神様のポイント稼ぎに利用された3~過保護な神々と溺愛家族に囲われています~

ゆめ

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第二章 聖杯にまつわるお話

第445話

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 魔力過多のショタはクリーンで街をピカピカにして魔力を使いまくり、成人した大人は教会の一室を借りて女神様の慈悲に縋るための儀式を決行。
 こうして僕らはアー君のペンフレである領主さんの持つ悩みを解決しました。
 数か月もすれば新しい命も生まれて、賑やかになるでしょう。

「クリーンを連発することで魔力は使うし、街は綺麗になる」
「いいこと尽くめですねー」
『ピカピカー』
「今日も飯が美味い」
「子供って発想が豊かだよな、まさか魚の処理にクリーン使う機転を思いつくとはな」

 僕が唯一使える魔法なのもあるけれど、クリーンって本当に便利。
 外から帰った時、外で作業して手が汚れた時、食事前、使う機会は幾らでもある。
 疫病問題も解決出来るし最高の魔法だよね、人類に最初に与えたのうちの神薙さんだけど。

「じゃあ魚のおやつも食ったし、次の問題解決と行こうか!」
『骨まで美味しかった』
「なんか解決する問題あるか?」
「涼ちゃん、魔力過多の解消法を提示して暴発問題は解決しましたけど、なぜ突然魔力過多になる原因は分かっていませんよ」

 イネスの言葉に「えっそうなの」となったのは黙っておこう、問題解決した気になってもう帰宅するつもりだったよ。
 難病の正体は魔力過多からくる魔力暴走、人の身には余る魔力に体が耐え切れなくなって死に至っていた。でもそれもひよこ豆とクリーンが解決。
 いや、ひよこ豆は病状回復に関係なかった。

「国に見捨てられた街。って備考欄にありました。つまり私たちに取り上げられても文句言えないですね!」
「まぁにいちゃの友達が領主だし、勝手に国から離脱させても文句は言われないか」
「情報書き換えてもらおうぜ」
「女神様ー、シャムスがお呼びですよー!」
『えっ!?』
「はい喜んでぇぇ!!」

 シャムスの名前を借りたら女神様が秒で現れた。
 相変わらず権威に弱いお方です。

「よぉ覗き魔、この領地を今の国から独立させてくれや」
「データいじるだけでいいですから」
「ちょちょいとさ」
『人間の事情は関係ないのよ』

 領主さんは大人を教会に連れて行ったためここには居ない。
 居なくて良かったかもしれないね、女神様が降臨しただけでも驚くには十分なのに、呼び出した理由が領地の独立っていう。

「この小さい領地で独立するのはちょっと厳しいっすよ」
「どこかお勧めの国はありますか?」
「森を隔ててはいますけど、ハロウィンダンジョンが比較的近いですね」
『問題解決したの』
「森に動いてもらってさ、境界線変えちゃおうぜ」
「麒麟に国の一部として認めてもらおうぜ、ちょっと呼んでくるな」

 イグちゃんがシュッと影の中に引っ込んだ。

「見捨てた国とこの街を隔てる森にドラゴンさん配置しましょう」
「次回、野良ドラゴンを探せ」
『ドラゴンは僕らの知り合い以外は大体野良よ』

 なお、魔力過多が起こる原因は近くにダンジョンがあって、そこから沸き起こる魔素が人体に悪さをしていたっぽい。
 えっちゃん曰く、この国の人間は魔素に対する抵抗が弱いのかもしれないんだって、刀国の逆ですね。

 という訳で、明日はドラゴンの群れを探しに行きます。
 お土産は何にしようかなぁ?
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