神様のポイント稼ぎに利用された3~過保護な神々と溺愛家族に囲われています~

ゆめ

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第三章 世界に降りかかる受難

第696話

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 銀狐を狩ろうとして横にでっかいモモンガがいるのに気付いた狩人さん、モモンガに狙いを変更したようで僕に狙いを定めたようです。
 もふもふは殺気立っているし、あちらのお仲間は「はわわ」と言語を手放しているし、現場は混乱しているようです。

 いつもなら瞬殺のえっちゃんも、防御はしているけど排除しようか迷っている感じ。
 なぜならお仲間があわあわしながらも止めようと尽力しているから、あとこちらの騒ぎに子供たちが気付いてイネスがこちらにすっ飛んできているからかな、活躍の場は残しておいてあげるなんて優しい。

 なんて思っている間に豆粒だったイネスがもう目の前、相変わらず速いなぁ。

「離せよっ、見たことない魔物だから絶対高く売れるって!」
「あれ魔物じゃないから、絶対違うから」
「やめてやめてやめて」
「かしこみかしこみかしこみぃぃ」
「神子様助けて助けて助けて」

 助けてあげたいけど狙われているのも僕なのよ。

「かぁぁぁしぃぃこぉぉみぃぃ!!」
「イネス様きたーー!」
「助かった? アウト? どっちぃ!?」
「お怒りなんですけどー!」
「神子様もしかしていらっしゃいますかぁぁ!?」
「あーい」

 呼ばれて振り向いたら冒険者たちの顎が外れた。
 止めていた四人は驚きで、弓を構えて僕を狙っていた人はイネスの飛び蹴りで。

 反動で矢が放たれてしまったけど、手を放した瞬間にえっちゃんが処理してました。
 さすがです。

「おバカども! パーティー組むなら相手は選びなさい!」
「「すみませんでした!!!!」」

 大の大人が小さな豹に土下座する勢いで謝罪している。
 なお狩人さんは木に激突した後、僕の周りにいたもふもふによってボッコボコにされている最中です。
 怒り狂うもふもふ、尊い。

「イネス、やっと追いついたー」

 そこにアー君が遅れて到着、遅いというよりイネスが早すぎるんだけどね。
 慌てたから走ったのだろうけど、アー君なら転移の方が速かった気がする。

「統括ー!」
「わーん助かったぁー!」
「怖ったです!」
「腰抜けました!」

 アー君の姿を見た途端、涙目になる冒険者たち。

「お前らなぁ……」

 おっさんか青年か微妙なメンバーから遠ざけるようにアー君が僕を抱っこしました。
 安定感のある抱っこ、とてもいいでござる。
 ヒゲがあるしおっさんかと思ったけど、よく見たら肌に張りがある。もしやまだ若い?

「かくかくしかじかでぇぇぇ」

 語られたのは、いまだもふもふにボコられている冒険者Aさんとパーティーを組んでいる理由。
 酒場で彼と出会い、珍しい植物を採れる場所を発見したので現地への護衛と、採取中の護衛を依頼されたから。

「護衛、な。おうちょっと顔を確認させてくれ」
「どいてねー」

 アー君の腕の中からお願いしたら、小さきもふもふが道を開けてくれた。
 賢い、賢い。

「あーこいつ、最近所属パーティーに追放食らった奴だわ」
「え」
「ダンジョン帰りに薬草の群生地を見つけて、そこで一儲けしようとしたらゴブリンの畑だったんだよ。さてここで問題、お前らならどうする?」
「素通り」
「あ、でも仲間にけが人がいてポーション切れてたら分けてほしいな」
「略奪すると後が怖いし、出禁食らうよな。土下座するか?」
「畑仕事を手伝って少し分けてもらいたいと交渉する。ネヴォラの名前出せば話聞いてくれるはず」

 ネヴォラの知名度高いねー。
 あの子って全ゴブリンから孫認定されてるのだろうか。

「こいつの仲間もゴブリンと争うのは避けたがった。でもこいつは違った。ああ、続けていいぞ」
「ぴぃー!」

 アー君の一言とともに再び始まるお仕置きタイム、小動物だから元々の攻撃力は弱いとしても、謎能力の影響でもふもふアタックの攻撃力が上がっていそう。

「仲間の制止を振り切ってゴブリンに剣を向けた。当然返り討ちにあったし、仲間にはその場で追放された。ギルドのブラックリストにも登録されている」
「うぅ、ごめんなさい」
「仕事はやっぱギルドを通さないと……」
「安全なお仕事をして、帰りにゴブリン屋台で美味いもの食べる予定だったのになぁ」
「こいつゴブリンの敵かよ」
「ギルド外での依頼を引き受けるのは禁止されてないが推奨されていない、その理由がまさにお前らの現状だ」
「「はい」」

 ギルド外でのやり取りなのでギルドが介入して罰せない、ただし今回は狙った相手が僕だった。
 どの角度から見てもアウトである。
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