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第三章 世界に降りかかる受難
第568話
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誘拐事件から一転、誘拐の被害者である僕と救出に来てくれた騎士様に、社会奉仕活動という名のペナルティーが科せられました。
えーって感じなのです。でも相手がレイアさんなので苦情言えない。
僕が罰を受ける理由はただ一つ「知らない人に付いて行ったから」。
攫われたという言い訳は通用しなかった。無念なり。
もらい事故な騎士様は「お前がイツキを甘やかすからいけない」という手厳しい理由。
小首を傾げて「許してね」って謝ったら騎士様は許してくれました。直後にレイアさんにどこかに連れて行かれたけど。
「えー、そんな訳でレイアさんから罰ゲームを与えられました! ばばーん」
「ママ……本当にさぁ」
『懲りてないの』
アー君とシャムスが呆れたお顔で僕を見ています。
でも今回は周りに被害が及んでないからセーフラインだと思うのです。誘拐犯は被害に入りません。
「それでママ、罰の内容は何ですか?」
「お出掛け禁止とかか?」
「レイアさんが指定した場所で作物の病気がはっせーしているので解決するのです!」
これはもう解決したも同然!
少し前に涼玉がとっておきの方法を思いついてくれたからね!
あの方法を使えば力を使わなくてもぴゃぴゃっと問題解決です!
騎士様は魔物がダンジョンから溢れた問題を三件、解決するよう命じられてたなー。
あれもあれで簡単に解決出来ると思うんだ。
すなわち、黄金パフェまたは虹色スイーツを食べてから現地に行けばいい。ぺっかーです。
「早速行って解決します! お供はひよこ豆!」
涼玉にマールス、シャムスに霧ちゃんがいるように、僕にはえっちゃんがいるのでどこにでも行けます!
「ママ待とう? 俺らも一緒に行くから」
「にいちゃの言う通り」
『ピクニックするの』
「やり過ぎて怒られても困りますからね、派手に解決は今回だけは止めましょう」
うむうむ確かに。
派手に解決するのはまた別の機会にするでござる。明日当たり別の地域行って来よう。
そういう訳で早速、レイアさんに指定された村にGO!
「ケガが原因でクビになった軍人拾いました」
現地に行って三分、アー君がレイアさんの手下である傭兵団に話を聞きに行き、シャムス達がピクニックの場所を探すのを横で見ていたら、ちょっとだけ離れた場所にある木の根元に誰かが倒れているのを発見。
シュビッと駆け寄り、手頃な枝を拾って突いてみたら生きてました。
パッと見でかい。
身長が巨人、えーと、2m越えです。
持ってたおにぎりあげたら懐いたので、肩車してもらっていたらアー君が戻ってきてさぁ大変。
後ろには傭兵団から派遣されたお兄さん、これがレイアさんに伝わったら説教をもう一度になるの僕でもわかっちゃいます。
これ、僕専用ロボット、そう、人間ではなくゴーレムなのです。
「元居た場所に戻してきなさい」
ダメだった。
えーって感じなのです。でも相手がレイアさんなので苦情言えない。
僕が罰を受ける理由はただ一つ「知らない人に付いて行ったから」。
攫われたという言い訳は通用しなかった。無念なり。
もらい事故な騎士様は「お前がイツキを甘やかすからいけない」という手厳しい理由。
小首を傾げて「許してね」って謝ったら騎士様は許してくれました。直後にレイアさんにどこかに連れて行かれたけど。
「えー、そんな訳でレイアさんから罰ゲームを与えられました! ばばーん」
「ママ……本当にさぁ」
『懲りてないの』
アー君とシャムスが呆れたお顔で僕を見ています。
でも今回は周りに被害が及んでないからセーフラインだと思うのです。誘拐犯は被害に入りません。
「それでママ、罰の内容は何ですか?」
「お出掛け禁止とかか?」
「レイアさんが指定した場所で作物の病気がはっせーしているので解決するのです!」
これはもう解決したも同然!
少し前に涼玉がとっておきの方法を思いついてくれたからね!
あの方法を使えば力を使わなくてもぴゃぴゃっと問題解決です!
騎士様は魔物がダンジョンから溢れた問題を三件、解決するよう命じられてたなー。
あれもあれで簡単に解決出来ると思うんだ。
すなわち、黄金パフェまたは虹色スイーツを食べてから現地に行けばいい。ぺっかーです。
「早速行って解決します! お供はひよこ豆!」
涼玉にマールス、シャムスに霧ちゃんがいるように、僕にはえっちゃんがいるのでどこにでも行けます!
「ママ待とう? 俺らも一緒に行くから」
「にいちゃの言う通り」
『ピクニックするの』
「やり過ぎて怒られても困りますからね、派手に解決は今回だけは止めましょう」
うむうむ確かに。
派手に解決するのはまた別の機会にするでござる。明日当たり別の地域行って来よう。
そういう訳で早速、レイアさんに指定された村にGO!
「ケガが原因でクビになった軍人拾いました」
現地に行って三分、アー君がレイアさんの手下である傭兵団に話を聞きに行き、シャムス達がピクニックの場所を探すのを横で見ていたら、ちょっとだけ離れた場所にある木の根元に誰かが倒れているのを発見。
シュビッと駆け寄り、手頃な枝を拾って突いてみたら生きてました。
パッと見でかい。
身長が巨人、えーと、2m越えです。
持ってたおにぎりあげたら懐いたので、肩車してもらっていたらアー君が戻ってきてさぁ大変。
後ろには傭兵団から派遣されたお兄さん、これがレイアさんに伝わったら説教をもう一度になるの僕でもわかっちゃいます。
これ、僕専用ロボット、そう、人間ではなくゴーレムなのです。
「元居た場所に戻してきなさい」
ダメだった。
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