男たちの性春

はりお

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E.涼介の性春

E-2 初めての会話

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中間テストの感触は良かった。詳細な結果が出るまでは時間がかかるが、周りの反応とかを見ているとやはり俺はクラスでもトップレベルであろう。
その試験の結果が出る前に体育祭が開催された。体育祭は全校を6チームに分けての対抗戦であり、縦割りでチームの先輩が後輩の指導を行う。この学校の一大イベントだ。俺のようにそんなに運動神経が良くない生徒にとってはあまり活躍の機会もなく、この行事では目立たないと思っていた。

だが、俺は"かわいい"枠で先輩たちからもかわいがられた。自分の出る競技の指導を担当した先輩からは体育祭当日のあと、
「涼介まじ可愛かった。弟にしたい。」
と言われ、プレゼントも貰った。
また、体育祭終了後のお疲れ様会では、有志でネタを披露する会があるのだが、その場で俺をはじめとする中学生の小柄な生徒が集められ、
「お前らは俺のお気に入りだ。よく見とけ。今から愛を注入する」
と高校生のオタク風の先輩に抱きつかれた。その抱きついてきた先輩はゲイというやつなのだろう。男子校にはいると聞いたことがあったが気持ちは悪かった。ただ、おかげで周りから名前を覚えてもらえたというのはポジティブに捉えたい。

そんな体育祭を経て中間試験の結果が返ってきた。順位は出ないがかなり点数は高く、小学生時代からそこそこ成績の良かった米田をはじめ、周りの友人たちと比べてもだいぶ成績は良かった。俺は余裕でクラス一番なのではないかと思ったが、離れた席でも成績に関してなんかざわざわしていた。
「壮太成績良すぎだろ。お前クラストップなんじゃね?」
「お前ガリ勉なの?」
「エロくてサッカーが上手いだけじゃないんだな」
そう言われていたのは壮太である。"何?そんなあの子良いのか?"と本当に点数が高いのか確かめたくなった。そもそも俺は壮太とまだ挨拶程度しか話したことがなかったが、何となく第一印象が残った彼とずっと話してみたいと思っていた。
そこで、俺はその日の昼休みに彼のもとへ喋りに行ってみた。
「壮太成績いいらしいけど、合計何点だったの?」
俺がそう聞くと、少し答えるのを躊躇っているかのようにも見えたが、彼は自分の通知表をみせてきた。
結果を見ると若干俺の方が高かった。きっと他に成績が良いというやつも聞かないし、これでたぶん俺がクラスで一番だろう。
「3点俺の方が高いな。」
得意げな俺のその言葉を聞いても彼は嫌な顔とかは全くせずに柔らかい口調で会話を続けてきた。
「そうなんだ。どの科目が得意なの?」
「英語かな。昔から習ってたから。壮太は?」
「数学かな。英語初めてでよくわかんないから教えてね」
「俺数学苦手だし、機会あったら一緒に勉強しよ。」
まともに話すのも初めてなのに、いきなりこんなこと言っても変に思われるかと思ったが、
「うん。是非!なんだかんだ期末ももう近いし、お互い部活ない日とかにやろう」
彼は笑顔でそう言ってくれた。その笑顔がすごく爽やかでハンサムだなと思った。俺も容姿は褒められることが多いが、少なくとも俺の感性では彼のほうがぜんぜん良く見えるし、スポーツは彼が圧勝である。ちょっと妬ましさもあるため勉強だけは負けたくないが、彼とは一緒に高め合える関係になりたいなと思った。

■参考(本編の主な対応話)
2-6
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