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日常の紹介
第7話
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コンコン
「ご飯だよー」
いらない
「今日のおにぎりは鮭風味だよ?」
食べないもん
「じゃあデザートは? シャムスお勧めの月餅だよ」
……い、いらない
少し間が開いたものの、拒否の言葉が返って来た。
閉ざされた部屋に引きこもっているのは刀羅と鬼羅、騎士様の御子である双子。
ちょっと前に何かの覚悟を持って決着を付けるために旅立った。んだけど……僕が過剰戦力を送り出す前に双子がぶすくれて帰って来た。
決着を付ける以前に目的の国どころか世界そのものがなかったそうな。
そう言えば以前、騎士様の仲間が魔法の試し打ちに使って世界一個滅びたとかなんかそんな話を聞いた事があるけど……まさか……。
双子をね、守るためのお願いなのに対価を求められた時点で疑えばよかった、獅皇さんと二人掛で一晩中攻め立てられて次の日起きれなくて、動けない僕を嬉々としてルークがお世話をしてくれ、弱っている僕にむらむらっと来た刀雲に美味しく頂かれてさらに悪化して、そうやって悪い大人達によって僕は双子が帰って来るまで布団から出る事が出来なかった。
双子に甘い騎士様が色事優先するからちょっとだけ違和感を感じていた。直感を信じれば良かったなぁ、刀雲と、最終的にはルークも参加していつも通りの夜を過ごし、落ちるように眠ったら今度は夢の中に獅皇さんと騎士様、山賊集落でハーレムを築いているはずのタイガがいて酒盛りをしていた。
嫌な予感は当たるもので、逃走しようと思うより早く騎士様に剥かれ、獅皇さんに押さえつけられ、お酒を掛けられて酔ったタイガに全身を舐められた。
元気になったタイガの魔王に蹂躙されたけど……今考えたらさらっと近親相姦、女神様狂喜乱舞な案件だわ。
まぁともかく、早く双子の安全を確保したくて焦っていたはずなのに、口を開けば出るのは嬌声ばかりって本当どうなんだろう。
夢の中とは言えタイガとしちゃったし、魔王サイズ凄かったし、色気も凄かった。夢の中じゃなかったら妊娠確実だったろうなぁ……と思っている間に三匹が乱入、お酒の残る僕の身体をべろんべろんと舐めまくった。
後半はもうほとんど記憶がないとだけ言っておく。
そんな日常を繰り返していたら頬っぺを膨らませた双子が帰還したってわけさ、涙目な双子を前に騎士様はにこにこ笑うばかり、この時になってようやく騎士様が全てを見通していた事に気付いた。
「父様のばかーー!!」
そう叫んで双子は引きこもった。
双子が生還して騎士様ご機嫌、騎士様がご機嫌だから獅皇さんもご機嫌、当初の予定通り拗ねた双子のご機嫌取りは僕の役目となった。
(傷付いた心を慰めてくれる母、父に振り回された者同士気付けばくんずほぐれつ……)
女神様はちょっと黙っていて欲しい。
(お腹の子順調なんだろ、はぁ、双子と絡んでみてくれねぇなかなぁ)
そう言えば兄弟同士って子はまだいないですね、いない……うん、いないね。
(お二方ならハーレムも夢じゃないと思うんだよなぁ、あーでも一人を溺愛も捨てがたい)
何か言い始めた、放っておこう。
女神様の妄想が暴走を始めた所で扉が少し開いて刀羅が顔を出した。
「父様いない?」
「うん」
腕が伸びて来て部屋に連れ込まれた。
扉が閉まる寸前、女神様の「ひゃっはー!」という雄叫びが聞こえたような。
「かあさまぁぁぁ」
「うんうん」
「とうさまひどいの、僕らのけついしってたのに」
「なんかこう、なっとくいかないの!」
両側からぎゅうぎゅう抱き着きながら泣く双子、旅立った時、帰還時、どちらも青年だったのに今はアカーシャより小さくなっている。
精神と肉体が直結しているのだろう、ショタもオジさまも何でもありか、女神様の妄想がどうでもいいところに多大な影響を及ぼしている。
号泣する二人を慰めながらせっせとおにぎりとお茶を用意し、交互に口に運んで食べさせる。
「おいしい」
「はい月餅」
「にいさまのおやつ」
「うん、二人が元気になりますよーに、って」
「にいさますきぃぃぃぃ」
ご飯を食べ、泣き疲れて寝た二人に毛布を掛けた。
皆も二人の事好きよ、だから早く元気になろうね。
二人が寝入ったのを確認し、部屋の扉を開けて招き入れたのはもふもふズの中でも上位の癒しの毛並みを持つ子、今日の為にアカーシャと二人で磨きまくった。
「二人をお願いね」
僕の言葉に小さく頷くとその魅惑の毛並みを双子の間に滑り込ませる。
抱き着きたい欲望を抑え込み、僕はそっと部屋を後にした。
お願いする時に頭を撫でたけど至高の手触りだった。
たまらん。
「ご飯だよー」
いらない
「今日のおにぎりは鮭風味だよ?」
食べないもん
「じゃあデザートは? シャムスお勧めの月餅だよ」
……い、いらない
少し間が開いたものの、拒否の言葉が返って来た。
閉ざされた部屋に引きこもっているのは刀羅と鬼羅、騎士様の御子である双子。
ちょっと前に何かの覚悟を持って決着を付けるために旅立った。んだけど……僕が過剰戦力を送り出す前に双子がぶすくれて帰って来た。
決着を付ける以前に目的の国どころか世界そのものがなかったそうな。
そう言えば以前、騎士様の仲間が魔法の試し打ちに使って世界一個滅びたとかなんかそんな話を聞いた事があるけど……まさか……。
双子をね、守るためのお願いなのに対価を求められた時点で疑えばよかった、獅皇さんと二人掛で一晩中攻め立てられて次の日起きれなくて、動けない僕を嬉々としてルークがお世話をしてくれ、弱っている僕にむらむらっと来た刀雲に美味しく頂かれてさらに悪化して、そうやって悪い大人達によって僕は双子が帰って来るまで布団から出る事が出来なかった。
双子に甘い騎士様が色事優先するからちょっとだけ違和感を感じていた。直感を信じれば良かったなぁ、刀雲と、最終的にはルークも参加していつも通りの夜を過ごし、落ちるように眠ったら今度は夢の中に獅皇さんと騎士様、山賊集落でハーレムを築いているはずのタイガがいて酒盛りをしていた。
嫌な予感は当たるもので、逃走しようと思うより早く騎士様に剥かれ、獅皇さんに押さえつけられ、お酒を掛けられて酔ったタイガに全身を舐められた。
元気になったタイガの魔王に蹂躙されたけど……今考えたらさらっと近親相姦、女神様狂喜乱舞な案件だわ。
まぁともかく、早く双子の安全を確保したくて焦っていたはずなのに、口を開けば出るのは嬌声ばかりって本当どうなんだろう。
夢の中とは言えタイガとしちゃったし、魔王サイズ凄かったし、色気も凄かった。夢の中じゃなかったら妊娠確実だったろうなぁ……と思っている間に三匹が乱入、お酒の残る僕の身体をべろんべろんと舐めまくった。
後半はもうほとんど記憶がないとだけ言っておく。
そんな日常を繰り返していたら頬っぺを膨らませた双子が帰還したってわけさ、涙目な双子を前に騎士様はにこにこ笑うばかり、この時になってようやく騎士様が全てを見通していた事に気付いた。
「父様のばかーー!!」
そう叫んで双子は引きこもった。
双子が生還して騎士様ご機嫌、騎士様がご機嫌だから獅皇さんもご機嫌、当初の予定通り拗ねた双子のご機嫌取りは僕の役目となった。
(傷付いた心を慰めてくれる母、父に振り回された者同士気付けばくんずほぐれつ……)
女神様はちょっと黙っていて欲しい。
(お腹の子順調なんだろ、はぁ、双子と絡んでみてくれねぇなかなぁ)
そう言えば兄弟同士って子はまだいないですね、いない……うん、いないね。
(お二方ならハーレムも夢じゃないと思うんだよなぁ、あーでも一人を溺愛も捨てがたい)
何か言い始めた、放っておこう。
女神様の妄想が暴走を始めた所で扉が少し開いて刀羅が顔を出した。
「父様いない?」
「うん」
腕が伸びて来て部屋に連れ込まれた。
扉が閉まる寸前、女神様の「ひゃっはー!」という雄叫びが聞こえたような。
「かあさまぁぁぁ」
「うんうん」
「とうさまひどいの、僕らのけついしってたのに」
「なんかこう、なっとくいかないの!」
両側からぎゅうぎゅう抱き着きながら泣く双子、旅立った時、帰還時、どちらも青年だったのに今はアカーシャより小さくなっている。
精神と肉体が直結しているのだろう、ショタもオジさまも何でもありか、女神様の妄想がどうでもいいところに多大な影響を及ぼしている。
号泣する二人を慰めながらせっせとおにぎりとお茶を用意し、交互に口に運んで食べさせる。
「おいしい」
「はい月餅」
「にいさまのおやつ」
「うん、二人が元気になりますよーに、って」
「にいさますきぃぃぃぃ」
ご飯を食べ、泣き疲れて寝た二人に毛布を掛けた。
皆も二人の事好きよ、だから早く元気になろうね。
二人が寝入ったのを確認し、部屋の扉を開けて招き入れたのはもふもふズの中でも上位の癒しの毛並みを持つ子、今日の為にアカーシャと二人で磨きまくった。
「二人をお願いね」
僕の言葉に小さく頷くとその魅惑の毛並みを双子の間に滑り込ませる。
抱き着きたい欲望を抑え込み、僕はそっと部屋を後にした。
お願いする時に頭を撫でたけど至高の手触りだった。
たまらん。
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