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番外編:どこだこの部屋!?
19.幸せであると、満たされる愛✦︎
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「気持ち良くないかもだけど、いいぞ」
「あのなあ、俺は別に普段の営みに満足してないわけじゃない」
そもそもアンタが気持ち良ければそれでいいとさえ思っていたんだと言うと、エディスは乾いた笑い声を出す。
「お前はいつもそう言うけどさあ、俺だってお前に気持ち良くなってほしいんだって」
「はいはい、愛人にお優しい主人を持てて光栄だな」
「も……っ、主人じゃないだろ!」
茶化すとエディスは柔く唇を噛み、睨んでくる。
――そうだ、自分たちはレイケネスとネージュとは違った。
二人は恋人だが、自分はエディスが望んだから愛人になれただけの関係だった。
契約がなければ褥をともにすることすらない。自分はただの下級貴族で、後継者ですらないのだから。
「そうだな、俺とアンタは恋人だ」
それを、恋人として求めてくれたのだ。
『早く、指示の通りにしろ』
告げられた言葉は、声は、いやに冷え冷えとして聞こえた気がした。
「う……よ、よし。来い!」
奮起させるように言って、エディスが背中からベッドにひっくり返る。
試合じゃねえんだぞと笑いそうになって、レウはこの人らしいなと見つめた。
「はぁ……気持ちいい」
「あっ、あっ、あ……あ、ひらく」
艶めかしい声が耳元で響き、頬に何度も口づける。
晒された喉元に口づけると、ひくんと体が震えた。この人の体はともすれば敏感過ぎる程だ。
ぐっと膝の裏に手を当てて足を押し上げる。
腰の下に枕を差し込んだので、随分と挿入がしやすくなった。
エディスの筋肉が柔やかだから出来るが、普通はこんなことをさせたら痛がってうるさいだろうなと苦笑いをする。
「あ゙ぅっ!?」
ぐっと奥まで突き入れるとエディスの体が大きく震えた。
大きな目が見開かれ、涙が溢れ出てくる。断続的に腰が跳ね、ぴゅくっと精液が漏れ出た。
衝撃の強さが見て取れ、レウはぐっと唇を強く噛み締めた。
小さな口がはく、と開いては閉じる。
チラチラと合間から赤い舌が見え、レウは口づけて舌でくすぐった。
きゅうきゅうと締め付けてくるナカは堪らなく気持ちがいい。
今すぐ腰を振りたくりたいくらいだが、この人にそんなことをしていいはずがない。
「だ、いじょうぶですか」
「は……ぁ、んっ、んはぅ……っ」
強く目を閉じて首を振るエディスが、腕を突っ張って背をのけ反らせる。飛沫が上がり、腹部が収縮して先端が揉み込まれた。
「潮まで噴いて、気持ち良いな」
誰よりも大切に扱いたい。
この人は王子なのに誘拐されて奴隷市という悪環境で育てらせたせいで、幼少の頃から気味の悪いものも見てきた。
そんな人に己の欲を優先させるなど、ありえない所業だ。
恋人ではあるが、それ以上に献身的に支えるべき王となる人なのだというのに――。
「レウ……レウ、きもちいぃか……?」
なのに首に腕を回してきたエディスに口づけてられて、そう訊ねられたら「はい」と答えずにはいられなかった。
乱暴に犯したくなるくらいに気持ちがよくて、息ができなくなるくらいに口づけていたい。
「よかった……っ」
なのに、この人が笑うから。
世界で一番幸せだとでも言いたげに、涙で青い宝石のような目を柔らかくとろけさせて笑うので――。
(あなたに選ばれて光栄です)
見る度に好きだという思いで、胸が満たされていく。
「ちゃんと飲み込めてる。気持ちいいよ」
囁くと、エディスも同じ気持ちだと伝えてくれた。
「レウ、キスしたい」
首に腕を絡ませたエディスに引き寄せられ、ちゅうと唇を重ね合わせる。
離れると「もっと」と強請り、何度も角度を変えて口づけられた。
足をレウの腰に回してきて、すりすりと踵で撫でるエディスに、レウはこれ以上の劣情を催さないようにと堪える。
だというのに口のあわいから舌を差し込んできて唾液を奪い取ろうとしてきた。
喉が動いて嚥下したエディスに顎下を舐められる。
常にない様子に「お、おい……?」と声を掛けるが、腰を小さく揺らして深く入り込んだ男根を揉みこまれるとひとたまりもなかった。
「すご、襞がこりこりしてて温かくて……」
アンタのここ最高ですと腰を掴む。
親指で自身が入りこんでいる辺りをぐりぐりと押すと、エディスは高い声で喘いだ。
「あのなあ、俺は別に普段の営みに満足してないわけじゃない」
そもそもアンタが気持ち良ければそれでいいとさえ思っていたんだと言うと、エディスは乾いた笑い声を出す。
「お前はいつもそう言うけどさあ、俺だってお前に気持ち良くなってほしいんだって」
「はいはい、愛人にお優しい主人を持てて光栄だな」
「も……っ、主人じゃないだろ!」
茶化すとエディスは柔く唇を噛み、睨んでくる。
――そうだ、自分たちはレイケネスとネージュとは違った。
二人は恋人だが、自分はエディスが望んだから愛人になれただけの関係だった。
契約がなければ褥をともにすることすらない。自分はただの下級貴族で、後継者ですらないのだから。
「そうだな、俺とアンタは恋人だ」
それを、恋人として求めてくれたのだ。
『早く、指示の通りにしろ』
告げられた言葉は、声は、いやに冷え冷えとして聞こえた気がした。
「う……よ、よし。来い!」
奮起させるように言って、エディスが背中からベッドにひっくり返る。
試合じゃねえんだぞと笑いそうになって、レウはこの人らしいなと見つめた。
「はぁ……気持ちいい」
「あっ、あっ、あ……あ、ひらく」
艶めかしい声が耳元で響き、頬に何度も口づける。
晒された喉元に口づけると、ひくんと体が震えた。この人の体はともすれば敏感過ぎる程だ。
ぐっと膝の裏に手を当てて足を押し上げる。
腰の下に枕を差し込んだので、随分と挿入がしやすくなった。
エディスの筋肉が柔やかだから出来るが、普通はこんなことをさせたら痛がってうるさいだろうなと苦笑いをする。
「あ゙ぅっ!?」
ぐっと奥まで突き入れるとエディスの体が大きく震えた。
大きな目が見開かれ、涙が溢れ出てくる。断続的に腰が跳ね、ぴゅくっと精液が漏れ出た。
衝撃の強さが見て取れ、レウはぐっと唇を強く噛み締めた。
小さな口がはく、と開いては閉じる。
チラチラと合間から赤い舌が見え、レウは口づけて舌でくすぐった。
きゅうきゅうと締め付けてくるナカは堪らなく気持ちがいい。
今すぐ腰を振りたくりたいくらいだが、この人にそんなことをしていいはずがない。
「だ、いじょうぶですか」
「は……ぁ、んっ、んはぅ……っ」
強く目を閉じて首を振るエディスが、腕を突っ張って背をのけ反らせる。飛沫が上がり、腹部が収縮して先端が揉み込まれた。
「潮まで噴いて、気持ち良いな」
誰よりも大切に扱いたい。
この人は王子なのに誘拐されて奴隷市という悪環境で育てらせたせいで、幼少の頃から気味の悪いものも見てきた。
そんな人に己の欲を優先させるなど、ありえない所業だ。
恋人ではあるが、それ以上に献身的に支えるべき王となる人なのだというのに――。
「レウ……レウ、きもちいぃか……?」
なのに首に腕を回してきたエディスに口づけてられて、そう訊ねられたら「はい」と答えずにはいられなかった。
乱暴に犯したくなるくらいに気持ちがよくて、息ができなくなるくらいに口づけていたい。
「よかった……っ」
なのに、この人が笑うから。
世界で一番幸せだとでも言いたげに、涙で青い宝石のような目を柔らかくとろけさせて笑うので――。
(あなたに選ばれて光栄です)
見る度に好きだという思いで、胸が満たされていく。
「ちゃんと飲み込めてる。気持ちいいよ」
囁くと、エディスも同じ気持ちだと伝えてくれた。
「レウ、キスしたい」
首に腕を絡ませたエディスに引き寄せられ、ちゅうと唇を重ね合わせる。
離れると「もっと」と強請り、何度も角度を変えて口づけられた。
足をレウの腰に回してきて、すりすりと踵で撫でるエディスに、レウはこれ以上の劣情を催さないようにと堪える。
だというのに口のあわいから舌を差し込んできて唾液を奪い取ろうとしてきた。
喉が動いて嚥下したエディスに顎下を舐められる。
常にない様子に「お、おい……?」と声を掛けるが、腰を小さく揺らして深く入り込んだ男根を揉みこまれるとひとたまりもなかった。
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親指で自身が入りこんでいる辺りをぐりぐりと押すと、エディスは高い声で喘いだ。
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