神様のポイント稼ぎに利用された3~過保護な神々と溺愛家族に囲われています~

ゆめ

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第二章 聖杯にまつわるお話

第338話

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 ホワイトドラゴンのおじいちゃんが連れてきたのは見た目麗しい吸血鬼の皆さんだった。
 先頭に立つのは綺麗な長い黒髪を持つ女の子、ホワイトドラゴンを信仰する巫女さんらしいよ。

 いや、あれは髪の状態あまりよくないし、僕の方がサラサラ艶々だね。
 毎週ドリアンが手入れしてくれていますから!!

 ともかく、僕に対し人間に従わないと大見得を切ったその後ですが、兎の背に乗ってプールを横断していたレイアさんに来てもらい、直後に一族全員に土下座されました。
 レイアさんの旦那様は吸血鬼の始祖です、普段は蝙蝠姿でレイアさんにべったりだからうっかり忘れてたけど。

「ドラゴンいい仕事しました」
「吸血鬼、夜間警備にピッタリなんよ」
「ぐふふこれで儂、快適な老後ライフ」

 イネスとネヴォラに認められ、怪しげな笑いをもらすじいちゃんドラゴン。
 豪邸に相応しく、お部屋はたくさん作ったようなので、暮らすのは特に問題ないらしい。
 ただ一番いいお部屋と広い部屋はうちの子が使うからドラゴンの部屋はもうちょっとランクが下がるらしい、まぁ本人その辺は気にしてないみたいだけど。

 でも僕からすればどちらも豪華。
 客室といっても広い、僕の部屋の倍は広い。
 我が家が和風で良かったぁ。

「儂、雪の中で暮らしておったからの、ベッドで寝るとか夢みたいじゃ。落ち着かないから部屋に雪を持ち込んでもよいか?」
「濡れるから駄目です」
「いっそ雪でベッド作るか? アー君なら永久凍土とか作れそう」

 そのアー君は吸血鬼一族の主導権をレイアさんから丸投げされ、ぐぬぬと唸りながら仕事を割り振っている。
 イネスが何かやろうとした場合、仕事を割り振るのはアー君のお仕事だよね。お疲れ様。

 逆らえない相手を前に吸血鬼の皆さんは粛々と現状を受け入れた模様。
 あとアー君の課題の一つ、観察日記なるものは吸血鬼の現在暮らす雪の街をどうにかする方向にしたようです。
 一から作る気力が今日で失われたそうです、大変だね。

「今日は良く遊んだ!」
「はい!」

 なぜかネヴォラが僕の前で大きな声で本日の報告をしている。
 ん、よく見ると目がショボショボしているかな?

「いっぱい遊んでいっぱい食べた! ちょう眠い!」
「はいです!」
「うん、お父さんにはえっちゃんに連絡してもらうから、今日はここに泊まって行こうか」
「うん!」
「は、い」

 元気よく返事をした直後、二人して仲良く電池が切れた。

「刀雲」
「おう皇子達は大部屋に転がしてきた。俺らもその部屋でいいか」
「やった! 雑魚寝楽しいよね!」

 バタッと倒れる寸前の体を刀雲が抱き留め、二人を両腕に抱き上げた。
 パパ素敵。

 隣の騎士様は右に狼、左に狐、頭に蝙蝠、背中にホワイトタイガーを張り付け、大変愉快なことになっておりました。
 本人は幸せそうなので特に問題ないかな。

 シャムスはかなり前に体力が切れ、霧ちゃんが回収していたし、涼玉は最初からマールスの腕の中、まだ働いているうちの子はアー君だけっていう。
 手伝いたい気持ちもあるけど僕も眠気が限界です、ごめんよアー君!
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