ! 達也だって自分の貞操観念がおかしいって思わないの?」
もう放っておいてくれよ。
シロサイの前で麻央の話出すのは、それはルール違反だろ。
「麻央ちゃんはお姉ちゃんなんだよ? 白井さんも彼女じゃない!」
「俺とヤリたがったのはお前も同じだろ」
溜め息と同時にイラついた声が出ると、和葉の顔色が変わった。
俺の息子を無理やり握ったあの日を思い出したのだろう。羞恥心に打ちひしがれながら、言い返す言葉を探しているようだ。
「何しようとしたか言ってみろよ。彼女でも何でもないお前が、俺に」
「……」
「あの時お前、やめるタイミングなかったらどうしてた? あわよくば俺とヤること考えてただろ」
和葉がどすどすと近づいてきた次の瞬間、強烈な平手打ちが俺の頬に打ち付けられた。少し口の端を切って血の味がする。
「そんなわけ、ないじゃない」
俺の拳が握りしめられたのに気づいたシロサイが、その手を包むように握った。
反射的に和葉を相手に殴りそうになったことに、俺自身も気づき力を緩めようとするが怒りは収まらない。
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