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王の騎士編
9.竜騎士のネックレス
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「――は……」
力が抜けたように座り込んだレウの傍らに寄った。明らかに消耗している様子に、エディスは大丈夫かと訊ねる。
魔力が尽きたと言いながら膝に凭れかかってくるレウの、左腕のガントレットが光の粒子になって消えていく。
元通りになったブレスレットがついた腕を持ち上げたエディスが思案していると、「そっちも終わったの?」という声が聞こえてきた。
「ギジア坊ちゃん!」
「あの、あのお方は……」
街の人が説明を求めて近寄ってくるのに、「もう安心してくれ!」と土埃ひとつの汚れも見当たらないギジアが応じる。長い金髪を結い上げたギジアの姿は神々しささえあり、跪いて仰ぐ民衆の羨望を受けるのも納得だ。
「それ、従騎士のブレスレットだろ」
早速契約したのかと呆れて腰に手を当てるギジアに、エディスはうっと声を詰まらせる。
「あ~あ、こんな酷い男に捉まっちゃって、可哀想」
俺にしておけばいいのにと伸びてくるギジアの手を掴んで、「お前も仲間になってくれたらいいんだけどな」とギラついた目を向けると白けた笑みを受けた。
「無理な契約はできないんだよ」
「……ならお前に心配されることねえよ」
レウの心が伴っているということだ。エディスはこんな時だというのに、安堵で胸を撫で下ろした。
「それより急ごう。こんな乱痴気騒ぎ起こしてる場合じゃないのに」
エドとの約束に遅れるとため息を吐くギジアに、エディスはもう頼んでくれたのかと目を輝かせて見る。
「違う、話を通したら来ちゃったんだよ」
つれて来てと言うギジアに頷いた。
地面に横たわらせたレウの右足を持ち上げ、腹の上で寝たエディスを見たギジアが「なにしてるの」と冷淡に言う。だが、前転したエディスがレウを肩に担いで起き上ったのを見ると、うわと眉を顰めた。
平然と自分よりも体格の大きいレウを担いだまま歩き始めると「君、本当に軍人なんだね」と言ってくるので、疑問に感じながらもそうだと返す。
ギジアに連れられてやって来た裏路地には、ひっそりと隠れるように馬車が停められていた。ギジアが扉を叩いて、エディスに乗るように促す。
「レウも一緒でいいんだよな」
「……あれ、もうカラクリに気付いたの」
「エンパイア家の継承魔法ってのは、人の転移が可能なんだろ」
そうだよと笑ったギジアがエディスを手招いて、馬車に乗るように言ってくる。
「その大きさじゃ俺だけしか乗れないだろ」
「大丈夫。レウは俺が軍部に連れていくよ」
安心して渡してと笑顔で手を広げるギジアに、エディスは後ずさる。
「アンタは……北部最大の貴族だ。アリステラだけじゃなく、北部のほとんどを手中に収めている」
貧乏だとイーザックに化したギジアは笑っていた。
けれど、この冬の間、一度も北部の民が飢えや寒さで死んだという話を聞いたことがない。数年前まではよく聞いた話だというのにだ。
盤石にて、堅い牢。
入ってくるのは勝手だが、出すつもりは一切なかったということか。
「レウが北部出身だと聞いてから、妙に親しくなったよな。甲斐甲斐しく面倒看てやって、鍛錬まで付き添って。自分の能力まで見せた」
エディスの前ではその片鱗すら見せようとしなかったくせ、その傍にいたレウには笑顔で懐柔しようとした。
「俺より警戒心が強いレウが自分に懐いてくるのは、さぞ楽しかっただろうなあ!」
「……うん。そうだね、可愛かったよ」
唇を舌で舐めたギジアが、昏い光の籠った目をこちらに――レウに向けたまま、犯したかったと呟く。
「”科学”に興味を持っていたのに、シュウに近づかなかったのはなんでだ」
実験をした時にギジアは魔法だけでなく科学にも興味を持っていた。そもそも、どうしてトリドット家は王族の魔力など保管していたというのか。
「レイガス王は北部に行き、力を得た。惑わせの魔法が利かないくらいに! なら、王家の継承魔法が利かない奴がいたっておかしくない。お前はそうなんだろ!?」
「まどろっこしい話し方は止めたら? 結局、君は俺にこう言いたいんだ」
――敵なんだろ、って。
「それが分かったところで、吹雪く北の山峰から出れないじゃないか」
哄笑するギジアと正面から見合って、エディスは口から白い息を吐き出す。
「どうだろうな、意外と簡単だったりするかもしれないぜ」
地鳴りを起こしてドラゴンがエディスの後ろに降り立つ。
赤い宝石のように輝く鱗を持つドラゴンの鞍には、大烏の紋章が描かれていた。
「お待たせいたしました、エディス様」
長い赤髪を下の方で結った男――レイヴェンの弟のフェリオネルが剣を携え、やって来た。
それを予期していなかったのか、ギジアは険悪の形相になって「トリエランディア・グラッセヨか」と冷然と零す。
「――久しぶりだな、アイザック」
もう一匹降りてきた黒い毛並みのドラゴンに乗騎している男を見上げ、微笑みかける。戦斧を肩に担ぎ上げていたアイザックがレウを引き受けると、うわと叫ぶ。
「あの人ものすんっごい睨んでくるんですけどっ、レウなんかしたんですか?」
「……俺がレウを奪ったと思ってるみたいなんだ」
領主にとって民は宝だ。盗み取るような真似をした奴に手心を加えてくれるとは思えない。気を付けろとアイザックに忠告すると、硬い声で返事が返ってくる。
「いつの間に連絡を取っていたの」
「悪いが、部下に似て疑い深い性質なんでな!」
ジェネアスを通じて東部に戻ったバスティスグラン兄妹やアイザックを呼んでいたのだ。
ギジアがエドワードに連絡をつけてくれなかった時の保険だったが、それが役に立つとは。己の不幸に泣けてきそうだ。
「エディス様、お手を」
ドラゴンに騎乗したフェリオネルが手を伸ばしてくるのを制し、指笛を吹く。
これはフェリオネルたちとは違ってただの賭けだった。――だが、エディスはそれに勝った。
ギジアを背後から襲ったのは、あの白いドラゴンだった。己を気に入って後を追ってきているのに気付いていたのだ。使役できるかどうかは別だったが、どうやら上手くいったようだ。
「……成体でもないのに」
このくらい殺すのは造作もないのだと目を細めたギジアに向かって、エディスは手を薙ぎ払う仕草をする。
「ドラゴンブレス!」
大口を開けたホワイトドラゴンから強烈な光の塊が発された。
ドラゴンブレス――ドラゴン族の必殺技とでもいえるような攻撃だが、幼体ながらに驚異的な破壊力だった。
ただの熱い吐息ではなく、熱光線を吐き出せるとは。
白い土煙が晴れると、防御壁に守られたギジアがコートを叩く。
「驚いた。なにそれ、君の手飼いなの」
「いい拾い物だよ」
エディスが頭を撫でると、もっと褒めてといわんばかりに擦り寄ってくる。
「もう一発撃ちこんでやろうか。魔法じゃねえと撃ち返せねえんだろ」
「姑息な奴。お前なんか王にならない方がいいよ」
ようやく澄ました顔をしていたギジアの本音が聞けて、エディスは笑った。ドラゴンの背に跳び乗って急上昇させる。
ドラゴンの上から下を伺うと、両拳を握って立っていたギジアが斜め上に顔を上げ、睨みつけてきた。
「こんな別れ方、したくなかったんだけどな……倒すしかないか」
ギジアがそう告げたのを聞いたエディスが散開を命じる。
身の丈ほどの大きさの両手杖を召喚したギジアから一斉に白く尾を帯びた魔法弾がいくつも撃ち込まれてきた。一人で撃ってきているとは思えない弾幕にアイザックが叫び声を上げる。
【極東の主よ
我が手に集えッ!】
通常よりも長くした魔法を切り裂く剣を振るい、アイザックの方にドラゴンを寄せていく。レウがいるためか、ほとんどアイザックの方には弾を飛ばしてこない。
「ぎゃっ、飛んできた!?」
浮遊どころか飛翔魔法とさえいえる。確かに、化け物かもしれない。
ここで別れれば、二度とあんな風に――月星が照らす窓辺で語り合うことなどは。生じた胸の哀愁を振り払うため、エディスは片手を上げる。
「フェリオネル!」
「はっ、はい! なんでしょうか!?」
呼び寄せたフェリオネルの、兄に似た面影がある顔を見つめて口を開く。
「――お前と契約する」
俺のための竜騎士になれと手を差し出す。
それを見て、フェリオネルは目を伏せて微笑み「元よりそのつもりで参りました」と恭しく額を押し戴く。
レウの時と同様、白く発光して触れあったところが熱くなってくる。
「うん、よく似合ってるな」
光が途切れて思わずそう述べると、フェリオネルは照れ臭そうに笑って「ありがとうございます」とほほ笑む。
ギジアに対峙するために身を返すと、赤のスピネルが埋め込まれたシンプルなネックレスがフェリオネルの首元で揺れた。
それを見たギジアが奥歯を噛み「尻軽が」と吐き捨てた。
フェリオネルは首元に手を当てて契約のネックレスの形を変える。
両端に刃を持ち、逆輪の辺りに竜の意匠をつけた槍をフェリオネルが振るうと、竜巻が生じてギジアへと向かっていく。
力が抜けたように座り込んだレウの傍らに寄った。明らかに消耗している様子に、エディスは大丈夫かと訊ねる。
魔力が尽きたと言いながら膝に凭れかかってくるレウの、左腕のガントレットが光の粒子になって消えていく。
元通りになったブレスレットがついた腕を持ち上げたエディスが思案していると、「そっちも終わったの?」という声が聞こえてきた。
「ギジア坊ちゃん!」
「あの、あのお方は……」
街の人が説明を求めて近寄ってくるのに、「もう安心してくれ!」と土埃ひとつの汚れも見当たらないギジアが応じる。長い金髪を結い上げたギジアの姿は神々しささえあり、跪いて仰ぐ民衆の羨望を受けるのも納得だ。
「それ、従騎士のブレスレットだろ」
早速契約したのかと呆れて腰に手を当てるギジアに、エディスはうっと声を詰まらせる。
「あ~あ、こんな酷い男に捉まっちゃって、可哀想」
俺にしておけばいいのにと伸びてくるギジアの手を掴んで、「お前も仲間になってくれたらいいんだけどな」とギラついた目を向けると白けた笑みを受けた。
「無理な契約はできないんだよ」
「……ならお前に心配されることねえよ」
レウの心が伴っているということだ。エディスはこんな時だというのに、安堵で胸を撫で下ろした。
「それより急ごう。こんな乱痴気騒ぎ起こしてる場合じゃないのに」
エドとの約束に遅れるとため息を吐くギジアに、エディスはもう頼んでくれたのかと目を輝かせて見る。
「違う、話を通したら来ちゃったんだよ」
つれて来てと言うギジアに頷いた。
地面に横たわらせたレウの右足を持ち上げ、腹の上で寝たエディスを見たギジアが「なにしてるの」と冷淡に言う。だが、前転したエディスがレウを肩に担いで起き上ったのを見ると、うわと眉を顰めた。
平然と自分よりも体格の大きいレウを担いだまま歩き始めると「君、本当に軍人なんだね」と言ってくるので、疑問に感じながらもそうだと返す。
ギジアに連れられてやって来た裏路地には、ひっそりと隠れるように馬車が停められていた。ギジアが扉を叩いて、エディスに乗るように促す。
「レウも一緒でいいんだよな」
「……あれ、もうカラクリに気付いたの」
「エンパイア家の継承魔法ってのは、人の転移が可能なんだろ」
そうだよと笑ったギジアがエディスを手招いて、馬車に乗るように言ってくる。
「その大きさじゃ俺だけしか乗れないだろ」
「大丈夫。レウは俺が軍部に連れていくよ」
安心して渡してと笑顔で手を広げるギジアに、エディスは後ずさる。
「アンタは……北部最大の貴族だ。アリステラだけじゃなく、北部のほとんどを手中に収めている」
貧乏だとイーザックに化したギジアは笑っていた。
けれど、この冬の間、一度も北部の民が飢えや寒さで死んだという話を聞いたことがない。数年前まではよく聞いた話だというのにだ。
盤石にて、堅い牢。
入ってくるのは勝手だが、出すつもりは一切なかったということか。
「レウが北部出身だと聞いてから、妙に親しくなったよな。甲斐甲斐しく面倒看てやって、鍛錬まで付き添って。自分の能力まで見せた」
エディスの前ではその片鱗すら見せようとしなかったくせ、その傍にいたレウには笑顔で懐柔しようとした。
「俺より警戒心が強いレウが自分に懐いてくるのは、さぞ楽しかっただろうなあ!」
「……うん。そうだね、可愛かったよ」
唇を舌で舐めたギジアが、昏い光の籠った目をこちらに――レウに向けたまま、犯したかったと呟く。
「”科学”に興味を持っていたのに、シュウに近づかなかったのはなんでだ」
実験をした時にギジアは魔法だけでなく科学にも興味を持っていた。そもそも、どうしてトリドット家は王族の魔力など保管していたというのか。
「レイガス王は北部に行き、力を得た。惑わせの魔法が利かないくらいに! なら、王家の継承魔法が利かない奴がいたっておかしくない。お前はそうなんだろ!?」
「まどろっこしい話し方は止めたら? 結局、君は俺にこう言いたいんだ」
――敵なんだろ、って。
「それが分かったところで、吹雪く北の山峰から出れないじゃないか」
哄笑するギジアと正面から見合って、エディスは口から白い息を吐き出す。
「どうだろうな、意外と簡単だったりするかもしれないぜ」
地鳴りを起こしてドラゴンがエディスの後ろに降り立つ。
赤い宝石のように輝く鱗を持つドラゴンの鞍には、大烏の紋章が描かれていた。
「お待たせいたしました、エディス様」
長い赤髪を下の方で結った男――レイヴェンの弟のフェリオネルが剣を携え、やって来た。
それを予期していなかったのか、ギジアは険悪の形相になって「トリエランディア・グラッセヨか」と冷然と零す。
「――久しぶりだな、アイザック」
もう一匹降りてきた黒い毛並みのドラゴンに乗騎している男を見上げ、微笑みかける。戦斧を肩に担ぎ上げていたアイザックがレウを引き受けると、うわと叫ぶ。
「あの人ものすんっごい睨んでくるんですけどっ、レウなんかしたんですか?」
「……俺がレウを奪ったと思ってるみたいなんだ」
領主にとって民は宝だ。盗み取るような真似をした奴に手心を加えてくれるとは思えない。気を付けろとアイザックに忠告すると、硬い声で返事が返ってくる。
「いつの間に連絡を取っていたの」
「悪いが、部下に似て疑い深い性質なんでな!」
ジェネアスを通じて東部に戻ったバスティスグラン兄妹やアイザックを呼んでいたのだ。
ギジアがエドワードに連絡をつけてくれなかった時の保険だったが、それが役に立つとは。己の不幸に泣けてきそうだ。
「エディス様、お手を」
ドラゴンに騎乗したフェリオネルが手を伸ばしてくるのを制し、指笛を吹く。
これはフェリオネルたちとは違ってただの賭けだった。――だが、エディスはそれに勝った。
ギジアを背後から襲ったのは、あの白いドラゴンだった。己を気に入って後を追ってきているのに気付いていたのだ。使役できるかどうかは別だったが、どうやら上手くいったようだ。
「……成体でもないのに」
このくらい殺すのは造作もないのだと目を細めたギジアに向かって、エディスは手を薙ぎ払う仕草をする。
「ドラゴンブレス!」
大口を開けたホワイトドラゴンから強烈な光の塊が発された。
ドラゴンブレス――ドラゴン族の必殺技とでもいえるような攻撃だが、幼体ながらに驚異的な破壊力だった。
ただの熱い吐息ではなく、熱光線を吐き出せるとは。
白い土煙が晴れると、防御壁に守られたギジアがコートを叩く。
「驚いた。なにそれ、君の手飼いなの」
「いい拾い物だよ」
エディスが頭を撫でると、もっと褒めてといわんばかりに擦り寄ってくる。
「もう一発撃ちこんでやろうか。魔法じゃねえと撃ち返せねえんだろ」
「姑息な奴。お前なんか王にならない方がいいよ」
ようやく澄ました顔をしていたギジアの本音が聞けて、エディスは笑った。ドラゴンの背に跳び乗って急上昇させる。
ドラゴンの上から下を伺うと、両拳を握って立っていたギジアが斜め上に顔を上げ、睨みつけてきた。
「こんな別れ方、したくなかったんだけどな……倒すしかないか」
ギジアがそう告げたのを聞いたエディスが散開を命じる。
身の丈ほどの大きさの両手杖を召喚したギジアから一斉に白く尾を帯びた魔法弾がいくつも撃ち込まれてきた。一人で撃ってきているとは思えない弾幕にアイザックが叫び声を上げる。
【極東の主よ
我が手に集えッ!】
通常よりも長くした魔法を切り裂く剣を振るい、アイザックの方にドラゴンを寄せていく。レウがいるためか、ほとんどアイザックの方には弾を飛ばしてこない。
「ぎゃっ、飛んできた!?」
浮遊どころか飛翔魔法とさえいえる。確かに、化け物かもしれない。
ここで別れれば、二度とあんな風に――月星が照らす窓辺で語り合うことなどは。生じた胸の哀愁を振り払うため、エディスは片手を上げる。
「フェリオネル!」
「はっ、はい! なんでしょうか!?」
呼び寄せたフェリオネルの、兄に似た面影がある顔を見つめて口を開く。
「――お前と契約する」
俺のための竜騎士になれと手を差し出す。
それを見て、フェリオネルは目を伏せて微笑み「元よりそのつもりで参りました」と恭しく額を押し戴く。
レウの時と同様、白く発光して触れあったところが熱くなってくる。
「うん、よく似合ってるな」
光が途切れて思わずそう述べると、フェリオネルは照れ臭そうに笑って「ありがとうございます」とほほ笑む。
ギジアに対峙するために身を返すと、赤のスピネルが埋め込まれたシンプルなネックレスがフェリオネルの首元で揺れた。
それを見たギジアが奥歯を噛み「尻軽が」と吐き捨てた。
フェリオネルは首元に手を当てて契約のネックレスの形を変える。
両端に刃を持ち、逆輪の辺りに竜の意匠をつけた槍をフェリオネルが振るうと、竜巻が生じてギジアへと向かっていく。
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