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Lv.16 止まらない擁護は逆に追撃
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配信を終えた直後に事務所から連絡が入った。
『ねぇ、否定してくれない? ムジンくんー』
「何でですか? 俺、別にアイドルとかじゃないし誰と何してても放っとけなんですけど」
今までも好き放題にしてきたし事務所も何も言わなかったのに、急に指令のような相談が為された。
つまりこれまでの火遊びやらオイタといった諸々の愚行はバレてなかったということだろうか。
『ムジンくんが女の子にモテるのはいいんだよ。ちょこちょこ遊んでるっていうのも別に良いんだよ。だから今まで何も言わなかったでしょー?』
「あ、はい」
バレてないわけでもないらしい。
『でもなー、シロサイちゃん最近入ったばっかだし、出来ればクリーンな純粋ゲーマーのイメージで行きたくてさぁ』
「あ、シロサイの方すか」
事務所的に危惧しているのは、俺のことじゃなかったらしい。
最近麻央と言い圭人さんと言い両親と言い事務所と言い、俺に向けるお気持ちが減ってやしませんかね?
『シロサイちゃんとコラボ配信して、お互いに否定してくれるだけでいいからさ。ついでに連携プレイ見せて大会の話題に持っていけたら御の字!』
「……はぁ、コラボ配信すか」
面倒な話になったな。
そうは思うものの、あれよあれよと事務所がシロサイにも承諾を得て準備が整うまで時間はかからなかった。
「俺、コラボなんかしたことないすよ?」
『シロサイちゃんは配信もしたことないから、ムジンくんが先導してあげてね。
付き合ってもないしホテルも行ってないって話してくれたら、あとは一緒に練習してた時みたいにゲームしてくれたらいいから』
「簡単に言いますね……」
『でさ、ムジンくん』
「はい?」
『シロサイちゃんと本当にホテル行ったの?』
「電話、切りますね」
下世話な人間の多いこと。
人の恋路に興味持つのが不思議だ。
そりゃ真隣の部屋で起こってる情事には息を潜めて見守るくらいの興味は俺にだってある。
けど、よく知りもしないただのゲーマーのことがそんなに気になるもんか?
俺はもちろん自宅からだが、シロサイの家にはどうやらマイクやカメラの配信設備がないらしく、事務所から参戦することになった。
周りに事務所の人間が居るのでセッティングから配信の待ち合わせまで、問題なく行えた。
配信開始の前にシロサイサイドと繋げた。
画面の向こうには緊張した面持ちのシロサイが構え、カメラを覗き込む事務所の人間が見えた。
『ムジンくん、こっちちゃんと映ってるー?』
『見えますよ。鼻の穴までしっかり』
『おっけ。シロサイちゃん一応カメラがあるけど、気にせず普段通りにプレイしていいから』
『あ、はい。あっ高山くんだ』
事務所の人が避けると画面が見えたらしく、俺に気づいたシロサイが呟いた。
『マイクはどお? 音量いい?』
『しっかり聞こえてますよ。シロサイ俺のこと高山くんって呼ぶなよ』
『あっごめんそうだよね。ムジンくん、ムジンくん、ムジンくん……』
俺の本名を隠すのが目的ではない。うっかり本名で呼ばれたら、ゲーム外での繋がりをまた無駄に憶測されるからな。
『チャンネルはムジンくんのだから、基本的にムジンくんよろしくね』
『はいー』
こっちで操作すれば、繋がった俺とシロサイの画面が配信中に切り替わる。ワンタッチだ。
『ねぇ、否定してくれない? ムジンくんー』
「何でですか? 俺、別にアイドルとかじゃないし誰と何してても放っとけなんですけど」
今までも好き放題にしてきたし事務所も何も言わなかったのに、急に指令のような相談が為された。
つまりこれまでの火遊びやらオイタといった諸々の愚行はバレてなかったということだろうか。
『ムジンくんが女の子にモテるのはいいんだよ。ちょこちょこ遊んでるっていうのも別に良いんだよ。だから今まで何も言わなかったでしょー?』
「あ、はい」
バレてないわけでもないらしい。
『でもなー、シロサイちゃん最近入ったばっかだし、出来ればクリーンな純粋ゲーマーのイメージで行きたくてさぁ』
「あ、シロサイの方すか」
事務所的に危惧しているのは、俺のことじゃなかったらしい。
最近麻央と言い圭人さんと言い両親と言い事務所と言い、俺に向けるお気持ちが減ってやしませんかね?
『シロサイちゃんとコラボ配信して、お互いに否定してくれるだけでいいからさ。ついでに連携プレイ見せて大会の話題に持っていけたら御の字!』
「……はぁ、コラボ配信すか」
面倒な話になったな。
そうは思うものの、あれよあれよと事務所がシロサイにも承諾を得て準備が整うまで時間はかからなかった。
「俺、コラボなんかしたことないすよ?」
『シロサイちゃんは配信もしたことないから、ムジンくんが先導してあげてね。
付き合ってもないしホテルも行ってないって話してくれたら、あとは一緒に練習してた時みたいにゲームしてくれたらいいから』
「簡単に言いますね……」
『でさ、ムジンくん』
「はい?」
『シロサイちゃんと本当にホテル行ったの?』
「電話、切りますね」
下世話な人間の多いこと。
人の恋路に興味持つのが不思議だ。
そりゃ真隣の部屋で起こってる情事には息を潜めて見守るくらいの興味は俺にだってある。
けど、よく知りもしないただのゲーマーのことがそんなに気になるもんか?
俺はもちろん自宅からだが、シロサイの家にはどうやらマイクやカメラの配信設備がないらしく、事務所から参戦することになった。
周りに事務所の人間が居るのでセッティングから配信の待ち合わせまで、問題なく行えた。
配信開始の前にシロサイサイドと繋げた。
画面の向こうには緊張した面持ちのシロサイが構え、カメラを覗き込む事務所の人間が見えた。
『ムジンくん、こっちちゃんと映ってるー?』
『見えますよ。鼻の穴までしっかり』
『おっけ。シロサイちゃん一応カメラがあるけど、気にせず普段通りにプレイしていいから』
『あ、はい。あっ高山くんだ』
事務所の人が避けると画面が見えたらしく、俺に気づいたシロサイが呟いた。
『マイクはどお? 音量いい?』
『しっかり聞こえてますよ。シロサイ俺のこと高山くんって呼ぶなよ』
『あっごめんそうだよね。ムジンくん、ムジンくん、ムジンくん……』
俺の本名を隠すのが目的ではない。うっかり本名で呼ばれたら、ゲーム外での繋がりをまた無駄に憶測されるからな。
『チャンネルはムジンくんのだから、基本的にムジンくんよろしくね』
『はいー』
こっちで操作すれば、繋がった俺とシロサイの画面が配信中に切り替わる。ワンタッチだ。
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