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保護犬きーちゃん・終幕
32話 〈最終話〉きーちゃんと至福の日々
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初めての保護犬ちゃん。
我が家にきーちゃんを引き取ってから、気が付けば早5年の月日が流れたよ。あっという間だったのは間違いない。想い出深い日常だったと思う。きっと此の先もそう。きーちゃんの幸せは永遠にずっと続くよ。
1年に一度。動物保護団体のお姉さんには、きーちゃんの元気な姿の写メを送る。今のきーちゃんの状態の言葉も添えて送れば、保護団体のお姉さんは決まってこう言ってくれる。
「〇〇さんのお宅へときーちゃんを託して正解でした。きっと愛してくれると信じていました。きーちゃんの写真を見れば、きーちゃんが如何に愛されて、どれだけ幸せな日々を送っているかが一目で分かります。きーちゃんを大切にして頂き、本当にありがとうございます」
だから、私もこう返す。言う言葉はいつも同じ。
「こちらこそ……我が家にきーちゃんを託してくれてありがとうございます。私達家族はきーちゃんが居てくれて本当に幸せです。お礼を言いたいのは……むしろ私達家族の方です。だから、ありがとうございます。この先も大切にします。安心して任せて下さい」
互いに感謝。感謝しかない。
きーちゃんとの楽しくて尊い日々は、まだまだこれからも続くことは間違いない。そう断言出来る。
* * * * * * * *
最初こそ、人間不信の保護犬ちゃんを迎え入れることの気難しさに……懐いてもらうことの大変さなどに正直悩んだりもした。なかなか信じてもらえないことの歯痒さもあったよ。
それが、今ではきーちゃんがいるからこその我が家。きーちゃんを中心に回っている我が家。家族の誰しもが帰宅すれば、まずはきーちゃんのことを気に掛ける。それが当たり前の我が家の日常。
毎日、尽きないきーちゃんの話題。
欠かさず出る話題はきーちゃんのことばかり。スマホの中には、きーちゃんの可愛い写真が沢山。いっぱい溜まったけど、どれも可愛いくて削除出来ない。
息子には厳しい旦那様もきーちゃんには優しい。むしろ、可愛くて仕方がない様子。家族皆んながきーちゃんには甘々。
近い将来、大地震に見舞われる指定地域に住んでいる私達家族。自分の命も子供の命も両親の命も大切。それ以上に、きーちゃんの命も大切。だから、時折地震が来る度に、まずはきーちゃんの安全を確保する。
少し前に揺れた時も、娘っ子はいの一番にきーちゃんを抱きかかえてはテーブルの下へと潜り込む。我が家の家具は地震対策の為に固定はされているが、更に不要な家具は処分し、なるべく危険がないようにする。
「きーちゃんを守らなければ……」
その想いが強い。
誰かからみれば、たかが犬。されど犬。でも、私達家族にとってはかけがえのない宝物。大切な家族。
だからこそ、きーちゃんには此の先もずっとずっと幸せで、豊かな人生を全うして欲しいと切に願う。きーちゃんが我が家に来てくれたからこそ、私達家族も幸せなんだと思える。それは断言出来る。
我が家に至福をくれたのは保護犬のきーちゃん。
きーちゃん、我が家の新しい家族になってくれて本当にありがとう!
きーちゃん、大好き!
声を大にして、心からそう言うよ。
〈本編・完結〉
※稚拙ながらも此処までお読み頂き、ありがとうございました。目に留めて頂いた全ての読者様に感謝を申し上げます🙇♀️
※最後に「あとがき」がもう1話続きます➡️
我が家にきーちゃんを引き取ってから、気が付けば早5年の月日が流れたよ。あっという間だったのは間違いない。想い出深い日常だったと思う。きっと此の先もそう。きーちゃんの幸せは永遠にずっと続くよ。
1年に一度。動物保護団体のお姉さんには、きーちゃんの元気な姿の写メを送る。今のきーちゃんの状態の言葉も添えて送れば、保護団体のお姉さんは決まってこう言ってくれる。
「〇〇さんのお宅へときーちゃんを託して正解でした。きっと愛してくれると信じていました。きーちゃんの写真を見れば、きーちゃんが如何に愛されて、どれだけ幸せな日々を送っているかが一目で分かります。きーちゃんを大切にして頂き、本当にありがとうございます」
だから、私もこう返す。言う言葉はいつも同じ。
「こちらこそ……我が家にきーちゃんを託してくれてありがとうございます。私達家族はきーちゃんが居てくれて本当に幸せです。お礼を言いたいのは……むしろ私達家族の方です。だから、ありがとうございます。この先も大切にします。安心して任せて下さい」
互いに感謝。感謝しかない。
きーちゃんとの楽しくて尊い日々は、まだまだこれからも続くことは間違いない。そう断言出来る。
* * * * * * * *
最初こそ、人間不信の保護犬ちゃんを迎え入れることの気難しさに……懐いてもらうことの大変さなどに正直悩んだりもした。なかなか信じてもらえないことの歯痒さもあったよ。
それが、今ではきーちゃんがいるからこその我が家。きーちゃんを中心に回っている我が家。家族の誰しもが帰宅すれば、まずはきーちゃんのことを気に掛ける。それが当たり前の我が家の日常。
毎日、尽きないきーちゃんの話題。
欠かさず出る話題はきーちゃんのことばかり。スマホの中には、きーちゃんの可愛い写真が沢山。いっぱい溜まったけど、どれも可愛いくて削除出来ない。
息子には厳しい旦那様もきーちゃんには優しい。むしろ、可愛くて仕方がない様子。家族皆んながきーちゃんには甘々。
近い将来、大地震に見舞われる指定地域に住んでいる私達家族。自分の命も子供の命も両親の命も大切。それ以上に、きーちゃんの命も大切。だから、時折地震が来る度に、まずはきーちゃんの安全を確保する。
少し前に揺れた時も、娘っ子はいの一番にきーちゃんを抱きかかえてはテーブルの下へと潜り込む。我が家の家具は地震対策の為に固定はされているが、更に不要な家具は処分し、なるべく危険がないようにする。
「きーちゃんを守らなければ……」
その想いが強い。
誰かからみれば、たかが犬。されど犬。でも、私達家族にとってはかけがえのない宝物。大切な家族。
だからこそ、きーちゃんには此の先もずっとずっと幸せで、豊かな人生を全うして欲しいと切に願う。きーちゃんが我が家に来てくれたからこそ、私達家族も幸せなんだと思える。それは断言出来る。
我が家に至福をくれたのは保護犬のきーちゃん。
きーちゃん、我が家の新しい家族になってくれて本当にありがとう!
きーちゃん、大好き!
声を大にして、心からそう言うよ。
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