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「うしろ向いて……そう。それから扉に手をついて、お尻突き出して」
間宮はしぶしぶといった素振りを見せながらも、逃げるような様子もなく一宏の命令に従う。
間宮が扉に手をつくと、個室トイレの扉はギッとかすかに音を立てた。経年でだいぶ蝶番がへたっているらしい。
白いトイレの扉から視線を外し、間宮は一宏のほうを向いた。まるで、次の命令を静かに待っているようにも見えて、一宏はひとり興奮する。
「ベルト外して」
一宏の言葉に、間宮は躊躇を見せたが、それはわずかな間のことだった。
カチャカチャと制服のスラックスに通しているベルトを外す。その先に待つ行為を遅らせるかのような、緩慢な動作だった。
しかし一宏はそれを叱咤したりはしなかった。
まだ、あわてるような場面ではない。ゆっくりと、なぶるように間宮を己の手に収める――。
そのためには、気の長さと寛容さが必要だ。一宏はそう自分の心に言い聞かせて、辛抱強く間宮が命令に従うのを待った。
「ベルトはこっちに渡して……それからズボン下ろして。もちろん下着もね。それは脱がなくていいや。下ろしたままにして」
一瞬、制服はすべて脱がしてやろうかとも思った。しかしスラックスを下ろしたままにすれば逃げにくいかと思い、そのままにさせる。
間宮は一宏にベルトを渡すと、もたもたとした所作で制服のスラックスに手をかけた。
目を伏せたまま、ゆっくりとスラックスを下ろして行く。
紺色のトランクスが顔を出し、次いで日に焼けていない白い太腿が姿を現す。
間宮のそれらはひどくゆっくりとした動作だったので、まるでストリップ・ショーをじらされながら見せられているようだった。
間宮をその手で裸体に剥かせている。それだけで一宏は股間を熱くした。
スラックスを足首の辺りまで下ろした間宮は、続いてトランクスのゴム部分に手をかける。
指先からその躊躇う心が見て取れるような、これまた緩慢な動きで、間宮はトランクスを下ろして行く。
するすると下りて行くトランクス。色白な陰茎の根本が見えて、次いで萎縮した陰嚢が顔を出す。間宮の陰茎は全体的にピンクに近く、使い込まれていない印象を与える色をしていた。
肉づきは悪いがまろい尻もこれまた白く、女のような柔らかさは感じられなくとも、十二分に一宏の心を昂ぶらせる。
間宮は体をトイレの扉へと向けたまま、一宏へと視線を送る。怯えの中に諦観をにじませた、そんな視線だ。
間宮はすでに自分の思いのまま。そんな考えが一宏の脳を支配し、その圧倒的な優越感で、理性をしびれさせた。
「それじゃあケツの穴見せてよ」
一瞬、間宮は一宏から視線を外した。けれどももう一度一宏を見やってから、目を伏せて両手を自身の尻へと伸ばす。
そうして双つの丘をぐいとかき分けるように引っ張って、奥に隠れていた肛門を露出させる。
きゅっと固く閉じた肛門は、間宮の陰茎同様に、あまり使い込まれているようには見えない色をしていた。
それが逆に一宏の性欲を掻き立てる。
間宮は制服を着ていても、脱いでも、セックスなんて知りませんという顔をしている。
そんな化けの皮を今から一宏が剥いでやるのだ。
一宏は通学鞄の中からローションの容れ物を引っ張り出した。
フタを開けて、手のひらに出そうとして、やめた。
「――ひっ?!」
剥き出しにされた間宮のきゅっと閉じた肛門へ向かって、直接ローションを垂らす。
すると感触におどろいたのか、冷たさにおどろいたのか、あるいは両方か、間宮は喉を引きつらせたような声を漏らした。
トロトロと、粘性の高いローションが間宮の肛門を濡らして行く。
それは重力に従って間宮の白く細い脚を伝い、足首まで下ろされた紺色のトランクスを濡らした。
「あー……間宮ってジャージ持ってきてたっけ?」
「持って、きてる……。でも……お願い……制服は、汚さないで……」
「間宮が僕の言うこと聞いてくれるなら汚さないよ」
そうは言いつつも、この様子なら伝い落ちたローションはトランクスから染み出て、下のスラックスまで濡らしているであろうことは予想できる。
そんなことを理解しながらも、一宏の口を突いて出るのは、脅迫じみたセリフばかりだった。
一宏はローションを足しつつ、間宮の肛門に指を突っ込んだ。
「うっ……!」
間宮が苦しそうな声を上げる。
腸内はぬるりと腸液にまみれていて、熱い。
しかし入り口は当たり前だがきつく、狭かった。
こんな調子では一宏のペニスは入らないだろう。
一宏はぐにぐにと指で肛門の出入り口をマッサージするように揉んで行く。
「んっ……うぅっ……」
すると次第に間宮の肛門は一宏へと気を許すように緩くなって行った。
ぐぷっ、ぶちゅっ、ちゅっ、じゅぷっ。
ローションを多量に注ぎ込んでいるせいか、一宏が指を出し入れするたびに、間宮の肛門は下品な水音を立てる。
一宏に指で肛門を犯されていることが恥ずかしいのか、あるいはそんなあからさまな音が立っているのが恥ずかしいのか、間宮は耳まで赤くして、視線をトイレの床へと落としていた。
気がつけば、間宮の肛門は一宏の指を三本も飲み込んでいた。
ぐっと一宏が指を開けば、それにあわせて間宮の肛門もぐぱっと開き、ローションが糸を引く。
「んっ、うっ……ふっ……うぅ……!」
間宮は女の子のように股と膝頭を擦り合わせて、ぶるぶると太腿を痙攣させている。
「間宮、感じてる?」
「んっ……ちが……」
ぶんぶんと首を横に振る間宮だったが、一宏がその肛門の入り口を引っかくように指を動かせば、びくりと白い尻をわななかせた。
間宮は、兄のペニスを受け入れて腰を振っていたのだ。その体はすでに出来上がっていると見て間違いないだろう。
だからこそ、一宏に犯されているというのに、間宮の体は反応してしまう。
一宏はそう考えて、ひとり顔をにやつかせる。
「間宮~。もうちんこ入れてもいいよね?」
「そ、それは……!」
「間宮は男のちんぽ大好きだもんね?」
「ち、ちが……」
「写真、いいの?」
いやいやと顔を横に振っていた間宮だったが、一宏の言葉にぴたりと動きを止める。
「『ちんぽで俺を犯してください』って言えよ」
恐怖か、あるいは屈辱か。尻のあいだを広げている間宮の手がぶるぶると震える。
けれども間宮は――一宏に、屈服するしかなかった。
その道しかないと、一宏が錯覚させた。
だから、言うしかないのだ。屈辱の言葉を。
「ち、ちんぽ、で……おれ、を……おか……おかして、くだ、さい……」
一宏は間宮を指で犯しただけで勃起したペニスを、予告もなく突き入れた。
「ん゛お゛っ」
突如として押し入ってきた一宏のペニスの衝撃に、間宮は獣のような、苦しげな声を上げる。
しかしそんなことは一宏にはおかまいなしだ。
間宮の少々骨の浮いた腰をつかむや、ズコズコと何度も腰を突き入れて、間宮の熱くとろけそうな腸内を味わった。
「んぅっ、あっ、ひっ」
「おっ、おっ……おっ、すげっ……!」
童貞だった一宏が、初めて味わうセックスという快感。
穴にペニスを突き入れて、腰を動かす。たったそれだけの原始的な行為。
しかしそれはまたたく間に一宏を虜にした。
間宮の腸壁に擦りつけるようにペニスを動かす。ズリズリと腸液と先走りまみれになった亀頭やら幹やらを、間宮の中に擦りつける。
それは自分の快楽だけを追及する、ひどく身勝手な行為だった。
しかし現実には一宏にとって今や目の前の間宮は、オナホールも同然だった。
パンッ、パンッと一宏が腰を打ちつけるたびに、肉と肉がぶつかる軽快な音が響く。
「あっ! やあっ、やっ、やだああっ!」
だれかが来るかもしれない、という可能性すら忘れているのか、間宮は悲鳴をあげるが、一宏の耳にはもはやそれは快楽を増すためのスパイスでしかなかった。
カクカクと腰を動かして、間宮の穴を堪能する。
腰から背中をのぼって行く快楽は脳に直撃し、一宏の本能を最大限にまで煽った。
ずっと間宮のアナルを味わっていたい。
そう思う一宏だったが、つい先ほどまで童貞だった彼が頂点を迎えるのは、早かった。
ペニスの根本あたりに熱が集まり、きゅっと陰嚢が持ち上がる。
なにかが込み上げて、上りつめて行く感覚。
「おっ――おおっ、おぅっ……おおおおっ……!」
気がついたときには一宏は間宮の中で射精していた。
びゅっ、びゅっ……。
膨れた海綿体はびくびくと震えて、何度かに分けて射精を終える。
「ふーっ……」
なにかを成し遂げた、すっきりとした気分で一宏は息を吐いた。
名残惜しいが、間宮の腸内からペニスを引き抜き、腸液と精液にまみれたペニスを、備えつけのトイレットペーパーでぬぐう。
「そんなにキツくなかったな。お兄さんとどんだけセックスしたの?」
間宮は答えない。一宏のほうも見ない。
ただじっと白いトイレの扉のほうを向いたまま、動こうとはしなかった。
一宏はそれにいらだちを覚えた。先ほどまでの爽快感を汚されたような気さえした。
「――んひぃっ?!」
いきり立った若いペニスを再び間宮の肛門に突き立てる。
「ちんぽ大好きなんだろ?!」
「やっ……!」
「間宮のケツ穴は大好き~って言ってるよ? ……そうだ。記念写真撮っておこうか」
「――え」
一宏は途中で思い出した。間宮への脅迫材料を作ろうと思っていたことを、だ。
通学鞄を引き寄せて、中からスマートフォンを取り出す。
あまり使い慣れていないカメラアプリを立ち上げる。スマートフォンの画面いっぱいに、一宏に犯されている間宮の姿が映し出された。
「やだっ、やだっ、やめてっ!」
間宮は手を後ろ――つまり一宏のほう――に伸ばして、どうにか写真を撮らせまいとする。
間宮の手がジャマして、一宏と交接している箇所がうまく画面に写っていない。
一宏はイライラとしながら、間宮の肛門を勢いよく突いた。
「――あっ!」
その勢いを殺せず、間宮の体がトイレの扉にぶつかる。ゴツ、と硬い音が響いた。
一宏は動きの弱まった間宮のふたつの手首をまとめて捕まえる。
そして間宮と交接している部分がよく写るように、その手首を左横へと動かした。
「やだあああっ、やめてえっ、やめてよっ、写真消してくれるって言ったじゃん!」
「お兄さんとの写真“は”消すよ。約束だからね」
実のところそんな写真は存在しないわけだが。
だからこそ、一宏はここで確実な脅迫の材料となる写真を手に入れなければならなかった。
カシャッ。
なんとも軽い音が響き渡って、間宮が一宏の奴隷になることが決定した。
「お願いっ、消して……っ」
震える声で間宮は懇願する。一宏を振り返ったその美しい顔は恐怖に歪み、まなじりには涙が浮かんでいた。
それを見ただけで、一宏は海綿体を膨らませる。
「うーん……」
「お願い、お願いだからっ、なんでもするから……!」
「それじゃあ僕の性奴隷になってもらおうかな」
「そんなっ……」
「まあどっちにしてももう、間宮は僕の奴隷だよ。これからも好きなときにハメさせてもらうから」
絶望の色に染まる間宮の端正な顔を眺めながら、一宏は誓う。
いつか間宮兄としていたときのように、間宮をよがらせて、アヘアヘ言わせてやる――と。
そんな歪んだ妄想を膨らませながら、一宏は間宮の中で二度目の射精を迎えた。
間宮はしぶしぶといった素振りを見せながらも、逃げるような様子もなく一宏の命令に従う。
間宮が扉に手をつくと、個室トイレの扉はギッとかすかに音を立てた。経年でだいぶ蝶番がへたっているらしい。
白いトイレの扉から視線を外し、間宮は一宏のほうを向いた。まるで、次の命令を静かに待っているようにも見えて、一宏はひとり興奮する。
「ベルト外して」
一宏の言葉に、間宮は躊躇を見せたが、それはわずかな間のことだった。
カチャカチャと制服のスラックスに通しているベルトを外す。その先に待つ行為を遅らせるかのような、緩慢な動作だった。
しかし一宏はそれを叱咤したりはしなかった。
まだ、あわてるような場面ではない。ゆっくりと、なぶるように間宮を己の手に収める――。
そのためには、気の長さと寛容さが必要だ。一宏はそう自分の心に言い聞かせて、辛抱強く間宮が命令に従うのを待った。
「ベルトはこっちに渡して……それからズボン下ろして。もちろん下着もね。それは脱がなくていいや。下ろしたままにして」
一瞬、制服はすべて脱がしてやろうかとも思った。しかしスラックスを下ろしたままにすれば逃げにくいかと思い、そのままにさせる。
間宮は一宏にベルトを渡すと、もたもたとした所作で制服のスラックスに手をかけた。
目を伏せたまま、ゆっくりとスラックスを下ろして行く。
紺色のトランクスが顔を出し、次いで日に焼けていない白い太腿が姿を現す。
間宮のそれらはひどくゆっくりとした動作だったので、まるでストリップ・ショーをじらされながら見せられているようだった。
間宮をその手で裸体に剥かせている。それだけで一宏は股間を熱くした。
スラックスを足首の辺りまで下ろした間宮は、続いてトランクスのゴム部分に手をかける。
指先からその躊躇う心が見て取れるような、これまた緩慢な動きで、間宮はトランクスを下ろして行く。
するすると下りて行くトランクス。色白な陰茎の根本が見えて、次いで萎縮した陰嚢が顔を出す。間宮の陰茎は全体的にピンクに近く、使い込まれていない印象を与える色をしていた。
肉づきは悪いがまろい尻もこれまた白く、女のような柔らかさは感じられなくとも、十二分に一宏の心を昂ぶらせる。
間宮は体をトイレの扉へと向けたまま、一宏へと視線を送る。怯えの中に諦観をにじませた、そんな視線だ。
間宮はすでに自分の思いのまま。そんな考えが一宏の脳を支配し、その圧倒的な優越感で、理性をしびれさせた。
「それじゃあケツの穴見せてよ」
一瞬、間宮は一宏から視線を外した。けれどももう一度一宏を見やってから、目を伏せて両手を自身の尻へと伸ばす。
そうして双つの丘をぐいとかき分けるように引っ張って、奥に隠れていた肛門を露出させる。
きゅっと固く閉じた肛門は、間宮の陰茎同様に、あまり使い込まれているようには見えない色をしていた。
それが逆に一宏の性欲を掻き立てる。
間宮は制服を着ていても、脱いでも、セックスなんて知りませんという顔をしている。
そんな化けの皮を今から一宏が剥いでやるのだ。
一宏は通学鞄の中からローションの容れ物を引っ張り出した。
フタを開けて、手のひらに出そうとして、やめた。
「――ひっ?!」
剥き出しにされた間宮のきゅっと閉じた肛門へ向かって、直接ローションを垂らす。
すると感触におどろいたのか、冷たさにおどろいたのか、あるいは両方か、間宮は喉を引きつらせたような声を漏らした。
トロトロと、粘性の高いローションが間宮の肛門を濡らして行く。
それは重力に従って間宮の白く細い脚を伝い、足首まで下ろされた紺色のトランクスを濡らした。
「あー……間宮ってジャージ持ってきてたっけ?」
「持って、きてる……。でも……お願い……制服は、汚さないで……」
「間宮が僕の言うこと聞いてくれるなら汚さないよ」
そうは言いつつも、この様子なら伝い落ちたローションはトランクスから染み出て、下のスラックスまで濡らしているであろうことは予想できる。
そんなことを理解しながらも、一宏の口を突いて出るのは、脅迫じみたセリフばかりだった。
一宏はローションを足しつつ、間宮の肛門に指を突っ込んだ。
「うっ……!」
間宮が苦しそうな声を上げる。
腸内はぬるりと腸液にまみれていて、熱い。
しかし入り口は当たり前だがきつく、狭かった。
こんな調子では一宏のペニスは入らないだろう。
一宏はぐにぐにと指で肛門の出入り口をマッサージするように揉んで行く。
「んっ……うぅっ……」
すると次第に間宮の肛門は一宏へと気を許すように緩くなって行った。
ぐぷっ、ぶちゅっ、ちゅっ、じゅぷっ。
ローションを多量に注ぎ込んでいるせいか、一宏が指を出し入れするたびに、間宮の肛門は下品な水音を立てる。
一宏に指で肛門を犯されていることが恥ずかしいのか、あるいはそんなあからさまな音が立っているのが恥ずかしいのか、間宮は耳まで赤くして、視線をトイレの床へと落としていた。
気がつけば、間宮の肛門は一宏の指を三本も飲み込んでいた。
ぐっと一宏が指を開けば、それにあわせて間宮の肛門もぐぱっと開き、ローションが糸を引く。
「んっ、うっ……ふっ……うぅ……!」
間宮は女の子のように股と膝頭を擦り合わせて、ぶるぶると太腿を痙攣させている。
「間宮、感じてる?」
「んっ……ちが……」
ぶんぶんと首を横に振る間宮だったが、一宏がその肛門の入り口を引っかくように指を動かせば、びくりと白い尻をわななかせた。
間宮は、兄のペニスを受け入れて腰を振っていたのだ。その体はすでに出来上がっていると見て間違いないだろう。
だからこそ、一宏に犯されているというのに、間宮の体は反応してしまう。
一宏はそう考えて、ひとり顔をにやつかせる。
「間宮~。もうちんこ入れてもいいよね?」
「そ、それは……!」
「間宮は男のちんぽ大好きだもんね?」
「ち、ちが……」
「写真、いいの?」
いやいやと顔を横に振っていた間宮だったが、一宏の言葉にぴたりと動きを止める。
「『ちんぽで俺を犯してください』って言えよ」
恐怖か、あるいは屈辱か。尻のあいだを広げている間宮の手がぶるぶると震える。
けれども間宮は――一宏に、屈服するしかなかった。
その道しかないと、一宏が錯覚させた。
だから、言うしかないのだ。屈辱の言葉を。
「ち、ちんぽ、で……おれ、を……おか……おかして、くだ、さい……」
一宏は間宮を指で犯しただけで勃起したペニスを、予告もなく突き入れた。
「ん゛お゛っ」
突如として押し入ってきた一宏のペニスの衝撃に、間宮は獣のような、苦しげな声を上げる。
しかしそんなことは一宏にはおかまいなしだ。
間宮の少々骨の浮いた腰をつかむや、ズコズコと何度も腰を突き入れて、間宮の熱くとろけそうな腸内を味わった。
「んぅっ、あっ、ひっ」
「おっ、おっ……おっ、すげっ……!」
童貞だった一宏が、初めて味わうセックスという快感。
穴にペニスを突き入れて、腰を動かす。たったそれだけの原始的な行為。
しかしそれはまたたく間に一宏を虜にした。
間宮の腸壁に擦りつけるようにペニスを動かす。ズリズリと腸液と先走りまみれになった亀頭やら幹やらを、間宮の中に擦りつける。
それは自分の快楽だけを追及する、ひどく身勝手な行為だった。
しかし現実には一宏にとって今や目の前の間宮は、オナホールも同然だった。
パンッ、パンッと一宏が腰を打ちつけるたびに、肉と肉がぶつかる軽快な音が響く。
「あっ! やあっ、やっ、やだああっ!」
だれかが来るかもしれない、という可能性すら忘れているのか、間宮は悲鳴をあげるが、一宏の耳にはもはやそれは快楽を増すためのスパイスでしかなかった。
カクカクと腰を動かして、間宮の穴を堪能する。
腰から背中をのぼって行く快楽は脳に直撃し、一宏の本能を最大限にまで煽った。
ずっと間宮のアナルを味わっていたい。
そう思う一宏だったが、つい先ほどまで童貞だった彼が頂点を迎えるのは、早かった。
ペニスの根本あたりに熱が集まり、きゅっと陰嚢が持ち上がる。
なにかが込み上げて、上りつめて行く感覚。
「おっ――おおっ、おぅっ……おおおおっ……!」
気がついたときには一宏は間宮の中で射精していた。
びゅっ、びゅっ……。
膨れた海綿体はびくびくと震えて、何度かに分けて射精を終える。
「ふーっ……」
なにかを成し遂げた、すっきりとした気分で一宏は息を吐いた。
名残惜しいが、間宮の腸内からペニスを引き抜き、腸液と精液にまみれたペニスを、備えつけのトイレットペーパーでぬぐう。
「そんなにキツくなかったな。お兄さんとどんだけセックスしたの?」
間宮は答えない。一宏のほうも見ない。
ただじっと白いトイレの扉のほうを向いたまま、動こうとはしなかった。
一宏はそれにいらだちを覚えた。先ほどまでの爽快感を汚されたような気さえした。
「――んひぃっ?!」
いきり立った若いペニスを再び間宮の肛門に突き立てる。
「ちんぽ大好きなんだろ?!」
「やっ……!」
「間宮のケツ穴は大好き~って言ってるよ? ……そうだ。記念写真撮っておこうか」
「――え」
一宏は途中で思い出した。間宮への脅迫材料を作ろうと思っていたことを、だ。
通学鞄を引き寄せて、中からスマートフォンを取り出す。
あまり使い慣れていないカメラアプリを立ち上げる。スマートフォンの画面いっぱいに、一宏に犯されている間宮の姿が映し出された。
「やだっ、やだっ、やめてっ!」
間宮は手を後ろ――つまり一宏のほう――に伸ばして、どうにか写真を撮らせまいとする。
間宮の手がジャマして、一宏と交接している箇所がうまく画面に写っていない。
一宏はイライラとしながら、間宮の肛門を勢いよく突いた。
「――あっ!」
その勢いを殺せず、間宮の体がトイレの扉にぶつかる。ゴツ、と硬い音が響いた。
一宏は動きの弱まった間宮のふたつの手首をまとめて捕まえる。
そして間宮と交接している部分がよく写るように、その手首を左横へと動かした。
「やだあああっ、やめてえっ、やめてよっ、写真消してくれるって言ったじゃん!」
「お兄さんとの写真“は”消すよ。約束だからね」
実のところそんな写真は存在しないわけだが。
だからこそ、一宏はここで確実な脅迫の材料となる写真を手に入れなければならなかった。
カシャッ。
なんとも軽い音が響き渡って、間宮が一宏の奴隷になることが決定した。
「お願いっ、消して……っ」
震える声で間宮は懇願する。一宏を振り返ったその美しい顔は恐怖に歪み、まなじりには涙が浮かんでいた。
それを見ただけで、一宏は海綿体を膨らませる。
「うーん……」
「お願い、お願いだからっ、なんでもするから……!」
「それじゃあ僕の性奴隷になってもらおうかな」
「そんなっ……」
「まあどっちにしてももう、間宮は僕の奴隷だよ。これからも好きなときにハメさせてもらうから」
絶望の色に染まる間宮の端正な顔を眺めながら、一宏は誓う。
いつか間宮兄としていたときのように、間宮をよがらせて、アヘアヘ言わせてやる――と。
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