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第四章 新たな使命は特にない
第1006話
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王冠を持つ超レア個体、キングスライムキター!
今までシャムスのスライム以外で見たことないかも!
ぷるるんってしてる!
涼しそう!
「あのっ、春日様!」
「負けが確定したんですけど、どうすれば!?」
「戦って」
僕がスライムに飛びつこうか悩んでいるその時、冒険者たちは春日さんに抗議して、一瞬で却下されていた。
「嘘でしょう!? キングスライムなんてまともに戦える相手じゃないです!」
「王冠だけで僕らパーティーの装備より高価」
「あぁいいねー、そういうリアクションは見ている側は面白い」
春日さんが何やら酷いことを言っている気がするけど、それよりスライムである。
僕に気が付くと、さぁおいでと言わんばかりに大きく胸をそらした。
分かった。
今、行くからね!!
「あっちょっと神子様ぁぁぁ!」
「止めろ止めろ!」
「止めるより逃げたい!」
「わたしちょっとようじおもいだしてーー!」
「リーダー、スライムの群れに囲まれた」
うおおおお、渾身の助走をつけてぇぇ、その胸にダイブ!!
華麗なジャンプを決めて、スライムの胸に飛び込むつもりが、手前の石につまずいてこけそうになりました。
(あっ、これカイちゃんに監禁されるやつ)
妊娠中に走るなんてもってのほか、密室で説教タイムになっちゃう!
「ここは映像カットかな」
地面が近付く中、春日さんのそんな呟きが聞こえた気がした。
ぜひお願いします!
ぽよぉん
転倒したけど衝撃はなかった。
何と地面と僕の間に大量のスライムが滑り込み、僕を受け止めてくれたのです。
優しい。
「ありがとう、助かった~」
全身の力を抜いてスライムベッドに沈み込む、あ~~ひんやりして気持ちいい。
そんなリラックス状態の僕をスライムたちがキングの元まで運び、僕はキングスライムに装備された。
(樹が、今暇かー?)
(今はキングスライムの体内にいます)
(え、それ大丈夫なの? 消化されない??)
女神様の突然の電波に漂いながら答えると、ちょっと焦った声が返ってきた。
大丈夫ですよ、えっちゃんが静観しているのがその証拠。
(春日さんが突然配信に目覚めちゃったみたいで、今それに付き合ってます)
(なにそれ面白そう、どこで見れるんだ?)
(魔王城の食堂らしいですよ)
(へー、ちょっと見てこよう)
良かったですね春日さん、視聴者がまた一人増えましたよ。
のんびりそんな事を思う僕は知らなかった。
現場では冒険者パーティーがキングスライムの猛攻と、連携の取れたスライムの群れに翻弄されている事を。
それを見て春日さんがとてもいい笑顔を浮かべている事を。
今までシャムスのスライム以外で見たことないかも!
ぷるるんってしてる!
涼しそう!
「あのっ、春日様!」
「負けが確定したんですけど、どうすれば!?」
「戦って」
僕がスライムに飛びつこうか悩んでいるその時、冒険者たちは春日さんに抗議して、一瞬で却下されていた。
「嘘でしょう!? キングスライムなんてまともに戦える相手じゃないです!」
「王冠だけで僕らパーティーの装備より高価」
「あぁいいねー、そういうリアクションは見ている側は面白い」
春日さんが何やら酷いことを言っている気がするけど、それよりスライムである。
僕に気が付くと、さぁおいでと言わんばかりに大きく胸をそらした。
分かった。
今、行くからね!!
「あっちょっと神子様ぁぁぁ!」
「止めろ止めろ!」
「止めるより逃げたい!」
「わたしちょっとようじおもいだしてーー!」
「リーダー、スライムの群れに囲まれた」
うおおおお、渾身の助走をつけてぇぇ、その胸にダイブ!!
華麗なジャンプを決めて、スライムの胸に飛び込むつもりが、手前の石につまずいてこけそうになりました。
(あっ、これカイちゃんに監禁されるやつ)
妊娠中に走るなんてもってのほか、密室で説教タイムになっちゃう!
「ここは映像カットかな」
地面が近付く中、春日さんのそんな呟きが聞こえた気がした。
ぜひお願いします!
ぽよぉん
転倒したけど衝撃はなかった。
何と地面と僕の間に大量のスライムが滑り込み、僕を受け止めてくれたのです。
優しい。
「ありがとう、助かった~」
全身の力を抜いてスライムベッドに沈み込む、あ~~ひんやりして気持ちいい。
そんなリラックス状態の僕をスライムたちがキングの元まで運び、僕はキングスライムに装備された。
(樹が、今暇かー?)
(今はキングスライムの体内にいます)
(え、それ大丈夫なの? 消化されない??)
女神様の突然の電波に漂いながら答えると、ちょっと焦った声が返ってきた。
大丈夫ですよ、えっちゃんが静観しているのがその証拠。
(春日さんが突然配信に目覚めちゃったみたいで、今それに付き合ってます)
(なにそれ面白そう、どこで見れるんだ?)
(魔王城の食堂らしいですよ)
(へー、ちょっと見てこよう)
良かったですね春日さん、視聴者がまた一人増えましたよ。
のんびりそんな事を思う僕は知らなかった。
現場では冒険者パーティーがキングスライムの猛攻と、連携の取れたスライムの群れに翻弄されている事を。
それを見て春日さんがとてもいい笑顔を浮かべている事を。
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