神様のポイント稼ぎに利用された2

ゆめ

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三食昼寝、家族付き

第885話

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 長い話し合いの末、少年達の一部は家族のもとに帰ることを選んだ。
 そう、一部だけ。

「シヴァさんの洗脳が怖い」
「はははは、失礼な、現実を教えてあげただけですよ」

 行方が掴めないと思ったら、城下町や孤児院、教会、屋台街などを案内&体験していたらしい。
 華やかな王都の顔と、活気ある城下町、生命力に溢れる孤児、無料で利用できる食堂付き学園、学生割引がある放課後ライフ。
 食堂の下りでほとんどの子が魔の手に落ちた気がする。

「明日の暮らしにも困り、餓死の恐怖が待つ日常に帰るか、制限なく学べるうえに飢えることのない日常を満喫して自由な人生を手に入れるか、悩むまでもないとは思ったのですがね。まさか前者を選ぶ子がいるとは私もまだまだですね」
「樹、大丈夫だよ。帰宅を選んだ子は家族と絆を強めておいたし、アー君が建設した都市に逃がしておいたから!」
「騎士様ナイス!」
「パパやるぅ」
『ないしゅふぉろー!』
「さてはママにいいところ見せたかったな!」

 刀国の繁栄を見せた後で、ズタボロになった故郷の暮らしは辛いだろうけど、アー君が手を入れた都市ならまだ暮らしやすいだろう。
 ダンジョンあるけど。

「故郷を捨てた子はひとまず孤児院預かりになる。シヴァが押しかけ守護神してるから、今まで以上に過ごしやすい環境だし、まぁ一先ず大丈夫だと思うよ」
「押しかけ守護神……」

 この国、変な神様しかいないよね。

「対策として孤児院の増設を相談された」
『女の子は拾ってこないの』
「各国で多発している神隠しの犯人が目の前にいるな!」

 首都の方は人的被害も大変なことになっているらしく、最近は盗賊も出没しているとのこと。
 復興やら盗賊対処やらで手一杯なため、迷宮都市の存在にはまだ気付いていないらしい。

 嵐であれこれ流されてしまったけれど、家屋や施設の建設にははカトブレパスやバジリスクなどの石化系のモンスターが大活躍、ガイコツ小が炊き出ししてくれているんですって。
 そう、あのガイコツがいるダンジョンのモンスター、なぜか意思を持ってしまったうえに、とても人間に協力的なのだそうです。

 不思議なこともあるんだなぁ。 

「そうだよな、ちょっと同じ空間にいるだけでも影響出るんだから、ゆっくりした分だけ影響範囲も広がるよなぁ。ガイコツが後輩指導している時点で気付いてた、目を逸らしてただけで」
『愉快な死後ライフ』
「でもあのガイコツ、ダンジョンボスではないんだろ?」

 涼玉の疑問にアー君が一つ頷く。

「ただのフロアボスだな、一応ダンジョンボスの方が強いらしい、この際だから仲間に引き込んでおくか」
『ママ無双!』
「ラスボスの前に置くだけであら簡単!」
「え」
「あっ、こら!!」

 次の瞬間、迷宮都市にあるダンジョンの最下層に転移していた。
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