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軍師准尉編
1.将来有望でしかない
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「一体なにをしているんですか、貴方たちは!」
「えっ、え、なんだあっ!?」
心地よく眠っていたところに、いきなり大声で叫ばれたエディスは飛び起きた。
咄嗟に腰に伸ばした手が空を切ると、あ……と小さく呟く。
「朝っぱらからうるさいな……」
自分の腕の中にいるシュウを抱きしめて庇った状態で後ろを振り向こうとしたシルベリアが、ぐっと呻いた。
まだ寝惚けているシュウを腕からそっと下ろすも、長時間枕にされていたせいで感覚がなくなってしまっている。
仕方なくシュウの頭を叩いて起こし、代わりに後方を親指で差す。
シュウは寝ぼけ眼のまま文句を言いながら、鬱陶しげに玄関の方を見た。
「なんだ、レイヴェンかよ。なんの用だ?」
「なんの用だとは不躾ですね。朝食を食べそびれたら可哀想だと思ったので、わざわざ呼びに来たんですよ」
そうしたらこの有様ですよと部屋の入り口に立つ男が肩の辺りまで手を上げ、息を吐いた。
「シルベリア、ここは連れ込み宿ではないんですよ。そのように抱き合ったりして……破廉恥な」
男は「貴方には失望しました!」と両拳を強く握り締め、上体を傾けて腹から声を出して言う。
「枕になってもらってただけだぞ」
と言いながらも起き上がったシュウを掴んで、体重を掛けながらシルベリアが上体を起こす。
そして、長い前髪をかき上げた。
その姿は、シャツの前のみならず、ズボンの前までもが豪快に解放された状態だった。
「貴方たちは本当に……全く、とても教育に悪い方達ですね」
シルベリアは片眉を上げ、シュウに肘鉄をしながら「お前のせいだぞ」と言う。
だがシュウも「その格好のせいだろ」と肘鉄を返す。
「変な人たちですみません、おはようございます」
眠れなかったでしょうとエディスは声を掛けられ、そんなことはと首を振る。
*** *** *** *** ***
規定時間ギリギリに着いた食堂は空いていた。
一人先に取り終えたらしいシュウが長机の真ん中の席を引いて座った。
盛んに飛び交う挨拶に返しながらもエディスは彼の方へと足を向ける。
逃げられないようにか、後ろから笑顔を貼り付けたシルベリアが、周りの挨拶に応えながらも優雅な足取りでついてくる。
「シルベリア、こちらにどうぞ」
シュウの左隣の椅子を引いてシルベリアに勧めた男は、その前に移動してくるとまた椅子を引いた。
エディスは視界の端でそれを捉えてはいたが、先に見知った顔の男に呼ばれた為そちらに足を向ける。
「昨日の訓練だけど、どうだった?」
坊主頭の男に話を振られ、「それに関してですけど」と話し始めた途端、後ろから肩を掴まれた。
手に持っていたトレイを取られ、体を反転させられる。
「すみません、後にしてください」
行きましょうとトレイを持ったレイヴェンに肩を抱かれたまま歩かされた。
椅子を手で差され「どうぞ」と朗らかに笑いかけられ、どうもと機械的に首を動かす。
腰を落ち着かせると目の前のテーブルにトレイが置かれる。
すでに朝食を三分の一ほど食べ進めていたシュウはそれを横目で確認していた。
全員が席に着いたのを知ると、目を伏せながら大きく口を開いて出し巻き卵に齧りついた。
「いただきます」
エディスも手を合わせてからフォークを手に取り、食べ始める。
寮の朝食はバイキング形式になっているため、主食もおかずも全員バラバラだ。
焼きのりを巻いた大きな握り飯に齧りついているシュウのトレイには、もう一回り大きな握り飯が二個と鯵の塩焼きに味噌汁、そしてつぶ餡がたっぷり入った白い皮がつやつやとしたまんじゅうがごろりと三つ乗っていた。
シルベリアはミルクをかけたコーンフレークが主食だ。
シャキシャキと歯ごたえのあるキャベツとこんがり小麦色に焼いた玉ねぎの入ったオムライス、それに皮がカリカリのベーコンを二枚とじゃがいもの冷製スープ。
それにサツマイモ、セロリ、キュウリのシーザーサラダ。
昨晩からの様子だと、どうも美容に気遣っているらしい。
「シュウ、塩を取ってくれませんか?」
頼まれたシュウは、自分の右手の横に置かれている塩の入っている小瓶を投げてよこす。
レイヴェンに「物を投げてはいけませんよ」と注意されても、余程慣れているのか無視している。
レイヴェンはため息を吐いてから、とろとろに米と芋が溶けて混ざり合った芋粥に塩をかけた。
それから、油でテカテカに光る焼き麺の隣にある、自分の握り拳ほどもある大きな饅頭に手を伸ばす。
噛むとじゅわっと肉汁が口いっぱいに広がってきて、顔をほころばせる。
見ると、中には脂身が薄く色づくほどに煮込まれた豚の角煮とたまねぎがぎっしり入っていた。
ぶ厚めの皮の表面には白ゴマがふってあるボリュームたっぷりの品となっている。
海老がぷりっぷりで歯ごたえが良い海老チリに、ピーマン・たけのこ・豚肉が甘辛いソースで炒められたチンジャオロースと、飲み物の烏龍茶で少しは押さえられてはいるものの、かなり油っぽいメニューになっている。
「……おい、お前もっと食えよ」
その前でずっと黙って食べていたエディスのトレイの中に入っている品を見たシュウが眉を顰めた。
「朝食はあんま食べない方なんだよ」
「サラダばかりですが、野菜が好きなんですか?」
そう言うエディスの前にあるのは、中はふわっと外はカリッとソフトな口当たりが優しいロールパン二個とブロッコリーと海老と卵のサラダ、蒸し鶏と豆とリンゴのサラダ。
それにたっぷりミルクを入れたカフェオレだけだ。
「もっと肉食えよ、他の奴の邪魔になるぞ」
もし戦闘中に栄養不足で倒れでもしたら、エディスのようなヒョロヒョロとした外見の子どもは即刻戦力外として放り出されてしまうだろう。
軍人は体が資本だ。どんなに気分が悪くなろうとも吐きそうになろうとも、無理にでも食べなくてはならない。
「無駄に筋肉つけると重たくなるだけだから」
シルベリアだってそうだろと指差すと、シュウは隣を見てそれもそうかと頷いた。
「でもお前チビなんだから」
「うるせえ、余計なお世話なんだよ」
エディスはフォークを蒸し鶏に突き刺す。
そのやり取りを微笑ましそうに見ていたレイヴェンが箸を置き、エディスの方に顔を向ける。
「こんなところでなんですが、昇進おめでとうございます。エディス軍師准尉」
「あ……っ、祝いのお言葉、誠にありがとうございます! バスティスグラン中尉」
笑顔で差し出された手を握り返したエディスの顔を、他の者は口を開いて信じられないという顔で見つめた。
「おっ、お前……戦える、のか?」
震える指先を向けられたエディスは後ろを向いて「は?」と口にする。
些か気を悪くした素振りのエディスに怯まず、呆然としたまま「だから」と会話を繋げてきた。
「戦えたのかって訊いてんだよ」
「なに言ってんだ、戦闘科に戦えない奴がいるわけないだろ」
馬鹿かお前という気持ちをエディスが露わにするのも無理はない。
軍師准尉とは、軍の隊列の後ろから戦の様子を見、時には上官に様子を伝え、時には助言をし、果ては後列から敵を薙ぎ払い状況を変える役目を持つ役職である。
そう、つまり――強力な魔法攻撃を得意とする者でなければ務まらない役目だからだ。
「だったら、なんで昨日は……いや、まずお前、自分のこと」
「そういえば階級教えてもらってなかったな」
戦闘任務は当然あるものの得意ではなく、戦闘科と比べて経験の少ない二人は頭を抱える。働き損だ。
実戦配備されていない新米だとばかり思い込んでいたようだが、軍師准尉となると話が違う。
「場所移動しようとしてたんだよ。ほら、昨日って訓練生が来てたから巻き込む可能性あったし……」
エディスとしても騙すつもりではなかったので、手を合わせる。
「昇進すんの明日なんだよ。ごめん!」
二人は脱力したように机に肘をつく。
「あー、あれか。もしかしてお前、紋章魔法の研究してるっていう変わり者か」
「この間ミシアのオッサン付きになったって言ってた奴?」
納得した様子の二人にレイヴェンはうんうんと頷く。
「そうです。私が話していた人ですよ」と誇らしげに言う。
「あっ、じゃあ治安維持部なのか!!」
「ミシアのオッサン付きならガチガチの戦闘タイプじゃねえか」
責めるような目線を受けたエディスは不満そうな表情になり「悪かったよ」と口を尖らせる。
「あなたたちが軍内部の事情に疎すぎるんですよ。ねっ」
昇進表すら見ていない方が悪いんですとレイヴェンに頭を撫でられ、エディスは乾いた笑いを零す。
「これからは私とも仲良くしてくださいね」
そう言われ、エディスは(同じ戦闘科の先輩だしな……)と考えてから「はいっ!」と答えた。
「えっ、え、なんだあっ!?」
心地よく眠っていたところに、いきなり大声で叫ばれたエディスは飛び起きた。
咄嗟に腰に伸ばした手が空を切ると、あ……と小さく呟く。
「朝っぱらからうるさいな……」
自分の腕の中にいるシュウを抱きしめて庇った状態で後ろを振り向こうとしたシルベリアが、ぐっと呻いた。
まだ寝惚けているシュウを腕からそっと下ろすも、長時間枕にされていたせいで感覚がなくなってしまっている。
仕方なくシュウの頭を叩いて起こし、代わりに後方を親指で差す。
シュウは寝ぼけ眼のまま文句を言いながら、鬱陶しげに玄関の方を見た。
「なんだ、レイヴェンかよ。なんの用だ?」
「なんの用だとは不躾ですね。朝食を食べそびれたら可哀想だと思ったので、わざわざ呼びに来たんですよ」
そうしたらこの有様ですよと部屋の入り口に立つ男が肩の辺りまで手を上げ、息を吐いた。
「シルベリア、ここは連れ込み宿ではないんですよ。そのように抱き合ったりして……破廉恥な」
男は「貴方には失望しました!」と両拳を強く握り締め、上体を傾けて腹から声を出して言う。
「枕になってもらってただけだぞ」
と言いながらも起き上がったシュウを掴んで、体重を掛けながらシルベリアが上体を起こす。
そして、長い前髪をかき上げた。
その姿は、シャツの前のみならず、ズボンの前までもが豪快に解放された状態だった。
「貴方たちは本当に……全く、とても教育に悪い方達ですね」
シルベリアは片眉を上げ、シュウに肘鉄をしながら「お前のせいだぞ」と言う。
だがシュウも「その格好のせいだろ」と肘鉄を返す。
「変な人たちですみません、おはようございます」
眠れなかったでしょうとエディスは声を掛けられ、そんなことはと首を振る。
*** *** *** *** ***
規定時間ギリギリに着いた食堂は空いていた。
一人先に取り終えたらしいシュウが長机の真ん中の席を引いて座った。
盛んに飛び交う挨拶に返しながらもエディスは彼の方へと足を向ける。
逃げられないようにか、後ろから笑顔を貼り付けたシルベリアが、周りの挨拶に応えながらも優雅な足取りでついてくる。
「シルベリア、こちらにどうぞ」
シュウの左隣の椅子を引いてシルベリアに勧めた男は、その前に移動してくるとまた椅子を引いた。
エディスは視界の端でそれを捉えてはいたが、先に見知った顔の男に呼ばれた為そちらに足を向ける。
「昨日の訓練だけど、どうだった?」
坊主頭の男に話を振られ、「それに関してですけど」と話し始めた途端、後ろから肩を掴まれた。
手に持っていたトレイを取られ、体を反転させられる。
「すみません、後にしてください」
行きましょうとトレイを持ったレイヴェンに肩を抱かれたまま歩かされた。
椅子を手で差され「どうぞ」と朗らかに笑いかけられ、どうもと機械的に首を動かす。
腰を落ち着かせると目の前のテーブルにトレイが置かれる。
すでに朝食を三分の一ほど食べ進めていたシュウはそれを横目で確認していた。
全員が席に着いたのを知ると、目を伏せながら大きく口を開いて出し巻き卵に齧りついた。
「いただきます」
エディスも手を合わせてからフォークを手に取り、食べ始める。
寮の朝食はバイキング形式になっているため、主食もおかずも全員バラバラだ。
焼きのりを巻いた大きな握り飯に齧りついているシュウのトレイには、もう一回り大きな握り飯が二個と鯵の塩焼きに味噌汁、そしてつぶ餡がたっぷり入った白い皮がつやつやとしたまんじゅうがごろりと三つ乗っていた。
シルベリアはミルクをかけたコーンフレークが主食だ。
シャキシャキと歯ごたえのあるキャベツとこんがり小麦色に焼いた玉ねぎの入ったオムライス、それに皮がカリカリのベーコンを二枚とじゃがいもの冷製スープ。
それにサツマイモ、セロリ、キュウリのシーザーサラダ。
昨晩からの様子だと、どうも美容に気遣っているらしい。
「シュウ、塩を取ってくれませんか?」
頼まれたシュウは、自分の右手の横に置かれている塩の入っている小瓶を投げてよこす。
レイヴェンに「物を投げてはいけませんよ」と注意されても、余程慣れているのか無視している。
レイヴェンはため息を吐いてから、とろとろに米と芋が溶けて混ざり合った芋粥に塩をかけた。
それから、油でテカテカに光る焼き麺の隣にある、自分の握り拳ほどもある大きな饅頭に手を伸ばす。
噛むとじゅわっと肉汁が口いっぱいに広がってきて、顔をほころばせる。
見ると、中には脂身が薄く色づくほどに煮込まれた豚の角煮とたまねぎがぎっしり入っていた。
ぶ厚めの皮の表面には白ゴマがふってあるボリュームたっぷりの品となっている。
海老がぷりっぷりで歯ごたえが良い海老チリに、ピーマン・たけのこ・豚肉が甘辛いソースで炒められたチンジャオロースと、飲み物の烏龍茶で少しは押さえられてはいるものの、かなり油っぽいメニューになっている。
「……おい、お前もっと食えよ」
その前でずっと黙って食べていたエディスのトレイの中に入っている品を見たシュウが眉を顰めた。
「朝食はあんま食べない方なんだよ」
「サラダばかりですが、野菜が好きなんですか?」
そう言うエディスの前にあるのは、中はふわっと外はカリッとソフトな口当たりが優しいロールパン二個とブロッコリーと海老と卵のサラダ、蒸し鶏と豆とリンゴのサラダ。
それにたっぷりミルクを入れたカフェオレだけだ。
「もっと肉食えよ、他の奴の邪魔になるぞ」
もし戦闘中に栄養不足で倒れでもしたら、エディスのようなヒョロヒョロとした外見の子どもは即刻戦力外として放り出されてしまうだろう。
軍人は体が資本だ。どんなに気分が悪くなろうとも吐きそうになろうとも、無理にでも食べなくてはならない。
「無駄に筋肉つけると重たくなるだけだから」
シルベリアだってそうだろと指差すと、シュウは隣を見てそれもそうかと頷いた。
「でもお前チビなんだから」
「うるせえ、余計なお世話なんだよ」
エディスはフォークを蒸し鶏に突き刺す。
そのやり取りを微笑ましそうに見ていたレイヴェンが箸を置き、エディスの方に顔を向ける。
「こんなところでなんですが、昇進おめでとうございます。エディス軍師准尉」
「あ……っ、祝いのお言葉、誠にありがとうございます! バスティスグラン中尉」
笑顔で差し出された手を握り返したエディスの顔を、他の者は口を開いて信じられないという顔で見つめた。
「おっ、お前……戦える、のか?」
震える指先を向けられたエディスは後ろを向いて「は?」と口にする。
些か気を悪くした素振りのエディスに怯まず、呆然としたまま「だから」と会話を繋げてきた。
「戦えたのかって訊いてんだよ」
「なに言ってんだ、戦闘科に戦えない奴がいるわけないだろ」
馬鹿かお前という気持ちをエディスが露わにするのも無理はない。
軍師准尉とは、軍の隊列の後ろから戦の様子を見、時には上官に様子を伝え、時には助言をし、果ては後列から敵を薙ぎ払い状況を変える役目を持つ役職である。
そう、つまり――強力な魔法攻撃を得意とする者でなければ務まらない役目だからだ。
「だったら、なんで昨日は……いや、まずお前、自分のこと」
「そういえば階級教えてもらってなかったな」
戦闘任務は当然あるものの得意ではなく、戦闘科と比べて経験の少ない二人は頭を抱える。働き損だ。
実戦配備されていない新米だとばかり思い込んでいたようだが、軍師准尉となると話が違う。
「場所移動しようとしてたんだよ。ほら、昨日って訓練生が来てたから巻き込む可能性あったし……」
エディスとしても騙すつもりではなかったので、手を合わせる。
「昇進すんの明日なんだよ。ごめん!」
二人は脱力したように机に肘をつく。
「あー、あれか。もしかしてお前、紋章魔法の研究してるっていう変わり者か」
「この間ミシアのオッサン付きになったって言ってた奴?」
納得した様子の二人にレイヴェンはうんうんと頷く。
「そうです。私が話していた人ですよ」と誇らしげに言う。
「あっ、じゃあ治安維持部なのか!!」
「ミシアのオッサン付きならガチガチの戦闘タイプじゃねえか」
責めるような目線を受けたエディスは不満そうな表情になり「悪かったよ」と口を尖らせる。
「あなたたちが軍内部の事情に疎すぎるんですよ。ねっ」
昇進表すら見ていない方が悪いんですとレイヴェンに頭を撫でられ、エディスは乾いた笑いを零す。
「これからは私とも仲良くしてくださいね」
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