神様のポイント稼ぎに利用された3~過保護な神々と溺愛家族に囲われています~

ゆめ

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第三章 世界に降りかかる受難

第995話

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 さて決意した所で、生きた相手をどうもふもふにすればいいのだろうか?
 とりあえず猫耳カチューシャ付けてみる?
 うーん似合わない。

「かあちゃ何やってるんだ? 死んだ目と猫耳の対比が酷いぞ」
「うーん私がぺかぺかしても生気が戻らないです」
『反応がない屍のようだ』
「シヴァなら何とか出来ると思うんよ」

 シヴァさんが出来るのは大人を未成年にして、その姿で固定することですよ。
 悪魔も震える恐怖の力である。

「とりあえずお昼ご飯」
「そうだな、腹が減ってたらするべき戦も出来やしない」

 うんうんと頷くレイアさん。……でも貴女、来た瞬間に目が殺る気満々でしたよね?
 まぁいいや。そういうことなので、お昼にします、メインは餃子。
 白いご飯が正義だけど、まぁそれだけじゃ足りないよね、どうしようかなー。

「イツキ様、私はお酒が飲みたいです」
「却下なの」
「かあちゃ座敷で食べる? それとも庭で焚火か?」
「炭火餃子もいいですねー」
『焼きおにぎり』
「父ちゃんから差し入れ渡されてる!」

 ネヴォラがバーンと取り出したのは、肉団子の黒酢餡(中華風)とエビチリだった。
 多分エビチリ。
 テーブルに置かれた瞬間、イネスがかっさらっていったのでちょっと自信ない。

 どうやら遊びに行くなら持っていきなさいと、パパゴブリンに持たされたようだ。
 すっかり父親が板に付いてきたんだね転生ゴブリンよ。
 いや、どちらかというとオカン?

「なぁなぁやっぱりお酒……」
「だめです」

 肉団子の黒酢餡から視線を逸らさずにお酒を要求するレイアさん、そこに戦女神としての威厳や、登場時の殺気立った雰囲気は微塵も残っていない。
 この人、自分のアイテムボックス持っているはずなのに、何でお酒持ち歩かないんだろう?
 もしかして全部飲んじゃうから手元に残らない?

 焚火にともされる涼玉ファイヤー。
 鉄板の上に並べられた餃子と春巻きが焼かれていく音、鉄板に追加でおにぎりが並べられると、エルフさんからの意識が完全に逸れた。

「離すんよ! 私は春巻き食べんの!!」
「ふふ、食べさせてあげますよ」

 変態がネヴォラを抱いてご満悦である。
 その人に自由に動かれると問題しか起きないようなので、ごめんネヴォラそのまま気を引いておいて。

「うまっ……! この春巻き、チーズ入ってる!」
「ふふーん」

 涼玉の称賛にネヴォラがドヤ顔している。
 そんなネヴォラにシヴァさんの顔がとろけています。

「これ、餃子に刻んだエビが入っています!」
『ネヴォラが作ってたの』
「美味しいです! ネヴォラありがと!!」
「えっへん!」

 ネヴォラが皆の人気をかっさらっていく。
 あれ?

「かあちゃ、タケノコがこっちに歩いてくる」
「?」

 涼玉が示した方を見たら、ちょうど食べ頃なタケノコが本当にこちらへ近付いてくるではありませんか。
 でも貴方達、タケノコでしょう、あく抜きしないと食べられないのよ?

 そこへ襲い掛かるスラちゃん集団!
 食べ頃なタケノコを丸っと取り込み、もごもごダンス。
 するとどうでしょう、あく抜きが完了したタケノコスライスが山盛りに!
 うちのスラちゃん凄い、さすが!

『ママはタケノコ大好きよ、タケノコ餃子作れるかなー?』
「ぴーー!」

 その後、タケノコ餃子を筆頭に、タケノコ天ぷら、タケノコ御飯と思いがけずタケノコフルコースを味わった。
 自宅に竹林があるって素晴らしい。
 ありがとうタケノコマンドラゴラ、君たちが大好きよ。
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