2 / 8
(2)
しおりを挟む
アルファ、ベータ、オメガ。
それは近年の科学の発展と共に「発見」された、人類が生まれ持つ二つ目の性別……みたいな導入ではじまったりはじまらなかったり、また違った導入だったりするのが「オメガバース」。まあとにかく以下に並べる三つの性の説明から入るのがよくある転がし方だ。
一般に、アルファはリーダー的な資質を持ち、見目麗しく数々の才能に秀でているとされる。
ベータは人口の九割以上を占める大多数の人間が該当する性別で、言ってしまえばありふれた凡庸な性とされる。
オメガはかつては「産むための性」とも見下された歴史があり、高い妊娠能力と、アルファを生み出す能力を持つ。知能が低いともウワサされる(実際にそうなのかどうかは作品ごとに異なる)。
オメガがかつては迫害され、低知能などというレッテルを貼られたのには理由がある。
「発情期」。およそ三ヶ月に一度の周期で一週間ほど、誘引性の高い強力な性フェロモンを分泌する期間。その言葉のイメージから「野蛮」や「野性的」「ふしだら」といった印象を抱かれやすいのがオメガであった。
なんのために「発情期」があるかと問われれば、それはアルファと「つがい」になるためである。
発情期中のオメガのうなじや首筋をアルファが噛むことによって、双方のあいだに「つがい」と呼ばれる特殊な関係が形成される。ひとたび「つがい」になれば、オメガのフェロモンは「つがい」になったアルファしか誘引しなくなる。
そしてこの「つがい」関係には「運命」とも呼ばれる、一種の都市伝説的な関係があった。
いわく、ひと目見た瞬間にわかるという「運命のつがい」。
扱いは作品ごとに異なる(そもそもそういう設定がなかったりもする)ものの、おおむね物語をドラマティックに引き立てる役割を持つ。
「運命のつがい」と電撃的に出会って惹かれあったり、逆に「運命」ではない相手との恋を貫いたり……。
とかく物語をロマンティックに色づけ、盛り上げる装置であるという認識で間違いはないだろう。
……そんな、「運命のつがい」がわたしにいる……?
「く、くわしく!」
思わず前のめりになって京吾に問いただす。
京吾はそんなわたしの反応にびっくりしたらしく、わずかに目を見開いた。
「というか、わたしの性別ってオメガなの? アルファなの? ベータじゃないの?」
「かえちゃん、どうしたの? 本当に熱ないの?」
「熱はない! ……で、わたしって、わたしの性別――第二性別? ってなに? っていうか京吾は知ってる?」
「知ってるよ。かえちゃんはオメガ。中学のときに診断書見せてくれたじゃん。……本当にどうしちゃったの?」
どうしちゃったの? ……そう聞きたいのはわたしのほうである。
京吾は、くだらないウソをつくようなタイプじゃない。ウソも方便、というようなことすら実行できないほど、京吾はウソがヘタだ。
その京吾がマジメくさって言うのだから、この世界には――本当に第二性ってやつが存在している。
――そして、わたしはオメガである。
その結論に、わたしはめまいを覚えた。
「やっぱりわたし、パラレルワールドからきたのかもしれない」
「またそれ?」
面白くないよ、とばかりに冷たい視線を向けてくる京吾に、わたしはちょっと心が折れそうになった。
仮にも愛しい――たぶん。いや、そうじゃなかったらそれこそ心が折れる――恋人の言い分だぞ! ちゃんと聞いてくれよ! ……いや、一応聞いてくれてはいるか。聞いた上でこの反応か。
「京吾はわたしのこと愛してないの?」
クソめんどうくさい女みたいになったわたしに、京吾は今度は優しい目を向けてくる。……とても優しい目だ。生ぬるい、と表現してもいいかもしれない。
「かえちゃん……寝たほうがいいよ」
「寝てる場合じゃないんだよ!」
「つかれてるんだよ」
「違う! ……そういえば京吾は? アルファ? ベータ? オメガ?」
「アルファだけど……っていうか、診断書見せあったでしょ? 本当に今日はどうしたの?」
京吾の答えは、わたしからすると予想通りのものだった。
だって京吾は見た目は儚い系美少年だし、ピアニストとしてのたしかな才能もある。当てはめるならば、アルファ性以外にないだろうと前々から妄想していたのだ。
しかし京吾はアルファで、わたしはオメガなのに「運命のつがい」ではないのか……。そこは都合よく「運命」だったらよかったのに。
……いやちょっと待て。京吾によるとわたしには「運命のつがい」がいる。でも、それは京吾ではないらしい。
それって色々と問題じゃないのか。ややこしいことになっているんじゃないのか。
だって定番じゃないか。愛しあうふたりの前に現れる、あらがいがたい「運命」なんて。
「京吾!」
「どうしたの?」
「わたし、京吾のこと愛してるからね!」
冷静に見ると頭がおかしいとしか思えないわたしの突然の言葉に、京吾は照れたように目を伏せた。
「急にどうしたの? やっぱり熱があるんじゃない?」
そんな憎まれ口を叩くものの、その頬は朱色に染まっている。
京吾は赤面症なので、こういうときはわかりやすい。ツンデレめ。わたしは心の中でほくそ笑んだ。
……いやいやいや、笑っている場合ではない。
そうだ、「運命のつがい」だ。わたしの相手はどんなやつなんだ。
「京吾はわたしの『運命』のひとと会ったことある?」
「ないけど。かえちゃんが『運命のつがいに会ったー』って言ってるの聞いただけだし」
「……あれ? もしかして疑ってる?」
「……なに? 今日のも演技なの?」
「『も』って、『も』って! 違うってば! 『運命』についてはよくわかんないけど!」
あきれたような顔をする京吾にわたしはあせる。
しかし狼狽するわたしを見たからなのか、はてまた別の理由からかは定かではないが、京吾は急に真剣な目をしてわたしを見た。コンサートホールの舞台で見るようなその眼差しに、京吾が好きなわたしは思わず胸をときめかせてしまう。
「かえちゃん、今度チャリティーコンサートで僕が演奏する曲名言ってよ」
「え?」
京吾の言葉に返すことができず、わたしたちのあいだに一瞬、間があいた。
ヤバイ。ここで正解を当てなければヤバイのでは? なんか具体的に思い浮かばないけれどヤバイのでは? わたしの背中に冷や汗が垂れた。
しかし、思い出せないものは思い出せない。そう思うと「仕方ねーや」とわたしの中の雑な性格が顔を出す。
「えっ、わかんない」
素直にそう答えると、京吾はふっと視線を外してからため息をついた。
え、そのため息はなに? ひとりビクビクとしていると、京吾はやっと目をわたしのほうへと向けて口を開く。
「僕のこと大好きなかえちゃんが曲名を正しく答えられないなんて、どうやらパラレルワールドがどうのこうのっていう世迷言は置いておいても、頭がおかしくなってしまったのは本当みたいだね」
「えっ、ひどい」
ひどい。頭がおかしくなったのではというのはわたしも思ったけれど、ひどい。
「あっ、わたしは別に高上楓のニセモノとかじゃないからね?!」
ふっと思いついたバカな考えを脊髄反射的に口に出せば、京吾はまた生ぬるい目でわたしを見た。
「……まあそれは置いておいて」
「うん? 置いておくんだ」
「いちいちつっこんでたらキリがないよ。かえちゃんは心当たりとかある? その、パラレルワールドに迷い込んだ? 心当たり」
「ない」
「即答かー……」
京吾は残念そうな顔をするが、本当に心当たりなんてものはないのだから仕方がない。
京吾はそれでもわたしよりは出来のいい頭を回転させて、なにかしら考えているようだった。
「じゃあもう、僕の心当たりはかえちゃんの『運命のつがい』くらいしかないかな」
「悩みすぎて記憶を書き換えたとか?」
「まあ、それくらいしか思いつかないね」
「もっと考えて! わたしの将来がかかってるから!」
わたしの無茶ぶりを京吾は華麗に流した。
「……まあ、かえちゃんの脳みそがそんなややこしいマネをするかどうかは甚だ疑問だけど」
「ひどい」
「逆に容量が少なすぎてパンクしちゃったのかもしれないしね」
「ひどい」
「明日だっけ? 定期健診。そのときに記憶障害については話したほうがいいと思うよ。真面目な話、いきなり記憶喪失になるなんてなにかしら脳に異常が発生している可能性もあるわけだし……」
「定期健診?」
首をかしげたわたしに、もう京吾は動じる様子はなかった。
赤面症ではあるが、彼は引っ込み思案ではないのだ。大ホールの舞台で素晴らしい演奏をできるだけの度胸がある。
わたしの電波としか言いようがない妄言に、彼はなにかしら腹をくくったのかもしれない。アホ丸出しのわたしの言葉にも丁寧に答えてくれる。
「若年のオメガはいつ発情期がくるかわからないから、定期健診を受けて薬をもらうようになっているんだよ」
「薬って……抑制剤?」
「あとアフターピルとかね。抑制剤含めて持っとかないといざというときに困るから、発情期がきてなくても定期的に病院を受診するよう推奨されてるんだよ」
「へー」
またしてもバカっぽい反応を見せたわたしだったが、内心では冷や汗をかいていた。
「オメガバース」において突然の発情期を迎えたオメガが、暴漢に襲われるというのは定番のネタである(わたし調べ)。
物語ではそこに運よく助けが入るというのがお約束の流れだが、わたしが今直面しているのは現実だ。
いきなり発情期を迎えて、フェロモンでよくわからない他人を誘引したとなっては笑えない。まったく笑えない。
定期健診には絶対に行こう。わたしは強く心に決めた。
それは近年の科学の発展と共に「発見」された、人類が生まれ持つ二つ目の性別……みたいな導入ではじまったりはじまらなかったり、また違った導入だったりするのが「オメガバース」。まあとにかく以下に並べる三つの性の説明から入るのがよくある転がし方だ。
一般に、アルファはリーダー的な資質を持ち、見目麗しく数々の才能に秀でているとされる。
ベータは人口の九割以上を占める大多数の人間が該当する性別で、言ってしまえばありふれた凡庸な性とされる。
オメガはかつては「産むための性」とも見下された歴史があり、高い妊娠能力と、アルファを生み出す能力を持つ。知能が低いともウワサされる(実際にそうなのかどうかは作品ごとに異なる)。
オメガがかつては迫害され、低知能などというレッテルを貼られたのには理由がある。
「発情期」。およそ三ヶ月に一度の周期で一週間ほど、誘引性の高い強力な性フェロモンを分泌する期間。その言葉のイメージから「野蛮」や「野性的」「ふしだら」といった印象を抱かれやすいのがオメガであった。
なんのために「発情期」があるかと問われれば、それはアルファと「つがい」になるためである。
発情期中のオメガのうなじや首筋をアルファが噛むことによって、双方のあいだに「つがい」と呼ばれる特殊な関係が形成される。ひとたび「つがい」になれば、オメガのフェロモンは「つがい」になったアルファしか誘引しなくなる。
そしてこの「つがい」関係には「運命」とも呼ばれる、一種の都市伝説的な関係があった。
いわく、ひと目見た瞬間にわかるという「運命のつがい」。
扱いは作品ごとに異なる(そもそもそういう設定がなかったりもする)ものの、おおむね物語をドラマティックに引き立てる役割を持つ。
「運命のつがい」と電撃的に出会って惹かれあったり、逆に「運命」ではない相手との恋を貫いたり……。
とかく物語をロマンティックに色づけ、盛り上げる装置であるという認識で間違いはないだろう。
……そんな、「運命のつがい」がわたしにいる……?
「く、くわしく!」
思わず前のめりになって京吾に問いただす。
京吾はそんなわたしの反応にびっくりしたらしく、わずかに目を見開いた。
「というか、わたしの性別ってオメガなの? アルファなの? ベータじゃないの?」
「かえちゃん、どうしたの? 本当に熱ないの?」
「熱はない! ……で、わたしって、わたしの性別――第二性別? ってなに? っていうか京吾は知ってる?」
「知ってるよ。かえちゃんはオメガ。中学のときに診断書見せてくれたじゃん。……本当にどうしちゃったの?」
どうしちゃったの? ……そう聞きたいのはわたしのほうである。
京吾は、くだらないウソをつくようなタイプじゃない。ウソも方便、というようなことすら実行できないほど、京吾はウソがヘタだ。
その京吾がマジメくさって言うのだから、この世界には――本当に第二性ってやつが存在している。
――そして、わたしはオメガである。
その結論に、わたしはめまいを覚えた。
「やっぱりわたし、パラレルワールドからきたのかもしれない」
「またそれ?」
面白くないよ、とばかりに冷たい視線を向けてくる京吾に、わたしはちょっと心が折れそうになった。
仮にも愛しい――たぶん。いや、そうじゃなかったらそれこそ心が折れる――恋人の言い分だぞ! ちゃんと聞いてくれよ! ……いや、一応聞いてくれてはいるか。聞いた上でこの反応か。
「京吾はわたしのこと愛してないの?」
クソめんどうくさい女みたいになったわたしに、京吾は今度は優しい目を向けてくる。……とても優しい目だ。生ぬるい、と表現してもいいかもしれない。
「かえちゃん……寝たほうがいいよ」
「寝てる場合じゃないんだよ!」
「つかれてるんだよ」
「違う! ……そういえば京吾は? アルファ? ベータ? オメガ?」
「アルファだけど……っていうか、診断書見せあったでしょ? 本当に今日はどうしたの?」
京吾の答えは、わたしからすると予想通りのものだった。
だって京吾は見た目は儚い系美少年だし、ピアニストとしてのたしかな才能もある。当てはめるならば、アルファ性以外にないだろうと前々から妄想していたのだ。
しかし京吾はアルファで、わたしはオメガなのに「運命のつがい」ではないのか……。そこは都合よく「運命」だったらよかったのに。
……いやちょっと待て。京吾によるとわたしには「運命のつがい」がいる。でも、それは京吾ではないらしい。
それって色々と問題じゃないのか。ややこしいことになっているんじゃないのか。
だって定番じゃないか。愛しあうふたりの前に現れる、あらがいがたい「運命」なんて。
「京吾!」
「どうしたの?」
「わたし、京吾のこと愛してるからね!」
冷静に見ると頭がおかしいとしか思えないわたしの突然の言葉に、京吾は照れたように目を伏せた。
「急にどうしたの? やっぱり熱があるんじゃない?」
そんな憎まれ口を叩くものの、その頬は朱色に染まっている。
京吾は赤面症なので、こういうときはわかりやすい。ツンデレめ。わたしは心の中でほくそ笑んだ。
……いやいやいや、笑っている場合ではない。
そうだ、「運命のつがい」だ。わたしの相手はどんなやつなんだ。
「京吾はわたしの『運命』のひとと会ったことある?」
「ないけど。かえちゃんが『運命のつがいに会ったー』って言ってるの聞いただけだし」
「……あれ? もしかして疑ってる?」
「……なに? 今日のも演技なの?」
「『も』って、『も』って! 違うってば! 『運命』についてはよくわかんないけど!」
あきれたような顔をする京吾にわたしはあせる。
しかし狼狽するわたしを見たからなのか、はてまた別の理由からかは定かではないが、京吾は急に真剣な目をしてわたしを見た。コンサートホールの舞台で見るようなその眼差しに、京吾が好きなわたしは思わず胸をときめかせてしまう。
「かえちゃん、今度チャリティーコンサートで僕が演奏する曲名言ってよ」
「え?」
京吾の言葉に返すことができず、わたしたちのあいだに一瞬、間があいた。
ヤバイ。ここで正解を当てなければヤバイのでは? なんか具体的に思い浮かばないけれどヤバイのでは? わたしの背中に冷や汗が垂れた。
しかし、思い出せないものは思い出せない。そう思うと「仕方ねーや」とわたしの中の雑な性格が顔を出す。
「えっ、わかんない」
素直にそう答えると、京吾はふっと視線を外してからため息をついた。
え、そのため息はなに? ひとりビクビクとしていると、京吾はやっと目をわたしのほうへと向けて口を開く。
「僕のこと大好きなかえちゃんが曲名を正しく答えられないなんて、どうやらパラレルワールドがどうのこうのっていう世迷言は置いておいても、頭がおかしくなってしまったのは本当みたいだね」
「えっ、ひどい」
ひどい。頭がおかしくなったのではというのはわたしも思ったけれど、ひどい。
「あっ、わたしは別に高上楓のニセモノとかじゃないからね?!」
ふっと思いついたバカな考えを脊髄反射的に口に出せば、京吾はまた生ぬるい目でわたしを見た。
「……まあそれは置いておいて」
「うん? 置いておくんだ」
「いちいちつっこんでたらキリがないよ。かえちゃんは心当たりとかある? その、パラレルワールドに迷い込んだ? 心当たり」
「ない」
「即答かー……」
京吾は残念そうな顔をするが、本当に心当たりなんてものはないのだから仕方がない。
京吾はそれでもわたしよりは出来のいい頭を回転させて、なにかしら考えているようだった。
「じゃあもう、僕の心当たりはかえちゃんの『運命のつがい』くらいしかないかな」
「悩みすぎて記憶を書き換えたとか?」
「まあ、それくらいしか思いつかないね」
「もっと考えて! わたしの将来がかかってるから!」
わたしの無茶ぶりを京吾は華麗に流した。
「……まあ、かえちゃんの脳みそがそんなややこしいマネをするかどうかは甚だ疑問だけど」
「ひどい」
「逆に容量が少なすぎてパンクしちゃったのかもしれないしね」
「ひどい」
「明日だっけ? 定期健診。そのときに記憶障害については話したほうがいいと思うよ。真面目な話、いきなり記憶喪失になるなんてなにかしら脳に異常が発生している可能性もあるわけだし……」
「定期健診?」
首をかしげたわたしに、もう京吾は動じる様子はなかった。
赤面症ではあるが、彼は引っ込み思案ではないのだ。大ホールの舞台で素晴らしい演奏をできるだけの度胸がある。
わたしの電波としか言いようがない妄言に、彼はなにかしら腹をくくったのかもしれない。アホ丸出しのわたしの言葉にも丁寧に答えてくれる。
「若年のオメガはいつ発情期がくるかわからないから、定期健診を受けて薬をもらうようになっているんだよ」
「薬って……抑制剤?」
「あとアフターピルとかね。抑制剤含めて持っとかないといざというときに困るから、発情期がきてなくても定期的に病院を受診するよう推奨されてるんだよ」
「へー」
またしてもバカっぽい反応を見せたわたしだったが、内心では冷や汗をかいていた。
「オメガバース」において突然の発情期を迎えたオメガが、暴漢に襲われるというのは定番のネタである(わたし調べ)。
物語ではそこに運よく助けが入るというのがお約束の流れだが、わたしが今直面しているのは現実だ。
いきなり発情期を迎えて、フェロモンでよくわからない他人を誘引したとなっては笑えない。まったく笑えない。
定期健診には絶対に行こう。わたしは強く心に決めた。
0
あなたにおすすめの小説
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
溺愛のフリから2年後は。
橘しづき
恋愛
岡部愛理は、ぱっと見クールビューティーな女性だが、中身はビールと漫画、ゲームが大好き。恋愛は昔に何度か失敗してから、もうするつもりはない。
そんな愛理には幼馴染がいる。羽柴湊斗は小学校に上がる前から仲がよく、いまだに二人で飲んだりする仲だ。実は2年前から、湊斗と愛理は付き合っていることになっている。親からの圧力などに耐えられず、酔った勢いでついた嘘だった。
でも2年も経てば、今度は結婚を促される。さて、そろそろ偽装恋人も終わりにしなければ、と愛理は思っているのだが……?
歩く15億の花嫁~契約婚約から始まるオフィス・シンデレラ~
YOR
恋愛
恋愛経験ゼロの女性×三人の男たち。じっくりと心の変化を描く、じれキュン・スローストーリー。
亡き祖父の遺言により、巨大財閥の氷の御曹司・神谷瑛斗の「担保」として婚約させられた水野奈月。
自分を守るために突きつけたのは、前代未聞のルールだった。「18時以降は、赤の他人です」
「氷」の独占欲:冷酷な次期当主、神谷瑛斗。
「太陽」の甘い罠:謎めいた従兄弟、黒瀬蓮。
「温もり」の執着:庶民の幼馴染、健太。
「影」の策略:瑛斗を狂信的に愛する、佐伯涼子。
四人の想いと財閥の闇が渦巻く、予測不能な権力争い。
戦場のようなオフィスで、恋を知らない不器用な女性が、最後に選ぶ「本当の愛」とは――。
【物語の歩み(Time Line)】
第1日目: 絶望の契約。15億3000万で売られた夜。(第1話〜第2話)
第2日目: 神谷家への移住。(第3話〜第6話)
第3日目: 嵐の初出勤。(次回予告:健太との再会、そして瑛斗による強奪)(第7話〜第18話予定)
――奈月の日常が崩壊してから、まだたったの三日。
第4日目: これからどうなるかお楽しみに(第19話〜)
ちょっとだけ、軽く大人な恋愛描写含みます。苦手な方は、ご注意ください。
※完全にフィクションです。登場企業とは一切関係ありません。
隣人の幼馴染にご飯を作るのは今日で終わり
鳥花風星
恋愛
高校二年生のひよりは、隣の家に住む幼馴染の高校三年生の蒼に片思いをしていた。蒼の両親が海外出張でいないため、ひよりは蒼のために毎日ご飯を作りに来ている。
でも、蒼とひよりにはもう一人、みさ姉という大学生の幼馴染がいた。蒼が好きなのはみさ姉だと思い、身を引くためにひよりはもうご飯を作りにこないと伝えるが……。
元婚約者からの嫌がらせでわたくしと結婚させられた彼が、ざまぁしたら優しくなりました。ですが新婚時代に受けた扱いを忘れてはおりませんよ?
3333(トリささみ)
恋愛
貴族令嬢だが自他ともに認める醜女のマルフィナは、あるとき王命により結婚することになった。
相手は王女エンジェに婚約破棄をされたことで有名な、若き公爵テオバルト。
あまりにも不釣り合いなその結婚は、エンジェによるテオバルトへの嫌がらせだった。
それを知ったマルフィナはテオバルトに同情し、少しでも彼が報われるよう努力する。
だがテオバルトはそんなマルフィナを、徹底的に冷たくあしらった。
その後あるキッカケで美しくなったマルフィナによりエンジェは自滅。
その日からテオバルトは手のひらを返したように優しくなる。
だがマルフィナが新婚時代に受けた仕打ちを、忘れることはなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる