神様のポイント稼ぎに利用された3~過保護な神々と溺愛家族に囲われています~

ゆめ

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第二章 聖杯にまつわるお話

第426話

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 パーティーで悲劇が起きたらしいあの日。
 何が起きたか確認することなく自宅に帰宅してました。
 大体予想できるけど確認方法がない、知っているだろう家族が全員秘匿してるから。

 それにしても今日のお昼は何にしよう、ふわっとオムレツでも作ろうとおもったけど、ただオムレツ作るだけじゃつまらないよね。
 いつも休日の朝に刀雲が作ってくれるオムレツが一番美味しい、うーむオムレツは刀雲の専売特許ということにして、本日のお昼はカボチャグラタンにしよう。

 ハロウィンダンジョンは危険だと思う。
 何せランダムで襲ってくるカボチャの魔物が毎回毎回、ご丁寧にカボチャを落としていくからあのダンジョンに行くと強制的にカボチャを入手するはめになる。

 どうせポンチョでダメージ受けないから、ゴーストだけ倒してアイスを貰おうかと思ったこともある。
 でもね、ただ単にカボチャが群れて付いてくるので邪魔になっただけでした。

 森の深いところに行けば出なくなるんじゃないかと思い、えっちゃんにお願いして深層に移動したら強さがほとんど変わらないままカボチャの品質が良くなった。
 偶然出会った冒険者にカボチャの魔物の対処を聞いたら「置いていくと魔物化して付いてくるので、素直に持ち帰って売るしかない」と返答を貰った。

 アイテムボックスを持っていない冒険者は泣くしかないですね。

 冒険者がカボチャを持ち込むため、近場の街はカボチャを消費するために様々なレシピを考案、食堂で出される約8割の料理にカボチャが使われる恐ろしい街が爆誕したとかなんとか。
 この苦しみを国にも味わってもらおう。そう誰かが呟き、山のようなカボチャを献上。
 新国王様が泣いたとか。

 しかも食べないで放置すると魔物化して勝手に移動し始めるだけでなく、近場にある台所を占領、カボチャ料理を作り始めるらしい。
 なんか魔物というより妖怪みたいな存在になっている気がする。

 放置から魔物化、台所を占領された住人が倒して、魔物がカボチャをドロップといういたちごっこを繰り返すうちに住人もカボチャの魔物に慣れ、中には屋台を出店するカボチャも出始めたらしい。もう意味が分からない。
 刀国じゃないのに諦めと適応力が高過ぎる。

 そんな彼らのためにドリちゃんが提供したレシピの一つが、カボチャをふんだんに使ったグラタン。
 この料理にはチーズが必須、あまりにも国王様が哀れだと思ったのかアー君が黄金の牛さんを紹介、乳製品が手に入るよう手配してあげたらしいです。

『そう言えばシャムス兄、昨日のトカゲどうなったんだ?』
『カイちゃんが引き取って、砂漠に解き放ってあげたって』
『お姫様が平民落ちはあるかもですけど、エリマキトカゲになって砂漠に追放は中々ないですね』

 追加でデザートを作った所で子供達が果樹園から戻ってきたようです。

「かあちゃ、お昼なにー?」
『おなかすいたの』
「ペコペコです」
「カボチャグラタン」
「「いやーー!!」」

 嫌がられてもこのカボチャ、提供したのはイネスです。
 ゴーストがドロップするアイス目当てに編成した死霊部隊、その子たちから毎日アイスと共に大量のカボチャが貢がれるからね。
 我が家も連日カボチャ地獄ですよ。

 刀雲に渡してお城に持っていってもらったり、アー君経由で学園の食堂に持っていってもらったけど、一週間もしない内にカボチャの持ち込み拒否されたからね!
 孤児院に寄付しようとしたら、学園にいる生徒から情報がすでに入っていたようで、門前払いされたとお使いのアー君に言われた。

「もうカボチャは嫌だぁ~」
『美味しいけど苦痛なのよ』
「ママ食べました、デザートください」
「今日のデザートはチーズケーキだよ」

 半泣きになりながらもお昼を食べ終わったらしいので、お待ちかねのデザートをドリアンに出してもらった。
 その瞬間、三人が悲鳴を上げて逃走。

 まさかのデザートお残しですよ。

「霧ちゃんとマールスは食べてね」
「「……」」

 本日のデザートはカボチャのチーズケーキです。
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