男たちの性春

はりお

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E.涼介の性春

E-19 ツンツン(修学旅行最終夜)

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3日目の宿泊先は温泉地である。温泉地であるためまた壮太と一緒にお風呂入ることになったら嫌だなと思っていたが、風呂は宿で入っても、外の温泉街で済ませてもどちらでもよく、俺の班も外で済ませることになった。温泉街にはたくさん風呂屋もあり、これならよほど運が悪くなければ壮太と一緒になることがない。
実際大丈夫で、今日は安心してお風呂に入れた。俺は初日壮太にあんなことをされてからずっと3日目の風呂を心配していたため、これで気がかなり楽になった。

宿に着いてからの自由時間は、最終日であるためなんか面白い遊びとかができればと思っていたが、その日はサッカーの日本代表の試合があり運動部はみんなそれに夢中であった。俺の班員達も隣の部屋に行き、クラスの半分近くが集まってみんなでサッカーの試合を観ていた。日本代表のチャンスになると「おー、うわ!」みたいに盛り上がりかなり煩かったと思う。他のクラスの奴らもその盛り上がりを聞いて様子を見に時折部屋に入ってきたが、壮太もそのうちの一人だった。
サッカーを観ているということもあり、壮太が来るとみんなが歓迎ムードとなり、
「お、サッカー部エースじゃん。久保建英の真似して」
といきなり無茶振りをされ壮太は困っていた。だが、壮太はすぐにその辺に転がってた枕を見事に左脚で蹴って見せて、そのあと久保選手がよくやるゴールパフォーマンスのモノマネを披露し、結構場も盛り上がった。ポロのパジャマを着た壮太がキックを見せたその姿はやはりかっこよかった。
そんな男子校ならではのノリの対応をしたあと、壮太は俺のところにやってきた。
「お疲れ」
と俺が壮太に言うと、
「いきなりきついわ。けど、涼介に会いたかったから来てよかったわ」
そう言いながら俺に肩を組んできた。すると、
「あ、やべえ。これ持ってきちゃった。涼介、おもちゃ使う?」
と言って怪しい機器をポケットから取り出して俺に見せてきた。
「何これ?」
と俺が聞くと、壮太は自分の股間に当てて見せてきたが、それで何かわかった。ピンクローターであろう。そして壮太はそれを俺に渡してきた。
ピンクロータについては、ちょうど昨日秀太が、以前壮太や立田に股間に当てられた事があると言っていた。凄く気持ちが良いというわけではないが、ちょっと刺激が欲しい時にはちょうどよいと言っており、どんなものか興味があった。
壮太の前で勃起させたらまたなんか色々言ってくるだろうし、ほんの数秒だけ自分のちんこに当ててみようと電源をつけた。
だが、そこで、
「何これ面白そうじゃん、貸せよ」
と言って新平が俺の手からそのおもちゃを奪っていった。
俺はまあ興味があった程度だから良いが、壮太はあいつ勝手に取りやがってと少し怒っている様子だ。
壮太はそのまま試合を一緒に観ていくのかと思っていたが、結局その直後に一緒に来ていた壮太の班員たちが自分たちの部屋に帰ることになり、彼も帰っていった。これで、この修学旅行での壮太の絡みももうないのかと思っていた。

しかし、試合が終わり自分たちの部屋に戻ってしばらくすると、また壮太が俺の部屋にやってきた。
「うわ、壮太かよ」
と嫌な顔をして俺はすぐそう言ったが、彼はお構いなしに俺のもとへ向かってきて、
「入れてー」
と言って布団に入ろうとしてきた。平然と俺の布団の中に入ってくるが、俺は反射的に拒否してしまった。
「隣の布団空いてるんだからそこにいろ。しばらく帰ってこないから」
隣の布団のやつは俺らの部屋に戻らず、今別の部屋で人狼をしている。
「えー、涼介とベッドインしたいのに」
と壮太は言いながら渋々隣の布団の中に入った。俺は一昨日壮太に風呂であれだけセクハラをされたばかりである。壮太の性的な絡みにはナーバスになっていた。

最初、壮太とはこの修学旅行の感想などの他愛もないことを喋っていたが、しばらくすると、急に俺のもとに飛びかかってきた。
「涼介やっぱかわいい」
そう言いながら壮太は、正常位のような体勢で俺に抱きつこうとしてきたが、俺はすかさず布団の中に身を隠し、自分の体を守った。
「お前、米田でも襲っとけ」
何となく米田の名前を出したが、本当に壮太に米田を襲わせる気はさらさらなかった。だが、壮太は「じゃあ」といってもう寝ている米田のところに行く。壮太はそーっと米田の掛け布団をめくり、短パンの上から股間をモミモミとし始めた。米田はすぐに目を覚まし、壮太のことを振り払ったが、とても驚いている様子である。今まで壮太が米田にそういうことをしているのは見たことない。余計なことを言ってしまって少し米田にも申し訳なくなった。
壮太は俺の方に戻ってきたため、
「米田どうだった?」
と聞くと、
「イマイチ。やっぱ涼介がいい」
「キモ」
そう言い返したが、壮太はすぐまた俺に襲いかかってくる。俺は股間を揉まれると思い下半身を守ったが、彼がやってきたのは上半身へのくすぐりであった。
「おい、やめろ。うっうっ」
俺はくすぐりに弱い。めちゃめちゃに喘いだ。
「涼介くんエッチい声出すな」
そんな煽られ方をされていたが、その様子を見て
「壮太に仕返ししてやる」
といって米田が俺に加勢してくれたため、形勢逆転し、二人がかりで壮太をくすぐった。
すると壮太もビックビクと体をくねらせて
「あーん」
といった声を出している。そんな反応を馬鹿にしながら俺らは手を止めた。

そんなじゃれ合いをしていたら日付が変わりそうな時間になったが、壮太が自分の部屋に帰る気配はなかった。壮太ともう少ししゃべりたい気持ちもありつつ、これ以上変なことはされたくなかった。隣の布団のやつが早く帰ってくることを願っていたが、そいつはまだ戻ってこない。
壮太に性的な嫌がらせだけはされたくないと思う俺の気持ちとは反対に、壮太は俺に色々ちょっかいを出したそうにしてくる。
「去年みたいに一緒にAVみない?」
彼からそう誘ってきた。スキー教室のことはもう俺の中ではもう無かったことになっている。
「やだ」
と即答した。すると、今度は俺の手をとって、彼の股間に当ててようとした。あわてて振りほどく。
「スキー教室は涼介からやってきたのに」
「若気の至りだ」
「なんで?涼介そういうノリ嫌いになったの?」
本気で俺に触ってほしいのではないかと疑う勢いで彼は言ってくる。
「大人になったんだよ」
俺はまた即答する。
「毛生えて意識するようになったの?思春期だから?中1のときはみんなに見せてたのに一昨日の風呂でも恥ずかしがって隠しちゃって」
その彼の言葉を聞いてすごく嫌な気持ちになった。そのへんの話は自分でもよく分かっていないが、否定できないというか当たっていると思う。自分が思春期を迎え、だんだんとそういう行為に羞恥心が芽生えたこと、そしてまた、今自分に抱いている疑惑の事が大きいと思う。
「うるさいな」
俺が不機嫌そうに答えたが壮太は止まらない。
「涼介のおちんちんの大きさはどんくらい?見せられないくらいの大きさなの?」
「キモい。黙れ」
本当に俺が気にしていることばかり言ってくる。普段は本当に良い奴なのに、こういう話題になると俺が嫌がることばかりあえて言ってきているのであろうか。ちんこの大きさに対する自信のなさも確かにあるかもしれない。だがそれを人の口から指摘されると、とても不快であった。

俺は壮太とはしばらく会話をするのをやめてゲームをしたが、その間も壮太に言われた内容を中心に性的なことを考えてしまった。その中で、そういう壮太も一昨日、大きいくせに隠してたよな、と思い、ちょっと俺からも指摘してやりたくなった。ガッツリ隠していたのに俺に見られていたと思うと少しは恥ずかしがるかなと。
「あのさ、お前のちんこやっぱ大きいな」
「え、何で?」
壮太はなんで知ってるの?って顔をしている。
「一昨日視界に入った」
「俺も隠してたけどいつ見たの?」
「お前が風呂から上がるときに、タオルの隙間から見えた。横からちょろっと見えただけだけど、デカかったな。10cmくらいある?」
「涼介エッチ」
やはり俺に見られたことを知った壮太は恥ずかしそうにしており、狙い通りだなと俺は満足した。
それからほどなくして隣の布団のやつが戻ってきたが、
「お願い、涼介中入れて。一緒に寝よ。変なことしないから。体も触んない」
「お前それこそ去年のスキーで俺が一緒に寝ていいって言ったときは帰ったじゃん」
「いや、あれはその前で満足したから」
「じゃあ昨日俺と秀太の部屋に来ればよかっただろ」
「昨日は蒼が寂しがるから行けなかったの」
そんな言い合いをした。彼のことは嫌いではないどころか、最も大事な友人と言っても過言ではない。本音を言えば、一緒にいたいという気持ちもあると思う。それが性的な意味ではないと信じているが。だが、特に最近自分の性について迷いがある俺にとっては少しでも刺激のあることは避けたかった。中でも俺がその疑惑を抱いている張本人の彼の絡みは受け付けたくなかった。俺はそれゆえに彼のことを拒んでしまった。

■参考(本編の主な対応話)
4-17,18
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