神様のポイント稼ぎに利用された3~過保護な神々と溺愛家族に囲われています~

ゆめ

文字の大きさ
406 / 1,309
第二章 聖杯にまつわるお話

第398話


 ガーゴイルいぇーい

『きゃー!』
「快適な空の旅です!」
「俺落ちない? ねぇ本当に大丈夫!?」
「涼玉、暴れると落ちるかもしれないから大人しく」
「はぁい!!」

 アー君は騎士様と共に皇帝と兵士を戦場に送るためにここにはいません、僕らだけ楽しんですみませんねぇ。

 帝国王都を襲うために現れた千を超えるガーゴイル、空の旅をするために交渉しようと接触を試みたら、出会ったその場で跪かれた。
 しかも跪くガーゴイルに守られるようにあったのは巨大な横長のカゴだった。
 それを力の強い個体で持ち上げることで、家族皆で楽しめる空中散歩が実現。
 あっ、はい、そう言えばお願いしようかなーって企んでましたね。お願い前に叶っちゃった!

 そういう訳で刀雲と子供達とともに巨大なカゴに乗車、空中散歩を楽しんでおります。
 落ちないかという心配もあるけど、そこは謎能力の協力と珱さんによる風の保護によって安全が確立されているので安心。

 ただし下は見ない!
 絶対に!
 お空綺麗!

 今どこに向かっているか?
 アー君の領地で、レッサーデーモンの皆さんがいる辺境です。

 いやぁだって千だよ千。
 この数をどこで引き取るって、人手が足らないと主張するアー君の領地一択でしょう。
 きっとレッサーデーモンの皆さんと気が合うに違いない。

「きゃーー!」
「イネス様が来たぁぁ!!」
「門閉めろ、門!」
「空から来たから意味ないわよぉぉ!!」

 空の旅を楽しむこと一時間ほど、思ったより近場、というよりも風の助けがあったのできっとかなりのスピードが出ていたのだと推測します。
 珱さんありがとう。

 そして到着した途端に辺りにレッサーデーモンの悲鳴が響き渡りました。
 恐怖の対象がガーゴイルの軍団じゃなくイネスな件。

 上空から見たレッサーデーモンが守る辺境の街は悪魔種が守っているのに反して、とてもとても長閑な光景が広がっていた。
 雰囲気としてはゲームで訪れる「はじまりの村」がイメージに一番近いかな、顔は怖いのに平和を愛している感が凄い伝わってくる。

 とりあえず村……じゃなくて街からちょっと離れた場所に降りてと懇願されたので、仕方なく離れた場所に降りてもらい、イネスと僕を待機させて刀雲が事情説明に向かってくれました。
 おかしい、なぜ僕まで。

「あっ、牛さんです! ママ、爆走してきていいですか、あっちには羊さんもいます!」
「刀雲にお説教されちゃうよ、大人しくしてよう」
「うーん残念」

 ちなみに羊飼いのおじさんは元冒険者か何かなのか、顔が恐ろしく怖かったけどマールスほどじゃなかった。
 羊に囲まれてとても幸せそうに働いていたよ、顔で苦労したんだろうなぁ。

「ガーゴイルを引き取っても問題ないそうだ」
「パパ、そろそろぺかってしたいです!」
「ガーゴイルが消滅しちゃうから我慢しような」
「ぷー」

 こうしてガーゴイル襲撃事件は何の被害もなく解決しました。
 あえて言うなら光らないように我慢したイネスが少々ストレス溜まったぐらいかな?

「あれシャムスは?」
「羊さんに乗ってお散歩してます、涼ちゃんはロデオ呼んでどっかに遊びに行っちゃいました」

 どちらもとても自由ですね。
 ここアー君の領地だから安全だし、夕食までにはえっちゃんを通して回収すればいっかー。

「さて戻るか」
「はいです」
「どうせなら皇帝の所に寄ってから帰ろうよ」
「いや、帝国の戦争に他国の将軍が手を出すわけにはいかないだろ」
「刀雲が手を出さなきゃ大丈夫、我慢した分、イネスも派手に光りたいだろうし」
「はい!!」

 そういう訳で皇帝の所に陣中見舞いに行くことが決まりました。
 リアル戦争の空気を体験できる貴重なチャンスです、とても楽しみ。
 
感想 1

あなたにおすすめの小説

人気アイドルの俺、なぜかメンバー全員に好かれてます

七瀬
BL
デビュー4年目の人気アイドルグループ「ECLIPSE(エクリプス)」に所属する芹沢 美澄(せりざわみすみ)は、昔からどこか抜けていてマイペースな性格。 歌もダンスも決して一番ではないはずなのに、なぜかファンからもメンバーからも目を離されない存在だった。 世話焼きな幼なじみ、明るく距離の近い同い年、しっかり者で面倒見のいい年上、掴みどころのない自由人、そして無言で隣にいるリーダー——。 気づけば、美澄の周りにはいつも誰かがいて、当たり前のように甘やかされていく。

穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜

春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、 癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!? トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。 彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!? 
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて―― 運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない! 恋愛感情もまだわからない! 
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。 個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!? 
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする 愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ! 月、水、金、日曜日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新) 基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!

俺は夜、社長の猫になる

衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。 ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。 言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。 タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。 けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。

最弱白魔導士(♂)ですが最強魔王の奥様になりました。

はやしかわともえ
BL
のんびり書いていきます。 2023.04.03 閲覧、お気に入り、栞、ありがとうございます。m(_ _)m お待たせしています。 お待ちくださると幸いです。 2023.04.15 閲覧、栞、お気に入りありがとうございます。 m(_ _)m 更新頻度が遅く、申し訳ないです。 今月中には完結できたらと思っています。 2023.04.17 完結しました。 閲覧、栞、お気に入りありがとうございます! すずり様にてこの物語の短編を0円配信しています。よろしければご覧下さい。

普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている

迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。 読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)  魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。  ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。  それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。  それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。  勘弁してほしい。  僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。

春野くんち―僕の日常は、過保護な兄弟たちに囲まれている―

猫に恋するワサビ菜
BL
春野家の朝は、いつも賑やかで少しだけ過保護。 穏やかで包容力のある長男・千隼。 明るくチャラめだが独占欲を隠さない次男・蓮。 家事万能でツンデレ気味な三男・凪。 素直になれないクールな末っ子・琉生。 そして、四人の兄弟から猫のように可愛がられている四男の乃空。 自由奔放な乃空の振る舞いに、兄たちは呆れながらも、とろけるような笑顔で彼を甘やかす。

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

大学一軍イケメンにいちご狩りに誘われた陰キャの俺、なぜかいちごじゃなくて俺が喰われたんだが(?)

子犬一 はぁて
BL
大学一軍イケメン×大学九軍陰キャ 喰われるなんて聞いてないんだが(?) 俺はただ、 いちご狩りに誘われただけだが。 なのに── 誘ってきた大学一軍イケメンの海皇(21)に なぜか俺が捕まって食われる展開に? ちょっと待てい。 意味がわからないんだが! いちご狩りから始まる ケンカップルいちゃらぶBL ※大人描写のある話はタイトルに『※』あり