フシギ

浮気

彼女とケンカした。
原因は些細なこと…ではない。
彼女が浮気をしていたのだ！
それを知り、問い詰めたら、
「あんたには関係ないでしょ！」
って逆ギレしやがった。
さすがに俺も腹立っちゃってさ。
「別れてやる！」
って怒鳴ったんだ。
そしたら、
「そうしてくれるとありがたいわ。」
なんて言うわけ。
腹立つだろ？
だから俺は周りの物を蹴飛ばしながら部屋から出てきたんだ。
で、公園にいるわけ。
腹立ったけどアイツ可愛いんだよな。
よし！冷静に話し合って、和解して、また仲良く過ごそう。
部屋に戻ると、何か声が聞こえる。
電話中か?
声のする方に行ってみる。
俺は衝撃を受けた。
そこには男と女の影が!
アイツ性懲りもなく浮気しやがった。
…ゆ、許せない！。
気づくと花瓶で2つの影をボコボコに殴っていた。
ピクリともしない。
俺は怖くなって…逃げた！猛ダッシュで４階から駆け降りる。
でも道路に出ると思い直した。
浮気をしていたとはいえ、最愛の彼女だ。
…自首しよう。
そう思ったが、最後に`殺してしまったか`確認することにした。
階段を２階分上がり、部屋を開ける。
「心配してたんだよ!ごめんね。酷いこと言って。」
彼女が出迎えた。
ピンピンしている。
俺は安心し、彼女を抱き締めた。
きっとさっきのは白昼夢かなんかだったんだろう。悲しくてあんな夢を見たに違いない。
次の日、朝７時にインターホンに起こされた。
警察だ。
なんでも上の階の夫婦が殺されたらしい。
物騒な世の中だ。
…ん?待てよ?