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微睡みの中、けたたましく鳴り響く目覚まし時計が今日から高校一年生になる、中嶋澪音を起こそうとする。
「……」
彼は、暫く体を起こした状態でいたが、無言で毛布にくるまろうとした。
その瞬間に、机に置いといたケーブルに繋いだままの携帯が鳴る。
彼は膝を着いた状態で、数秒間固まり、なかなか働かない頭で考えた後、鳴り止まない携帯の方へ手を伸ばした。そのまま、着信画面から名前を確認する。
名前を見て、少しだけ溜息を吐き、電話に出た。
「はい、大丈夫。ここでの暮らしには慣れたし、今もこうして起きれますよ?………あぁ、ハイハイそうです。二度寝しようとしてましたよ。だけど結果起きれてるからいいでしょう?………その点は大丈夫、症状は発症してないし、近隣の人達とは上手くやってます。………あぁ、ありがとうございます。では、」
電話を切ると、流石に二度寝しようとする事はなく、テキパキと学校へ行く準備をし始めた。
高校生の一人暮らしに相応しい簡素な食事を済ませた。
食後、安いコーヒーでゆったりしながら、テレビの朝のニュースを見る。
『…次のニュースです。昨晩、東京都20区内の留置所に収監されていた連続殺人鬼〈黒薔薇〉が裁判を目前に逃亡しました。警察によると、黒薔薇はラビトで黒い垂れ耳に約2メートルの長身、服装はこの重犯罪者の証明となる身封印の魔金性魔法陣が描かれている新種族の囚人服との事です。視聴者の中で、見かけたとしても声や驚いて騒ぐようなことはせず、落ち着いて警察に連絡をしてくださ………』
「…………」
世の中物騒なもんだ、と適当な感想を浮かべながら聞き流していると、何時の間にかそろそろ出ないと学校に送れる時間が来ていた。
スクールバッグを持ってテレビを消し、アパートを出る。
ドアの鍵を閉め、誰も居ないはずのドアの方に向かって言葉を投げ掛ける。
「行ってきます。」
新たな生活の1歩に澪音は、ワクワクを抑えられない気持ちで学校へと向かった。
約100年前、世界各地に『穴』が突如出現した。現時点で確認されている穴は、6つ。その穴は、見る事を拒むような深淵が広がっており、底までの深さを観測出来ていない。更に、穴の縁から軽く見る事は出来るが、穴の上空を飛ぼうとすると、操作不能になり、どんな飛行体でも例外なく穴に堕ちた。決して光を見せない穴。その穴は『常闇の穴』と呼ばれるようになった。だが、発現当初は何の反応、環境汚染も、付近の生物への影響すらもなく、ただの穴と、認知されかけていた。
それだけなら良かった。いくつかの空港間の飛行ルートの変更や、常闇の穴付近の一帯を国際協力で封鎖などをするだけで良い。大きな国同士の衝突もなく、歴史の1ページに常闇の穴の存在が刻まれるだけ。そういう認識だった。
『新種族』と新たなエネルギーの出現するまでは。
新種族は常闇の穴出現から1ヶ月後に、新エネルギー『魔素』と共に現れた。
魔素は常闇の穴出現当時から世界に流出していたそうだが、当時は魔法もなく、観測する術が無かった為、魔素を観測する事が出来なかったと考えられている。
新種族とは、理性的で人間に友好的な国際的な保護を受けた、常闇の穴出身の生物の総称で、兎と人を混ぜたようなラビトや、人犬、人猫などが代表例だ。
新種族は瞬く間に、世界中に広がり、当時の世界人口の約20億人から、世界に人権を認められた新種族が約5億人追加され、25億人になったのだ。
新種族は人間と友好関係を結び、常闇の穴で持っていた技術で、世界の技術革新を起こした。
それが、『魔法』。魔素を使った技術である。
魔術、禁術、呪術、忍術。
名前は各国それぞれだが、世界共通意識である非現実的な出来事。そのようなフィクションの世界の、物理法則を無視した技術を世界中に広めてしまったのだ。魔法を使った携帯、魔動力船舶などの産業だけでなく、魔力式小銃、そして、各個人の固有魔法や属性魔法など、魔法を使った攻撃により、世界は格段に様々な分野のレベルが上がった。
それはもう衝撃的で、当初各国の有数の科学者達がが国連に魔法は悪魔の儀式であると訴えた。更には、新種族を殺そうとする狂信的な科学信者もいなかった訳では無い。だが、それは大きな問題にはならなかった。
殆どの新種族の身体能力は普通の人間よりも圧倒的に高く、走れば車の速度は出るし、殴りかかれば鋼鉄すらも粉砕する。そんな新種族を科学式の武力でどうにかすることなど出来るはずもなく、そういった運動は少しずつ鎮火して行った。
では、なぜ新種族は圧倒的な身体能力、武力を持っておきながら、人間達を淘汰することは無かったのか。
人間の魔法の適正の高さが一つの理由である。
新種族は、魔法を最低限度しか使うことが出来ず、身を守ることに関しては、身体能力だけで常闇の穴を生きてきたのだという。しかし、人が使える魔法は、それすらも上回る物で、極めれば、片手だけで新種族を圧倒できるらしい。しかし、そこまで到れる人は、ほんのひと握りである。だが、偉大では無くとも、各個人の適正の魔法を使った人に勝つのは容易ではなく、互いの利益も一致したこともあり、大きな争いも無く、不可侵条約を結ぶことになった。
そもそもの理由ではあるが、新種族の大半の性格は穏やかなので元々人を淘汰するつもりは無かったのだが。
だが、常闇の穴から這い出てきたのは新種族達、人に友好的な生物だけではなかった。
それは、『獣』。
獣は、ノーマライズとアブノーマライズに別ける事ができ、その違いは、理性が有るか無いかで、人や新種族を襲う残虐性は変わらない。
獣は、6つの中で1番大きい常闇の穴、太平洋中央部で付近、常闇の穴出現から2年後、獣達による大規模侵攻が始まった。
その侵攻は新種族と協力し合い、甚大な被害を出しながら、なんとか防ぎきったものの世界中には未だ獣が点在しており、世界各地で被害が出ている。さらには、定期的に獣は絶えず出ており、次の侵攻はいつ起こるかも分からないため、魔法に関するインフラ整備が急ピッチで進められていった。
「…と、そんな中で魔法を鍛えるための学校も次々と創設されるわけですが、我が校もその中の一つであり、日本国内でも有数の学校なのです。貴方達は気たる第二次侵攻に備えるために、この学校で、魔法について学ぶわけです。」
「……(長い…)」
思わず出そうになる欠伸を必死に抑えながら目を開けることに専念する澪音は、高校の入学式に出ている。
この学校の校長は、世界の大きく変わった時の話を簡単にまとめ、学生たちに話していた。
「という訳で、高い倍率を越えた貴方達ならば、きっと世界を守る魔法士に成れることでしょう。白ヶ崎学院へようこそ。健闘を祈っています。」
そう言うと、校長は舞台裏へと退散していっく。
すると、中背の少女が舞台裏から出てきて、教壇へと登り、笑みを浮かべると話し始めた。
「この度は、この学校の入学式に参加することが出来、誠に光栄です。由緒ある魔法学院の歴史に私の名前が加わっていいのかは分かりませんが、主席では入学できたことに誇りを持ち、先人たちの築いたものを尊重しつつ、新たな風を吹き起こせるような、そんな学校生活を送りたいと思います。ありがとうございました。」
彼女は笑みを絶やすことなく、淑女らしいお辞儀をし、彼女は舞台裏に行った。
周りの生徒は、「いや、加わっていいだろ」などと囁き声でツッコんでいる。
彼女の名前は五月七日佑奈。彼女の一族は魔法の適性が高く、数々の戦線で功績を挙げ、日本で魔法を司る機関、魔法庁から六道輪廻の中の一つ、餓鬼道を与えられた名家中の名家だ。六道輪廻は、魔法の発展に大きく貢献した家に対し与えられる名誉ある称号だ。魔法に関わる者なら、六道輪廻は海外でも認知されてるだろう。六道輪廻は、魔法の研究で授けられる家もあるが、五月七日家はバリバリの戦闘一家で、未だ太平洋の第一線で活躍してるという。
そんな中、五月七日佑奈は一族の恥で、特別弱いとかそういうテンプレ展開も無く、逆に一族の中で最も才能があり、神童と謂われている。
彼女は15の時に、世界でも数少ない固有魔法を発現させ、5の属性魔法を使いこなしてみせた。今回の入試試験、筆記試験の全ての科目を9割以上取るという秀才ぶり。
その容姿の可憐さからは想像できないだろう。
顔が整ってるのは勿論、銀白色の瞳や、亜麻色の髪はふんわりとしたボブに仕上げられ、全体的に柔らかい雰囲気を醸し出している。
身長は160と長身でも短身でもないが、細い手足や、小顔のおかげかバランスが取れて、スタイルが悪いどころか、寧ろモデルになれるレベルでスタイルが良い。
その容姿からして、この御時世、襲われることもあっただろうが、その可憐さとは裏腹に圧倒的で暴力的な魔法で返り討ち以上のことをして対処してきたのだろう。
そういう訳で周りの生徒がツッコミたくなるのはしょうが無いことだろう。
「………………」
その頃、腕を組むこの男は、何とか起きようと何かしようと努力した結果力尽き、夢の世界へと出立していた。
「……」
彼は、暫く体を起こした状態でいたが、無言で毛布にくるまろうとした。
その瞬間に、机に置いといたケーブルに繋いだままの携帯が鳴る。
彼は膝を着いた状態で、数秒間固まり、なかなか働かない頭で考えた後、鳴り止まない携帯の方へ手を伸ばした。そのまま、着信画面から名前を確認する。
名前を見て、少しだけ溜息を吐き、電話に出た。
「はい、大丈夫。ここでの暮らしには慣れたし、今もこうして起きれますよ?………あぁ、ハイハイそうです。二度寝しようとしてましたよ。だけど結果起きれてるからいいでしょう?………その点は大丈夫、症状は発症してないし、近隣の人達とは上手くやってます。………あぁ、ありがとうございます。では、」
電話を切ると、流石に二度寝しようとする事はなく、テキパキと学校へ行く準備をし始めた。
高校生の一人暮らしに相応しい簡素な食事を済ませた。
食後、安いコーヒーでゆったりしながら、テレビの朝のニュースを見る。
『…次のニュースです。昨晩、東京都20区内の留置所に収監されていた連続殺人鬼〈黒薔薇〉が裁判を目前に逃亡しました。警察によると、黒薔薇はラビトで黒い垂れ耳に約2メートルの長身、服装はこの重犯罪者の証明となる身封印の魔金性魔法陣が描かれている新種族の囚人服との事です。視聴者の中で、見かけたとしても声や驚いて騒ぐようなことはせず、落ち着いて警察に連絡をしてくださ………』
「…………」
世の中物騒なもんだ、と適当な感想を浮かべながら聞き流していると、何時の間にかそろそろ出ないと学校に送れる時間が来ていた。
スクールバッグを持ってテレビを消し、アパートを出る。
ドアの鍵を閉め、誰も居ないはずのドアの方に向かって言葉を投げ掛ける。
「行ってきます。」
新たな生活の1歩に澪音は、ワクワクを抑えられない気持ちで学校へと向かった。
約100年前、世界各地に『穴』が突如出現した。現時点で確認されている穴は、6つ。その穴は、見る事を拒むような深淵が広がっており、底までの深さを観測出来ていない。更に、穴の縁から軽く見る事は出来るが、穴の上空を飛ぼうとすると、操作不能になり、どんな飛行体でも例外なく穴に堕ちた。決して光を見せない穴。その穴は『常闇の穴』と呼ばれるようになった。だが、発現当初は何の反応、環境汚染も、付近の生物への影響すらもなく、ただの穴と、認知されかけていた。
それだけなら良かった。いくつかの空港間の飛行ルートの変更や、常闇の穴付近の一帯を国際協力で封鎖などをするだけで良い。大きな国同士の衝突もなく、歴史の1ページに常闇の穴の存在が刻まれるだけ。そういう認識だった。
『新種族』と新たなエネルギーの出現するまでは。
新種族は常闇の穴出現から1ヶ月後に、新エネルギー『魔素』と共に現れた。
魔素は常闇の穴出現当時から世界に流出していたそうだが、当時は魔法もなく、観測する術が無かった為、魔素を観測する事が出来なかったと考えられている。
新種族とは、理性的で人間に友好的な国際的な保護を受けた、常闇の穴出身の生物の総称で、兎と人を混ぜたようなラビトや、人犬、人猫などが代表例だ。
新種族は瞬く間に、世界中に広がり、当時の世界人口の約20億人から、世界に人権を認められた新種族が約5億人追加され、25億人になったのだ。
新種族は人間と友好関係を結び、常闇の穴で持っていた技術で、世界の技術革新を起こした。
それが、『魔法』。魔素を使った技術である。
魔術、禁術、呪術、忍術。
名前は各国それぞれだが、世界共通意識である非現実的な出来事。そのようなフィクションの世界の、物理法則を無視した技術を世界中に広めてしまったのだ。魔法を使った携帯、魔動力船舶などの産業だけでなく、魔力式小銃、そして、各個人の固有魔法や属性魔法など、魔法を使った攻撃により、世界は格段に様々な分野のレベルが上がった。
それはもう衝撃的で、当初各国の有数の科学者達がが国連に魔法は悪魔の儀式であると訴えた。更には、新種族を殺そうとする狂信的な科学信者もいなかった訳では無い。だが、それは大きな問題にはならなかった。
殆どの新種族の身体能力は普通の人間よりも圧倒的に高く、走れば車の速度は出るし、殴りかかれば鋼鉄すらも粉砕する。そんな新種族を科学式の武力でどうにかすることなど出来るはずもなく、そういった運動は少しずつ鎮火して行った。
では、なぜ新種族は圧倒的な身体能力、武力を持っておきながら、人間達を淘汰することは無かったのか。
人間の魔法の適正の高さが一つの理由である。
新種族は、魔法を最低限度しか使うことが出来ず、身を守ることに関しては、身体能力だけで常闇の穴を生きてきたのだという。しかし、人が使える魔法は、それすらも上回る物で、極めれば、片手だけで新種族を圧倒できるらしい。しかし、そこまで到れる人は、ほんのひと握りである。だが、偉大では無くとも、各個人の適正の魔法を使った人に勝つのは容易ではなく、互いの利益も一致したこともあり、大きな争いも無く、不可侵条約を結ぶことになった。
そもそもの理由ではあるが、新種族の大半の性格は穏やかなので元々人を淘汰するつもりは無かったのだが。
だが、常闇の穴から這い出てきたのは新種族達、人に友好的な生物だけではなかった。
それは、『獣』。
獣は、ノーマライズとアブノーマライズに別ける事ができ、その違いは、理性が有るか無いかで、人や新種族を襲う残虐性は変わらない。
獣は、6つの中で1番大きい常闇の穴、太平洋中央部で付近、常闇の穴出現から2年後、獣達による大規模侵攻が始まった。
その侵攻は新種族と協力し合い、甚大な被害を出しながら、なんとか防ぎきったものの世界中には未だ獣が点在しており、世界各地で被害が出ている。さらには、定期的に獣は絶えず出ており、次の侵攻はいつ起こるかも分からないため、魔法に関するインフラ整備が急ピッチで進められていった。
「…と、そんな中で魔法を鍛えるための学校も次々と創設されるわけですが、我が校もその中の一つであり、日本国内でも有数の学校なのです。貴方達は気たる第二次侵攻に備えるために、この学校で、魔法について学ぶわけです。」
「……(長い…)」
思わず出そうになる欠伸を必死に抑えながら目を開けることに専念する澪音は、高校の入学式に出ている。
この学校の校長は、世界の大きく変わった時の話を簡単にまとめ、学生たちに話していた。
「という訳で、高い倍率を越えた貴方達ならば、きっと世界を守る魔法士に成れることでしょう。白ヶ崎学院へようこそ。健闘を祈っています。」
そう言うと、校長は舞台裏へと退散していっく。
すると、中背の少女が舞台裏から出てきて、教壇へと登り、笑みを浮かべると話し始めた。
「この度は、この学校の入学式に参加することが出来、誠に光栄です。由緒ある魔法学院の歴史に私の名前が加わっていいのかは分かりませんが、主席では入学できたことに誇りを持ち、先人たちの築いたものを尊重しつつ、新たな風を吹き起こせるような、そんな学校生活を送りたいと思います。ありがとうございました。」
彼女は笑みを絶やすことなく、淑女らしいお辞儀をし、彼女は舞台裏に行った。
周りの生徒は、「いや、加わっていいだろ」などと囁き声でツッコんでいる。
彼女の名前は五月七日佑奈。彼女の一族は魔法の適性が高く、数々の戦線で功績を挙げ、日本で魔法を司る機関、魔法庁から六道輪廻の中の一つ、餓鬼道を与えられた名家中の名家だ。六道輪廻は、魔法の発展に大きく貢献した家に対し与えられる名誉ある称号だ。魔法に関わる者なら、六道輪廻は海外でも認知されてるだろう。六道輪廻は、魔法の研究で授けられる家もあるが、五月七日家はバリバリの戦闘一家で、未だ太平洋の第一線で活躍してるという。
そんな中、五月七日佑奈は一族の恥で、特別弱いとかそういうテンプレ展開も無く、逆に一族の中で最も才能があり、神童と謂われている。
彼女は15の時に、世界でも数少ない固有魔法を発現させ、5の属性魔法を使いこなしてみせた。今回の入試試験、筆記試験の全ての科目を9割以上取るという秀才ぶり。
その容姿の可憐さからは想像できないだろう。
顔が整ってるのは勿論、銀白色の瞳や、亜麻色の髪はふんわりとしたボブに仕上げられ、全体的に柔らかい雰囲気を醸し出している。
身長は160と長身でも短身でもないが、細い手足や、小顔のおかげかバランスが取れて、スタイルが悪いどころか、寧ろモデルになれるレベルでスタイルが良い。
その容姿からして、この御時世、襲われることもあっただろうが、その可憐さとは裏腹に圧倒的で暴力的な魔法で返り討ち以上のことをして対処してきたのだろう。
そういう訳で周りの生徒がツッコミたくなるのはしょうが無いことだろう。
「………………」
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