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※この世界における「オメガバース」そのもののざっくりとした解説は2話目冒頭にあります。
※この作品には登場しませんが、「オメガバース」は一部男性でも妊娠可能な世界観です。
※また、一瞬だけですが腐的な会話が登場します。
***
わたしこと高上楓はオタクである。
学校から帰ってベッドに身を投げたあとは、スマートフォンを手に作品投稿サイトを巡回する。それがわたしの日課だった。
「あれ……?」
萌えて学校での疲れを癒そうと思っていたわけなのだが、最近お気に入りのキーワードで検索をかけても一件も作品がヒットしない。
おかしい。頭をひねって一度サイトのトップページへと移動した。障害情報はない。SNSのアカウントを開いても、接続障害とかが起きているという情報はひとつも引っかからない。
おかしい。首をかしげてもう一度検索をかける。キーワードは「オメガバース」。最近萌えている、シェアードワールド。……しかし、結果は先ほどと同じだった。
え? 界隈でなにかあったのか? そう思ってまたSNSを開いてみたものの、「オメガ」という単語では引っかかっても、「オメガバース」という単語では結果はゼロ件。一致検索を駆使しても、結果は同じだった。
どういうことだ? いよいよわたしは混乱して、ごく普通の検索サイトで「オメガバース」を検索することにした。
「オメガバース」という語に一致した検索結果は出てこず、代わりに提示されたのは行政機関が公開している、平易な文章で書かれたオメガ性に関するQ&Aページだった。
「え?」
思わずわたしは間抜けな声を出していた。
なんだこれ? 一番上に表示されているリンクをタップする。
第二性別とは……オメガ性とは……発情期がきたときは……悩みがあるときは……。
……よくできたフェイクサイトではない。ドメインを見ても政府機関のものであるし、文章も平易ながらしっかりとしたものである。文責は第二性別について研究している大学教授。こちらの名前で検索をかければ、Wikipediaの記事がヒットした。
「え?」
半笑いで、もう一度疑念の気持ちを込めて声に出す。
いやいやいや……なんなんだ、これは? エイプリルフール? そんなわけない。
「え?」
……ということは、だ。
ということは……わたしは、パラレルワールドにきてしまったのではないか?
いやいやいや……そんなバカな。
わたしは気を取り直して「オメガ」で検索をかけてみる。ギリシア文字についての解説より先に、「オメガ性とは?」という行政機関によるQ&Aページがヒットした。下に続くのは質問サイトである。
「オメガってどんな感じですか?」
「子供がオメガ性と診断されました……」
暇つぶしにしかならないようなどうでもいい質問と、それはネット上で聞くよりももっと適切な相談先があるのではないか、という両極端な質問であふれている。
しかしそのどれもが、「オメガ性」を現実に存在するもののように語っていた。
「えーっ」
今度は間延びした声を上げる。
いよいよわたしはおかしくなってしまったのかもしれない。
「オメガバース」の世界に耽溺するあまり、それを現実のものとして認識し始めた……ヤバイ状況である。
いやいやいや……そんなバカな。もう一度、頭の中で否定の言葉を口にしてみるが、スマートフォンに表示される検索結果は変わらない。
「えーっ……」
もう一度、そう言ってからわたしはベッドから体を起こした。
ここで悩んでいても仕方がない、と思ったのだ。
しかしわたしが正常かどうか、「オメガバース」が空想上の存在であるのかどうか、それを問う相手はひとりしかいない。
家族はわたしがオタクであることは知っているが、もちろん「オメガバース」については知らない。わたしはオープンオタクではないし、そもそもいちいち詳らかに今萌えている対象について話すようなタイプでもない。
……そういうタイプではないのはたしかなのだが、それには唯一の例外が存在した。
幼馴染の中野京吾である。
わたしと同じオタク――ただし腐男子ではない――で、幼馴染で、それから彼氏である。ちなみに告白はわたしからした。
趣味が合ったし、気も合っていたし、内向的なわたしがいっしょにいても苦痛ではない相手。それが京吾だった。
凡庸なごくごくありきたりなオタク女子であるわたしと違って、京吾は今をときめく天才少年ピアニストとしてもてはやされている。
それでも京吾には驕ったところがなかったし、メディアでもてはやされるようになってからも、わたしとの関係は変わらなかった。
そんな京吾を好きだと自覚してわりとすぐ、わたしはそれを素直に告白した。そして京吾はそれを受け入れた。
一生喪女なのかなと漠然と思っていたわたしにとっては、それは青天の霹靂と言ってもよかった。信じられない現実。しかし現実には相違ない。
なんだかんだでお付き合いをスタートさせ、今のところ特に波乱もなく過ごせている。
……そういうわけでわたしと京吾は恋人同士なのである。
チャットアプリを開いて京吾にメッセージを送る。返事はすぐにきた。
わたしはそれを確認すると、スマートフォンだけ手にして、お向かいに建つ京吾の家へと向かった。
「あれ、制服のままなんだ?」
インターフォンを押してすぐ迎えに出てきた京吾は、わたしの出で立ちを見てそう言った。
「うーん」
「うーん、てなに?」
わたしはうなる。単純に、着替えるのを忘れていたからだ。
いつもはスマートフォンでざっと新しい投稿や更新された作品を確認してから制服を脱いでいる。ところが今日はそのルーティーンが思わぬ形で崩された。だからわたしは制服を着たまま、のこのこと京吾の家へきてしまった、というわけである。
京吾はそんなわたしを不思議そうに見るだけで、わたしが抱える悩みの重さなど当然知らない顔をして、ちょっと笑った。
京吾のこのちょっと微笑んだ顔が好きなわたしは、一瞬だけ目的を忘れそうになる。しかし手にしたスマートフォンを見てすぐに目的を思い出した。
「ちょっと、可及的速やかに相談したいことがあって」
「……ああ、わかった」
わたしが暗に悩み事があると切り出せば、京吾の顔に少しだけ緊張が走った。
はて、なんぞや? とわたしは思うが、エスパーではないので当然ながらその理由を察することはできない。
おおかた、普段は能天気なわたしがシリアスな顔して相談事があると切り出したから、びっくりしたのだろう。
わたしはそう軽率に結論づけて、京吾の背を追い、上がり框をまたいだ。
「オメガ……?」
京吾に「オメガバースが消えたんだけど」と、知らないひとが聞けばなにを言っているのかわからない文章を口に出した。
「オメガバース」についてはざっくりと京吾に説明したことがあったので、彼ならばわたしが言いたいことを理解してくれるだろう……。
……そう思っていたのだが、京吾はわたしの言葉にまた不思議そうな顔をして首をひねるばかりだ。
「オメガじゃなくてオメガバース」
「バースってなに?」
「ユニバースの略で……って、本当にわからないの? オメガバース」
「オメガならわかるけど」
「じゃあ、解説して」
「ええ……」
京吾からすれば理不尽だろうわたしの振りに、彼は困惑の顔を浮かべながら答える。
おおむね、わたしが見た行政機関のQ&Aページと同じような回答をした京吾は、「で?」というような目をわたしに向けた。
「保健体育の成績でも悪かったの?」
「体育はいつも悪いし……じゃないね、そういうこと言ってる場合じゃないんだよ」
ひとりつっこみを入れたあと、わたしはハーッと深いため息をついた。
そんなわたしを見て、京吾はどうやらわたしの頭の具合を疑い始めたらしい。
なにも言わずにそっとわたしの額へ手をやって、熱を計る。もちろん、熱なんてない。
「どうしたの?」
「わたし、パラレルワールドからきたのかもしれない」
「ええ……」
引いている。京吾がわたしの発言に、確実に引いている。わたしはちょっと傷ついた。
しかし、無理もない。幼馴染兼恋人が、やんわりと言えばSFチック、直截に言えば電波なことを急に言い出したら、だれだってびっくりするだろう。そう、仕方のないことなのだ。わたしは自分にそう言い聞かせた。
「かえちゃん、どうしたの? そんなに気にしてたの?」
「なにが? ……なにを?」
「いや、一週間くらい前に『運命のつがいが見つかった』って言ってたでしょ? それでずいぶん悩んでいたみたいだから……おかしくなっちゃった?」
なんだって?
わたしはおどろきすぎて、京吾が憐れみの目を向けてくることも気にはならなかった。
※この作品には登場しませんが、「オメガバース」は一部男性でも妊娠可能な世界観です。
※また、一瞬だけですが腐的な会話が登場します。
***
わたしこと高上楓はオタクである。
学校から帰ってベッドに身を投げたあとは、スマートフォンを手に作品投稿サイトを巡回する。それがわたしの日課だった。
「あれ……?」
萌えて学校での疲れを癒そうと思っていたわけなのだが、最近お気に入りのキーワードで検索をかけても一件も作品がヒットしない。
おかしい。頭をひねって一度サイトのトップページへと移動した。障害情報はない。SNSのアカウントを開いても、接続障害とかが起きているという情報はひとつも引っかからない。
おかしい。首をかしげてもう一度検索をかける。キーワードは「オメガバース」。最近萌えている、シェアードワールド。……しかし、結果は先ほどと同じだった。
え? 界隈でなにかあったのか? そう思ってまたSNSを開いてみたものの、「オメガ」という単語では引っかかっても、「オメガバース」という単語では結果はゼロ件。一致検索を駆使しても、結果は同じだった。
どういうことだ? いよいよわたしは混乱して、ごく普通の検索サイトで「オメガバース」を検索することにした。
「オメガバース」という語に一致した検索結果は出てこず、代わりに提示されたのは行政機関が公開している、平易な文章で書かれたオメガ性に関するQ&Aページだった。
「え?」
思わずわたしは間抜けな声を出していた。
なんだこれ? 一番上に表示されているリンクをタップする。
第二性別とは……オメガ性とは……発情期がきたときは……悩みがあるときは……。
……よくできたフェイクサイトではない。ドメインを見ても政府機関のものであるし、文章も平易ながらしっかりとしたものである。文責は第二性別について研究している大学教授。こちらの名前で検索をかければ、Wikipediaの記事がヒットした。
「え?」
半笑いで、もう一度疑念の気持ちを込めて声に出す。
いやいやいや……なんなんだ、これは? エイプリルフール? そんなわけない。
「え?」
……ということは、だ。
ということは……わたしは、パラレルワールドにきてしまったのではないか?
いやいやいや……そんなバカな。
わたしは気を取り直して「オメガ」で検索をかけてみる。ギリシア文字についての解説より先に、「オメガ性とは?」という行政機関によるQ&Aページがヒットした。下に続くのは質問サイトである。
「オメガってどんな感じですか?」
「子供がオメガ性と診断されました……」
暇つぶしにしかならないようなどうでもいい質問と、それはネット上で聞くよりももっと適切な相談先があるのではないか、という両極端な質問であふれている。
しかしそのどれもが、「オメガ性」を現実に存在するもののように語っていた。
「えーっ」
今度は間延びした声を上げる。
いよいよわたしはおかしくなってしまったのかもしれない。
「オメガバース」の世界に耽溺するあまり、それを現実のものとして認識し始めた……ヤバイ状況である。
いやいやいや……そんなバカな。もう一度、頭の中で否定の言葉を口にしてみるが、スマートフォンに表示される検索結果は変わらない。
「えーっ……」
もう一度、そう言ってからわたしはベッドから体を起こした。
ここで悩んでいても仕方がない、と思ったのだ。
しかしわたしが正常かどうか、「オメガバース」が空想上の存在であるのかどうか、それを問う相手はひとりしかいない。
家族はわたしがオタクであることは知っているが、もちろん「オメガバース」については知らない。わたしはオープンオタクではないし、そもそもいちいち詳らかに今萌えている対象について話すようなタイプでもない。
……そういうタイプではないのはたしかなのだが、それには唯一の例外が存在した。
幼馴染の中野京吾である。
わたしと同じオタク――ただし腐男子ではない――で、幼馴染で、それから彼氏である。ちなみに告白はわたしからした。
趣味が合ったし、気も合っていたし、内向的なわたしがいっしょにいても苦痛ではない相手。それが京吾だった。
凡庸なごくごくありきたりなオタク女子であるわたしと違って、京吾は今をときめく天才少年ピアニストとしてもてはやされている。
それでも京吾には驕ったところがなかったし、メディアでもてはやされるようになってからも、わたしとの関係は変わらなかった。
そんな京吾を好きだと自覚してわりとすぐ、わたしはそれを素直に告白した。そして京吾はそれを受け入れた。
一生喪女なのかなと漠然と思っていたわたしにとっては、それは青天の霹靂と言ってもよかった。信じられない現実。しかし現実には相違ない。
なんだかんだでお付き合いをスタートさせ、今のところ特に波乱もなく過ごせている。
……そういうわけでわたしと京吾は恋人同士なのである。
チャットアプリを開いて京吾にメッセージを送る。返事はすぐにきた。
わたしはそれを確認すると、スマートフォンだけ手にして、お向かいに建つ京吾の家へと向かった。
「あれ、制服のままなんだ?」
インターフォンを押してすぐ迎えに出てきた京吾は、わたしの出で立ちを見てそう言った。
「うーん」
「うーん、てなに?」
わたしはうなる。単純に、着替えるのを忘れていたからだ。
いつもはスマートフォンでざっと新しい投稿や更新された作品を確認してから制服を脱いでいる。ところが今日はそのルーティーンが思わぬ形で崩された。だからわたしは制服を着たまま、のこのこと京吾の家へきてしまった、というわけである。
京吾はそんなわたしを不思議そうに見るだけで、わたしが抱える悩みの重さなど当然知らない顔をして、ちょっと笑った。
京吾のこのちょっと微笑んだ顔が好きなわたしは、一瞬だけ目的を忘れそうになる。しかし手にしたスマートフォンを見てすぐに目的を思い出した。
「ちょっと、可及的速やかに相談したいことがあって」
「……ああ、わかった」
わたしが暗に悩み事があると切り出せば、京吾の顔に少しだけ緊張が走った。
はて、なんぞや? とわたしは思うが、エスパーではないので当然ながらその理由を察することはできない。
おおかた、普段は能天気なわたしがシリアスな顔して相談事があると切り出したから、びっくりしたのだろう。
わたしはそう軽率に結論づけて、京吾の背を追い、上がり框をまたいだ。
「オメガ……?」
京吾に「オメガバースが消えたんだけど」と、知らないひとが聞けばなにを言っているのかわからない文章を口に出した。
「オメガバース」についてはざっくりと京吾に説明したことがあったので、彼ならばわたしが言いたいことを理解してくれるだろう……。
……そう思っていたのだが、京吾はわたしの言葉にまた不思議そうな顔をして首をひねるばかりだ。
「オメガじゃなくてオメガバース」
「バースってなに?」
「ユニバースの略で……って、本当にわからないの? オメガバース」
「オメガならわかるけど」
「じゃあ、解説して」
「ええ……」
京吾からすれば理不尽だろうわたしの振りに、彼は困惑の顔を浮かべながら答える。
おおむね、わたしが見た行政機関のQ&Aページと同じような回答をした京吾は、「で?」というような目をわたしに向けた。
「保健体育の成績でも悪かったの?」
「体育はいつも悪いし……じゃないね、そういうこと言ってる場合じゃないんだよ」
ひとりつっこみを入れたあと、わたしはハーッと深いため息をついた。
そんなわたしを見て、京吾はどうやらわたしの頭の具合を疑い始めたらしい。
なにも言わずにそっとわたしの額へ手をやって、熱を計る。もちろん、熱なんてない。
「どうしたの?」
「わたし、パラレルワールドからきたのかもしれない」
「ええ……」
引いている。京吾がわたしの発言に、確実に引いている。わたしはちょっと傷ついた。
しかし、無理もない。幼馴染兼恋人が、やんわりと言えばSFチック、直截に言えば電波なことを急に言い出したら、だれだってびっくりするだろう。そう、仕方のないことなのだ。わたしは自分にそう言い聞かせた。
「かえちゃん、どうしたの? そんなに気にしてたの?」
「なにが? ……なにを?」
「いや、一週間くらい前に『運命のつがいが見つかった』って言ってたでしょ? それでずいぶん悩んでいたみたいだから……おかしくなっちゃった?」
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