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6_頭代就任_燿茜視点
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「よく来た、燿茜」
御政堂の最上階の座敷で、長老達は銅像のように並んで座っていた。
「お久しぶりです、長老」
長老の前に正座して、頭を下げる。
御政堂は、和洋の文化が混じった独特の趣をしているが、会議などに使われるこの場所だけは、この国の文化が色濃く残っている。長老と呼ぶのに相応しい見た目になっていた。
長老達が話し合うために使うこの座敷は、長老の間と呼ばれていた。
御政堂には、重要な場所が四つある。一つ目は桜の廓の中にある閻魔堂、二つ目が鬼廻一族が朝議などに使う御主の間、三つ目が長老達が話し合う長老の間、最後が、鬼の食料である血液を保管している、血の倉庫だ。
今、北鬼の政治を動かしている嶺長老は七人、七人の取りまとめ役となっているのは、鬼伏家の当主、威竜長老だ。二番手が曳煉長老で、この二人が決定権を持っているといっても過言じゃない。
鬼の寿命は長いが、五百年以上生きている長老になると、さすがに顔には皺が浮きでて、髪には白髪が混じっている。
「鬼久の頭代への就任、おめでとう」
「ありがとうございます」
「若い世代が入ってくることは喜ばしいことだ。お前は優秀で、継承者になるのに、申し分ない力を持っている。頭代になったことで、立場も安定して、お前を侮る者も少なくなるだろう。これで今後も安心して、お前に鬼峻隊の頭首の役を任せられる」
そう言ったのは、浪健長老だ。威竜長老や曳煉長老に比べて、話しやすい長老だが、少し頼りない。
鬼峻隊とは、京月の治安を守るために結成された、御政堂直属の警邏組織だ。鬼峻隊の代表は頭首と呼ばれていて、今は俺が頭首を務めている。
「問題が山積なのに、頭代の問題を長引かせたくない。早めに決着がついてよかった」
長老は息を吐いて、睨むように俺を見た。
「燿茜。この時期に、お前に頭代就任を急いでもらった理由は、もうわかっているな?」
「ええ、わかっています。閻魔の婚礼が近いからですね?」
「ああ、そうだ。閻魔の婚礼は、わが国でもっとも大事な行事だから、万全な態勢で挑みたい。お前には、頭代となったことで気持ちをあらため・・・・できれば、刑門部とも仲良くしてもらいたいのだが・・・・」
御政堂を中心に、この国には、七門部省という行政機関が存在する。
それぞれ、兵門部省、礼門部省、吏門部省、戸門部省、事門部省、刑門部省という。
兵門部省は軍を、礼門部省は外交や儀式を、吏門部省は人事を、戸門部省は財政を、事門部省は土木工事を、刑門部省は都の治安維持を担っている。
これらの体系とは別に、御政堂や大奥の門の守りを担当する、衛門部省という部署も存在し、国や、治安を守る兵士達が武官と呼ばれるのに対し、衛門部省の役人は衛士と呼ばれていた。
鬼峻隊は、そういった御政堂の体系の、外側にある組織だ。
国の守りは兵門部省に任されているが、京月の警備だけは刑門部省に権限がある。治安維持という役目が被っているから、刑門部省とはたびたび衝突していた。
そのため、刑門部の刑門部卿、鬼廻諒影とは仲が悪い。
「今までも、仲良くしてきたつもりですが?」
「・・・・・・・・」
白々しく言って見せると、長老達は黙りこんでしまう。
「ご、ごほん!」
そして微妙になった空気を変えようとしたのか、長老の一人がわざとらしく咳払いした。
「そ、それでだな、燿茜。鬼久頭代就任にさいして、少し問題があったと聞いてるが・・・・」
「はい、叔父が自分のほうが頭代に相応しいと名乗りを上げ、俺の頭代就任を阻もうとしました。ですが、今は解決ずみです」
「だが、お前の叔父は、手段を選ばず、執念深い人間だそうじゃないか。いまだに頭代の座を狙っているという話も聞いたぞ。しかも、闇社会との繋がりも深いと聞いている。・・・・余計なお世話かもしれないが、おぬしの身が心配だ。どう対処するつもりだ?」
「それについても、問題はありません」
俺が話を遮ると、長老達は不安そうに俺を見た。
「――――叔父が何を画策していようが、俺が止めます。必ず」
俺は笑って見せた。
これが取るに足らない問題であることを、長老達に知らせるために。
「・・・・・・・・」
長老達はじっと俺の目を見つめて、それから息を吐く。
「そうだな。無用の心配だった。・・・・世間話も、これぐらいにしておこうか」
曳煉長老がそう言って、次の話題に移ってくれた。
「閻魔の婚礼が近づいて、町は大変な賑わいだ。二日後、各国から要人を招いて、婚礼を行うことになっている。御政堂の警護は、お前達見回り組に任せたい。頼めるな? 燿茜」
「お任せください」
「特に、南鬼国の御主様の扱いには気をつけてくれ。停戦条約が結ばれたばかりで、問題を起こしたくはない」
「もちろん、わかっています。あの傲慢という言葉を、人の形にしたようなお方には、それ相応のもてなしをする予定です」
「おい! 壁に耳あり障子に目ありだぞ! 言葉に気をつけろ!」
小心者の長老達は、俺の言葉に驚いて、おたおたと慌てていた。
「大丈夫です。本人の前で言うつもりはありませんから」
「当たり前だ! 国際問題になるぞ!」
長老達は疲れた顔になった。
「まったく、お前にはいつも度肝を抜かれる・・・・まあ、仕事だけはきっちりやってくれるから、助かるが」
また咳払いして、長老達は俺を見据えた。
「閻魔の花嫁行列は、二日後だ。滞りなく、婚礼の儀を進められるよう、京月の警備を強化してくれ」
閻魔の花嫁達は、御政堂に入る前に、従者を引き連れて、京月の町を練り歩く。町の人達はこれを閻魔の花嫁行列と呼び、楽しみにしていた。
「たまわりました」
俺は畳に手をつき、深く頭を下げてから、立ち上がった。
「燿茜! 話は終わったのか?」
長老達に、頭代になった報告を終えて御政堂を出ると、翔肇と明獅が駆け寄ってきた。
「どうだった? なにか面倒は起こったか?」
「何も問題はない。長老に報告するという、面倒な過程が終わっただけだ」
「面倒って・・・・頭代就任はめでたいことだろ? もっと喜ぼうよ!」
呆れたように、翔肇が言った。
爽やかな笑顔を浮かべているのが、久宮家の久宮翔肇で、興味なさそうに空を仰いでいるのが、百目鬼家の百目鬼明獅だ。どちらも俺の幼馴染だった。
「もっと楽しもうぜ」
「することが山ほどある。今は楽しむ気分にはなれない」
「花嫁行列が近いからか? 楽しみだなー、可愛い女の子がたくさん、この京月に来るんだ。気合も入るよな。な、明獅」
「うまい食い物がたくさん食べれるな!」
同じ話題について話しているのに、女好きの翔肇と、食い物のことしか頭にない明獅の意識が、別々の方向に向いているのが面白い。
翔肇は日和見主義の常識人で、明獅は常識が通じない自由人だ。
唐突に突拍子もないことをはじめる明獅を、戸惑いながらも翔肇が止めるという構図が、お決まりの風景になっていた。
「なあ、燿茜。お前も楽しみだろ?」
「面倒な行事としか思えない」
「まったくお前は・・・・」
「閻魔の婚礼は明後日に迫っている。これからやることが山積みなんだ。さっさと屯所に戻るぞ」
俺が歩き出すと、翔肇達は肩を竦めつつ、ついてきた。
――――――――――※――――――――――――――――――――※―――――――――
閻魔の婚礼がはじまる前日、私達は桜女中取締に呼び出され、桜の廓の広場に集められた。
整列した後も、桜女中達はひそひそとお喋りを続けていたけれど、桜女中取締が、広場に出てくると、慌てて口を閉じる。
「集まりましたね」
桜女中取締は、女中達の顔を見まわす。
「みなさんも知っての通り、明日、花嫁行列が京月の街を練り歩くことになります。ですがそれは、婚礼の儀のはじまりにすぎません。それからが本番というわけです。きっと、目がまわる忙しさでしょうから、あなた達も覚悟しておきなさい」
「ええ・・・・」
桜女中の一人が不満の声を上げてしまって、桜女中取締に睨まれていた。
「婚儀には、各国の重鎮も招かれます。大変、位の高い方々です。万一にも、無礼があってはなりません。婚儀のために国中から様々なものが取り寄せられることになるので、品物や食材の取り扱いにも注意なさい」
桜女中取締は、一呼吸置いた。
「――――特に、南鬼国の御主ご一行には、最新の注意を払わなければなりません。停戦中とはいえ、またいつ、対立するかわからないのですから。・・・・わかっていますね?」
「はい、わかっております。精一杯努めます」
女中達は声をそろえ、頭を下げた。
桜女中取締からは、並々ならぬ決意が伝わってくる。話を聞いている桜女中の面持ちも、緊張していた。
「それじゃ、各自、持ち場に行きなさい。くれぐれも、花嫁に粗相がないように、気を付けるのですよ」
桜女中達は忙しく動きだした。
御政堂の最上階の座敷で、長老達は銅像のように並んで座っていた。
「お久しぶりです、長老」
長老の前に正座して、頭を下げる。
御政堂は、和洋の文化が混じった独特の趣をしているが、会議などに使われるこの場所だけは、この国の文化が色濃く残っている。長老と呼ぶのに相応しい見た目になっていた。
長老達が話し合うために使うこの座敷は、長老の間と呼ばれていた。
御政堂には、重要な場所が四つある。一つ目は桜の廓の中にある閻魔堂、二つ目が鬼廻一族が朝議などに使う御主の間、三つ目が長老達が話し合う長老の間、最後が、鬼の食料である血液を保管している、血の倉庫だ。
今、北鬼の政治を動かしている嶺長老は七人、七人の取りまとめ役となっているのは、鬼伏家の当主、威竜長老だ。二番手が曳煉長老で、この二人が決定権を持っているといっても過言じゃない。
鬼の寿命は長いが、五百年以上生きている長老になると、さすがに顔には皺が浮きでて、髪には白髪が混じっている。
「鬼久の頭代への就任、おめでとう」
「ありがとうございます」
「若い世代が入ってくることは喜ばしいことだ。お前は優秀で、継承者になるのに、申し分ない力を持っている。頭代になったことで、立場も安定して、お前を侮る者も少なくなるだろう。これで今後も安心して、お前に鬼峻隊の頭首の役を任せられる」
そう言ったのは、浪健長老だ。威竜長老や曳煉長老に比べて、話しやすい長老だが、少し頼りない。
鬼峻隊とは、京月の治安を守るために結成された、御政堂直属の警邏組織だ。鬼峻隊の代表は頭首と呼ばれていて、今は俺が頭首を務めている。
「問題が山積なのに、頭代の問題を長引かせたくない。早めに決着がついてよかった」
長老は息を吐いて、睨むように俺を見た。
「燿茜。この時期に、お前に頭代就任を急いでもらった理由は、もうわかっているな?」
「ええ、わかっています。閻魔の婚礼が近いからですね?」
「ああ、そうだ。閻魔の婚礼は、わが国でもっとも大事な行事だから、万全な態勢で挑みたい。お前には、頭代となったことで気持ちをあらため・・・・できれば、刑門部とも仲良くしてもらいたいのだが・・・・」
御政堂を中心に、この国には、七門部省という行政機関が存在する。
それぞれ、兵門部省、礼門部省、吏門部省、戸門部省、事門部省、刑門部省という。
兵門部省は軍を、礼門部省は外交や儀式を、吏門部省は人事を、戸門部省は財政を、事門部省は土木工事を、刑門部省は都の治安維持を担っている。
これらの体系とは別に、御政堂や大奥の門の守りを担当する、衛門部省という部署も存在し、国や、治安を守る兵士達が武官と呼ばれるのに対し、衛門部省の役人は衛士と呼ばれていた。
鬼峻隊は、そういった御政堂の体系の、外側にある組織だ。
国の守りは兵門部省に任されているが、京月の警備だけは刑門部省に権限がある。治安維持という役目が被っているから、刑門部省とはたびたび衝突していた。
そのため、刑門部の刑門部卿、鬼廻諒影とは仲が悪い。
「今までも、仲良くしてきたつもりですが?」
「・・・・・・・・」
白々しく言って見せると、長老達は黙りこんでしまう。
「ご、ごほん!」
そして微妙になった空気を変えようとしたのか、長老の一人がわざとらしく咳払いした。
「そ、それでだな、燿茜。鬼久頭代就任にさいして、少し問題があったと聞いてるが・・・・」
「はい、叔父が自分のほうが頭代に相応しいと名乗りを上げ、俺の頭代就任を阻もうとしました。ですが、今は解決ずみです」
「だが、お前の叔父は、手段を選ばず、執念深い人間だそうじゃないか。いまだに頭代の座を狙っているという話も聞いたぞ。しかも、闇社会との繋がりも深いと聞いている。・・・・余計なお世話かもしれないが、おぬしの身が心配だ。どう対処するつもりだ?」
「それについても、問題はありません」
俺が話を遮ると、長老達は不安そうに俺を見た。
「――――叔父が何を画策していようが、俺が止めます。必ず」
俺は笑って見せた。
これが取るに足らない問題であることを、長老達に知らせるために。
「・・・・・・・・」
長老達はじっと俺の目を見つめて、それから息を吐く。
「そうだな。無用の心配だった。・・・・世間話も、これぐらいにしておこうか」
曳煉長老がそう言って、次の話題に移ってくれた。
「閻魔の婚礼が近づいて、町は大変な賑わいだ。二日後、各国から要人を招いて、婚礼を行うことになっている。御政堂の警護は、お前達見回り組に任せたい。頼めるな? 燿茜」
「お任せください」
「特に、南鬼国の御主様の扱いには気をつけてくれ。停戦条約が結ばれたばかりで、問題を起こしたくはない」
「もちろん、わかっています。あの傲慢という言葉を、人の形にしたようなお方には、それ相応のもてなしをする予定です」
「おい! 壁に耳あり障子に目ありだぞ! 言葉に気をつけろ!」
小心者の長老達は、俺の言葉に驚いて、おたおたと慌てていた。
「大丈夫です。本人の前で言うつもりはありませんから」
「当たり前だ! 国際問題になるぞ!」
長老達は疲れた顔になった。
「まったく、お前にはいつも度肝を抜かれる・・・・まあ、仕事だけはきっちりやってくれるから、助かるが」
また咳払いして、長老達は俺を見据えた。
「閻魔の花嫁行列は、二日後だ。滞りなく、婚礼の儀を進められるよう、京月の警備を強化してくれ」
閻魔の花嫁達は、御政堂に入る前に、従者を引き連れて、京月の町を練り歩く。町の人達はこれを閻魔の花嫁行列と呼び、楽しみにしていた。
「たまわりました」
俺は畳に手をつき、深く頭を下げてから、立ち上がった。
「燿茜! 話は終わったのか?」
長老達に、頭代になった報告を終えて御政堂を出ると、翔肇と明獅が駆け寄ってきた。
「どうだった? なにか面倒は起こったか?」
「何も問題はない。長老に報告するという、面倒な過程が終わっただけだ」
「面倒って・・・・頭代就任はめでたいことだろ? もっと喜ぼうよ!」
呆れたように、翔肇が言った。
爽やかな笑顔を浮かべているのが、久宮家の久宮翔肇で、興味なさそうに空を仰いでいるのが、百目鬼家の百目鬼明獅だ。どちらも俺の幼馴染だった。
「もっと楽しもうぜ」
「することが山ほどある。今は楽しむ気分にはなれない」
「花嫁行列が近いからか? 楽しみだなー、可愛い女の子がたくさん、この京月に来るんだ。気合も入るよな。な、明獅」
「うまい食い物がたくさん食べれるな!」
同じ話題について話しているのに、女好きの翔肇と、食い物のことしか頭にない明獅の意識が、別々の方向に向いているのが面白い。
翔肇は日和見主義の常識人で、明獅は常識が通じない自由人だ。
唐突に突拍子もないことをはじめる明獅を、戸惑いながらも翔肇が止めるという構図が、お決まりの風景になっていた。
「なあ、燿茜。お前も楽しみだろ?」
「面倒な行事としか思えない」
「まったくお前は・・・・」
「閻魔の婚礼は明後日に迫っている。これからやることが山積みなんだ。さっさと屯所に戻るぞ」
俺が歩き出すと、翔肇達は肩を竦めつつ、ついてきた。
――――――――――※――――――――――――――――――――※―――――――――
閻魔の婚礼がはじまる前日、私達は桜女中取締に呼び出され、桜の廓の広場に集められた。
整列した後も、桜女中達はひそひそとお喋りを続けていたけれど、桜女中取締が、広場に出てくると、慌てて口を閉じる。
「集まりましたね」
桜女中取締は、女中達の顔を見まわす。
「みなさんも知っての通り、明日、花嫁行列が京月の街を練り歩くことになります。ですがそれは、婚礼の儀のはじまりにすぎません。それからが本番というわけです。きっと、目がまわる忙しさでしょうから、あなた達も覚悟しておきなさい」
「ええ・・・・」
桜女中の一人が不満の声を上げてしまって、桜女中取締に睨まれていた。
「婚儀には、各国の重鎮も招かれます。大変、位の高い方々です。万一にも、無礼があってはなりません。婚儀のために国中から様々なものが取り寄せられることになるので、品物や食材の取り扱いにも注意なさい」
桜女中取締は、一呼吸置いた。
「――――特に、南鬼国の御主ご一行には、最新の注意を払わなければなりません。停戦中とはいえ、またいつ、対立するかわからないのですから。・・・・わかっていますね?」
「はい、わかっております。精一杯努めます」
女中達は声をそろえ、頭を下げた。
桜女中取締からは、並々ならぬ決意が伝わってくる。話を聞いている桜女中の面持ちも、緊張していた。
「それじゃ、各自、持ち場に行きなさい。くれぐれも、花嫁に粗相がないように、気を付けるのですよ」
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