男の性春

はりお

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最終章 性の行方(高校1年編)

5-23 二人きりでのスキー旅行

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春休みになって俺は涼介と2人きりで一泊二日のスキー旅行に来た。俺は涼介とあのデートの日から付き合っている。いや、付き合っているはずだ。
俺の告白にまさかのオーケーをされたあと俺は呆然として彼を見つめてしまったが、涼介はそんな様子に恥ずかしがって「何だよ。もう夜遅いし帰ろ」と言ってすぐに帰ることになった。そのあとお互い急な告白で頭の整理がついていないためか無言で帰路についた。だが、最後電車内で別れるとき、
「お前今日の言葉は冗談だって後から言いだしたら絶対許さんから」
と彼から言われ、
「冗談なわけないでしょ。でも、ということは、付き合ってくれるんだよね?」
と俺が返答したら彼はニヤけた顔だけ向けて何も言わずに立ち去ってしまった。
次学校であった時からは、俺が休み時間に彼にちょっかいをだしたり、一緒に勉強したりと、今までとあまり変わらない関係が続いている。だが、期末試験が始まる少し前に向こうから春休み旅行に行くことを提案してきて、そして今日一緒にスキーに来ている。

高校生同士のカップルが一緒に旅行できるのはゲイの特権の1つである。未成年者だけの旅行は親の承諾書が必要で、それを理由に旅行に行けない男女カップルは多い。蒼や晴人も以前そのことを嘆いていた。だが、男同士ならただの友達の旅行だと親に怪しまれるはずもない。俺ら以外にも2人で旅行に行ってるやつはちらほらいる。
昼前にスキー場につき昼食を済ませてスキーを始めた。時期のせいか結構空いていたが、そんなに世間で言われるような雪質の悪さも素人の俺らには感じなかった。3時間半くらいスキーを楽しんだが、少なくとも俺の今回の旅行の目的はそれではない。涼介がどう思っているかはわからないが、やっぱり俺は涼介としたかった。一緒にリフトに乗ってる間とかは、特に恋人らしくなく、普通の高校生の友人同士らしい他愛もない会話をしていたが、その間もずっと涼介とすることを考えてしまっていた。

スキーを終えるとホテルについた。ホテルは有名な外資系チェーンの高校生にしては結構いいところを選んだためとても綺麗だ。部屋はさすがにダブルだと怪しまれるため、ツインルームである。夕飯はホテルのバイキングで済ませ、ついに夜の時間が訪れた。

部屋に戻ってからは食休みがてらしばらくソファーでテレビを観ていたが、俺はもう我慢できなくなった。ソファーに倒れかかっている涼介に突然襲いかかってしまった。
「おい、やめろ」
制止する彼の手を意に介さず俺は涼介の唇にキスをしようとしたが、
「ちょっと待てよ。まだ風呂入ってないじゃん」
「じゃあ一緒に入ろうよ」
「いいから待てって。そんな急ぐなよ」
冷静に考えたら涼介の言う通りである。まだ20時を過ぎたばかりだ。夜は長い。
風呂は結局彼が1人でまずは入った。バスローブ姿で出てきた少し濡れた彼はなんだかとてもエロティックに見えた。海外映画でこれからまさにエッチをしようと誘ってくるおねえさんのような雰囲気だ。
続いて俺もお風呂に入る。入念に全身を洗った。特にあそこは皮も向いて一切カスが残らないように綺麗にした。
俺が出るとき彼はまだソファーで携帯をいじっていたが、またそこを襲いかかっても怒られる気がしたため、俺はツインのうちの片方のベッドで休み、彼がその気になるまで少し心を落ち着かせようとした。
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