男たちの性春

はりお

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E.涼介の性春

E-35 復縁?

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最寄り駅で壮太と別れて電車から降り、一人になって徐々に実感がわき上がってきた。俺の勘違いではなく壮太も俺のことを好きでいてくれたんだなと。一輝が言っていた通り、本当に女の子との噂は壮太の意思ではなかったんだなとわかり、申し訳なくもなった。
だが、徐々に幸せな気持ちで満たされていった。家に帰るとあまりにも俺の表情が良いため、
「動物園そんな楽しかったの?」
と親からも不思議がられた。
その晩はやはり俺は壮太のことを思い浮かべた。だが、そこで気づいた。俺がこれだけ壮太のことを性的に見ているということは、壮太も俺のことを性的に見ているんだなと。あれだけ俺の体にベタベタしてくるのも、俺のちんこを修学旅行で見ようとしてきたのも、勃起したちんこを触られたのも、彼はそれで性的興奮をしていたのであろうと。そう考えるとちょっぴり嬉しい気もしつつ、猛烈に恥ずかしくなった。俺も人のことは言えないが、自分の卑猥なところを彼に妄想されていたというのは何ともいえない気持ちになる。
そんな恥ずかしさを紛らわすために俺はもう壮太のあらゆることを想像してその日はオナニーをした。

翌日学校の教室につくと壮太は目配せだけしてきたが、特にそのことには触れなかった。だが、この日から、仲直りして以降も続いていた壮太の遠慮もなくなり、昔のような関係に戻った。
「涼介、ちょっと英語の宿題教えて」
そう言いながらその日の休み時間に俺を自分の席に呼びつけて、無理やり彼の膝の上に俺を座らせようとしてきた。
「やめろ」
と俺が言うと、
「本当はうれしいくせに」
と小声で彼が言ってきたため俺は軽く彼の頭を叩いてやった。でもそんな俺らの様子を見て、
「やっぱお前ら復縁したんだな。見てて安心するわ。まじお似合いだよ」
真司ら周りのみんなはそう喜んでくれていた。
彼はとことん遠慮をしらない。ある日トイレでたまたま一緒になったときは、俺のプライベートを侵そうとしてきた。
俺が小便を出そうとしてると、
「お、涼介、一緒になっちゃったね」
壮太はそういって近づいてくる。
「こっち来んな」
「いいじゃん、今他に誰もいないんだし」
壮太が小便器の中をのぞき込もうとしたため、慌てて俺は放尿をやめ、アソコをしまった。
「お前まじやめろ」
「何でやなの?約束したじゃん」
意味のわからないことを言ってくる。
「OKの発言撤回するぞ」
俺がそう脅すと彼はやめてくれた。両想いになったとしても恥ずかしい。
だが、彼とそういうことをやりたくないのか?と聞かれたらめちゃくちゃしたいのが本音である。
俺は春休みに2人でスキー旅行に行こうと誘ってしまった。特にその行為の話には触れなかったがお互い分かってたと思う。彼は凄い楽しみにしていそうだ。

また、俺と壮太の仲を取り持ってくれた一輝には俺らの関係のことを伝えた。実は壮太は俺に無視されサッカーも上手くいってない時に、一輝に自分の真の思いを打ち明けたらしい。それで彼のカミングアウトを真剣に受け止めた一輝は俺にサッカーの試合を見に行き、仲直りをするよう説得してきたのだ。
一輝とたまたま帰りが一緒になったときに、
「今週末欅坂の握手会行くんだよね」
「長濱ねるの?」
一輝は長濱ねるの大ファンである。
「そうだよ。めっちゃ楽しみ。恋人に会うようなもんだから」
俺が彼女と別れた話はもうクラスのみんな知っているが、
「そっか、いいな。まあ、俺もまた新しい恋人できたんだけどね」
と言うと一輝はえ?と唖然とした顔をしている。きっと壮太がまたショックを受けることを懸念しているのだろう。
「そっか。彼女さんどこで知り合った人なの?」
と聞いてきたため、
「ん?女なんて一言も行ってないぞ」
「え?」
「一輝もよーく知ってるやつだぞ」
「え?え?まじ?」
「大まじ」
俺が笑うと、一輝も凄い嬉しそうな顔をした。
「良かった。壮太マジで涼介に無視されてる頃絶望してたから。涼介も壮太のこともし想ってたら嬉しいな、なんて勝手に願ってた」
「その節はだいぶ迷惑かけたみたいで」
「迷惑じゃないよ。なかなか経験できないと思うから勉強になった」
「一輝も長濱ねるへの恋が報われると良いね」
「うん」
一輝がいなかったらまだ俺と壮太は口をきいていないままだったかもしれない。そういう面では本当に感謝している。


■参考(本編の主な対応話)
5-23
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