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第二章 聖杯にまつわるお話
第485話
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女神様のお仕事。
世界を見守る(主に夜の営みを覗く)。
妄想を爆発させてスタンピード。
以上。
「あれ、世界の管理ってなんだっけ?」
「ママしっかり、まだ一日目!」
『膝枕する?』
「俺の腹枕でもいいぞ?」
「えっちゃん、もうちょっと手加減してあげてください」
帰宅したら子供達が労わってくれた。心に沁みますね。
「僕も閨を覗かなきゃダメなの?」
「必要ない、必要ないから! あれただの趣味の延長!」
「スタンピード起こさなくていい?」
『いいのよ』
「もふもふ大暴走になっちゃう」
「かあちゃ、横になろう、クッションコーナーでお昼寝しよう!」
クッションコーナーに誘導され、優しく布団をかけられた。
優しい子達に育ってくれて嬉しい。
普段女神様って何をしているっけ?
子育て?
いや、あれは母親の仕事で女神の仕事じゃないね。
お酒を飲む……娯楽。
世界を平穏に保つのが仕事??
スタンピードの元凶だね?
『世界に混乱の気配がするの』
「ママ、何も考えちゃだめだ!」
「はい肉球ですよ~」
「にいちゃヘラばーば呼んできてぇ!」
「よしきた!」
数分後、ヘラ母さんが来て子守唄を歌ってくれた。
「よし寝たね」
「ばーばありがとう」
『ありがと』
「しかし何でこんな事になってるんだい?」
「女神の代理」
「……代理? 主な仕事は?」
「人々の声を聞くだけ聞いてダラダラ」
『覗き見』
「妄想爆発」
「不幸なカップルがいたら幸せになるよう手配する」
「最後以外の例えが最悪じゃないかい、何やってんだいあの子は」
ヘラ母さんのちょっと怒った声がする。
声を聴くだけで安心するなぁ、この絶対的な安心感がヘラ母さんの持つ母性。
「ちょうどおやつが出来上がった所だったし、とりあえずおやつにしようか」
『きゃー!』
「今日のおやつなんだ?」
「みゃぁん」
「ドリアン、皿とスプーンを頼む」
「ハイ」
ふわりと良い香りが漂ってきて意識が浮上する。
「ん、何の匂い?」
「ばーばがおやつ持ってきてくれた!」
「ガレット・デ・ロワ、新年の伝統菓子の一つだって聞いてね、作ってみたんだよ。中に「フェーブ」と呼ばれる豆人形を入れてある菓子で、当たった人は一年幸せに過ごせるって話さ」
「わぁ美味しそう」
パイ生地とアーモンドクリームが使われたシンプルな焼き菓子で、新年の祝いに配るためにヘラ母さんの領地にいる女の子達と大量生産したらしい。
飾り包丁がとても綺麗、タイガが見たら全力で飾り付けそう。
「さぁ切ってあげよう……おや?」
『ないの』
「にいちゃ、菓子消えた」
「えっ!?」
「アー君、あれ」
「……ひぇ」
子供達の視線の先には、ヘラ母さんが差し入れとして持ってきてくれたガレット・デ・ロワを丸呑みする神薙さんの姿があった。
咀嚼することもなくごっくんと丸呑み……幸運は邪神が独り占めしました。
世界を見守る(主に夜の営みを覗く)。
妄想を爆発させてスタンピード。
以上。
「あれ、世界の管理ってなんだっけ?」
「ママしっかり、まだ一日目!」
『膝枕する?』
「俺の腹枕でもいいぞ?」
「えっちゃん、もうちょっと手加減してあげてください」
帰宅したら子供達が労わってくれた。心に沁みますね。
「僕も閨を覗かなきゃダメなの?」
「必要ない、必要ないから! あれただの趣味の延長!」
「スタンピード起こさなくていい?」
『いいのよ』
「もふもふ大暴走になっちゃう」
「かあちゃ、横になろう、クッションコーナーでお昼寝しよう!」
クッションコーナーに誘導され、優しく布団をかけられた。
優しい子達に育ってくれて嬉しい。
普段女神様って何をしているっけ?
子育て?
いや、あれは母親の仕事で女神の仕事じゃないね。
お酒を飲む……娯楽。
世界を平穏に保つのが仕事??
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『世界に混乱の気配がするの』
「ママ、何も考えちゃだめだ!」
「はい肉球ですよ~」
「にいちゃヘラばーば呼んできてぇ!」
「よしきた!」
数分後、ヘラ母さんが来て子守唄を歌ってくれた。
「よし寝たね」
「ばーばありがとう」
『ありがと』
「しかし何でこんな事になってるんだい?」
「女神の代理」
「……代理? 主な仕事は?」
「人々の声を聞くだけ聞いてダラダラ」
『覗き見』
「妄想爆発」
「不幸なカップルがいたら幸せになるよう手配する」
「最後以外の例えが最悪じゃないかい、何やってんだいあの子は」
ヘラ母さんのちょっと怒った声がする。
声を聴くだけで安心するなぁ、この絶対的な安心感がヘラ母さんの持つ母性。
「ちょうどおやつが出来上がった所だったし、とりあえずおやつにしようか」
『きゃー!』
「今日のおやつなんだ?」
「みゃぁん」
「ドリアン、皿とスプーンを頼む」
「ハイ」
ふわりと良い香りが漂ってきて意識が浮上する。
「ん、何の匂い?」
「ばーばがおやつ持ってきてくれた!」
「ガレット・デ・ロワ、新年の伝統菓子の一つだって聞いてね、作ってみたんだよ。中に「フェーブ」と呼ばれる豆人形を入れてある菓子で、当たった人は一年幸せに過ごせるって話さ」
「わぁ美味しそう」
パイ生地とアーモンドクリームが使われたシンプルな焼き菓子で、新年の祝いに配るためにヘラ母さんの領地にいる女の子達と大量生産したらしい。
飾り包丁がとても綺麗、タイガが見たら全力で飾り付けそう。
「さぁ切ってあげよう……おや?」
『ないの』
「にいちゃ、菓子消えた」
「えっ!?」
「アー君、あれ」
「……ひぇ」
子供達の視線の先には、ヘラ母さんが差し入れとして持ってきてくれたガレット・デ・ロワを丸呑みする神薙さんの姿があった。
咀嚼することもなくごっくんと丸呑み……幸運は邪神が独り占めしました。
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