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黒芙蓉寮の異世界先輩(3)
正直に言って、正体不明の地下になんて足を踏み入れたくない、というのが宇津季の偽らざる本音だった。
しかしここで残るとも言い出しにくい。なにせ筒井筒はもちろん、ニカも謎の地下に入る気満々なのだ。
そんなふたりを前にして「行かない」とは言い出せないし、そもそも不気味な黒芙蓉寮にひとりで取り残されるほうがなんだか嫌だ、と宇津季は思った。
なので地下へと降りて行く筒井筒を追うニカの背に続き、宇津季も地下へと繋がっているらしい階段を、渋々踏みしめた。
宇津季も、筒井筒に倣ってスマートフォンのライトをつける。
白い光に映し出された壁や階段は、堅牢な石造りだったので、降りている途中で崩れ落ちるなどということはないかも、と宇津季は少しだけ楽観視する。
「足元、気をつけろよ」。筒井筒の声が前方から聞こえたが、それは石の壁に反響していた。
狭苦しく暗い階段を降りていた時間が数分か、もっとかかったのか宇津季にはわからなかった。
石造りの空間は妙にじめじめとしていて、肌で湿気が感じられる。カビくさく、なんとなく深く呼吸するのは憚られる。
やがておおよそ正方形に見える、ひらけた空間へと出た。これがいわゆる地下室にあたる部分なのだろう。
筒井筒がスマートフォンのライトで周囲を照らす。
天井から壁の隅まで光を当てれば、この地下室の一辺からまたなにやら真っ暗闇に包まれた通路が伸びていることがわかって、宇津季をげんなりとさせた。
「圏外じゃないんだな」
筒井筒がスマートフォンの前面を見る。ぱっと筒井筒の顔が明るく照らされた。見ているのはチャットアプリの画面のようだが、どうやら異世界先輩からの返信は変わらずないようで、筒井筒は小さくため息をついた。
宇津季は筒井筒のスマートフォンの画面を遠くからとは言えども、盗み見てしまった気まずさから逃れるように地下室を照らしてみる。
地下室は生活感がないとかいう話ではなく、そもそも物が一切置かれていなかった。
かと言って、床に埃が積もっていたり、砂利が入り込んでいるということもない。
オカルト、超常現象――。突然現れた……かもしれない地下室を前にして、先ほどの筒井筒の言葉が、宇津季の中で現実味を帯び始める。
「ところで、黒芙蓉寮が呪われてるってマジな話なんですか?」
ニカがやにわにそんなことを言い出したので、宇津季はぎょっとした。なんで今ここでそんな話を振るんだよと思った。
筒井筒は突然のニカの質問に、「さあ」と言った。言葉に反して素っ気なさや、突き放すような語調ではない。
「実際に住んでる異世界は特にそういう話はしてこないな、そういえば。もしなにか怪奇現象でも起こってるなら大喜びだろうが、そういう素振りがないってことは、別に超常現象だとか呪いだとかはないんじゃないか」
「じゃあ筒井筒先輩は黒芙蓉寮が廃寮になった理由って知ってるんですか?」
「んー、俺は校舎まで遠くて利便性が悪いから廃寮になったって聞いたけど」
「はー、なるほど……」
少しだけ身構えていた宇津季だったが、筒井筒から出てきたのはいたって普通の、呪いなどが絡まない、ニカからすればきっと拍子抜けの話だった。
「共学になることになって普通科寮と女子寮の白薊寮ができることになって、いい機会だから廃寮にしたんじゃないかな」
「……それを復活させたのは、異世界先輩が『異世界から来た』から、ですか?」
「教師じゃないからさすがに詳しいことは俺も知らないけど……異世界がいつの間にかいたのはマジだよ。まあ騒ぎになったし、でも名簿には名前が載ってるし。異世界も入学試験と奨学生制度の試験パスしたから、置いておいてくれてる、みたいな話はしてたな」
「じゃあ戸籍とかはあるんですか?」
「なかった。だから騒ぎになったんだ。今は就籍申し立てだっけ? それしたから戸籍はあるよ」
「へー……本当に異世界から来たんですかね?」
「現実的に考えれば記憶喪失とかなんだろうけどな。知らない生徒が名簿に混じってたって話はガチらしいし、どうなんだろうな」
筒井筒は再度スマートフォンに視線を落とした。ニカと話しているあいだに手元を動かしていたので、改めて異世界先輩にメッセージを飛ばしたのだろう。しかしその横顔を見るに、結果は芳しくないようだ。
「この奥に行っちまったかな……」
筒井筒がそう言ってスマートフォンのライトを、暗闇に包まれていた一本道に向けた。
――革靴。
つるりとした黒い革靴の爪先が光を受けて闇の中に浮かび上がった。
「異世界先輩……?」
「あ? おい異世界! こんなとこでなにやってんだよ。捜したぞ!」
筒井筒のスマートフォンのライトが、上へと向けられる。
宇津季たちと同じ黒い制服に身をまとい、黒芙蓉寮の所属であることを示す黒いリボンタイが胸元にある。上着の襟元には、二年生であることを示すバッジと、奨学生であることがわかるバッジの二種類が鈍く光り輝いていた。
「ごめんごめん」
へらへらと笑っているような雰囲気。その声は宇津季に話しかけてきた不審者のものと同じような――気がした。しかし、聞いたのは一度きりであるから、確信が持てない。
しかし異世界先輩と親しい様子の筒井筒が特に疑問を差し挟む様子がなかったので、宇津季も目の前にいる人物が件の「異世界先輩」なのだろうと納得する。
「とりあえずここから出ようぜ。お前に聞きたいこととか色々あるし」
「わかった」
異世界先輩はそう言って通路から出てきて、宇津季たちと合流する。
見慣れないだろうニカや宇津季がこの場にいることについて、異世界先輩はなにも言わなかった。
そのまま、今度は宇津季が先頭になって、それにニカ、筒井筒、異世界先輩が続く形でもと来た階段を上って行く。
薄暗いが、まだ日が暮れていないので地下よりは圧倒的に明るい、黒芙蓉寮の部屋の内装が目に入ると、宇津季は内心で安堵の息を漏らした。
正方形の出入り口から、黒芙蓉寮の部屋へと出る。
宇津季がスマートフォンのライトをオフにしているあいだに、ニカと筒井筒も出てきた。
「――異世界? なにしてんだ?」
筒井筒の不思議そうな声につられて、宇津季は正方形の出入り口を見た。
異世界先輩は、なぜか地下へと続く階段の途中で止まって、その暗がりからこちらをじっと見上げていた。
「あのさ、頼みがあるんだけど」
「は? それ今じゃないとダメか?」
筒井筒から呆れたような、困惑したような、両者がないまぜになった声をかけられても、異世界先輩は動じた様子がない。
「『こっち来て』って言って」
「異世界……お前、なんか――……顔、おかしくね?」
異世界先輩の不思議な言葉に続き、筒井筒がそんなことを言い出した次の瞬間、異世界先輩の姿が暗闇の中へと引っ張られて消えた。
続いて、硬い物が階段の下まで落ちて行く音が響き渡る。
そしてこちらがなにか声を発する間もなく、入れ替わりにだれかが階段を駆け上がって正方形の出入り口から部屋に出た。
そのだれかは素早く、バタン! と大きな音を立てて、地下へと続く正方形の出入り口の扉を閉じた。
「あー、びっくりした!」
「――いや、それはこっちのセリフだっつーの!」
「だれか」は身長二メートルはあろうかという背の高い男性で、宇津季たちと同じ黒い制服に身をまとい、黒芙蓉寮の所属であることを示す黒いリボンタイが胸元にある。上着の襟元には、二年生であることを示すバッジと、奨学生であることがわかるバッジの二種類がつけられている。
「今のなんなんだよ、異世界!」
ところどころ跳ねているように見える黒髪。こげ茶と言うより真っ黒に見える目は、面白げに微笑むような形が作られている。
「……異世界先輩?」
宇津季とニカの呆然としたような声が、重なる。
異世界先輩は意味ありげに微笑みを深くして、足元にある地下への出入り扉を一瞥したあと、宇津季とニカを見た。
「来たんだね。さすがにお茶くらいは淹れるか~……つっくんが」
異世界先輩の言う「つっくん」とはどうも筒井筒のようだ。
異世界先輩の言葉を受けて、筒井筒が彼の肩を軽くはたいた。
しかしここで残るとも言い出しにくい。なにせ筒井筒はもちろん、ニカも謎の地下に入る気満々なのだ。
そんなふたりを前にして「行かない」とは言い出せないし、そもそも不気味な黒芙蓉寮にひとりで取り残されるほうがなんだか嫌だ、と宇津季は思った。
なので地下へと降りて行く筒井筒を追うニカの背に続き、宇津季も地下へと繋がっているらしい階段を、渋々踏みしめた。
宇津季も、筒井筒に倣ってスマートフォンのライトをつける。
白い光に映し出された壁や階段は、堅牢な石造りだったので、降りている途中で崩れ落ちるなどということはないかも、と宇津季は少しだけ楽観視する。
「足元、気をつけろよ」。筒井筒の声が前方から聞こえたが、それは石の壁に反響していた。
狭苦しく暗い階段を降りていた時間が数分か、もっとかかったのか宇津季にはわからなかった。
石造りの空間は妙にじめじめとしていて、肌で湿気が感じられる。カビくさく、なんとなく深く呼吸するのは憚られる。
やがておおよそ正方形に見える、ひらけた空間へと出た。これがいわゆる地下室にあたる部分なのだろう。
筒井筒がスマートフォンのライトで周囲を照らす。
天井から壁の隅まで光を当てれば、この地下室の一辺からまたなにやら真っ暗闇に包まれた通路が伸びていることがわかって、宇津季をげんなりとさせた。
「圏外じゃないんだな」
筒井筒がスマートフォンの前面を見る。ぱっと筒井筒の顔が明るく照らされた。見ているのはチャットアプリの画面のようだが、どうやら異世界先輩からの返信は変わらずないようで、筒井筒は小さくため息をついた。
宇津季は筒井筒のスマートフォンの画面を遠くからとは言えども、盗み見てしまった気まずさから逃れるように地下室を照らしてみる。
地下室は生活感がないとかいう話ではなく、そもそも物が一切置かれていなかった。
かと言って、床に埃が積もっていたり、砂利が入り込んでいるということもない。
オカルト、超常現象――。突然現れた……かもしれない地下室を前にして、先ほどの筒井筒の言葉が、宇津季の中で現実味を帯び始める。
「ところで、黒芙蓉寮が呪われてるってマジな話なんですか?」
ニカがやにわにそんなことを言い出したので、宇津季はぎょっとした。なんで今ここでそんな話を振るんだよと思った。
筒井筒は突然のニカの質問に、「さあ」と言った。言葉に反して素っ気なさや、突き放すような語調ではない。
「実際に住んでる異世界は特にそういう話はしてこないな、そういえば。もしなにか怪奇現象でも起こってるなら大喜びだろうが、そういう素振りがないってことは、別に超常現象だとか呪いだとかはないんじゃないか」
「じゃあ筒井筒先輩は黒芙蓉寮が廃寮になった理由って知ってるんですか?」
「んー、俺は校舎まで遠くて利便性が悪いから廃寮になったって聞いたけど」
「はー、なるほど……」
少しだけ身構えていた宇津季だったが、筒井筒から出てきたのはいたって普通の、呪いなどが絡まない、ニカからすればきっと拍子抜けの話だった。
「共学になることになって普通科寮と女子寮の白薊寮ができることになって、いい機会だから廃寮にしたんじゃないかな」
「……それを復活させたのは、異世界先輩が『異世界から来た』から、ですか?」
「教師じゃないからさすがに詳しいことは俺も知らないけど……異世界がいつの間にかいたのはマジだよ。まあ騒ぎになったし、でも名簿には名前が載ってるし。異世界も入学試験と奨学生制度の試験パスしたから、置いておいてくれてる、みたいな話はしてたな」
「じゃあ戸籍とかはあるんですか?」
「なかった。だから騒ぎになったんだ。今は就籍申し立てだっけ? それしたから戸籍はあるよ」
「へー……本当に異世界から来たんですかね?」
「現実的に考えれば記憶喪失とかなんだろうけどな。知らない生徒が名簿に混じってたって話はガチらしいし、どうなんだろうな」
筒井筒は再度スマートフォンに視線を落とした。ニカと話しているあいだに手元を動かしていたので、改めて異世界先輩にメッセージを飛ばしたのだろう。しかしその横顔を見るに、結果は芳しくないようだ。
「この奥に行っちまったかな……」
筒井筒がそう言ってスマートフォンのライトを、暗闇に包まれていた一本道に向けた。
――革靴。
つるりとした黒い革靴の爪先が光を受けて闇の中に浮かび上がった。
「異世界先輩……?」
「あ? おい異世界! こんなとこでなにやってんだよ。捜したぞ!」
筒井筒のスマートフォンのライトが、上へと向けられる。
宇津季たちと同じ黒い制服に身をまとい、黒芙蓉寮の所属であることを示す黒いリボンタイが胸元にある。上着の襟元には、二年生であることを示すバッジと、奨学生であることがわかるバッジの二種類が鈍く光り輝いていた。
「ごめんごめん」
へらへらと笑っているような雰囲気。その声は宇津季に話しかけてきた不審者のものと同じような――気がした。しかし、聞いたのは一度きりであるから、確信が持てない。
しかし異世界先輩と親しい様子の筒井筒が特に疑問を差し挟む様子がなかったので、宇津季も目の前にいる人物が件の「異世界先輩」なのだろうと納得する。
「とりあえずここから出ようぜ。お前に聞きたいこととか色々あるし」
「わかった」
異世界先輩はそう言って通路から出てきて、宇津季たちと合流する。
見慣れないだろうニカや宇津季がこの場にいることについて、異世界先輩はなにも言わなかった。
そのまま、今度は宇津季が先頭になって、それにニカ、筒井筒、異世界先輩が続く形でもと来た階段を上って行く。
薄暗いが、まだ日が暮れていないので地下よりは圧倒的に明るい、黒芙蓉寮の部屋の内装が目に入ると、宇津季は内心で安堵の息を漏らした。
正方形の出入り口から、黒芙蓉寮の部屋へと出る。
宇津季がスマートフォンのライトをオフにしているあいだに、ニカと筒井筒も出てきた。
「――異世界? なにしてんだ?」
筒井筒の不思議そうな声につられて、宇津季は正方形の出入り口を見た。
異世界先輩は、なぜか地下へと続く階段の途中で止まって、その暗がりからこちらをじっと見上げていた。
「あのさ、頼みがあるんだけど」
「は? それ今じゃないとダメか?」
筒井筒から呆れたような、困惑したような、両者がないまぜになった声をかけられても、異世界先輩は動じた様子がない。
「『こっち来て』って言って」
「異世界……お前、なんか――……顔、おかしくね?」
異世界先輩の不思議な言葉に続き、筒井筒がそんなことを言い出した次の瞬間、異世界先輩の姿が暗闇の中へと引っ張られて消えた。
続いて、硬い物が階段の下まで落ちて行く音が響き渡る。
そしてこちらがなにか声を発する間もなく、入れ替わりにだれかが階段を駆け上がって正方形の出入り口から部屋に出た。
そのだれかは素早く、バタン! と大きな音を立てて、地下へと続く正方形の出入り口の扉を閉じた。
「あー、びっくりした!」
「――いや、それはこっちのセリフだっつーの!」
「だれか」は身長二メートルはあろうかという背の高い男性で、宇津季たちと同じ黒い制服に身をまとい、黒芙蓉寮の所属であることを示す黒いリボンタイが胸元にある。上着の襟元には、二年生であることを示すバッジと、奨学生であることがわかるバッジの二種類がつけられている。
「今のなんなんだよ、異世界!」
ところどころ跳ねているように見える黒髪。こげ茶と言うより真っ黒に見える目は、面白げに微笑むような形が作られている。
「……異世界先輩?」
宇津季とニカの呆然としたような声が、重なる。
異世界先輩は意味ありげに微笑みを深くして、足元にある地下への出入り扉を一瞥したあと、宇津季とニカを見た。
「来たんだね。さすがにお茶くらいは淹れるか~……つっくんが」
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