88 / 274
逃亡編
7.夜陰に混じって
しおりを挟む
短い夢を見ていた。
夢の中でエディスはレウの膝に頭をのせて寝かせてもらっていた。普段は不愛想な彼も夢の中だと刺々しさが取れるのか、エディスの髪を指で梳いていて……その優しい手つきがあまりに心地よくて、泡沫のように漂ってしまう。
「あなたは、この人が本当に王子だと思いますか」
レウの声に胸が跳ねた。
もしかして、疑われているのだろうか。
それは嫌だと思った。
この数年、常に傍にいた部下に疑心を持たれているなんて夢でも面白くはない。
けれど――そもそも、レウが疑わしい相手を上官に選ぶような愚鈍な男ではないという確信があった。
「そうだね、その可能性も考慮しておかないといけない」
この国ではなにがあるか分からないから、と冷ややかな色を含んだ声が応える。これはエドワードだろう。
「何年で中央に戻れるのでしょうか」
レウに我慢を強いる旅に出てしまった。
これで彼も中央には戻れず、昇級も見込まれない。それどころか数年単位で給料も貰えないのだ。
エディスは今になってから、もっと彼に生家であるバスターグロス家について訊いておくべきだったと後悔した。
「長くて三年。騒ぎがあれば二年足らずで戻らなければならないんじゃないかな」
許しておかれはしないだろうねと、嘲笑するような声音にレウが落胆の息を吐く。
ごめん、と心の中で呟いた。ごめん、起きたらちゃんと本物に言うからと今は声にはしないけれど。
「王の血を継いでいなかったら、お前はどうするの」
「どうとは……?」
「北の大地に置き去りにでもするのかって訊いているんだよ。分からない?」
一笑に付されたレウからの視線を感じた。あまりに長い間――とエディスは感じた――見つめられ、身じろぎをしそうになるのを我慢する。
彼は、縮こまって眠るエディスの手を取って「置いて行ったりしません」と堅い声音で、恐れげもなく言った。
「抱えて、どこになりと行きます」
俺はもうこの人に誓いましたからという言葉に、胸が熱くなる。握られているレウの手と胸が繋がって、心さえ結ばれるのではないかと錯覚しそうになった。
「そう……お前、いいね。愛人にでもしてもらえば?」
「それこそ冗談みたいな話ですよ」
俺じゃこの人には勿体ないと、木々の囁きのようにレウが笑った――気が、した。
*** *** *** *** ***
ガタン、ゴトンとさざ波のように規則的な音を立てて列車が進んでいく。
うっすらと目を開けたエディスは、すっかり枕にしてしまっていたシュウの膝から起き上る。
それで、ああやっぱりあれは夢だったのだと呟きを落とした。
レウがあんな風に自分を想ってくれているはずがない。
瞼を擦って、向かい側の席にレウの姿を認めると安堵の息を漏らす。
生まれ育った中央を出るのは、これが二度目だ。感傷に包まれて、それであんな都合のいい夢を見たのだろう。
今度は命令ですらない、自分が生まれた理由を知るための旅。
「……寝ないのか」
起き上って辺りを見渡すと、反対側の一人席に腰かけているエドワードに気が付いて声を掛けた。
深い山の緑と雪――北に近づいてきたのだろう。大きな車窓から見えている紺の空には紫がかった雲が掛かっている。星が宝石のように映るのは、窓枠に肘を突いて空を眺めていたエドワードの瞳が美しかったからだろうか。
「寝ずの番のつもりとか……」
こちらを振り返ったエドワードの青い瞳は、ランプの光を纏ってさらに輝いていた。
「元々寝付きが悪いだけだよ」と彼はやんわりと微笑んで、手に持っていた万年筆を置く。
「起きちゃったんだ。明るかったかな」
首を振るが、その時になってようやくエドワードの前にある机に書類が置かれているのに気が付いて「邪魔したかな」と身を引く。
「ううん、そろそろ終わりにしようかと思っていたから……あなたと話がしたいな」
嬉しい申し出に、じゃあと唇を湿らせて「そっちに行ってもいいか」と誘いかける。エドワードに快諾されたことで、彼が座っている席の横にあるコンパートメントに移動した。するとエドワードも向かい側の席に移動してくる。
「エドは、シルクの幼馴染なんだよな」
「そうだね、小さい頃から一緒に遊んだよ」
やはりシルクの婚約者だったのだと確信した。家柄的にも、幼い頃から交流していたという事実からして……。
二人が大人になって結婚していたら、さぞかし華やかな夫婦ができただろう。それを見れなかったことが悔やまれる。
「軍でシルクが迷惑掛けたよね」
エドワードは苦々しい笑みを浮かべて、首を触った。
「なんか、急に入りたいとか言ってきて……止めても無駄だから好きにすれば? って言ってしまったんだ。こんなことになるなんて思わなかったけど、あれは軽はずみな言葉だったなぁ」
青い瞳が悲しみや怒りで満たされているのではと。エディスは案じて彼に目線を向ける。
「だけどね。シルクは楽しそうだったから、それでいいんだ」
人は死ぬ生き物だしと零すエドワードの顔は、自分よりも一歳年下の少年だとは思えない程に大人びていた。
「彼女が軍に入った時から、こうなることを考えていなかったんじゃない。僕も……シルクだってね」
印象的だと思った、どこか違和感さえ覚えた笑顔。決まったように同じ顔で笑うのだ、この子どもは。
同じ角度に上げた口端、目の細め具合、眉の下げ方ですら。恐らく、幼少の頃から何度も鏡の前で試行を繰り返し、練り上げた賜物だ。
箱庭に押し込められていた彼らは、多くのことを考えた。小さな箱の中ででも生き方を選んだ。どうすれば箱から出れるのかと、時折会いに来る人のことを大事にしていたのだと……エディスにも理解ができる。
「けれど、あなたたちは違ったんだね」
無邪気にそう言うエドワードの目は、悪戯をする子どものような光も含んでいた。けっして面白がっているような風ではなかったが、エディスは少し座りが悪くなる。
「そうだな。俺はシルクが死ぬなんて思ってなかった。そんな世界なんかないって……今も、」
今この時だって思っている。
何故なら、自分はシルクの死に顔さえ見ていない。シルクが死んだと頭の底で理解できていない。墓の下にだって、本当は彼女の骨は入っていないんだろうと疑って生きている。
「もうシルクは帰ってこないんですよ。僕たちに笑ってもくれやしない」
だが、目の前の少年はこともなげにそう言う。彼は、シルクの最期を見たのだろうか。
「……シルクは、笑っていたのか」
エディスの問いに、エドワードはなんのことかと訝しむように眉を寄せ、口をきゅっと上に結ぶ。それから、死に顔のことかと気付くと、なんてことを訊くのかと暗い笑みを浮かべた。
「人助けをした彼女が、笑って死なないとでも?」
あなたなら理解していると思った。そう言いたげな言葉に、エディスは沈痛な面持ちになる。
「僕、軍関係者の葬儀にも参列したんだよね」
一瞬、時が止まったかのように感じられた。
あれを、あの醜態をこの少年が見ていたというのか!?
「わ、悪かった!」
謝罪が口を突いて出た。だが、エドワードはえぇ? と眉を顰めると「どうして謝るの?」と不可思議そうな顔になる。
「顔なんか見えてなかったし、騒がしかったから退場してもらったんだけど……あの人、エディスさんじゃなかったじゃない」
自分ではない……ということは、シトラスのことだろうか。あれだけ派手に騒げば目にもつく。
「いや、俺も一緒になって騒いでたクチだから……」
頭を振るってもう一度謝罪の言葉を口にすると、エドワードはため息とともに「呆れた」と吐き捨てた。
「ねえ、エディスさん。手を出して」
唐突な願いに動揺したエディスが「手? え、なんで?」と訊くとエドワードは答えずに早くしてと命じてきた。
焦れたのか立ち上がったエドワードが、手を差し出してくる。エディスがおずおずと手を伸ばすと、それを両手で握って頬に押し当てて「冷たい」と目を細める。そう言うエドワードの手は温かくて、二人の熱が混じっていく。
「ふふ、朝露みたいな手だね」
どんな風にシルクと話をしたのだろう。どんな風に二人で過ごしたのだろう。自分が奪ってしまった過去が辛く、悔しかった。
「だけどもう、どんなにこの手で殺したとしても彼女は帰ってきてくれないんだ……!」
過去へは帰れない。どんなに想っても、願っても現在か未来にしか行きつけない。
「そうだよ。でも、それだけで戦うことを止めるの?」
それこそ命への冒涜だと言い放ったエドワードの燃える瞳に、囚われる。人を食うような発言や顔付きばかりする少年だが、実は情熱的なのかもしれないと感じた。
「シルクがあなたに掛けた願いがなにかを考えて。それが彼女への弔いになる」
エドワードが眉を寄せて、苦し気に笑う。その微笑みがあまりにもシルクのものとはかけ離れていたから、ついには涙が零れ出ていってしまう。
「ええ? なんで泣くの。もう、困った人だなあ……」
エドワードは眉を下げ、エディスの頬を流れる涙を拭う。まるで子どもにでもなったような気分で、恥ずかしい。けれど、この少年にはこんな姿を見せてもいいと思えた。
「そんなに泣くと、またキスするよ」
泣き顔が可愛くて困るね。そう言ったエドワードの唇が眦に触れた。
夢の中でエディスはレウの膝に頭をのせて寝かせてもらっていた。普段は不愛想な彼も夢の中だと刺々しさが取れるのか、エディスの髪を指で梳いていて……その優しい手つきがあまりに心地よくて、泡沫のように漂ってしまう。
「あなたは、この人が本当に王子だと思いますか」
レウの声に胸が跳ねた。
もしかして、疑われているのだろうか。
それは嫌だと思った。
この数年、常に傍にいた部下に疑心を持たれているなんて夢でも面白くはない。
けれど――そもそも、レウが疑わしい相手を上官に選ぶような愚鈍な男ではないという確信があった。
「そうだね、その可能性も考慮しておかないといけない」
この国ではなにがあるか分からないから、と冷ややかな色を含んだ声が応える。これはエドワードだろう。
「何年で中央に戻れるのでしょうか」
レウに我慢を強いる旅に出てしまった。
これで彼も中央には戻れず、昇級も見込まれない。それどころか数年単位で給料も貰えないのだ。
エディスは今になってから、もっと彼に生家であるバスターグロス家について訊いておくべきだったと後悔した。
「長くて三年。騒ぎがあれば二年足らずで戻らなければならないんじゃないかな」
許しておかれはしないだろうねと、嘲笑するような声音にレウが落胆の息を吐く。
ごめん、と心の中で呟いた。ごめん、起きたらちゃんと本物に言うからと今は声にはしないけれど。
「王の血を継いでいなかったら、お前はどうするの」
「どうとは……?」
「北の大地に置き去りにでもするのかって訊いているんだよ。分からない?」
一笑に付されたレウからの視線を感じた。あまりに長い間――とエディスは感じた――見つめられ、身じろぎをしそうになるのを我慢する。
彼は、縮こまって眠るエディスの手を取って「置いて行ったりしません」と堅い声音で、恐れげもなく言った。
「抱えて、どこになりと行きます」
俺はもうこの人に誓いましたからという言葉に、胸が熱くなる。握られているレウの手と胸が繋がって、心さえ結ばれるのではないかと錯覚しそうになった。
「そう……お前、いいね。愛人にでもしてもらえば?」
「それこそ冗談みたいな話ですよ」
俺じゃこの人には勿体ないと、木々の囁きのようにレウが笑った――気が、した。
*** *** *** *** ***
ガタン、ゴトンとさざ波のように規則的な音を立てて列車が進んでいく。
うっすらと目を開けたエディスは、すっかり枕にしてしまっていたシュウの膝から起き上る。
それで、ああやっぱりあれは夢だったのだと呟きを落とした。
レウがあんな風に自分を想ってくれているはずがない。
瞼を擦って、向かい側の席にレウの姿を認めると安堵の息を漏らす。
生まれ育った中央を出るのは、これが二度目だ。感傷に包まれて、それであんな都合のいい夢を見たのだろう。
今度は命令ですらない、自分が生まれた理由を知るための旅。
「……寝ないのか」
起き上って辺りを見渡すと、反対側の一人席に腰かけているエドワードに気が付いて声を掛けた。
深い山の緑と雪――北に近づいてきたのだろう。大きな車窓から見えている紺の空には紫がかった雲が掛かっている。星が宝石のように映るのは、窓枠に肘を突いて空を眺めていたエドワードの瞳が美しかったからだろうか。
「寝ずの番のつもりとか……」
こちらを振り返ったエドワードの青い瞳は、ランプの光を纏ってさらに輝いていた。
「元々寝付きが悪いだけだよ」と彼はやんわりと微笑んで、手に持っていた万年筆を置く。
「起きちゃったんだ。明るかったかな」
首を振るが、その時になってようやくエドワードの前にある机に書類が置かれているのに気が付いて「邪魔したかな」と身を引く。
「ううん、そろそろ終わりにしようかと思っていたから……あなたと話がしたいな」
嬉しい申し出に、じゃあと唇を湿らせて「そっちに行ってもいいか」と誘いかける。エドワードに快諾されたことで、彼が座っている席の横にあるコンパートメントに移動した。するとエドワードも向かい側の席に移動してくる。
「エドは、シルクの幼馴染なんだよな」
「そうだね、小さい頃から一緒に遊んだよ」
やはりシルクの婚約者だったのだと確信した。家柄的にも、幼い頃から交流していたという事実からして……。
二人が大人になって結婚していたら、さぞかし華やかな夫婦ができただろう。それを見れなかったことが悔やまれる。
「軍でシルクが迷惑掛けたよね」
エドワードは苦々しい笑みを浮かべて、首を触った。
「なんか、急に入りたいとか言ってきて……止めても無駄だから好きにすれば? って言ってしまったんだ。こんなことになるなんて思わなかったけど、あれは軽はずみな言葉だったなぁ」
青い瞳が悲しみや怒りで満たされているのではと。エディスは案じて彼に目線を向ける。
「だけどね。シルクは楽しそうだったから、それでいいんだ」
人は死ぬ生き物だしと零すエドワードの顔は、自分よりも一歳年下の少年だとは思えない程に大人びていた。
「彼女が軍に入った時から、こうなることを考えていなかったんじゃない。僕も……シルクだってね」
印象的だと思った、どこか違和感さえ覚えた笑顔。決まったように同じ顔で笑うのだ、この子どもは。
同じ角度に上げた口端、目の細め具合、眉の下げ方ですら。恐らく、幼少の頃から何度も鏡の前で試行を繰り返し、練り上げた賜物だ。
箱庭に押し込められていた彼らは、多くのことを考えた。小さな箱の中ででも生き方を選んだ。どうすれば箱から出れるのかと、時折会いに来る人のことを大事にしていたのだと……エディスにも理解ができる。
「けれど、あなたたちは違ったんだね」
無邪気にそう言うエドワードの目は、悪戯をする子どものような光も含んでいた。けっして面白がっているような風ではなかったが、エディスは少し座りが悪くなる。
「そうだな。俺はシルクが死ぬなんて思ってなかった。そんな世界なんかないって……今も、」
今この時だって思っている。
何故なら、自分はシルクの死に顔さえ見ていない。シルクが死んだと頭の底で理解できていない。墓の下にだって、本当は彼女の骨は入っていないんだろうと疑って生きている。
「もうシルクは帰ってこないんですよ。僕たちに笑ってもくれやしない」
だが、目の前の少年はこともなげにそう言う。彼は、シルクの最期を見たのだろうか。
「……シルクは、笑っていたのか」
エディスの問いに、エドワードはなんのことかと訝しむように眉を寄せ、口をきゅっと上に結ぶ。それから、死に顔のことかと気付くと、なんてことを訊くのかと暗い笑みを浮かべた。
「人助けをした彼女が、笑って死なないとでも?」
あなたなら理解していると思った。そう言いたげな言葉に、エディスは沈痛な面持ちになる。
「僕、軍関係者の葬儀にも参列したんだよね」
一瞬、時が止まったかのように感じられた。
あれを、あの醜態をこの少年が見ていたというのか!?
「わ、悪かった!」
謝罪が口を突いて出た。だが、エドワードはえぇ? と眉を顰めると「どうして謝るの?」と不可思議そうな顔になる。
「顔なんか見えてなかったし、騒がしかったから退場してもらったんだけど……あの人、エディスさんじゃなかったじゃない」
自分ではない……ということは、シトラスのことだろうか。あれだけ派手に騒げば目にもつく。
「いや、俺も一緒になって騒いでたクチだから……」
頭を振るってもう一度謝罪の言葉を口にすると、エドワードはため息とともに「呆れた」と吐き捨てた。
「ねえ、エディスさん。手を出して」
唐突な願いに動揺したエディスが「手? え、なんで?」と訊くとエドワードは答えずに早くしてと命じてきた。
焦れたのか立ち上がったエドワードが、手を差し出してくる。エディスがおずおずと手を伸ばすと、それを両手で握って頬に押し当てて「冷たい」と目を細める。そう言うエドワードの手は温かくて、二人の熱が混じっていく。
「ふふ、朝露みたいな手だね」
どんな風にシルクと話をしたのだろう。どんな風に二人で過ごしたのだろう。自分が奪ってしまった過去が辛く、悔しかった。
「だけどもう、どんなにこの手で殺したとしても彼女は帰ってきてくれないんだ……!」
過去へは帰れない。どんなに想っても、願っても現在か未来にしか行きつけない。
「そうだよ。でも、それだけで戦うことを止めるの?」
それこそ命への冒涜だと言い放ったエドワードの燃える瞳に、囚われる。人を食うような発言や顔付きばかりする少年だが、実は情熱的なのかもしれないと感じた。
「シルクがあなたに掛けた願いがなにかを考えて。それが彼女への弔いになる」
エドワードが眉を寄せて、苦し気に笑う。その微笑みがあまりにもシルクのものとはかけ離れていたから、ついには涙が零れ出ていってしまう。
「ええ? なんで泣くの。もう、困った人だなあ……」
エドワードは眉を下げ、エディスの頬を流れる涙を拭う。まるで子どもにでもなったような気分で、恥ずかしい。けれど、この少年にはこんな姿を見せてもいいと思えた。
「そんなに泣くと、またキスするよ」
泣き顔が可愛くて困るね。そう言ったエドワードの唇が眦に触れた。
0
あなたにおすすめの小説
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
腐男子♥異世界転生
よしの こひな
BL
ある日、腐男子で新卒サラリーマン・伊丹トキヤの自室にトラックが突っ込む。
目覚めたトキヤがそこで目にしたのは、彼が長年追い続けていたBL小説の世界――。しかも、なんとトキヤは彼が最推しするスパダリ攻め『黒の騎士』ことアルチュール・ド・シルエットの文武のライバルであり、恋のライバルでもあるサブキャラの「当て馬」セレスタン・ギレヌ・コルベールに転生してしまっていた。
トキヤは、「すぐそばで推しの2人を愛でられる!」と思っていたのに、次々と原作とは異なる展開が……。 ※なろうさん、Caitaさん、PIXIVさんでも掲載しています。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される
秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました!
最終17位でした!応援ありがとうございます!
あらすじ
魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。
ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。
死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――?
傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。
妖精です、囲われてます
うあゆ
BL
僕は妖精
森で気ままに暮らしていました。
ふと気づいたら人間に囲まれてました。
でもこの人間のそばはとても心地いいし、森に帰るタイミング見つからないなぁ、なんて思いながらダラダラ暮らしてます。
__________
妖精の前だけはドロ甘の冷徹公爵×引きこもり妖精
なんやかんやお互い幸せに暮らします。
劣等アルファは最強王子から逃げられない
東
BL
リュシアン・ティレルはアルファだが、オメガのフェロモンに気持ち悪くなる欠陥品のアルファ。そのことを周囲に隠しながら生活しているため、異母弟のオメガであるライモントに手ひどい態度をとってしまい、世間からの評判は悪い。
ある日、気分の悪さに逃げ込んだ先で、ひとりの王子につかまる・・・という話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる