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序章・過去編
2話 先住犬チワワとの素敵な日々と別れ
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時は流れに流れ、結婚した私。相手は犬好きの旦那様。おまけに私の両親も犬が大好き。2匹のワンコちゃんがいる。
「……私も飼ってみようかな?」
そんな気持ちでいた頃、ご近所さんが教えてくれた。
「近くの美容院だけどね、チワワの赤ちゃんの里親を募集をしているよ。張り紙もしてあるから一度尋ねてみたらどう?」
物は試しだ……とばかりに、最初こそ軽い気持ちで旦那様とチワワの赤ちゃんを見に行った。
実際にチワワの赤ちゃんを目の当たりにした私。その可愛さに悶絶。
「可愛いっー!!」
すぐに里親に申し込み、子犬を受け入れる準備を整えた。
後日。
我が家に黒白のスムースチワワの子犬をお迎え。旦那様がピース(平和)と名付けた。
◇
あれから12年。
一緒に寝起きし、実家へ帰省する時も一緒に帰り、本当に毎日が楽しく、チワワのピースちゃんのおかげで毎日がるんる♬
「楽しくてたまらない!」
チワワのピースちゃんは元気な子でこれまで病気知らず。食う寝る遊ぶを満喫している。元気で可愛い子。
ずっと側にいるものだと思っていた。
いよいよ13年目の誕生日が迫る。
そんな時、いきなりの難病を発症したピースちゃん。酸素を送る赤血球が破壊され、呼吸困難に陥り、やがて必ず命が尽きる。
発症したら助からない酷な難病。
「……なんで……なんでピースちゃが!」
ピースちゃんは家族。
我が子も同然。
絶望感に押し潰される。
難病を発症したピースちゃんは、食事も水も一切取れず、呼吸がままならないせいで座ることも寝ることも出来ない。
倒れながら苦しみ踠く。
ピースちゃんの苦しみが伝わる。
ピースちゃんの「呼吸のできない苦しみ」が分かるせいで余計に辛い。
呼吸がままならないピースちゃんの苦しみに苦しい私。
ーーー無力感。
見ているだけで何も出来ない自分が悔しくて……悔しくて……。
ずっと側に付いていることしか出来ない。
獣医師さんからも「今夜が峠です」と告げられた。その先に待つのは即ち……。
発症から翌日。苦しんだ末に永眠したピースちゃん。
家族が一人失われた喪失感は大きい。
ーーーたかが犬。されど犬。
誰かにとってはそうでも、私達家族にとってはかけがえのない家族の一人。
大切な大切なピースちゃん。
◇
今でも鮮明に覚えている。
ピースちゃんが発症したのは、やがて呼吸が止まる難病。現代医学では治療法のない難病。見ているこちらは辛い。でも、ピースちゃんが一番辛く、耐え難い苦しみを味わう。
最後は一度だけ一滴の水を飲み、それがピースちゃんの最期の食事。
見ている此方が辛い。そして死ぬ間際の気力だろうか。自宅のいつものソファーの上へと乗りたそうに無言のおねだり。ピースちゃんのお気に入りのソファー。そっと乗せてあげる。その上で私と子供に看取られながら、やがて呼吸を完全に止めたピースちゃん。
苦しみながら、息を引き取ったチワワのピースちゃん。まさに絶命。
息を止める最期の瞬間を目にした私。
今でも忘れられない最期の瞬間。鮮明に覚えている。安らかな最期を迎えさせてあげられなかったことが悔しくて、悔しくて、忘れられるはずがない。それでも、苦しみから解放されたことには安堵すれば良いのか……。
「……もう苦しくないね……」
ずっと号泣したままの私を皆が慰め、家族みんなで最期を見送った。
天国で幸せになってね……ひたすら祈る。
ピースちゃんの多幸を、ただただ祈る。
これが、先住犬チワワのピースちゃんとの永遠の別れ。
「……私も飼ってみようかな?」
そんな気持ちでいた頃、ご近所さんが教えてくれた。
「近くの美容院だけどね、チワワの赤ちゃんの里親を募集をしているよ。張り紙もしてあるから一度尋ねてみたらどう?」
物は試しだ……とばかりに、最初こそ軽い気持ちで旦那様とチワワの赤ちゃんを見に行った。
実際にチワワの赤ちゃんを目の当たりにした私。その可愛さに悶絶。
「可愛いっー!!」
すぐに里親に申し込み、子犬を受け入れる準備を整えた。
後日。
我が家に黒白のスムースチワワの子犬をお迎え。旦那様がピース(平和)と名付けた。
◇
あれから12年。
一緒に寝起きし、実家へ帰省する時も一緒に帰り、本当に毎日が楽しく、チワワのピースちゃんのおかげで毎日がるんる♬
「楽しくてたまらない!」
チワワのピースちゃんは元気な子でこれまで病気知らず。食う寝る遊ぶを満喫している。元気で可愛い子。
ずっと側にいるものだと思っていた。
いよいよ13年目の誕生日が迫る。
そんな時、いきなりの難病を発症したピースちゃん。酸素を送る赤血球が破壊され、呼吸困難に陥り、やがて必ず命が尽きる。
発症したら助からない酷な難病。
「……なんで……なんでピースちゃが!」
ピースちゃんは家族。
我が子も同然。
絶望感に押し潰される。
難病を発症したピースちゃんは、食事も水も一切取れず、呼吸がままならないせいで座ることも寝ることも出来ない。
倒れながら苦しみ踠く。
ピースちゃんの苦しみが伝わる。
ピースちゃんの「呼吸のできない苦しみ」が分かるせいで余計に辛い。
呼吸がままならないピースちゃんの苦しみに苦しい私。
ーーー無力感。
見ているだけで何も出来ない自分が悔しくて……悔しくて……。
ずっと側に付いていることしか出来ない。
獣医師さんからも「今夜が峠です」と告げられた。その先に待つのは即ち……。
発症から翌日。苦しんだ末に永眠したピースちゃん。
家族が一人失われた喪失感は大きい。
ーーーたかが犬。されど犬。
誰かにとってはそうでも、私達家族にとってはかけがえのない家族の一人。
大切な大切なピースちゃん。
◇
今でも鮮明に覚えている。
ピースちゃんが発症したのは、やがて呼吸が止まる難病。現代医学では治療法のない難病。見ているこちらは辛い。でも、ピースちゃんが一番辛く、耐え難い苦しみを味わう。
最後は一度だけ一滴の水を飲み、それがピースちゃんの最期の食事。
見ている此方が辛い。そして死ぬ間際の気力だろうか。自宅のいつものソファーの上へと乗りたそうに無言のおねだり。ピースちゃんのお気に入りのソファー。そっと乗せてあげる。その上で私と子供に看取られながら、やがて呼吸を完全に止めたピースちゃん。
苦しみながら、息を引き取ったチワワのピースちゃん。まさに絶命。
息を止める最期の瞬間を目にした私。
今でも忘れられない最期の瞬間。鮮明に覚えている。安らかな最期を迎えさせてあげられなかったことが悔しくて、悔しくて、忘れられるはずがない。それでも、苦しみから解放されたことには安堵すれば良いのか……。
「……もう苦しくないね……」
ずっと号泣したままの私を皆が慰め、家族みんなで最期を見送った。
天国で幸せになってね……ひたすら祈る。
ピースちゃんの多幸を、ただただ祈る。
これが、先住犬チワワのピースちゃんとの永遠の別れ。
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