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妖精博士マリオンの副業 2/2
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「ひ――」
マリオンの勃起ちんぽを目にした奴隷女は声にならない悲鳴を漏らしたけれど、マリオンには聞こえなかったようだ。いや、聞こえていて無視しているのかもしれない。
どちらにしても、マリオンは表情ひとつ変えずに、カイゼル髭をひと扱きした手で勃起ちんぽを緩く握って、しゅっこしゅっこと手コキを始めた――寝ている奴隷女の顔の真上で。
「んんっ……おっ、おっ、おぉ……!」
咳き込むような喘ぎ声を低く響かせながら自慰するマリオン。片脚をベッドに載せて、奴隷女の顔を半分跨ぐようにして、ちんぽの裏側を彼女に見せつける位置取りでしゅこしゅこ扱く。
しゅっ、しゅっ、しゅっ……と少し粘り気のある擦過音が、奴隷女の耳まで届く。扱かれるにつれて立ち上ってくるちんぽの匂いが、奴隷女の鼻をくすぐる。
目だけでなく、耳と鼻もちんぽの存在で埋められてしまうと、奴隷女の思考回路はますます回転を鈍らせていった。
「あっ……あ……ッ」
でこぼこで魅力の欠片もない唇から漏れ出すノイズのような音声は、マリオンの右手が往復するたびに発される擦過音と性臭に刺激されて反射で出てきただけのものだ。
思考を経由していない発声。過呼吸のようにしか聞こえなかったけれど、それは確かに喘ぎ声だった。
奴隷女がこの世界に定義されて初めて上げた喘ぎ声だった。
「……あっ、あ……! ご主人様、胸が苦しくて……あっ……ぁ……ッ♥」
「んっ、んぅ……安心しろ、それは我が逸物より発散された錬精術の波動に中てられただけだ。大人しく身を任せていればよい」
「は、はい……っ……あ、あぁ……」
奴隷女はマリオンの言葉に従って、思考の埒外からやってくる衝動に身を委ねる。
「あっ、ん……んっ、んぁ……♥」
見上げる視線のすぐそこにある肉々しい塊。筋張っていて重たげなのに、その切っ先は斜め上に向かって雄々しく反り返っている。その肉棒がマリオン自身の手で扱かれているのを見ていると、それだけで奴隷女の心は不思議な熱に掻き乱されていく。
身体の内側の掻きたくても掻けないところを、熱々の羽箒でくすぐられているような感覚――この感覚を呼ぶために奴隷女が脳内辞書から引っ張ってきた言葉は、切ない、だった。
それは、かつてのAI原始時代では定義外として処理するしかなかった感情だ。
「っ……はっ、っ……あ、あぁ……ッ……」
奴隷女は初めて覚える、胸が焦げ付くようなこの感情を上手く処理できなくて、酸欠に喘ぐような掠れた嬌声を上げるばかりになる。
そんな彼女の眼前、すぐ直上に翳した勃起ちんぽを、マリオンは一心にセルフ手コキしている。
「んんっ、んはっ、っ……あぁ、おぉ……ッ」
野太い息遣いに合わせて右手を前後させるたび、硬く膨れて筋張った男根は小刻みに上下する。その先端からは透明な汁が滴って、裏筋から竿へと伝う。その汁を、竿から亀頭へ、亀頭から竿へと往復する右手が絡め取り、肉棒全体に塗りたくっていく。
「あ、あぁ……♥ っ、はっ……ぁ……♥」
くちゅっ、くちゅっ、くちゅっ、くちゅっ……♥
手コキちんぽが奏でる水音が粘つき、泡立っていくうちに、奴隷女の顔にもどんどん赤味が差していく。唇の隙間から漏れる吐息は、一呼吸ごとに湿り気を帯び、艶めいていく。
「んぁ……っは、あ、あぁ……ッ♥」
「んっ、んんっ……おぉ、よし……出すぞ、目と口を閉じていろっ、ん、んんッ!」
「ぁ……はっ、いぃ……!」
マリオンのくぐもった呻き声に、奴隷女は緊張を思い出したかのように息を呑み、言われた通りに目と口をきつく引き結ぶ。
「うぅん! んんっ、くっ……! い、イくぞ……!」
「……!」
口を閉じたまま、震えるように首肯する奴隷女。
マリオンは腰を引いて背を屈め、不自然なほどの前傾姿勢になって、それまで斜め上方を見上げていた肉槍の切っ先を無理やり引き倒すようにして奴隷女の鼻面に向けさせた。
「むうぅ! うっ、くっううぅ――ッ!!」
奥歯を噛み締めながら唸るような胴間声を合図にして、どびゅどびゅっ、と音を立てそうな勢いの射精。迸ったショットグラスに半分ほどの精液が奴隷女の顔に着弾して、びしゃっと弾けた。
「ひゅぎゅ――ッ!?」
精液で叩かれたような顔射に、奴隷女は悲鳴を上げかけた。けれど、マリオンがぬらぬらと白濁で濡れた亀頭をその唇に押しつけたことで、唇は反射的に閉じられた。
「んっ……いいぞ、そのまま閉じておれ。ああ、息は鼻でするのだ」
そう告げながら、マリオンは噛み千切るようにして悲鳴を呑み込んだ奴隷女の唇を、握った肉棒の先でぐりぐりと何度もなぞる。それは口紅を塗っているというより、絵筆を使ってパレット上で絵の具を混ぜているような手つきだった。
事実、マリオンは唇だけではなく、頬や鼻、額に目元、耳のまわりから顎にかけて……と、奴隷女の顔中に余すところなく、ちんぽ筆を使って白濁を塗り込めていった。
「っ……っ、ふぅ……ッ……?」
火照った顔をぬるぬるした亀頭粘膜でひたすら擦りたくられる微妙なくすぐったさに、奴隷女の眉は困惑にひくひく震えている。
いったい自分は何の儀式をされているのか? 聞きたいけれど、目も口を開くなと言われているから、黙って鼻で息をしていることしかできない。
「すっ……んんぅ、ぁ……♥」
鼻から吸い込む空気は、生臭さと青臭さを混ぜて固めたみたいな匂いだ。独特の獣臭さが鼻腔膜にこびり付いて、たちまちのうちに奴隷女の思考をその匂い一色で染めてしまう。
困惑に寄っていた眉がとろんと緩み、きつく閉じた目元や口元に刻まれていた皺も薄くなる。
――いやそれだけでなく、妙に節くれ立っていた鼻筋がすらりと真っ直ぐになり、魚の頭みたいな尖りようだった鼻先は程よい丸みを帯びて愛らしいものになった。
鰓が張っているのに痩けていた頬や、しゃくれている上に噛み合わせがずれていた顎の形、庇のように突き出ていた眉骨や前頭骨は、骨や筋肉が粘土になって見えざる手で捏ね直されているかのようにうねり、波立ち、削れて、見る見るうちに形が整えられていく。
もっとも、奴隷女本人は目を瞑っているので、自分の顔の変化を見ることはおろか、自覚さえしていない。ただ陶然と、濃厚な精液臭に酔いどれているばかりだ。
変化はさらに続き、左右の眼窩が身動ぎするようにしながら対称になっていく。瘤のように膨らみすぎだった涙袋は、目の下を縁取る程度にまで引っ込んでいく。上下で厚みに明らかな差のあった唇も見えない手によって、上下の比率も左右の対称性も完璧な形に捏ね直される。
大きな変化が終わった後も、皮膚や骨が小刻みに波打つのを続けて、顔全体の比率と対称性が整えられていった。
「ん、んんっ……ふぅ……ふぅむ、こんなところかね」
マリオンは顔射ザーメンがすっかり消えた奴隷女の顔をしばし見下ろし、やがて満足そうに独りごちた。
鼻ですんすん息をして夢見心地の面持ちでいる奴隷女のその顔は、秘薬と【錬精】技能の効果で糊のようになった濃厚精液を顔射される以前とは別人かと思うほど見違えたものになっていた。
顔の各部位を丸っきり別のものと入れ替えたわけではない。精液を触媒にして物事を変質させる【錬精】によって、元の部位から余計な凹凸をなくし、全体の比率と対称性を考えて整えただけだ。なのに実際、その印象は別人に見えるほど変わっていた。
ひとはひとの顔を、各部位の比率と対称で認識している。点が三つあると人間の顔に見えるというシミュラクラ現象が起きるのも、だいたいこのためだ。
とにかくそのため、元の顔立ちが非対称であればあるほど、対称となるように修正すると印象が急変するのだった。
自分の顔にそんな変化が起きていることなど露とも知らずにいる奴隷女は、目と口を閉じたまま、本当に眠ってしまいそうな様子で安らいでいる。
「んっ……もう開けて構わんぞ」
「あ……はい……」
マリオンに言われて奴隷女はゆっくり瞼を上げると、少しだけ開けた唇から、すうぅっと細く長い息を吸い込んだ。
その眼前に、マリオンがインベントリから出した手鏡を差し出す。そこに映る自分の顔を見た瞬間――奴隷女の目は見開かれ、息が止まった。
「え――ぇ……」
この反応は毎度のことなので、マリオンは淡々と応じる。
「これは何の変哲もない、ただの普通の手鏡だ。映したものを美化する法具でもなければ、見た者を催眠に落とす法具でもない」
「あ……あ、あ、あぁ……」
奴隷女はマリオンの言葉がまったく耳に入っていないようだったが、これまた毎度のことなので、マリオンは気にしなかった。起き上がった奴隷女が、マリオンから受け取った手鏡を食い入るように見つめながら自分の顔を撫でまわすのを、髭の先を弄くりつつ黙って見ていた。
それほど待たされることなく、奴隷女は目を上げて、手鏡からマリオンへと視線を移す。
「あ……ありがとう、ございます……!」
そう言った奴隷女の目には、嬉し涙が光っていた。
マリオンは笑い飛ばすように、髭をぴんっと弾く。
「ふぅむ、感謝はいささか気が早い」
「え……?」
「顔の次は身体だ」
「あっ」
確かに顔を弄るだけなら服を脱がされる必要はなかったことに、奴隷女も思い至った。
彼女が得心したところで、マリオンは晒しっぱなしだった肉棒を改めて握る。
「ん、んっ……では、再開といこうかね」
「はい、ご主人様」
奴隷女はマリオンに手鏡を返すと、ベッドに再び仰向けで横たわり、怯えることなく脱力する。
マリオンが彼女の胸元に亀頭を突きつけるようにして肉棒を扱き始めると、彼女はその姿を愛しげな目つきで見上げるのだった。
●
「んっ……ふぅ……」
奴隷女の全身整形が終わった頃には、マリオンのちんぽから秘薬の効果が抜けていて、だらんと萎えてしまっていた。
だが、買ってきた奴隷はまだ数名いる。彼女たちにも、いまと同じような施術をしていなければならない。
べつに急ぐ必要はないのだが、マリオンはこういうとき、仕事を残すよりも無理して一気に終わらせてしまいたい派だ。
なので、インベントリから取り出した妖精のまんこに、丸出しっぱなしの半萎えちんぽを強引に押し込んだ。
「――っほおおぉッ♥♥」
妖精は小さな身体を目一杯に仰け反らせて、まんこ串刺しの快感に快哉を上げる。
マリオンはとくに気にすることなく、叫んでいる妖精の身体を鷲掴みにすると、無造作な手つきでガシガシ上下に使って半勃ちちんぽを力任せに扱き、もっともっと勃起させていった。
秘薬の反動もあるため、本来ならあと二十四時間は勃起しないはずの草臥れちんぽが、妖精まんこの中でむくむくと膨らみ、硬さと反りを取り戻していく。
このオナホはただ気持ちいいだけのオナホではなく、事前に充填させておいた魔力を使って、挿入した男性器の精力を回復させることができる【癒やしのオナホ】なのだった!
「ほっ♥ ほっ、ほおっ♥ おっ、ほおぉっ♥ ほぉ♥ んほ――」
妖精の喘ぎが不意に途切れたのは、マリオンが肉棒から妖精を引っこ抜いたからだ。
「ほっ……お、ひょおおぉ……♥」
電池が切れるようにしてアヘ顔のまま固まった妖精をインベントリに戻したマリオンの股間には、精力の充填完了したギンギンの勃起ちんぽがそそり立っていた。
「んっ、よし! きみ、次の奴隷を連れてきたまえ」
「はい、ご主人様」
顔も身体も、そして心までも生まれ変わったばかりの奴隷女が、黒い首輪ひとつを帯びただけのほぼ全裸な姿で恭しく一礼した。
NPCの奴隷に名前はない。元の名前があっても、身分が奴隷になった時点で、それまでの名前は末梢される。新しい主人から新しい名前を貰うまで、その奴隷は奴隷としか呼ばれない。
マリオンは【錬精】で整形した奴隷たちを、名前を付けることなく元の奴隷商に売った。見た目が大きく改善された奴隷たちは、マリオンが買ったときの倍近い値で売れた。
予め整えられた平均値から弄るのならまだしも、無秩序に配された目鼻を後から美しく整えるのは至難の業だ。妖精の膣内を、ちんぽの感触だけを頼りにデザインできる空間識を持ったマリオンだからこそできる離れ業なのだ。
とにもかくにも、マリオンはこうして、妖精オナホ職人を続けるための資金を捻出しているのだった。
なお、この副業のおかげで、マリオンは普段装備している【妖精博士】の称号よりもずっとレア度の高い、【奴隷ハーレム王】【スパルタクス】といった称号を取得していたりする。
奴隷に愛され、妖精オナホを愛する男マリオン。
真実の愛を求める旅人マリオン。
彼は日々、奴隷にぶっかけ、妖精にハメる。
マリオンの勃起ちんぽを目にした奴隷女は声にならない悲鳴を漏らしたけれど、マリオンには聞こえなかったようだ。いや、聞こえていて無視しているのかもしれない。
どちらにしても、マリオンは表情ひとつ変えずに、カイゼル髭をひと扱きした手で勃起ちんぽを緩く握って、しゅっこしゅっこと手コキを始めた――寝ている奴隷女の顔の真上で。
「んんっ……おっ、おっ、おぉ……!」
咳き込むような喘ぎ声を低く響かせながら自慰するマリオン。片脚をベッドに載せて、奴隷女の顔を半分跨ぐようにして、ちんぽの裏側を彼女に見せつける位置取りでしゅこしゅこ扱く。
しゅっ、しゅっ、しゅっ……と少し粘り気のある擦過音が、奴隷女の耳まで届く。扱かれるにつれて立ち上ってくるちんぽの匂いが、奴隷女の鼻をくすぐる。
目だけでなく、耳と鼻もちんぽの存在で埋められてしまうと、奴隷女の思考回路はますます回転を鈍らせていった。
「あっ……あ……ッ」
でこぼこで魅力の欠片もない唇から漏れ出すノイズのような音声は、マリオンの右手が往復するたびに発される擦過音と性臭に刺激されて反射で出てきただけのものだ。
思考を経由していない発声。過呼吸のようにしか聞こえなかったけれど、それは確かに喘ぎ声だった。
奴隷女がこの世界に定義されて初めて上げた喘ぎ声だった。
「……あっ、あ……! ご主人様、胸が苦しくて……あっ……ぁ……ッ♥」
「んっ、んぅ……安心しろ、それは我が逸物より発散された錬精術の波動に中てられただけだ。大人しく身を任せていればよい」
「は、はい……っ……あ、あぁ……」
奴隷女はマリオンの言葉に従って、思考の埒外からやってくる衝動に身を委ねる。
「あっ、ん……んっ、んぁ……♥」
見上げる視線のすぐそこにある肉々しい塊。筋張っていて重たげなのに、その切っ先は斜め上に向かって雄々しく反り返っている。その肉棒がマリオン自身の手で扱かれているのを見ていると、それだけで奴隷女の心は不思議な熱に掻き乱されていく。
身体の内側の掻きたくても掻けないところを、熱々の羽箒でくすぐられているような感覚――この感覚を呼ぶために奴隷女が脳内辞書から引っ張ってきた言葉は、切ない、だった。
それは、かつてのAI原始時代では定義外として処理するしかなかった感情だ。
「っ……はっ、っ……あ、あぁ……ッ……」
奴隷女は初めて覚える、胸が焦げ付くようなこの感情を上手く処理できなくて、酸欠に喘ぐような掠れた嬌声を上げるばかりになる。
そんな彼女の眼前、すぐ直上に翳した勃起ちんぽを、マリオンは一心にセルフ手コキしている。
「んんっ、んはっ、っ……あぁ、おぉ……ッ」
野太い息遣いに合わせて右手を前後させるたび、硬く膨れて筋張った男根は小刻みに上下する。その先端からは透明な汁が滴って、裏筋から竿へと伝う。その汁を、竿から亀頭へ、亀頭から竿へと往復する右手が絡め取り、肉棒全体に塗りたくっていく。
「あ、あぁ……♥ っ、はっ……ぁ……♥」
くちゅっ、くちゅっ、くちゅっ、くちゅっ……♥
手コキちんぽが奏でる水音が粘つき、泡立っていくうちに、奴隷女の顔にもどんどん赤味が差していく。唇の隙間から漏れる吐息は、一呼吸ごとに湿り気を帯び、艶めいていく。
「んぁ……っは、あ、あぁ……ッ♥」
「んっ、んんっ……おぉ、よし……出すぞ、目と口を閉じていろっ、ん、んんッ!」
「ぁ……はっ、いぃ……!」
マリオンのくぐもった呻き声に、奴隷女は緊張を思い出したかのように息を呑み、言われた通りに目と口をきつく引き結ぶ。
「うぅん! んんっ、くっ……! い、イくぞ……!」
「……!」
口を閉じたまま、震えるように首肯する奴隷女。
マリオンは腰を引いて背を屈め、不自然なほどの前傾姿勢になって、それまで斜め上方を見上げていた肉槍の切っ先を無理やり引き倒すようにして奴隷女の鼻面に向けさせた。
「むうぅ! うっ、くっううぅ――ッ!!」
奥歯を噛み締めながら唸るような胴間声を合図にして、どびゅどびゅっ、と音を立てそうな勢いの射精。迸ったショットグラスに半分ほどの精液が奴隷女の顔に着弾して、びしゃっと弾けた。
「ひゅぎゅ――ッ!?」
精液で叩かれたような顔射に、奴隷女は悲鳴を上げかけた。けれど、マリオンがぬらぬらと白濁で濡れた亀頭をその唇に押しつけたことで、唇は反射的に閉じられた。
「んっ……いいぞ、そのまま閉じておれ。ああ、息は鼻でするのだ」
そう告げながら、マリオンは噛み千切るようにして悲鳴を呑み込んだ奴隷女の唇を、握った肉棒の先でぐりぐりと何度もなぞる。それは口紅を塗っているというより、絵筆を使ってパレット上で絵の具を混ぜているような手つきだった。
事実、マリオンは唇だけではなく、頬や鼻、額に目元、耳のまわりから顎にかけて……と、奴隷女の顔中に余すところなく、ちんぽ筆を使って白濁を塗り込めていった。
「っ……っ、ふぅ……ッ……?」
火照った顔をぬるぬるした亀頭粘膜でひたすら擦りたくられる微妙なくすぐったさに、奴隷女の眉は困惑にひくひく震えている。
いったい自分は何の儀式をされているのか? 聞きたいけれど、目も口を開くなと言われているから、黙って鼻で息をしていることしかできない。
「すっ……んんぅ、ぁ……♥」
鼻から吸い込む空気は、生臭さと青臭さを混ぜて固めたみたいな匂いだ。独特の獣臭さが鼻腔膜にこびり付いて、たちまちのうちに奴隷女の思考をその匂い一色で染めてしまう。
困惑に寄っていた眉がとろんと緩み、きつく閉じた目元や口元に刻まれていた皺も薄くなる。
――いやそれだけでなく、妙に節くれ立っていた鼻筋がすらりと真っ直ぐになり、魚の頭みたいな尖りようだった鼻先は程よい丸みを帯びて愛らしいものになった。
鰓が張っているのに痩けていた頬や、しゃくれている上に噛み合わせがずれていた顎の形、庇のように突き出ていた眉骨や前頭骨は、骨や筋肉が粘土になって見えざる手で捏ね直されているかのようにうねり、波立ち、削れて、見る見るうちに形が整えられていく。
もっとも、奴隷女本人は目を瞑っているので、自分の顔の変化を見ることはおろか、自覚さえしていない。ただ陶然と、濃厚な精液臭に酔いどれているばかりだ。
変化はさらに続き、左右の眼窩が身動ぎするようにしながら対称になっていく。瘤のように膨らみすぎだった涙袋は、目の下を縁取る程度にまで引っ込んでいく。上下で厚みに明らかな差のあった唇も見えない手によって、上下の比率も左右の対称性も完璧な形に捏ね直される。
大きな変化が終わった後も、皮膚や骨が小刻みに波打つのを続けて、顔全体の比率と対称性が整えられていった。
「ん、んんっ……ふぅ……ふぅむ、こんなところかね」
マリオンは顔射ザーメンがすっかり消えた奴隷女の顔をしばし見下ろし、やがて満足そうに独りごちた。
鼻ですんすん息をして夢見心地の面持ちでいる奴隷女のその顔は、秘薬と【錬精】技能の効果で糊のようになった濃厚精液を顔射される以前とは別人かと思うほど見違えたものになっていた。
顔の各部位を丸っきり別のものと入れ替えたわけではない。精液を触媒にして物事を変質させる【錬精】によって、元の部位から余計な凹凸をなくし、全体の比率と対称性を考えて整えただけだ。なのに実際、その印象は別人に見えるほど変わっていた。
ひとはひとの顔を、各部位の比率と対称で認識している。点が三つあると人間の顔に見えるというシミュラクラ現象が起きるのも、だいたいこのためだ。
とにかくそのため、元の顔立ちが非対称であればあるほど、対称となるように修正すると印象が急変するのだった。
自分の顔にそんな変化が起きていることなど露とも知らずにいる奴隷女は、目と口を閉じたまま、本当に眠ってしまいそうな様子で安らいでいる。
「んっ……もう開けて構わんぞ」
「あ……はい……」
マリオンに言われて奴隷女はゆっくり瞼を上げると、少しだけ開けた唇から、すうぅっと細く長い息を吸い込んだ。
その眼前に、マリオンがインベントリから出した手鏡を差し出す。そこに映る自分の顔を見た瞬間――奴隷女の目は見開かれ、息が止まった。
「え――ぇ……」
この反応は毎度のことなので、マリオンは淡々と応じる。
「これは何の変哲もない、ただの普通の手鏡だ。映したものを美化する法具でもなければ、見た者を催眠に落とす法具でもない」
「あ……あ、あ、あぁ……」
奴隷女はマリオンの言葉がまったく耳に入っていないようだったが、これまた毎度のことなので、マリオンは気にしなかった。起き上がった奴隷女が、マリオンから受け取った手鏡を食い入るように見つめながら自分の顔を撫でまわすのを、髭の先を弄くりつつ黙って見ていた。
それほど待たされることなく、奴隷女は目を上げて、手鏡からマリオンへと視線を移す。
「あ……ありがとう、ございます……!」
そう言った奴隷女の目には、嬉し涙が光っていた。
マリオンは笑い飛ばすように、髭をぴんっと弾く。
「ふぅむ、感謝はいささか気が早い」
「え……?」
「顔の次は身体だ」
「あっ」
確かに顔を弄るだけなら服を脱がされる必要はなかったことに、奴隷女も思い至った。
彼女が得心したところで、マリオンは晒しっぱなしだった肉棒を改めて握る。
「ん、んっ……では、再開といこうかね」
「はい、ご主人様」
奴隷女はマリオンに手鏡を返すと、ベッドに再び仰向けで横たわり、怯えることなく脱力する。
マリオンが彼女の胸元に亀頭を突きつけるようにして肉棒を扱き始めると、彼女はその姿を愛しげな目つきで見上げるのだった。
●
「んっ……ふぅ……」
奴隷女の全身整形が終わった頃には、マリオンのちんぽから秘薬の効果が抜けていて、だらんと萎えてしまっていた。
だが、買ってきた奴隷はまだ数名いる。彼女たちにも、いまと同じような施術をしていなければならない。
べつに急ぐ必要はないのだが、マリオンはこういうとき、仕事を残すよりも無理して一気に終わらせてしまいたい派だ。
なので、インベントリから取り出した妖精のまんこに、丸出しっぱなしの半萎えちんぽを強引に押し込んだ。
「――っほおおぉッ♥♥」
妖精は小さな身体を目一杯に仰け反らせて、まんこ串刺しの快感に快哉を上げる。
マリオンはとくに気にすることなく、叫んでいる妖精の身体を鷲掴みにすると、無造作な手つきでガシガシ上下に使って半勃ちちんぽを力任せに扱き、もっともっと勃起させていった。
秘薬の反動もあるため、本来ならあと二十四時間は勃起しないはずの草臥れちんぽが、妖精まんこの中でむくむくと膨らみ、硬さと反りを取り戻していく。
このオナホはただ気持ちいいだけのオナホではなく、事前に充填させておいた魔力を使って、挿入した男性器の精力を回復させることができる【癒やしのオナホ】なのだった!
「ほっ♥ ほっ、ほおっ♥ おっ、ほおぉっ♥ ほぉ♥ んほ――」
妖精の喘ぎが不意に途切れたのは、マリオンが肉棒から妖精を引っこ抜いたからだ。
「ほっ……お、ひょおおぉ……♥」
電池が切れるようにしてアヘ顔のまま固まった妖精をインベントリに戻したマリオンの股間には、精力の充填完了したギンギンの勃起ちんぽがそそり立っていた。
「んっ、よし! きみ、次の奴隷を連れてきたまえ」
「はい、ご主人様」
顔も身体も、そして心までも生まれ変わったばかりの奴隷女が、黒い首輪ひとつを帯びただけのほぼ全裸な姿で恭しく一礼した。
NPCの奴隷に名前はない。元の名前があっても、身分が奴隷になった時点で、それまでの名前は末梢される。新しい主人から新しい名前を貰うまで、その奴隷は奴隷としか呼ばれない。
マリオンは【錬精】で整形した奴隷たちを、名前を付けることなく元の奴隷商に売った。見た目が大きく改善された奴隷たちは、マリオンが買ったときの倍近い値で売れた。
予め整えられた平均値から弄るのならまだしも、無秩序に配された目鼻を後から美しく整えるのは至難の業だ。妖精の膣内を、ちんぽの感触だけを頼りにデザインできる空間識を持ったマリオンだからこそできる離れ業なのだ。
とにもかくにも、マリオンはこうして、妖精オナホ職人を続けるための資金を捻出しているのだった。
なお、この副業のおかげで、マリオンは普段装備している【妖精博士】の称号よりもずっとレア度の高い、【奴隷ハーレム王】【スパルタクス】といった称号を取得していたりする。
奴隷に愛され、妖精オナホを愛する男マリオン。
真実の愛を求める旅人マリオン。
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