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優しい人生を

第47話

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 わふーん

 あーん

 うふふふー

 朝起きたら枕元で三匹とシャムスがイチャイチャしていた。

 シャムスのぽっこり謎が解明できた。
 君達だったんだね。

 三匹は毎朝起きると隠れ家の裏に行き、食後に食べる果実や適当な野菜を採ってくる。
 採れる作物は木の気紛れなので毎日違うけれど、ドリちゃんが合わせて料理を作ってくれるので特に問題はない。

 問題は目の前で行われているイチャイチャだろうか。

「わぅーん」
『あー』

 口を開けたシャムスにエムが爪先で器用に小さな木の実を差し出している。

「わふ」
『あー』

 三匹が代わる代わるあげているから結構な量だと思う、これを毎朝、朝食前にやっていた?
 動いても3m範囲内をハイハイかころころ転がるぐらいしかしないシャムスちゃんが!? そりゃころっころになりますわよねー。

『くぁ』
「アー君おはよう」
「かあ、さま」
「……っ」

 寝ぼけているのかな、寝ぼけてるんだよね、小さな手で僕の胸を揉みながら、人語喋った! かぁわぁいぃぃなぁぁぁ。

「エム、ロー、ルド、シャムス、おはよう」
「わふぅん」
『おはよ』

 二匹がべろべろと僕を舐め、視界を遮っている隙にエムが素早くシャムスの口周りを舐めとったのを僕は見た。

「アー君、ご飯にしよっか」
「んむ」

 服の前を開ると、目を瞑ったままアー君が口を寄せて来た。
 こくこくと飲んでいる姿が可愛らしい、これ刀雲とかだとエロモードになっちゃうからね。

 こくこくこく……こく

 しばらくしてアー君の動きが止まった。

『……けぷ』

 飲んでいる内に目が覚めたのか、目がきょろきょろと忙しない。

『アー君おはよ』
『はよう』

 そーっと僕から離れ、シャムスの横にぺたっと座る。

『やってしまった』
『ミルク美味しいよね』
『あああああ』

 前世の記憶があるって大変だね。
 前世は前世、今は今、赤ちゃんなんだから母乳飲んでも恥ずかしくないのに。

 その後、起こしに来てくれた刀雲にはだけた胸を見られ、美味しく頂かれました。
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