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第三章 世界に降りかかる受難
第891話
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街をスライムを使って掃除をしていたゴブリンが、隠れていた生き残りの子供を見つけた。
ギルドに保護されたところでショタ守護神が現れた!!
「いや、この間も子供保護しただろう、いい加減にしないと職員にブチ切れられるぞ」
「神の威光に守られて平穏に暮らしているのです、多少無理してても私たちの与えた仕事を成すべきでしょう」
「超理論!」
「さすがシヴァですね」
『守ってるのは女神だけど、シヴァの方が神としては上位なの』
あんな言動だけど守ることに関してはシヴァさんの右に出るものはいない。
対象がショタだけなのが勿体ないというか、残念というか……騎士様もその辺はもう諦めているので、僕らにもどうにも出来ないのである。
「シャムス兄、どう思う?」
『気配を消してる彼らに孤児院経営させればいいのよ』
「ああなるほど、ちょうどいい所にちょうどいい感じのパーティーが」
涼玉、シャムス、イネスの視線が僕を保護したパーティーに向けられた。
気配を消し、こちらに向けられていた背がびくりと反応しました。
「いやだ。なんか嫌な予感がする」
「すまない、俺が神子様を見つけてしまったばかりにっ!」
苦悩するリーダー、慰める狼さん。
他のメンバーは酒場の準備を手伝っているようだ。
「ですがここはダンジョンなのでしょう、人間が暮らすのはどうかと」
「よく見ろシヴァ、あの子供たちは魔物と人間のハーフだ」
「人間の血が混じっている時点で人間と変わりないでしょう?」
「ママがいる今なら魔物の血が混ざっている方が有利だ」
どうやら生き残った子供たちは魔物の血が流れているみたいです、そのせいで迫害されてスラムにいたのかな。
シヴァさん的には人間に分類して連れ帰りたいんだろう、でも職員さんの負担を考えると地元でどうにかしてほしいのがアー君と刀国孤児院の本音なんだろうなぁ。
「俺らも人間なんだが」
リーダーが苦情を申し立てているけれど、聞いてくれるのは隣に座る狼さんだけです。
「と、統括!」
「刀国出身者なら神の加護に耐性あるから変質の心配はない」
何かを発言する前にアー君にスパンっと切り捨てられました。
「そう言えばそうだな。神薙様の瘴気と女神の加護を受けて育ってるんだもんな」
「日常的にクリーンを使っていますから、魔力も高いですし」
『何も問題はないのよ』
「俺らの強みがこんな所で足を引っ張るとは!!」
「どうする、リーダー追放して逃げる?」
「見捨てても統括に連れ戻されそうだなぁ」
仲間の言葉にリーダーが涙目。
狼さんも「その手があったか」みたいな顔をしている。
「幸いに教会の横の土地が開いているからそこに孤児院を建てよう」
「はいはい! 俺ら誰も飯を作れません!」
「ゴブリンがいるから問題ない」
「子供の相手は苦手で~」
「ヘラばーばの羽を使ったお守り持たせてやる」
ああだこうだと言い訳を述べる冒険者の言葉を、アー君がスッパンスッパンと切り捨てている。
こうして突然できた魔物の街に孤児院が追加されました。
一件落着である。
ギルドに保護されたところでショタ守護神が現れた!!
「いや、この間も子供保護しただろう、いい加減にしないと職員にブチ切れられるぞ」
「神の威光に守られて平穏に暮らしているのです、多少無理してても私たちの与えた仕事を成すべきでしょう」
「超理論!」
「さすがシヴァですね」
『守ってるのは女神だけど、シヴァの方が神としては上位なの』
あんな言動だけど守ることに関してはシヴァさんの右に出るものはいない。
対象がショタだけなのが勿体ないというか、残念というか……騎士様もその辺はもう諦めているので、僕らにもどうにも出来ないのである。
「シャムス兄、どう思う?」
『気配を消してる彼らに孤児院経営させればいいのよ』
「ああなるほど、ちょうどいい所にちょうどいい感じのパーティーが」
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気配を消し、こちらに向けられていた背がびくりと反応しました。
「いやだ。なんか嫌な予感がする」
「すまない、俺が神子様を見つけてしまったばかりにっ!」
苦悩するリーダー、慰める狼さん。
他のメンバーは酒場の準備を手伝っているようだ。
「ですがここはダンジョンなのでしょう、人間が暮らすのはどうかと」
「よく見ろシヴァ、あの子供たちは魔物と人間のハーフだ」
「人間の血が混じっている時点で人間と変わりないでしょう?」
「ママがいる今なら魔物の血が混ざっている方が有利だ」
どうやら生き残った子供たちは魔物の血が流れているみたいです、そのせいで迫害されてスラムにいたのかな。
シヴァさん的には人間に分類して連れ帰りたいんだろう、でも職員さんの負担を考えると地元でどうにかしてほしいのがアー君と刀国孤児院の本音なんだろうなぁ。
「俺らも人間なんだが」
リーダーが苦情を申し立てているけれど、聞いてくれるのは隣に座る狼さんだけです。
「と、統括!」
「刀国出身者なら神の加護に耐性あるから変質の心配はない」
何かを発言する前にアー君にスパンっと切り捨てられました。
「そう言えばそうだな。神薙様の瘴気と女神の加護を受けて育ってるんだもんな」
「日常的にクリーンを使っていますから、魔力も高いですし」
『何も問題はないのよ』
「俺らの強みがこんな所で足を引っ張るとは!!」
「どうする、リーダー追放して逃げる?」
「見捨てても統括に連れ戻されそうだなぁ」
仲間の言葉にリーダーが涙目。
狼さんも「その手があったか」みたいな顔をしている。
「幸いに教会の横の土地が開いているからそこに孤児院を建てよう」
「はいはい! 俺ら誰も飯を作れません!」
「ゴブリンがいるから問題ない」
「子供の相手は苦手で~」
「ヘラばーばの羽を使ったお守り持たせてやる」
ああだこうだと言い訳を述べる冒険者の言葉を、アー君がスッパンスッパンと切り捨てている。
こうして突然できた魔物の街に孤児院が追加されました。
一件落着である。
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